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73話
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「じゃあ行くか」
どうぞと、ベルゴッドは腕を差し出す。
腕を組むなどとした事が無い。
躊躇っていると、苦笑したベルゴッドが美南の手を掴み自分の腕に触れさせた。
厚手のジャケット越しにでもわかる筋肉質の腕。
「シルヴィアの誕生パーティーにはまだ早いでしょう?」
「あぁ、だが少しずつ人が集まり始めたからな。その前に父と母に正式にミナミを紹介したいが駄目だろうか」
「紹介?昨日玄関や食事の時にお会いしたけれど」
「ミナミに恋人になる了承をして貰ったから、恋人として紹介したい」
「え……っ、早くないですか?ご両親に……って」
「ミナミは違うのか?」
違うのかと聞かれて、ミナミは考え込む。
「私たちの所は、家庭によって違うかな……たぶん、結婚をする前には挨拶に行くけど……」
「そうか、ミナミが嫌だと思うなら両親には紹介はしないが」
「ベルゴッド、あのね……私にはベルゴッドを紹介できる両親がいないの、だからその件で今夜でもいいから話をさせて?それを聞いてからもう一度恋人関係を考えて欲しいの」
美南は足を止めた。
それに合わせてベルゴッドも止まる。
「なら、もう一泊するか?その方が良さそうだな」
「お邪魔にならない?」
「気にするな」
ベルゴッドは廊下の端に控えていたメイドを呼び寄せ、何かを託ける。
頭を下げたメイドはそっと何処かへ向かって行った。
「ミナミがどんな境遇であっても気にはしないが」
「ありがとう」
話してもいい事なのだろうか。
でも、腹を括るしかない。
もし気持ち悪いなどと避けられるようならば、それはそれで仕方ない。
傷は浅い方がいいからだ。
「なら、今夜ミナミの部屋に行く。俺の部屋に来てもらってもいいが……どうする?」
「……来てください……流石に騎士団の部屋ではないので、ベルゴッドの部屋に行くにはハードルが高いです」
「わかった、あまりホールで酒は飲まないようにな?男から酒を受け取らないようにしろ」
「はい……気を付けます」
ゆっくりと歩き出し、今まで使ったことがない階段を降りて行くとそこは広いホールが見渡せる位置だった。
豪華なシャンデリア、重厚な調度品やカーテン。
並べられていく料理。
「凄い……こんなの初めてでキラキラしていますね」
ちらほらとお客さんが入ってきている。
「あら、お兄様もミナミもこんな所にいたの?」
後ろから声を掛けられて美南はビクッと反応した。
「あ、シルヴィア。お誕生日おめでとう」
「ありがとう、もう過ぎてはいるけれどね?ミナミこそ……ふふ、お兄様、貸しは幾つになるのかしらね?」
シルヴィアはニコニコと笑いながらも、私をギュッと抱き締めてくれた。
どうぞと、ベルゴッドは腕を差し出す。
腕を組むなどとした事が無い。
躊躇っていると、苦笑したベルゴッドが美南の手を掴み自分の腕に触れさせた。
厚手のジャケット越しにでもわかる筋肉質の腕。
「シルヴィアの誕生パーティーにはまだ早いでしょう?」
「あぁ、だが少しずつ人が集まり始めたからな。その前に父と母に正式にミナミを紹介したいが駄目だろうか」
「紹介?昨日玄関や食事の時にお会いしたけれど」
「ミナミに恋人になる了承をして貰ったから、恋人として紹介したい」
「え……っ、早くないですか?ご両親に……って」
「ミナミは違うのか?」
違うのかと聞かれて、ミナミは考え込む。
「私たちの所は、家庭によって違うかな……たぶん、結婚をする前には挨拶に行くけど……」
「そうか、ミナミが嫌だと思うなら両親には紹介はしないが」
「ベルゴッド、あのね……私にはベルゴッドを紹介できる両親がいないの、だからその件で今夜でもいいから話をさせて?それを聞いてからもう一度恋人関係を考えて欲しいの」
美南は足を止めた。
それに合わせてベルゴッドも止まる。
「なら、もう一泊するか?その方が良さそうだな」
「お邪魔にならない?」
「気にするな」
ベルゴッドは廊下の端に控えていたメイドを呼び寄せ、何かを託ける。
頭を下げたメイドはそっと何処かへ向かって行った。
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「ありがとう」
話してもいい事なのだろうか。
でも、腹を括るしかない。
もし気持ち悪いなどと避けられるようならば、それはそれで仕方ない。
傷は浅い方がいいからだ。
「なら、今夜ミナミの部屋に行く。俺の部屋に来てもらってもいいが……どうする?」
「……来てください……流石に騎士団の部屋ではないので、ベルゴッドの部屋に行くにはハードルが高いです」
「わかった、あまりホールで酒は飲まないようにな?男から酒を受け取らないようにしろ」
「はい……気を付けます」
ゆっくりと歩き出し、今まで使ったことがない階段を降りて行くとそこは広いホールが見渡せる位置だった。
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後ろから声を掛けられて美南はビクッと反応した。
「あ、シルヴィア。お誕生日おめでとう」
「ありがとう、もう過ぎてはいるけれどね?ミナミこそ……ふふ、お兄様、貸しは幾つになるのかしらね?」
シルヴィアはニコニコと笑いながらも、私をギュッと抱き締めてくれた。
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