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21.ジェーンの結婚相手
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思わぬ事実に今度はジェーンが動揺する番だった。
(どうしましょう、まさか未来の夫となる方にあんな場面を見られていたなんて…。恥ずかし過ぎる…、いやそれよりも僕と会わないのはもしかして忙しいんじゃなくて、本当は軽蔑されているからなのでは…?いくら愛がないとはいえ、もう既に夫婦仲に亀裂が入っているということだろうか…)
「あぁ、それなら大丈夫ですわ。カーティス様、結局会場内には入らなかったそうなんです。何でも向かっている途中で泣いている子と出会って、1度はその場を離れたけれども、やっぱり気に掛かったから戻ったとかおっしゃってましたよ」
「えっ…?泣いていた…?」
(まさか…、そんなはずは…)
ジェーンはその胸に甘い期待を宿らせる。
するとその時、コンコンと扉をノックする音がした。
そして1人の男性が入ってくる。
「ジェーンさん!登城されてから1度も会いに来れなくて、大変申し訳ない!カーティス・シャルパティです。…ってあれ?君はあの時の…」
「………っ!」
それはやはりジェーンが会いたいと何度も願っていたあの男性だった。
(この方が、僕の結婚相手…!)
そう思うと、ジェーンは心の底から嬉しさが込み上げるのを抑えられない。
ジェーンがずっと前からカーティスに恋をしていたと気付くまで、あと5秒。
(どうしましょう、まさか未来の夫となる方にあんな場面を見られていたなんて…。恥ずかし過ぎる…、いやそれよりも僕と会わないのはもしかして忙しいんじゃなくて、本当は軽蔑されているからなのでは…?いくら愛がないとはいえ、もう既に夫婦仲に亀裂が入っているということだろうか…)
「あぁ、それなら大丈夫ですわ。カーティス様、結局会場内には入らなかったそうなんです。何でも向かっている途中で泣いている子と出会って、1度はその場を離れたけれども、やっぱり気に掛かったから戻ったとかおっしゃってましたよ」
「えっ…?泣いていた…?」
(まさか…、そんなはずは…)
ジェーンはその胸に甘い期待を宿らせる。
するとその時、コンコンと扉をノックする音がした。
そして1人の男性が入ってくる。
「ジェーンさん!登城されてから1度も会いに来れなくて、大変申し訳ない!カーティス・シャルパティです。…ってあれ?君はあの時の…」
「………っ!」
それはやはりジェーンが会いたいと何度も願っていたあの男性だった。
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ジェーンがずっと前からカーティスに恋をしていたと気付くまで、あと5秒。
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