【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?

梅花

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47話

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「もう、ふらふらはしなさそうか?」

部屋の前で漸く下ろしてもらうと、ベルゴッドが執務室の扉を開けた。
重く重厚な扉は音もせずにすうっと廊下側に向かって開く。

「大丈夫です。落ち着きましたが、リゲルのせいじゃありませんし、とても可愛かったからまた触らせてくださいね?」
「あぁまた行こう。今度、遠乗りしてもいい」

ベルゴッドはそう言いながら部屋に入ると、背中に背負った酒を下ろした。
そのまま、酒瓶をセラーに入れると時計を見てまだ夕食には早い時間だと確認すると、美南は服を着替え腕捲りをしてベルゴッドが風呂に入れるようにと風呂の準備を始めた。
今日買ってきた固形石鹸を風呂の端に置かせてもらう。

「ベルゴッド様、今日はバスタブに浸かりますか?」
「いや、シャワーでいい」
「わかりました、準備はできていますのでいつでもどうぞ」
「すまないな」

自室に戻ったベルゴッドは細く息を吐いた。
腕の中に美南の体温が残っていた気がしたのだ。

「あー……マジか」

そう呟いたベルゴッドはぐしゃぐしゃと自分の髪を乱すのだった。
その頃、美南は騎士団の厨房へ向かっていた。

「こんにちは」
「ミナミか!」
「夕飯の時に何か他に摘めるものをお願いできますか?それか、食材を貰えれば私が自分で作りますが」

料理はあまりしては来なかったが、全く出来ない訳では無い。

「何を使っても良いぜ?」

厨房に居るのは騎士団お抱えのシェフで、美南の父親くらいの男性だった。

「ありがとうございます。じゃあ……」

本当は衛生面上よろしくはないのだが、美南はしっかりと手を洗い厨房へ入った。
以前から気になっていたチーズと、春巻きの皮の残りを貰いチーズは細長い長方形に切り、クルクルと小さくした春巻きの皮を巻いていく。
それを少量の油で揚げ焼きにして、出来上がったものに塩をふる。

「お、美味いな」

シェフが揚げたてのチーズ巻きを横から摘んで口に入れていく。
どうやら美南が選んだチーズはのびるタイプのチーズだったらしい。
カリカリになった春巻きの皮。
美南も久し振りだとその場でチーズ巻きを摘む。
熱々のチーズ巻きはとても美味しかった。
これはやっぱり出来たてが食べて欲しいなと思いながら、最後の一個を油から上げた。

「夕食は後でもいいだろうから、これ先に持って行って食った方がいいんじゃないか?」

シェフにそう言われ、美南は皿を手に後で食事は取りに来ますと厨房を出ると、そのままベルゴッドの執務室に向かった。
食べて欲しい。
でも、口に合うだろうか。
美南はそんな事を考えながら部屋に向かった。
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