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最終章 木こりと騎士は……
第561話 戻りましょう
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気を失うように倒れたフリージアをリュシアンやメストと一緒に抱き留めたロスペルは、安堵の笑みを浮かべながら眠るフリージアを見て笑みを零す。
「どうやら、フリージア、寝ちゃったみたいね」
「そうみたいだな」
すると、フリージアの傍に来たレクシャが眠る娘の頭を優しく撫でる。
「フリージア、よく頑張ったな」
(たった1人で今までよく頑張った)
エドガスが亡くなってから今日まで、平民の盾として孤軍奮闘し、レクシャ達が駆けつけるまで持ち堪えたフリージアを褒めたレクシャは、隣で心配そうに見ているメストに視線を移す。
「メスト君、フリージアを任せてもいいかい?」
「は、はい! もちろんです」
レクシャからフリージアのことを任されたメストは、リュシアンとロスペルから託されると、フリージアの起こさないようにそっとお姫様抱っこをする。
(フリージア、改めてよく頑張ったな。今はゆっくり休んでくれ)
壊れ物を扱うようにすやすやと眠るフリージアの体を大事に抱き締めるメストに、優しく微笑んだレクシャは、すぐさま笑みを潜めるとロスペルに指示を出す。
「ロスペル。疲れているところ悪いが私たちを陛下と殿下を王妃様と王女様がいらっしゃる隠れ家に連れて行ってもらえるか?」
「分かりました」
レクシャ達が拠点としていた隠れ家に事前に王妃と王女を匿っていることを知っていたロスペルは早速、転移魔法を使ってレクシャ達を隠れ家に転移させた。
◇◇◇◇◇
「あなた!」
「お兄様!」
隠れ家に着いた途端、今か今かと待ち望んでいた王妃と王女はそれぞれ、無事に帰還した夫と兄を抱き締める。
「ただいま、無事に見届けてきたぞ」
「もう、あなたったら!」
涙ぐむ妻を優しく抱き寄せた陛下の隣で、妹から強く抱き締められたジルベールは優しく微笑みながら頭を撫でる。
「お兄様、ご無事で本当に本当によかったです」
「あぁ、お前の婚約者のお陰で今日まで僕のことを守ってくれたから」
「っ!」
驚いた顔を上げた王女は、すぐ傍で苦笑しながら見守っていたリュシアンを見て、紺碧の瞳を潤ませると兄から離れてすぐリュシアンに抱き着いた。
「リュシアン様! 私、私……!」
「良いんだ、俺のことを思い出してくれただけで」
「リュシアン様! 私、リュシアン様のこと、今でも大好きです!」
「そうか。俺もだぞ、マドロラ」
(俺も、お前のことを一日たりとも忘れていなし、今でも大好きだぞ)
幼い頃から一緒にいた2人が、互いのことを好きになるのに時間はかからなかった。
だからこそ、ノルベルトが倒されてすぐ、記憶を取り戻した王女マドロラは、自分が今まで、リュシアンではない別の男を婚約者だと思って好きなっていたことを後悔していた。
そんな彼女から熱烈な愛の告白をされたリュシアンは、少しだけ瞳を潤ませると婚約者の華奢な体を優しく抱きしめた。
彼女が改竄魔法のせいで苦しんでいたことを分かっていて、何より、記憶を取り戻しても自分のことを好きでいてくれたから。
王女と王妃、ジルベールやリュシアンとマドロラの再会を傍で見ていたレクシャは、安心したように笑うと静かにその場から離れようとした。
「父上、どこへ行かれるのですか?」
レクシャの行動に気づいたロスペルが声をかけると、振り向いたレクシャがいつもの穏やかな口調で答える。
「指令室だ。今回の作戦に協力してくれた皆に作戦を成功したことを報告をしなければ」
それは、奪還作戦の総指揮を務めたレクシャの最後の仕事だった。
※最終回まであと10話!(予定)
「どうやら、フリージア、寝ちゃったみたいね」
「そうみたいだな」
すると、フリージアの傍に来たレクシャが眠る娘の頭を優しく撫でる。
「フリージア、よく頑張ったな」
(たった1人で今までよく頑張った)
エドガスが亡くなってから今日まで、平民の盾として孤軍奮闘し、レクシャ達が駆けつけるまで持ち堪えたフリージアを褒めたレクシャは、隣で心配そうに見ているメストに視線を移す。
「メスト君、フリージアを任せてもいいかい?」
「は、はい! もちろんです」
レクシャからフリージアのことを任されたメストは、リュシアンとロスペルから託されると、フリージアの起こさないようにそっとお姫様抱っこをする。
(フリージア、改めてよく頑張ったな。今はゆっくり休んでくれ)
壊れ物を扱うようにすやすやと眠るフリージアの体を大事に抱き締めるメストに、優しく微笑んだレクシャは、すぐさま笑みを潜めるとロスペルに指示を出す。
「ロスペル。疲れているところ悪いが私たちを陛下と殿下を王妃様と王女様がいらっしゃる隠れ家に連れて行ってもらえるか?」
「分かりました」
レクシャ達が拠点としていた隠れ家に事前に王妃と王女を匿っていることを知っていたロスペルは早速、転移魔法を使ってレクシャ達を隠れ家に転移させた。
◇◇◇◇◇
「あなた!」
「お兄様!」
隠れ家に着いた途端、今か今かと待ち望んでいた王妃と王女はそれぞれ、無事に帰還した夫と兄を抱き締める。
「ただいま、無事に見届けてきたぞ」
「もう、あなたったら!」
涙ぐむ妻を優しく抱き寄せた陛下の隣で、妹から強く抱き締められたジルベールは優しく微笑みながら頭を撫でる。
「お兄様、ご無事で本当に本当によかったです」
「あぁ、お前の婚約者のお陰で今日まで僕のことを守ってくれたから」
「っ!」
驚いた顔を上げた王女は、すぐ傍で苦笑しながら見守っていたリュシアンを見て、紺碧の瞳を潤ませると兄から離れてすぐリュシアンに抱き着いた。
「リュシアン様! 私、私……!」
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「リュシアン様! 私、リュシアン様のこと、今でも大好きです!」
「そうか。俺もだぞ、マドロラ」
(俺も、お前のことを一日たりとも忘れていなし、今でも大好きだぞ)
幼い頃から一緒にいた2人が、互いのことを好きになるのに時間はかからなかった。
だからこそ、ノルベルトが倒されてすぐ、記憶を取り戻した王女マドロラは、自分が今まで、リュシアンではない別の男を婚約者だと思って好きなっていたことを後悔していた。
そんな彼女から熱烈な愛の告白をされたリュシアンは、少しだけ瞳を潤ませると婚約者の華奢な体を優しく抱きしめた。
彼女が改竄魔法のせいで苦しんでいたことを分かっていて、何より、記憶を取り戻しても自分のことを好きでいてくれたから。
王女と王妃、ジルベールやリュシアンとマドロラの再会を傍で見ていたレクシャは、安心したように笑うと静かにその場から離れようとした。
「父上、どこへ行かれるのですか?」
レクシャの行動に気づいたロスペルが声をかけると、振り向いたレクシャがいつもの穏やかな口調で答える。
「指令室だ。今回の作戦に協力してくれた皆に作戦を成功したことを報告をしなければ」
それは、奪還作戦の総指揮を務めたレクシャの最後の仕事だった。
※最終回まであと10話!(予定)
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