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28話
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何をするのにも大雑把に見えて、ベルゴッドの指先は器用に動く。
繊細な動きに出自が良いのが見て取れた。
きっと、わざとそうしているのだろう。
あまり今まで気にしていなかったけれど、自分は指フェチなのかもしれないなどと思う。
節くれだったベルゴッドの手に妙に色気を感じてしまう。
ふと、右手の中指に填まる銀のリングに目がとまった。
今まで気付かなかったが爪半分くらいの太さの指輪で何かが彫ってあるようだったが、そこまでは見えない。
「ベルゴッドさん、指輪していたんですね?」
何の気なしに口から出た言葉。
「あぁ」
食事の手を止めて、ベルゴッドが指からリングを引き抜く。
そして、テーブルの上を滑らせてくる。
何故?と、思いながらそのリングを摘まみ、目の高さまで持ち上げる。
少しくすんだ……良く見ると細かな傷がたくさんついている銀細工のリングだった。
「随分と使い込まれていますか?」
「騎士になると必ず作るから、かれこれ10年以上している」
「そうですか、少し磨こうとか思いませんか?」
「あまり気にしないが」
良く見ると繊細な細工が見てとれる。
「ミナミが研いてくれないか?」
「え?」
「頼む」
「はぁ、いいですけど」
「預けておく」
艶やかな笑みを向けてくるベルゴッドに、ドキッと心臓が跳ねた気がした。
「何か包んで置くものがありますか?無くしてしまいそうで」
「特に無いが……どうするか、後で何か用意しておけばいいか?」
「お願いします」
自分の親指よりも太いだろうそのリングのサイズ。
性別が違うとこうも違うのだと思いながらリングの表面を撫でた。
「あ、お茶のお代わりはどうしますか?」
ベルゴッドが食事を終えるのを見計らって声をかける。
貰うと返事があり美南は腰を上げた。
さらりとした肌触りのロングスカートの裾を踏んでしまう。
あっと、声を上げる前にベルゴッドの手がのびてきて身体を支えてくれた。
「大丈夫か?力を抜いて足を上げろ」
躓いたのがわかったのだろう。
「ありがとうございます」
ほっと息を吐き出してから、踏んでしまった裾から足を離す。
それにしても、腕一本で美南の身体を支えられるベルゴッドに驚きながら、こんな、女性らしい格好は似合わないし慣れないとぼやき、ズボンを履きたいと思いながら美南は食後の紅茶をいれるのだった。
繊細な動きに出自が良いのが見て取れた。
きっと、わざとそうしているのだろう。
あまり今まで気にしていなかったけれど、自分は指フェチなのかもしれないなどと思う。
節くれだったベルゴッドの手に妙に色気を感じてしまう。
ふと、右手の中指に填まる銀のリングに目がとまった。
今まで気付かなかったが爪半分くらいの太さの指輪で何かが彫ってあるようだったが、そこまでは見えない。
「ベルゴッドさん、指輪していたんですね?」
何の気なしに口から出た言葉。
「あぁ」
食事の手を止めて、ベルゴッドが指からリングを引き抜く。
そして、テーブルの上を滑らせてくる。
何故?と、思いながらそのリングを摘まみ、目の高さまで持ち上げる。
少しくすんだ……良く見ると細かな傷がたくさんついている銀細工のリングだった。
「随分と使い込まれていますか?」
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「そうですか、少し磨こうとか思いませんか?」
「あまり気にしないが」
良く見ると繊細な細工が見てとれる。
「ミナミが研いてくれないか?」
「え?」
「頼む」
「はぁ、いいですけど」
「預けておく」
艶やかな笑みを向けてくるベルゴッドに、ドキッと心臓が跳ねた気がした。
「何か包んで置くものがありますか?無くしてしまいそうで」
「特に無いが……どうするか、後で何か用意しておけばいいか?」
「お願いします」
自分の親指よりも太いだろうそのリングのサイズ。
性別が違うとこうも違うのだと思いながらリングの表面を撫でた。
「あ、お茶のお代わりはどうしますか?」
ベルゴッドが食事を終えるのを見計らって声をかける。
貰うと返事があり美南は腰を上げた。
さらりとした肌触りのロングスカートの裾を踏んでしまう。
あっと、声を上げる前にベルゴッドの手がのびてきて身体を支えてくれた。
「大丈夫か?力を抜いて足を上げろ」
躓いたのがわかったのだろう。
「ありがとうございます」
ほっと息を吐き出してから、踏んでしまった裾から足を離す。
それにしても、腕一本で美南の身体を支えられるベルゴッドに驚きながら、こんな、女性らしい格好は似合わないし慣れないとぼやき、ズボンを履きたいと思いながら美南は食後の紅茶をいれるのだった。
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