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最終章 木こりと騎士は……
第530話 超級魔法
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「ふぅ……」
(それじゃあ、始めよう)
コロッセオ遥か上空に飛んだロスペルは、深く息を吐くと使い込まれた銀色の杖を構え、静かに目を閉じるといつものように魔力を練る。
すると、赤と緑の魔力が激しい渦を作り、ロスペルを取り巻いた。
「な、なによ、これ!」
(こんな魔力の渦、今まで見たことないわ!)
ロスペルと一緒に鍛錬をしていたカトレアだったが、初めて見るロスペルに取り巻く魔力の渦に思わず声を上げる。
それを聞いたレクシャは、唖然としながら空を見上げているノルベルトを一瞥すると小さく笑みを零す。
「これが、あいつの本当の魔力量だ」
「っ!!……師匠、本当の魔力量」
レクシャの言葉にカトレアは息を呑む。
あらゆる魔法を無効化する無効化魔法は、その特性故に膨大な魔力を消費する。
そのため、サザランス公爵家に生まれた者は代々、規格外の膨大な魔力を有している。
それはロスペルも例外ではなく、無効化魔法は使えなくても彼でも桁違いの魔力を有していた。
加えて、日々、魔力の鍛錬をこなして魔力量を増やしているため、ロスペルの魔力量はサザランス公爵家の中で圧倒的に多い。
(だからこそ、あのような人並外れた魔法が使えるのかもしれないのだが)
笑みを潜めたレクシャがカトレアに話しかける。
「カトレア嬢、見ておきなさい。超級魔法を使うロスペルの姿を」
「超級魔法ですって!?」
レクシャの言葉にディロイスが驚いた瞬間、閉じられたロスペルの銀色の瞳が静かに開く。
「行くぞ」
「っ!」
(いつもと雰囲気が違う!)
時には冷酷で、時には柔和な笑みを浮かべるロスペルは、リュシアンのような荒々しい言葉を使わない。
そんな彼の荒々しい姿にカトレアが驚いていると、ロスペルを取り巻いていた赤と緑の渦が巨大な緑と赤の魔法陣を描いた。
「な、なに! あれ!?」
コロッセオの空を覆いつくすような2つの巨大な魔法陣に、珍しく声を上げたシトリンの問いに真剣な表情のレクシャが答える。
「あれが、超級魔法の魔法陣だよ」
「超級魔法の……」
(リュシアンから何となく聞いたことがあるけど……こんなに巨大な魔法陣だったなんて)
「一体、ロスペル君はどんな魔法を放とうとしている?」
心ここにあらずの表情で呟くシトリンとは反対に、聞き慣れない魔法に首を傾げたラピスが小声でカトレアに話しかける。
「なぁ、超級魔法ってなんだ? 聞く限り、上級魔法の更に上の魔法ということは分かるが……」
すると、振り向いたカトレアが興奮気味に超級魔法について説明をした。
「超級魔法っていうのは、上級魔法の更に上の魔法であると同時に、世界でも習得している魔法師はごく僅かと呼ばれている、この世界で最も習得が難しく、この世で7つしかない魔法のことよ!!」
「7つしかない魔法!?」
(そんな魔法がこの世界にあるのか!?)
全ての魔法師の憧れであり、上級魔法のさらに上の魔法であるこの世に7つしかない超級魔法は、国を滅ばすほどの威力を持つと言われる、人知を超えた規格外の魔法のことである。
そのため、膨大な魔力量と針の糸を肉眼で通すような繊細で緻密な魔力操作が求められ、超級魔法を習得している魔法師は、魔法が発達したこの世界でもごく僅かである。
「1属性の超級魔法を習得するにも難しいのに、師匠は2つの属性の超級魔法を習得されているのね! さすが師匠!」
すると、笑みを深めたレクシャがカトレアの言葉に付け足すように口を挟む。
「正確には、全属性習得している。それも、学生時代に習得した」
「「ええっ!?」」
(が、学生時代に全属性を習得ですって!?)
驚くカトレアと言葉を失うラピスを見て、誇らしい気持ちになったレクシャは視線を息子に戻す。
「それくらい、彼は昔から魔法を極めているということだ」
(複合魔法なんて超級魔法と同じくらい難しい魔法を習得するくらいに)
幼い頃から魔法を極めているロスペルを見守ってきたレクシャは、銀色の杖を握り締め、目標を見据えているロスペルに願いを託す。
「思い切りやりなさい、ロスペル。お前のとっておきの魔法で私たちに……いや、この国にかけられた呪いを解いてくれ」
(後のことは、この父が全て終わらせるから)
(それじゃあ、始めよう)
コロッセオ遥か上空に飛んだロスペルは、深く息を吐くと使い込まれた銀色の杖を構え、静かに目を閉じるといつものように魔力を練る。
すると、赤と緑の魔力が激しい渦を作り、ロスペルを取り巻いた。
「な、なによ、これ!」
(こんな魔力の渦、今まで見たことないわ!)
ロスペルと一緒に鍛錬をしていたカトレアだったが、初めて見るロスペルに取り巻く魔力の渦に思わず声を上げる。
それを聞いたレクシャは、唖然としながら空を見上げているノルベルトを一瞥すると小さく笑みを零す。
「これが、あいつの本当の魔力量だ」
「っ!!……師匠、本当の魔力量」
レクシャの言葉にカトレアは息を呑む。
あらゆる魔法を無効化する無効化魔法は、その特性故に膨大な魔力を消費する。
そのため、サザランス公爵家に生まれた者は代々、規格外の膨大な魔力を有している。
それはロスペルも例外ではなく、無効化魔法は使えなくても彼でも桁違いの魔力を有していた。
加えて、日々、魔力の鍛錬をこなして魔力量を増やしているため、ロスペルの魔力量はサザランス公爵家の中で圧倒的に多い。
(だからこそ、あのような人並外れた魔法が使えるのかもしれないのだが)
笑みを潜めたレクシャがカトレアに話しかける。
「カトレア嬢、見ておきなさい。超級魔法を使うロスペルの姿を」
「超級魔法ですって!?」
レクシャの言葉にディロイスが驚いた瞬間、閉じられたロスペルの銀色の瞳が静かに開く。
「行くぞ」
「っ!」
(いつもと雰囲気が違う!)
時には冷酷で、時には柔和な笑みを浮かべるロスペルは、リュシアンのような荒々しい言葉を使わない。
そんな彼の荒々しい姿にカトレアが驚いていると、ロスペルを取り巻いていた赤と緑の渦が巨大な緑と赤の魔法陣を描いた。
「な、なに! あれ!?」
コロッセオの空を覆いつくすような2つの巨大な魔法陣に、珍しく声を上げたシトリンの問いに真剣な表情のレクシャが答える。
「あれが、超級魔法の魔法陣だよ」
「超級魔法の……」
(リュシアンから何となく聞いたことがあるけど……こんなに巨大な魔法陣だったなんて)
「一体、ロスペル君はどんな魔法を放とうとしている?」
心ここにあらずの表情で呟くシトリンとは反対に、聞き慣れない魔法に首を傾げたラピスが小声でカトレアに話しかける。
「なぁ、超級魔法ってなんだ? 聞く限り、上級魔法の更に上の魔法ということは分かるが……」
すると、振り向いたカトレアが興奮気味に超級魔法について説明をした。
「超級魔法っていうのは、上級魔法の更に上の魔法であると同時に、世界でも習得している魔法師はごく僅かと呼ばれている、この世界で最も習得が難しく、この世で7つしかない魔法のことよ!!」
「7つしかない魔法!?」
(そんな魔法がこの世界にあるのか!?)
全ての魔法師の憧れであり、上級魔法のさらに上の魔法であるこの世に7つしかない超級魔法は、国を滅ばすほどの威力を持つと言われる、人知を超えた規格外の魔法のことである。
そのため、膨大な魔力量と針の糸を肉眼で通すような繊細で緻密な魔力操作が求められ、超級魔法を習得している魔法師は、魔法が発達したこの世界でもごく僅かである。
「1属性の超級魔法を習得するにも難しいのに、師匠は2つの属性の超級魔法を習得されているのね! さすが師匠!」
すると、笑みを深めたレクシャがカトレアの言葉に付け足すように口を挟む。
「正確には、全属性習得している。それも、学生時代に習得した」
「「ええっ!?」」
(が、学生時代に全属性を習得ですって!?)
驚くカトレアと言葉を失うラピスを見て、誇らしい気持ちになったレクシャは視線を息子に戻す。
「それくらい、彼は昔から魔法を極めているということだ」
(複合魔法なんて超級魔法と同じくらい難しい魔法を習得するくらいに)
幼い頃から魔法を極めているロスペルを見守ってきたレクシャは、銀色の杖を握り締め、目標を見据えているロスペルに願いを託す。
「思い切りやりなさい、ロスペル。お前のとっておきの魔法で私たちに……いや、この国にかけられた呪いを解いてくれ」
(後のことは、この父が全て終わらせるから)
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