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37話
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「あー……悪い、ミナミが団長と帰ると思って、他のやつと飯の約束入れちまったんだよ」
フレイアが申し訳なさそうに眉を下げた。
じゃあ皆でと言うも、他の奴の巡回終わりを待って行くから悪いと謝られ、仕方ないと少し後ろに立つベルゴッド様を見上げた。
頭一つ以上大きなベルゴッド様がこの距離だと少しだけ圧迫感を感じる。
「じゃあ、仕方ないか……今度またねフレイア。ベルゴッド様行きましょうか」
ベルゴッドを見上げてから行きましょうとミナミはベルゴッドの肘の辺りに無意識に触れて外に出るのを促した。
男性と二人で食事なんて、あまりした事がない。
尚且つ、相手は自分の上司。
こちらの世界に来て、皆が優しくしてくれるのが不思議だった。
「あぁ、ほら」
「え?」
左肘を差し出してくるベルゴッドに美南はたじろぐ。
これをどうしろと?
そして、漸くピンときた。
……えー……。
そんなこと、したことは無いが断ればベルゴッドに恥をかかせてしまうかもしれない。
「失礼します……」
この辺りが貴族というか、騎士というか……日本人の美南からすると、したことが無い。
頭を下げてその差し出された腕に手を添えた。
こんなに男性と近いのは初めてで、美南は緊張してしまう。
慣れた風のベルゴッドをちらりと見上げてから視線を下ろした。
触れる指先から、ベルゴッドの腕が筋肉質なのわかる。
騎士団長だからだとは思うが、そう言えばベルゴッドが剣を振っているところは見た事がない。
「ベルゴッド様」
「今日は非番なのだから上司と部下の関係では無い……だから、様はいらない」
降ってくる低音の心地好い声に見上げると、なぜだか照れたように顔を背ける。
「以前も言いましたが、私の国では特別な関係でなければ名前を呼び捨てることは少なくて……私もあまり慣れていなくて」
申し訳ありませんと謝ると、何故かベルゴッドはにこにこと笑みを浮かべていた。
屋外に出る時に、ベルゴッドはそっと扉を引きレディーファーストとばかりに美南を扱ってくれるのだが、される事に慣れていない美南はいちいち戸惑ってしまう。
「ミナミは、特別な関係の男性がいなかったのか?それは、嬉しい」
何が嬉しいのだろうか……。
美南としては、自分が喪女だとわかっているため、複雑な心境だ。
「いませんよ」
「なら、俺の嫁に」
「ベルゴッド様、あまりからかわないでくださいね?私、美人でも貴族でもないですしいきなり嫁と言われても私はこの世界の常識を知らなさすぎますから」
最初の出会いが出会いだったため、ベルゴッドは責任を取ろうと思っているのだろう。
そっと美南は立ち止まりベルゴッドの腕から手を離す。
「私の世界だと、私とベルゴッド様の関係の距離はこのくらいです」
手も繋がない、人、一人分の距離を示した。
フレイアが申し訳なさそうに眉を下げた。
じゃあ皆でと言うも、他の奴の巡回終わりを待って行くから悪いと謝られ、仕方ないと少し後ろに立つベルゴッド様を見上げた。
頭一つ以上大きなベルゴッド様がこの距離だと少しだけ圧迫感を感じる。
「じゃあ、仕方ないか……今度またねフレイア。ベルゴッド様行きましょうか」
ベルゴッドを見上げてから行きましょうとミナミはベルゴッドの肘の辺りに無意識に触れて外に出るのを促した。
男性と二人で食事なんて、あまりした事がない。
尚且つ、相手は自分の上司。
こちらの世界に来て、皆が優しくしてくれるのが不思議だった。
「あぁ、ほら」
「え?」
左肘を差し出してくるベルゴッドに美南はたじろぐ。
これをどうしろと?
そして、漸くピンときた。
……えー……。
そんなこと、したことは無いが断ればベルゴッドに恥をかかせてしまうかもしれない。
「失礼します……」
この辺りが貴族というか、騎士というか……日本人の美南からすると、したことが無い。
頭を下げてその差し出された腕に手を添えた。
こんなに男性と近いのは初めてで、美南は緊張してしまう。
慣れた風のベルゴッドをちらりと見上げてから視線を下ろした。
触れる指先から、ベルゴッドの腕が筋肉質なのわかる。
騎士団長だからだとは思うが、そう言えばベルゴッドが剣を振っているところは見た事がない。
「ベルゴッド様」
「今日は非番なのだから上司と部下の関係では無い……だから、様はいらない」
降ってくる低音の心地好い声に見上げると、なぜだか照れたように顔を背ける。
「以前も言いましたが、私の国では特別な関係でなければ名前を呼び捨てることは少なくて……私もあまり慣れていなくて」
申し訳ありませんと謝ると、何故かベルゴッドはにこにこと笑みを浮かべていた。
屋外に出る時に、ベルゴッドはそっと扉を引きレディーファーストとばかりに美南を扱ってくれるのだが、される事に慣れていない美南はいちいち戸惑ってしまう。
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「いませんよ」
「なら、俺の嫁に」
「ベルゴッド様、あまりからかわないでくださいね?私、美人でも貴族でもないですしいきなり嫁と言われても私はこの世界の常識を知らなさすぎますから」
最初の出会いが出会いだったため、ベルゴッドは責任を取ろうと思っているのだろう。
そっと美南は立ち止まりベルゴッドの腕から手を離す。
「私の世界だと、私とベルゴッド様の関係の距離はこのくらいです」
手も繋がない、人、一人分の距離を示した。
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