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最終章 木こりと騎士は……
第528話 因縁の対決
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――時は少し遡る。
「行くぞ、ディロイス!」
「はい!!」
「ギャハハハハッ! やってみろよ、バカ共が!」
ロスペル達が傀儡達との戦いに赴いた時、レクシャとディロイスは、高笑いをするノルベルトに攻撃を仕掛ける。
「ハアッ!」
「フン、鈍いんだよ、テメェはよ!」
ディロイスの鋭い剣戟をあっさり躱したディロイスは、笑みを浮かべながらディロイスに手を翳して魔法を放とうとした。
しかし……
「《直接干渉》」
「チッ! 悪魔とその悪魔に手を組んだ売国奴が!」
「その『売国奴』にやられている貴様は、国家転覆を狙った大罪人だがな!」
「うぐっ!」
(本当、厄介な魔法だな!)
ディロイスに放とうとしたノルベルトの魔法は、レクシャの無効化魔法に打ち消され、ノルベルトは思わず苦い顔をする。
その隙にディロイスから強烈な一撃を入れられたノルベルトに、顔を歪めて後退する。
それを見逃さなかったディロイスは追撃を加えたが、「調子に乗るな!」と吠えたノルベルトは、近くに落ちていた片手剣を使い辛うじて受け止める。
「ほう、この攻撃を受け止めるとは……お前の傀儡達もこのくらい動けたら、お前の娘と戦っている若者達と渡り合えたかもしれないのにな!」
「うぐっ!」
鍔迫り合いに勝ったディロイスの一撃をもろに食らったノルベルトは思わず膝をつく。
それを見たレクシャは思わずため息を零す。
(どうやら、こいつのへなちょこ剣術のせいで、騎士達の武力が一気に下がったのは間違いなさそうだな)
「全く、どこまで国力を下げれば……おやっ?」
ディロイスに翻弄されるノルベルトにレクシャが心底呆れていた時、コロッセオの外で爆音と共に高密度の魔力が弾けたのをレクシャは肌に感じた。
(この魔力……どうやら、ロスペルが準備運動を終えたみたいだな)
「な、何が一体……!」
突然の爆音にノルベルトが狼狽えている中、息子の活躍にレクシャが笑みを零すと、今度はすぐ近くで先程より少し小さい爆音が響き渡った。
「こ、今度は何だ!?」
更に狼狽えているノルベルトを他所に、レクシャとディロイスは視界の端でカトレア達がダリアを無力化した瞬間を捉える。
「どうやら全員、無力化したようだなっ!」
「そのようですねっ! ハアッ!」
「うぐっ!」
座り込んでいるノルベルトが放った火球をレクシャが無効化した隙に、ディロイスが一撃を入れてノルベルトをふっ飛ばす。
そして2人は、観客席に倒れている貴族達に交じって気を失っているルベル、壁に窪みを作って倒れているグレア、気を失ったままの拘束魔法で縛られてシトリンに担がれているダリアを見て安堵する。
(皆、本当によく頑張ってくれた!)
すると、頼りになる部下と尊敬する上司を無力化したフェビルとロスペルが2人に声をかける。
「サザランス公爵様にヴィルマン侯爵殿!」
「父さんに侯爵様!」
「お前達!」
合流した2人の顔を見て、王国の盾と剣が揃って安堵の笑みを浮かべる。
すると、ノロノロと立ち上がったノルベルトはようやく状況が掴めたらしく忌々しそうな顔で愚痴を零す。
「フン、宮廷魔法師団団長と王国騎士団副団長なのだから、少しは使えると思ったが……やはり、あの女同様、使えない道具だったか。全く、本当にどいつもこいつも使えない!」
「お前なぁ……!」
「よせ、ディロイス。下手に奴を刺激するではない」
「ですが!」
ノルベルトの愚痴を聞いて、怒りを露にしたディロイスをレクシャが押しとどめる。
(気持ちは分かる。だが今は、一刻も早く奴を無力化しなければ)
気持ちを殺すようにレクシャが片手剣を強く握ってノルベルトを静かに睨みつけた時、苦い顔をしていたノルベルトが何かを思いついて笑みを零す。
「こうなったらやるしかねぇよなぁ!!」
「「「「っ!!」」」」
愉悦の笑みを浮かべたノルベルトが片手を地面につけて黒い魔力を流し込む。
すると、今まで寝ていた傀儡達がゆっくりと起き上がる。
「行くぞ、ディロイス!」
「はい!!」
「ギャハハハハッ! やってみろよ、バカ共が!」
ロスペル達が傀儡達との戦いに赴いた時、レクシャとディロイスは、高笑いをするノルベルトに攻撃を仕掛ける。
「ハアッ!」
「フン、鈍いんだよ、テメェはよ!」
ディロイスの鋭い剣戟をあっさり躱したディロイスは、笑みを浮かべながらディロイスに手を翳して魔法を放とうとした。
しかし……
「《直接干渉》」
「チッ! 悪魔とその悪魔に手を組んだ売国奴が!」
「その『売国奴』にやられている貴様は、国家転覆を狙った大罪人だがな!」
「うぐっ!」
(本当、厄介な魔法だな!)
ディロイスに放とうとしたノルベルトの魔法は、レクシャの無効化魔法に打ち消され、ノルベルトは思わず苦い顔をする。
その隙にディロイスから強烈な一撃を入れられたノルベルトに、顔を歪めて後退する。
それを見逃さなかったディロイスは追撃を加えたが、「調子に乗るな!」と吠えたノルベルトは、近くに落ちていた片手剣を使い辛うじて受け止める。
「ほう、この攻撃を受け止めるとは……お前の傀儡達もこのくらい動けたら、お前の娘と戦っている若者達と渡り合えたかもしれないのにな!」
「うぐっ!」
鍔迫り合いに勝ったディロイスの一撃をもろに食らったノルベルトは思わず膝をつく。
それを見たレクシャは思わずため息を零す。
(どうやら、こいつのへなちょこ剣術のせいで、騎士達の武力が一気に下がったのは間違いなさそうだな)
「全く、どこまで国力を下げれば……おやっ?」
ディロイスに翻弄されるノルベルトにレクシャが心底呆れていた時、コロッセオの外で爆音と共に高密度の魔力が弾けたのをレクシャは肌に感じた。
(この魔力……どうやら、ロスペルが準備運動を終えたみたいだな)
「な、何が一体……!」
突然の爆音にノルベルトが狼狽えている中、息子の活躍にレクシャが笑みを零すと、今度はすぐ近くで先程より少し小さい爆音が響き渡った。
「こ、今度は何だ!?」
更に狼狽えているノルベルトを他所に、レクシャとディロイスは視界の端でカトレア達がダリアを無力化した瞬間を捉える。
「どうやら全員、無力化したようだなっ!」
「そのようですねっ! ハアッ!」
「うぐっ!」
座り込んでいるノルベルトが放った火球をレクシャが無効化した隙に、ディロイスが一撃を入れてノルベルトをふっ飛ばす。
そして2人は、観客席に倒れている貴族達に交じって気を失っているルベル、壁に窪みを作って倒れているグレア、気を失ったままの拘束魔法で縛られてシトリンに担がれているダリアを見て安堵する。
(皆、本当によく頑張ってくれた!)
すると、頼りになる部下と尊敬する上司を無力化したフェビルとロスペルが2人に声をかける。
「サザランス公爵様にヴィルマン侯爵殿!」
「父さんに侯爵様!」
「お前達!」
合流した2人の顔を見て、王国の盾と剣が揃って安堵の笑みを浮かべる。
すると、ノロノロと立ち上がったノルベルトはようやく状況が掴めたらしく忌々しそうな顔で愚痴を零す。
「フン、宮廷魔法師団団長と王国騎士団副団長なのだから、少しは使えると思ったが……やはり、あの女同様、使えない道具だったか。全く、本当にどいつもこいつも使えない!」
「お前なぁ……!」
「よせ、ディロイス。下手に奴を刺激するではない」
「ですが!」
ノルベルトの愚痴を聞いて、怒りを露にしたディロイスをレクシャが押しとどめる。
(気持ちは分かる。だが今は、一刻も早く奴を無力化しなければ)
気持ちを殺すようにレクシャが片手剣を強く握ってノルベルトを静かに睨みつけた時、苦い顔をしていたノルベルトが何かを思いついて笑みを零す。
「こうなったらやるしかねぇよなぁ!!」
「「「「っ!!」」」」
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すると、今まで寝ていた傀儡達がゆっくりと起き上がる。
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