44 / 606
第1章 木こりと騎士は再会する
第44話 魔物討伐へ!(side 騎士)
しおりを挟む
「「っ!?」」
(この警鐘、もしかして魔物が現れたのか!)
「メスト!」
「あぁ、分かっている」
静寂な夜を突き破るような警鐘が駐屯地に鳴り響き、外の様子が慌ただしくなってきた時、執務室から外に出たメストとシトリンは、足早に隊長と副隊長が集まる会議室に入る。
(ほう、早速訓練の成果が出ているのということだろうか)
顔を引き攣らせながらもこの場に来ている王都の騎士達を見て、メストとシトリンが少しだけ感心していると、厳しい顔をしたグレアが入ってきて、会議室の中央に置かれた大きなテーブルの上に駐屯地一帯が書かれた地図を広げた。
「では早速、作戦会議を始めます。先程、駐屯地奥にある監視塔からの報告が入り、今回魔物が現れたのはここから少し離れた森で、数はここからでは特定不可能だそうです。ですので、これから皆さんには……」
この短時間で立てたグレアの作戦を聞き、各部隊の隊長と副隊長が揃って頷くと会議室を出てすぐ、正門前に集まっている部下達に作戦を伝える。
そして、最後に会議室を出たグレアが、副団長らしく整列している騎士達の士気を上げる。
「駐屯地に来て早々でありますが早速実践です! 昼に行ったのはあくまで訓練! 今から行うのは正真正銘の魔物討伐! 皆さん、自らの命が惜しいのであれば死ぬ気で魔物を倒して国民を守って下さい!!」
「「「「「「はっ!!!!!!」」」」」」
松明に煌々と照らされた正門前で、銀色の鎧を纏った騎士達が一斉に敬礼するとすぐさま馬に跨り、グレアの号令で魔物の出た森に向かって一斉に駆けていった。
◇◇◇◇◇
『副団長、報告です』
「何でしょう?」
大勢の部下を率い、魔物の群れが出没した森の中に入ったグレアのもとに、監視塔から報告が騎士達に配布されている通信魔法が付与されたブレスレット型魔道具から届いた。
『魔物の大群は『リアスタ村』と呼ばれる小さな村に向けて進んでいたのですが……突然、動きを止めて数を減らし、3つの集団に分かれました』
「動きが止まったんですか? しかも、数が減らしている? そして、3つに分かれたのですか?」
(何かの原因で仲間割れでも起こしたのでしょうか?)
不可解な魔物達の行動を聞いて、グレアが不思議に首を傾げているは知らず、監視役の騎士は副団長に報告を続ける。
「はい。しかも、3つに分かれた集団のうちの1つが副団長達のところに向かっています!」
「何ですって!」
監視役の報告に声を上げた瞬間、前から複数の禍々しい魔力を感じて、グレアは左手首につけていた通信用魔道具に魔力を流し込む。
『全騎士に告げます。今入った報告で、魔物達が何かしらの原因で動きを止めて数を減らすと、3つの群れに分かれたのこと。そして、その群れの1つがこちらに向かってきています。魔物の姿が見えた瞬間、戦闘になると思ってください!』
「「「「「「ハッ!!!!!!!」」」」」
後ろから聞こえてきた返事に小さく笑みを零し、グレアは眼前に迫ってきた異形の大群を静かに見据える。
(さて、久々の魔物退治といきましょうか)
鞘から片手剣を引き抜くと、一番後ろで殿を務めているスト達にも伝わるような大声で戦闘開始の合図を告げる。
「さぁ、魔物討伐の開始です!!!!」
◇◇◇◇◇
「《ファイヤーアロー》!」
「《トルネード》!」
「《アースバレット》!」
「《ライトニング》!」
「これでもくらえ!!」
グレアの合図で左右に展開した騎士達は、連携を取りながら魔物達の退路を塞ぎつつ、襲ってきた魔物達に攻撃魔法を撃ったり得物で切り伏せたりして、次々と屠って行った。
その姿は、正に王国を守護する騎士らしい勇ましいものだった。
「《アイスバレット》」
部下達と共に熊のような姿の大型の魔物を追い込み、最後に得意の氷魔法で倒したメスト。
そんな彼のもとに、彼と同じように部下達と共に大型の魔物を倒したシトリンが駆け寄る。
「やぁ、メスト。もうすぐで終わるね」
「そうだな。王都勤めの奴らも長い間、ぬるま湯のような生活を送ってきたとはいえやはり騎士だな。誰一人としてこの場から逃げ出さず、恐怖で足が竦みながらも果敢に魔物に立ち向かっている」
「そうだね。その割には、スタミナが尽きかけているみたいだけど」
そう言って、シトリンはここから少し遠くの方で魔物討伐をしている王都勤めの騎士達に目を向けると、疲れた顔をしながらも騎士として磨いてきた魔法や剣技で中型の魔物を次々と倒している。
(まぁ、スタミナに関しては残りの訓練日程でどうにかなるだろう)
すると、最後に残っていた魔物が倒され、安堵から息切れを起こした王都勤めの騎士達は全員、その場にしゃがみ込んだ。
それを見たメストとシトリンが揃って苦笑すると、左手首につけていた通信用魔道具が熱を持った。
『魔物討伐を終えた全騎士に告げます。一先ず、ここ一帯の魔物の群れは討伐され、監視役の報告では2つあった群れのうち1つが消えました。しかし、最後の1つが『リアスタ村』と呼ばれるに向かっています。全員、強化魔法を使って最後の群れを追いつき、一匹残らず殲滅させましょう!』
「「「「「ハッ!!!!!!」」」」」
グレアの命令を聞いて、一瞬顔を引き攣らせたメストは、シトリンと共にすぐさま魔道具を使って強化魔法を自分にかけると、すぐ近くにいた部下達を集める。
「お前達、リアスタ村に魔物の群れが到達する前に殲滅するぞ!」
「「「「「ハッ!!!!!!」」」」」
隊長として誰よりも周囲を警戒しつつ、他部隊と連携を取りながら、部下達を率いて夜の森を駆けたメスト。
その彼の脳裏には、幌馬車を引いて村を出た木こりの後ろ姿が蘇り、悔しさのあまり思わず下唇を噛む。
(頼むから、生きていてくれ)
だが、この時のメストは知らなかった。木こりが既にこの森に入って、銀色のレイピア一本で魔物の数を減らしていたことを。
(この警鐘、もしかして魔物が現れたのか!)
「メスト!」
「あぁ、分かっている」
静寂な夜を突き破るような警鐘が駐屯地に鳴り響き、外の様子が慌ただしくなってきた時、執務室から外に出たメストとシトリンは、足早に隊長と副隊長が集まる会議室に入る。
(ほう、早速訓練の成果が出ているのということだろうか)
顔を引き攣らせながらもこの場に来ている王都の騎士達を見て、メストとシトリンが少しだけ感心していると、厳しい顔をしたグレアが入ってきて、会議室の中央に置かれた大きなテーブルの上に駐屯地一帯が書かれた地図を広げた。
「では早速、作戦会議を始めます。先程、駐屯地奥にある監視塔からの報告が入り、今回魔物が現れたのはここから少し離れた森で、数はここからでは特定不可能だそうです。ですので、これから皆さんには……」
この短時間で立てたグレアの作戦を聞き、各部隊の隊長と副隊長が揃って頷くと会議室を出てすぐ、正門前に集まっている部下達に作戦を伝える。
そして、最後に会議室を出たグレアが、副団長らしく整列している騎士達の士気を上げる。
「駐屯地に来て早々でありますが早速実践です! 昼に行ったのはあくまで訓練! 今から行うのは正真正銘の魔物討伐! 皆さん、自らの命が惜しいのであれば死ぬ気で魔物を倒して国民を守って下さい!!」
「「「「「「はっ!!!!!!」」」」」」
松明に煌々と照らされた正門前で、銀色の鎧を纏った騎士達が一斉に敬礼するとすぐさま馬に跨り、グレアの号令で魔物の出た森に向かって一斉に駆けていった。
◇◇◇◇◇
『副団長、報告です』
「何でしょう?」
大勢の部下を率い、魔物の群れが出没した森の中に入ったグレアのもとに、監視塔から報告が騎士達に配布されている通信魔法が付与されたブレスレット型魔道具から届いた。
『魔物の大群は『リアスタ村』と呼ばれる小さな村に向けて進んでいたのですが……突然、動きを止めて数を減らし、3つの集団に分かれました』
「動きが止まったんですか? しかも、数が減らしている? そして、3つに分かれたのですか?」
(何かの原因で仲間割れでも起こしたのでしょうか?)
不可解な魔物達の行動を聞いて、グレアが不思議に首を傾げているは知らず、監視役の騎士は副団長に報告を続ける。
「はい。しかも、3つに分かれた集団のうちの1つが副団長達のところに向かっています!」
「何ですって!」
監視役の報告に声を上げた瞬間、前から複数の禍々しい魔力を感じて、グレアは左手首につけていた通信用魔道具に魔力を流し込む。
『全騎士に告げます。今入った報告で、魔物達が何かしらの原因で動きを止めて数を減らすと、3つの群れに分かれたのこと。そして、その群れの1つがこちらに向かってきています。魔物の姿が見えた瞬間、戦闘になると思ってください!』
「「「「「「ハッ!!!!!!!」」」」」
後ろから聞こえてきた返事に小さく笑みを零し、グレアは眼前に迫ってきた異形の大群を静かに見据える。
(さて、久々の魔物退治といきましょうか)
鞘から片手剣を引き抜くと、一番後ろで殿を務めているスト達にも伝わるような大声で戦闘開始の合図を告げる。
「さぁ、魔物討伐の開始です!!!!」
◇◇◇◇◇
「《ファイヤーアロー》!」
「《トルネード》!」
「《アースバレット》!」
「《ライトニング》!」
「これでもくらえ!!」
グレアの合図で左右に展開した騎士達は、連携を取りながら魔物達の退路を塞ぎつつ、襲ってきた魔物達に攻撃魔法を撃ったり得物で切り伏せたりして、次々と屠って行った。
その姿は、正に王国を守護する騎士らしい勇ましいものだった。
「《アイスバレット》」
部下達と共に熊のような姿の大型の魔物を追い込み、最後に得意の氷魔法で倒したメスト。
そんな彼のもとに、彼と同じように部下達と共に大型の魔物を倒したシトリンが駆け寄る。
「やぁ、メスト。もうすぐで終わるね」
「そうだな。王都勤めの奴らも長い間、ぬるま湯のような生活を送ってきたとはいえやはり騎士だな。誰一人としてこの場から逃げ出さず、恐怖で足が竦みながらも果敢に魔物に立ち向かっている」
「そうだね。その割には、スタミナが尽きかけているみたいだけど」
そう言って、シトリンはここから少し遠くの方で魔物討伐をしている王都勤めの騎士達に目を向けると、疲れた顔をしながらも騎士として磨いてきた魔法や剣技で中型の魔物を次々と倒している。
(まぁ、スタミナに関しては残りの訓練日程でどうにかなるだろう)
すると、最後に残っていた魔物が倒され、安堵から息切れを起こした王都勤めの騎士達は全員、その場にしゃがみ込んだ。
それを見たメストとシトリンが揃って苦笑すると、左手首につけていた通信用魔道具が熱を持った。
『魔物討伐を終えた全騎士に告げます。一先ず、ここ一帯の魔物の群れは討伐され、監視役の報告では2つあった群れのうち1つが消えました。しかし、最後の1つが『リアスタ村』と呼ばれるに向かっています。全員、強化魔法を使って最後の群れを追いつき、一匹残らず殲滅させましょう!』
「「「「「ハッ!!!!!!」」」」」
グレアの命令を聞いて、一瞬顔を引き攣らせたメストは、シトリンと共にすぐさま魔道具を使って強化魔法を自分にかけると、すぐ近くにいた部下達を集める。
「お前達、リアスタ村に魔物の群れが到達する前に殲滅するぞ!」
「「「「「ハッ!!!!!!」」」」」
隊長として誰よりも周囲を警戒しつつ、他部隊と連携を取りながら、部下達を率いて夜の森を駆けたメスト。
その彼の脳裏には、幌馬車を引いて村を出た木こりの後ろ姿が蘇り、悔しさのあまり思わず下唇を噛む。
(頼むから、生きていてくれ)
だが、この時のメストは知らなかった。木こりが既にこの森に入って、銀色のレイピア一本で魔物の数を減らしていたことを。
6
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
冷酷侯爵と政略結婚したら、実家がざまぁされました
鍛高譚
恋愛
「この結婚は、家のため。ただの政略結婚よ」
そう言い聞かせ、愛のない結婚を受け入れた公爵令嬢リゼット。
しかし、挙式後すぐに父が「婚約破棄しろ」と命じてきた!?
だが、夫であるアレクシス・フォン・シュヴァルツ侯爵は冷たく言い放つ。
「彼女を渡すつもりはない」
冷酷無慈悲と噂される侯爵が、なぜかリゼットを溺愛し始める!?
毎日甘やかされ、守られ、気づけば逃げ場なし!
さらに、父の不正が明るみに出て、公爵家は失墜――
リゼットを道具として利用しようとした者たちに、ざまぁの鉄槌が下される!
政略結婚から始まる、甘々溺愛ラブストーリー!
「愛なんてないはずなのに……どうしてこんなに大切にされるの?」
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
追放された落ちこぼれ令嬢ですが、氷血公爵様と辺境でスローライフを始めたら、天性の才能で領地がとんでもないことになっちゃいました!!
六角
恋愛
「君は公爵夫人に相応しくない」――王太子から突然婚約破棄を告げられた令嬢リナ。濡れ衣を着せられ、悪女の烙印を押された彼女が追放された先は、"氷血公爵"と恐れられるアレクシスが治める極寒の辺境領地だった。
家族にも見捨てられ、絶望の淵に立たされたリナだったが、彼女には秘密があった。それは、前世の知識と、誰にも真似できない天性の《領地経営》の才能!
「ここなら、自由に生きられるかもしれない」
活気のない領地に、リナは次々と革命を起こしていく。寂れた市場は活気あふれる商業区へ、痩せた土地は黄金色の麦畑へ。彼女の魔法のような手腕に、最初は冷ややかだった領民たちも、そして氷のように冷たいはずのアレクシスも、次第に心を溶かされていく。
「リナ、君は私の領地だけの女神ではない。……私だけの、女神だ」
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
無能だとクビになったメイドですが、今は王宮で筆頭メイドをしています
如月ぐるぐる
恋愛
「お前の様な役立たずは首だ! さっさと出て行け!」
何年も仕えていた男爵家を追い出され、途方に暮れるシルヴィア。
しかし街の人々はシルビアを優しく受け入れ、宿屋で住み込みで働く事になる。
様々な理由により職を転々とするが、ある日、男爵家は爵位剥奪となり、近隣の子爵家の代理人が統治する事になる。
この地域に詳しく、元男爵家に仕えていた事もあり、代理人がシルヴィアに協力を求めて来たのだが……
男爵メイドから王宮筆頭メイドになるシルビアの物語が、今始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる