75 / 606
第2章 木こりと騎士は鍛錬する
第73話 カトレア・ティブリー
しおりを挟む
「あ~あ、怒らせたね。これは、近いうちに呼ばれるんじゃないの?」
「そうだろうな」
ダリアの背中を見届け、シトリンのからかい交じりの言葉を聞いたメストは溜息をつく。
ダリアの父でペトロート王国宰相のインベック公爵は、娘のことを心底溺愛しており、婚約者であるメストがダリアを不機嫌にさせると、メストを謁見の間に呼びつけて国王と噓泣きをするダリアの前で叱るのだ。
(そう言えば、この前も『ダリアがせっかくお茶会に誘ったのに、騎士の職務で足蹴にするとは……君は、宰相家令嬢の婚約者である自覚があるのか!?』って怒られた。だが、前まではあんな些細なことで厳しく怒らなかった。それに、彼女も俺のことを尊重して強引にお茶会に誘うようなことをしなかったはず)
「一体、どこですれ違ってしまったのか?」
これから訪れる面倒事に、メストが再び溜息をつく。
その隣で、ダリアから魔法師のことを軽んじられ、顔を俯かせたカトレアが悔しそうに下唇を噛んでいると突然、彼女の華奢な肩に温かくて大きな手が乗った。
「大丈夫か? カトレア」
周囲には聞こえない小声で囁かれ、驚いて大きく目を見開いてカトレアが顔を上げると、そこにはラピスが心配そうにこちらを覗き込んでいた。
(っ!? どうして、あんたがそんな顔するのよ? あんたに対して言ったわけでもないのに)
自分のことのように傷ついた顔で心配するラピスを見て、顔を歪めそうになったカトレアは、不意にラピスに言われたことが蘇る。
『カトレア。お前が魔法師として国を守るなら、俺は騎士としてお前と国を守る』
(そうだ。私が魔法師を志していること家族が猛反対する中、あんただけが応援してくれたわね。あの子だって、幼い頃は魔法師として頑張ろうとする私を応援してくれたのに……)
幼い頃にラピスが交わしてくれた約束を思い出し、小さく笑みを零したカトレアは、心配そうに見てくるラピスの肩を力いっぱい叩いた。
「痛っ! てめぇ、人がわざわざ心配してやっているに!」
「うるさいわね! あんたのような一介の近衛騎士に心配されるような私じゃないのよ! なにせ私は、『稀代の天才魔法師』なんだから!」
「何だよ、それ」
『心配して損した』と不貞腐れるラピスに、再び笑みを零したカトレアは、つま先立ちでラピスの耳元に囁く。
「でも、心配してくれてありがとう」
「なっ!?」
ラピスが慌てて真っ赤になった耳を塞ぐと、それを見たカトレアは勝ち誇ったように笑った。
◇◇◇◇◇
久しぶりに会ったカトレアとラピスの微笑ましいやり取りに、少し離れた場所で見ていたシトリンは、会話が途切れたタイミングでそっとカトレアに近づく。
「ところで、カトレア嬢はどうして騎士団本部に来たのかな? 魔物討伐などで忙しい稀代の天才魔法師様が、わざわざ一介の近衛騎士に会いたくて来たとは思えないんだけど」
急に気恥ずかしくなって顔を背けるラピスをよそに、カトレアはシトリンに向かって貴族令嬢らしい上品な笑みを浮かべる。
「それはもちろん、仕事の一環で騎士団本部に用事があったからです。あっ、でも出迎えに来たのは、『今からメスト様が帰って来られるから出迎えに行くわよ!』とダリアに半ば強引に連れられたからですので」
「アハハッ、やっぱりそうなんだね」
(さすがの稀代の天才魔法師様でも、宰相家令嬢の言葉には逆らえないよね)
貴族令嬢らしからぬダリアの自由奔放ぶりが脳裏を過り、カトレアとシトリンが揃って苦笑していると、シトリンの隣で黙って聞いていたメストが首を傾げる。
「それで、『仕事』って何の仕事だ?」
「そうだね。宮廷魔法師がわざわざ騎士団本部に仕事で来るって、よっぽどだと思うんだけど」
メスト達が所属している騎士団の本部と、カトレアが所属している宮廷魔法師団の本部は、城を挟んで正反対の場所に置かれて距離的に遠いため、余程のことが無い限り訪れることは無い。
メストの言葉に同意したシトリンも首を傾げると、気品溢れる貴族令嬢の笑みを浮かべていたカトレアが、急に宮廷魔法師の凛とした表情に変わった。
「先日の魔物討伐で回収した魔石の引き取りです」
「そう言えば、今回の魔物討伐に宮廷魔法師団は参加していなかったね」
「そういうことです。ちなみに、私が引き取り役として来たのは団長から直接指名されたからです」
「なるほどね」
魔物討伐がある度に、宮廷魔法師団は事後処理の一環として魔石を回収している。
それは、魔物の出現場所と出現した魔物が種類や個体数の調査することで、今後の対策と魔法研究に利用するためである。
特に、メスト達が魔物討伐していた森は、滅多に魔物が現れない場所の1つであるため、魔石の回収は必須とされていた。
(団長からの指名とあれば、引き受けるしかないよね。とはいえ、本当はラピスに会わせたかっただけなんだろうけど)
宮廷魔法師団長の思惑を見通し、シトリンが僅かに笑みを綻ばせていると、メストが騎士団本部の方を見た。
「それなら、先に戻った騎士達が宮廷魔法師団本部に持って行っていると思う。駐屯地を出発する前、うちの副団長が指示していたから」
「そうでしたか。では、急いで戻らないといけませんね。お2人とも、失礼いたします」
「おう、ご苦労さん」
「お疲れ様。気を付けて」
メストとシトリンから労われ、宮廷魔法師しか身につけることが許されない金のシンプルな装飾が施された純白なローブ姿で綺麗なカーテシーをしたカトレアは、隣で俯いたままのラピスに視線を向ける。
「ラピス、くれぐれも上司の方々や先輩達に迷惑をかけないでね」
「うるせぇ、分かっているよ」
更に不貞腐れた婚約者に、優しく微笑んだカトレアは、三人に背を向けると足早にその場を後にした。
「そうだろうな」
ダリアの背中を見届け、シトリンのからかい交じりの言葉を聞いたメストは溜息をつく。
ダリアの父でペトロート王国宰相のインベック公爵は、娘のことを心底溺愛しており、婚約者であるメストがダリアを不機嫌にさせると、メストを謁見の間に呼びつけて国王と噓泣きをするダリアの前で叱るのだ。
(そう言えば、この前も『ダリアがせっかくお茶会に誘ったのに、騎士の職務で足蹴にするとは……君は、宰相家令嬢の婚約者である自覚があるのか!?』って怒られた。だが、前まではあんな些細なことで厳しく怒らなかった。それに、彼女も俺のことを尊重して強引にお茶会に誘うようなことをしなかったはず)
「一体、どこですれ違ってしまったのか?」
これから訪れる面倒事に、メストが再び溜息をつく。
その隣で、ダリアから魔法師のことを軽んじられ、顔を俯かせたカトレアが悔しそうに下唇を噛んでいると突然、彼女の華奢な肩に温かくて大きな手が乗った。
「大丈夫か? カトレア」
周囲には聞こえない小声で囁かれ、驚いて大きく目を見開いてカトレアが顔を上げると、そこにはラピスが心配そうにこちらを覗き込んでいた。
(っ!? どうして、あんたがそんな顔するのよ? あんたに対して言ったわけでもないのに)
自分のことのように傷ついた顔で心配するラピスを見て、顔を歪めそうになったカトレアは、不意にラピスに言われたことが蘇る。
『カトレア。お前が魔法師として国を守るなら、俺は騎士としてお前と国を守る』
(そうだ。私が魔法師を志していること家族が猛反対する中、あんただけが応援してくれたわね。あの子だって、幼い頃は魔法師として頑張ろうとする私を応援してくれたのに……)
幼い頃にラピスが交わしてくれた約束を思い出し、小さく笑みを零したカトレアは、心配そうに見てくるラピスの肩を力いっぱい叩いた。
「痛っ! てめぇ、人がわざわざ心配してやっているに!」
「うるさいわね! あんたのような一介の近衛騎士に心配されるような私じゃないのよ! なにせ私は、『稀代の天才魔法師』なんだから!」
「何だよ、それ」
『心配して損した』と不貞腐れるラピスに、再び笑みを零したカトレアは、つま先立ちでラピスの耳元に囁く。
「でも、心配してくれてありがとう」
「なっ!?」
ラピスが慌てて真っ赤になった耳を塞ぐと、それを見たカトレアは勝ち誇ったように笑った。
◇◇◇◇◇
久しぶりに会ったカトレアとラピスの微笑ましいやり取りに、少し離れた場所で見ていたシトリンは、会話が途切れたタイミングでそっとカトレアに近づく。
「ところで、カトレア嬢はどうして騎士団本部に来たのかな? 魔物討伐などで忙しい稀代の天才魔法師様が、わざわざ一介の近衛騎士に会いたくて来たとは思えないんだけど」
急に気恥ずかしくなって顔を背けるラピスをよそに、カトレアはシトリンに向かって貴族令嬢らしい上品な笑みを浮かべる。
「それはもちろん、仕事の一環で騎士団本部に用事があったからです。あっ、でも出迎えに来たのは、『今からメスト様が帰って来られるから出迎えに行くわよ!』とダリアに半ば強引に連れられたからですので」
「アハハッ、やっぱりそうなんだね」
(さすがの稀代の天才魔法師様でも、宰相家令嬢の言葉には逆らえないよね)
貴族令嬢らしからぬダリアの自由奔放ぶりが脳裏を過り、カトレアとシトリンが揃って苦笑していると、シトリンの隣で黙って聞いていたメストが首を傾げる。
「それで、『仕事』って何の仕事だ?」
「そうだね。宮廷魔法師がわざわざ騎士団本部に仕事で来るって、よっぽどだと思うんだけど」
メスト達が所属している騎士団の本部と、カトレアが所属している宮廷魔法師団の本部は、城を挟んで正反対の場所に置かれて距離的に遠いため、余程のことが無い限り訪れることは無い。
メストの言葉に同意したシトリンも首を傾げると、気品溢れる貴族令嬢の笑みを浮かべていたカトレアが、急に宮廷魔法師の凛とした表情に変わった。
「先日の魔物討伐で回収した魔石の引き取りです」
「そう言えば、今回の魔物討伐に宮廷魔法師団は参加していなかったね」
「そういうことです。ちなみに、私が引き取り役として来たのは団長から直接指名されたからです」
「なるほどね」
魔物討伐がある度に、宮廷魔法師団は事後処理の一環として魔石を回収している。
それは、魔物の出現場所と出現した魔物が種類や個体数の調査することで、今後の対策と魔法研究に利用するためである。
特に、メスト達が魔物討伐していた森は、滅多に魔物が現れない場所の1つであるため、魔石の回収は必須とされていた。
(団長からの指名とあれば、引き受けるしかないよね。とはいえ、本当はラピスに会わせたかっただけなんだろうけど)
宮廷魔法師団長の思惑を見通し、シトリンが僅かに笑みを綻ばせていると、メストが騎士団本部の方を見た。
「それなら、先に戻った騎士達が宮廷魔法師団本部に持って行っていると思う。駐屯地を出発する前、うちの副団長が指示していたから」
「そうでしたか。では、急いで戻らないといけませんね。お2人とも、失礼いたします」
「おう、ご苦労さん」
「お疲れ様。気を付けて」
メストとシトリンから労われ、宮廷魔法師しか身につけることが許されない金のシンプルな装飾が施された純白なローブ姿で綺麗なカーテシーをしたカトレアは、隣で俯いたままのラピスに視線を向ける。
「ラピス、くれぐれも上司の方々や先輩達に迷惑をかけないでね」
「うるせぇ、分かっているよ」
更に不貞腐れた婚約者に、優しく微笑んだカトレアは、三人に背を向けると足早にその場を後にした。
6
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
冷酷侯爵と政略結婚したら、実家がざまぁされました
鍛高譚
恋愛
「この結婚は、家のため。ただの政略結婚よ」
そう言い聞かせ、愛のない結婚を受け入れた公爵令嬢リゼット。
しかし、挙式後すぐに父が「婚約破棄しろ」と命じてきた!?
だが、夫であるアレクシス・フォン・シュヴァルツ侯爵は冷たく言い放つ。
「彼女を渡すつもりはない」
冷酷無慈悲と噂される侯爵が、なぜかリゼットを溺愛し始める!?
毎日甘やかされ、守られ、気づけば逃げ場なし!
さらに、父の不正が明るみに出て、公爵家は失墜――
リゼットを道具として利用しようとした者たちに、ざまぁの鉄槌が下される!
政略結婚から始まる、甘々溺愛ラブストーリー!
「愛なんてないはずなのに……どうしてこんなに大切にされるの?」
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
追放された落ちこぼれ令嬢ですが、氷血公爵様と辺境でスローライフを始めたら、天性の才能で領地がとんでもないことになっちゃいました!!
六角
恋愛
「君は公爵夫人に相応しくない」――王太子から突然婚約破棄を告げられた令嬢リナ。濡れ衣を着せられ、悪女の烙印を押された彼女が追放された先は、"氷血公爵"と恐れられるアレクシスが治める極寒の辺境領地だった。
家族にも見捨てられ、絶望の淵に立たされたリナだったが、彼女には秘密があった。それは、前世の知識と、誰にも真似できない天性の《領地経営》の才能!
「ここなら、自由に生きられるかもしれない」
活気のない領地に、リナは次々と革命を起こしていく。寂れた市場は活気あふれる商業区へ、痩せた土地は黄金色の麦畑へ。彼女の魔法のような手腕に、最初は冷ややかだった領民たちも、そして氷のように冷たいはずのアレクシスも、次第に心を溶かされていく。
「リナ、君は私の領地だけの女神ではない。……私だけの、女神だ」
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
無能だとクビになったメイドですが、今は王宮で筆頭メイドをしています
如月ぐるぐる
恋愛
「お前の様な役立たずは首だ! さっさと出て行け!」
何年も仕えていた男爵家を追い出され、途方に暮れるシルヴィア。
しかし街の人々はシルビアを優しく受け入れ、宿屋で住み込みで働く事になる。
様々な理由により職を転々とするが、ある日、男爵家は爵位剥奪となり、近隣の子爵家の代理人が統治する事になる。
この地域に詳しく、元男爵家に仕えていた事もあり、代理人がシルヴィアに協力を求めて来たのだが……
男爵メイドから王宮筆頭メイドになるシルビアの物語が、今始まった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる