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35話
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「とりあえず、その事はもう口にすんな……流石にアタシじゃどうにもできない。まぁ、そのうち団長来るだろうから焼き菓子買って帰るか」
困ったように笑ったフレイアは、美南と手を繋ぎゆっくり歩いていく。
「どこの焼き菓子にするか……」
「お砂糖が高いのにお菓子屋さんは多いんだね」
歩きながら通り過ぎる店の中には美南が見てもお菓子屋さんだとわかる店がいくつかあった。
「本物の砂糖を使ってねぇんだ」
「あー……人工甘味料?」
「それも知ってんのか」
「名前だけね?作り方は知らないかなぁ……それなら、養蜂とかしても……」
「まて、ミナミお前それ以上喋るな」
フレイアに手を掴まれたまま、ぐんぐんと騎士団の詰所に引っ張られていく。
自分が何か特別な事を言ったつもりは無い。
それでも、何か問題の発言をしてしまったのはわかった。
「戻った!」
フレイアが詰所の扉を開くと、一人の騎士が上を指差す。
「ミナミ、二階に行くぞ」
「え?」
「上に団長が来てるんだよ」
「えぇ!?」
お互いに休みなのだから、自由に過ごすつもりだったのだが……。
申し訳ないなと思いながら階段を上る。
木造で作られた階段は少し音がした。
「失礼しますフレイアです、ミナミを連れてきました」
小さなノックをした後に声を掛けると、扉が勢いよく室内に向かって開いた。
「ミナミ!」
「は、はい!!」
「良かった……心配したんだが」
ホッと息を吐いたベルゴッドにミナミは首を傾げた。
「休暇の時に外出する時は、ベルゴッド様に行き先をお伝えしなければなりませんでしたか?」
申し訳ありませんと、美南は素直に頭を下げた。
前日に買い物はしたいと伝えておいたつもりが、上手く伝わっていなかったのかもしれない。
働いている時はどんな事でもホウレンソウするようにしていたのだが。
まだまだ、覚悟が足りなかったらしい。
「い、いや。出掛けるのは聞いていたから俺が案内をしようかと……」
「でも、ベルゴッド様は夜にお出かけになってから戻られていなかったのでそのままお泊まりになっているのかと……その、遅くまで……」
花街に出かけたと聞いていたため、恐らく泊まりになるなら翌日は遅くなるのをいくらなんでも美南だって理解をしている。
それに、自分がベルゴッドの控えの部屋に泊めてもらっているから、そういう人を呼ぶのにも苦労するのかもしれない。それなら次からベルゴッドの休みの時はシルヴィアの部屋に泊めてもらうか、自分の休みの日は前日から宿を借りて少しでもベルゴッドに一人の時間を作ってやらないといけないなと思った。
困ったように笑ったフレイアは、美南と手を繋ぎゆっくり歩いていく。
「どこの焼き菓子にするか……」
「お砂糖が高いのにお菓子屋さんは多いんだね」
歩きながら通り過ぎる店の中には美南が見てもお菓子屋さんだとわかる店がいくつかあった。
「本物の砂糖を使ってねぇんだ」
「あー……人工甘味料?」
「それも知ってんのか」
「名前だけね?作り方は知らないかなぁ……それなら、養蜂とかしても……」
「まて、ミナミお前それ以上喋るな」
フレイアに手を掴まれたまま、ぐんぐんと騎士団の詰所に引っ張られていく。
自分が何か特別な事を言ったつもりは無い。
それでも、何か問題の発言をしてしまったのはわかった。
「戻った!」
フレイアが詰所の扉を開くと、一人の騎士が上を指差す。
「ミナミ、二階に行くぞ」
「え?」
「上に団長が来てるんだよ」
「えぇ!?」
お互いに休みなのだから、自由に過ごすつもりだったのだが……。
申し訳ないなと思いながら階段を上る。
木造で作られた階段は少し音がした。
「失礼しますフレイアです、ミナミを連れてきました」
小さなノックをした後に声を掛けると、扉が勢いよく室内に向かって開いた。
「ミナミ!」
「は、はい!!」
「良かった……心配したんだが」
ホッと息を吐いたベルゴッドにミナミは首を傾げた。
「休暇の時に外出する時は、ベルゴッド様に行き先をお伝えしなければなりませんでしたか?」
申し訳ありませんと、美南は素直に頭を下げた。
前日に買い物はしたいと伝えておいたつもりが、上手く伝わっていなかったのかもしれない。
働いている時はどんな事でもホウレンソウするようにしていたのだが。
まだまだ、覚悟が足りなかったらしい。
「い、いや。出掛けるのは聞いていたから俺が案内をしようかと……」
「でも、ベルゴッド様は夜にお出かけになってから戻られていなかったのでそのままお泊まりになっているのかと……その、遅くまで……」
花街に出かけたと聞いていたため、恐らく泊まりになるなら翌日は遅くなるのをいくらなんでも美南だって理解をしている。
それに、自分がベルゴッドの控えの部屋に泊めてもらっているから、そういう人を呼ぶのにも苦労するのかもしれない。それなら次からベルゴッドの休みの時はシルヴィアの部屋に泊めてもらうか、自分の休みの日は前日から宿を借りて少しでもベルゴッドに一人の時間を作ってやらないといけないなと思った。
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