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19.カーティスとは
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アンテノール家が縁談に了承の返事をすると、次の日には王家の使いがやって来て、ジェーンはそのまま城へ迎えられる。
結婚準備は滞りなく進められたが、夫となる予定のカーティスは多忙を理由に1度も会いに来ることはない。
突然国王を引き継がねばならなくなったカーティスには自分との婚礼以外にもやるべきことが数多くあるのだろうと思い、ジェーンは彼の不在を全く気にしていなかった。
だが、ジェーン付きの侍女頭となったペネロペはジェーンを気遣って、カーティスの人柄や小さい頃の工ピソードをたくさん教えてくれる。
王家に長く仕えている彼女は見た目はふくふくとした愛らしいおばあちゃんなのだが、中身はかなりの情報通でカーティスについても詳しいのだ。
この日も結婚式の衣裳合わせの合間にジェーンとペネロペは楽しく談笑していた。
「カーティス様はちょっとドジなところもあって、そこもまたお可愛らしいんですのよ!」
「ふふっ、ペネロペのお陰でカーティス様の人となりは充分分かりました。本当に素敵な方なんだろうなと思います」
「うふっ、実物も素敵なんですよ!ワイルドな感じで色気に溢れてるっていうか!清らかな美貌のジェーン様とお並びになったら…!あぁ、想像するだけで尊い…!結婚式が待ち遠しいわ!」
結婚準備は滞りなく進められたが、夫となる予定のカーティスは多忙を理由に1度も会いに来ることはない。
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だが、ジェーン付きの侍女頭となったペネロペはジェーンを気遣って、カーティスの人柄や小さい頃の工ピソードをたくさん教えてくれる。
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