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第3章 木こりは距離を縮め、宮廷魔法師は陥れられる
第154話 初めての共闘(後編)
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魔物の群れに飛び込んでしばらく、カミルは多種多様な魔物達の猛攻を躱しながら次々と魔物を魔石に変えていく。
「ハアッ!!」
だが、無表情のカミルの額には僅かに汗が浮かんでいた。
(メスト様もおっしゃっていたけど、今回現れた魔物の数は、1年前に現れた時の魔物の数以上ね。それに、魔物の群れと対敵して随分と時間が経って、足元には大量の魔石が転がっているのに、魔物の数が減る気配なんて無いわ)
「ハァ、ハァ……ちょっと、マズイかもしれないわね」
元気よく雄叫びを上げながら突進してくる魔物達に、少しだけ息を切らしたカミルは小さく弱音を吐くと、魔物達の猛攻を紙一重で躱してレイピアで屠る。
すると、遠くから魔法を放つ声が聞こえ、思わず一瞥する。
「《アイスボム》!」
「「「「「ギャッ!」」」」」
カミルの視線の先には、空に向かって展開された水色の魔法陣から無数の氷爆弾が落とされ、それに直撃した魔物達は刹那に悲鳴を上げて魔石に変えられてた。
(さすが、メスト様。一向に魔物が減らない状況でも、冷静に対処して魔法を放っているでも……)
魔法を放ったメストが、肩で息をしている姿を見て思わず眉を顰める。
(いくら騎士として常日頃鍛えている彼でも、騎士でもない人間と2人だけで魔物の群れと対峙するのは、さすがに堪えるわよね)
苦しそうな顔で戦っているメストに、少しだけ胸が締め付けられた瞬間、足元に散らばっている魔石に足を取られる。
「っ!?」
(しまった! 足元が!)
ぐらついた体勢を立て直そうと、カミルは咄嗟にレイピアを地面に突き刺す。
その瞬間、2つの頭を持つ魔物がカミルに向かって大きく口を開けて赤と青の魔法陣を展開する。
(火属性と水属性の同時攻撃!?)
「全く、魔力が少ないこの状況であまり使いたくは無いんだけど」
思わず顔を歪ませたカミルは、突き刺さっているレイピアに透明な魔力を流そうとした。
その時、再び遠くから魔法が放たれる。
「《アイシクルランス》!」
「ギャッ!」
「っ!?」
背後から飛んできた氷の槍が、2つの頭を持つ魔物の体を突き刺し、カミルは思わず目を見開く。
(今のって、もしかしなくても……)
態勢を立て直したカミルが、地面からレイピアを抜き出すと遠くから声をかけられる。
「カミル、大丈夫か!?」
「は、はい! ありがとうございます」
(すごいわね、メスト様の魔法……っ!?)
メストの魔法に助けられ、安堵の笑みを浮かべたカミルが振り向いたその時、メストの後ろから蛇型の魔物が、大きく口を開けてメストに向かって火属性の魔法を放とうとしていた。
(危ない!!)
周囲にいた魔物を一掃し、咄嗟に魔物の群れから距離を取ったカミルは、蛇型の魔物に透明な魔力の塊を集めたレイピアの切っ先を向ける。
「《直接干渉》」
カミルが小声で詠唱した瞬間、切っ先に集約させた透明な魔力が一直線で赤い魔法陣に飛び、瞬く間に魔法陣が消え去る。
蛇型の魔物が狼狽えている隙に、残りの魔力を足元に纏わせたカミルは、空に向かって弾き飛ばして大きく飛び上がる。
そして、空中で体勢をかえると、隙だらけの蛇型の魔物の頭上に向かって勢いよく落下してレイピアを突き刺し、巨大な蛇型の魔物を屠った。
「カミル!! ありがとう」
地上に降りてきたカミルにお礼をいうメスト。
そんな彼の疲れたような顔を見て、一瞬顔を歪めたカミルはいつもの無表情に戻すと、レイピアの切っ先を魔物の群れに向ける。
「先程も言いましたが、お礼は後です。それよりも、再び距離を取りましょう。このままだと、私やあなた様が魔力切れを起こして魔物達の餌になります」
「そうだな。ここは一旦、退いて……危ない!」
「っ!!」
カミルの提案にメストが同意した瞬間、何かに気づいたメストがカミルを庇うように地に伏せると空に向かって魔法を放つ。
「《アイスシェル》!」
そう言って、メストが氷の甲羅で空間を隔絶した瞬間、上空から女性の声が聞こえてきて、魔物の群れがいる辺り一帯を業火に包む。
「《インフェルノ》!」
「ハアッ!!」
だが、無表情のカミルの額には僅かに汗が浮かんでいた。
(メスト様もおっしゃっていたけど、今回現れた魔物の数は、1年前に現れた時の魔物の数以上ね。それに、魔物の群れと対敵して随分と時間が経って、足元には大量の魔石が転がっているのに、魔物の数が減る気配なんて無いわ)
「ハァ、ハァ……ちょっと、マズイかもしれないわね」
元気よく雄叫びを上げながら突進してくる魔物達に、少しだけ息を切らしたカミルは小さく弱音を吐くと、魔物達の猛攻を紙一重で躱してレイピアで屠る。
すると、遠くから魔法を放つ声が聞こえ、思わず一瞥する。
「《アイスボム》!」
「「「「「ギャッ!」」」」」
カミルの視線の先には、空に向かって展開された水色の魔法陣から無数の氷爆弾が落とされ、それに直撃した魔物達は刹那に悲鳴を上げて魔石に変えられてた。
(さすが、メスト様。一向に魔物が減らない状況でも、冷静に対処して魔法を放っているでも……)
魔法を放ったメストが、肩で息をしている姿を見て思わず眉を顰める。
(いくら騎士として常日頃鍛えている彼でも、騎士でもない人間と2人だけで魔物の群れと対峙するのは、さすがに堪えるわよね)
苦しそうな顔で戦っているメストに、少しだけ胸が締め付けられた瞬間、足元に散らばっている魔石に足を取られる。
「っ!?」
(しまった! 足元が!)
ぐらついた体勢を立て直そうと、カミルは咄嗟にレイピアを地面に突き刺す。
その瞬間、2つの頭を持つ魔物がカミルに向かって大きく口を開けて赤と青の魔法陣を展開する。
(火属性と水属性の同時攻撃!?)
「全く、魔力が少ないこの状況であまり使いたくは無いんだけど」
思わず顔を歪ませたカミルは、突き刺さっているレイピアに透明な魔力を流そうとした。
その時、再び遠くから魔法が放たれる。
「《アイシクルランス》!」
「ギャッ!」
「っ!?」
背後から飛んできた氷の槍が、2つの頭を持つ魔物の体を突き刺し、カミルは思わず目を見開く。
(今のって、もしかしなくても……)
態勢を立て直したカミルが、地面からレイピアを抜き出すと遠くから声をかけられる。
「カミル、大丈夫か!?」
「は、はい! ありがとうございます」
(すごいわね、メスト様の魔法……っ!?)
メストの魔法に助けられ、安堵の笑みを浮かべたカミルが振り向いたその時、メストの後ろから蛇型の魔物が、大きく口を開けてメストに向かって火属性の魔法を放とうとしていた。
(危ない!!)
周囲にいた魔物を一掃し、咄嗟に魔物の群れから距離を取ったカミルは、蛇型の魔物に透明な魔力の塊を集めたレイピアの切っ先を向ける。
「《直接干渉》」
カミルが小声で詠唱した瞬間、切っ先に集約させた透明な魔力が一直線で赤い魔法陣に飛び、瞬く間に魔法陣が消え去る。
蛇型の魔物が狼狽えている隙に、残りの魔力を足元に纏わせたカミルは、空に向かって弾き飛ばして大きく飛び上がる。
そして、空中で体勢をかえると、隙だらけの蛇型の魔物の頭上に向かって勢いよく落下してレイピアを突き刺し、巨大な蛇型の魔物を屠った。
「カミル!! ありがとう」
地上に降りてきたカミルにお礼をいうメスト。
そんな彼の疲れたような顔を見て、一瞬顔を歪めたカミルはいつもの無表情に戻すと、レイピアの切っ先を魔物の群れに向ける。
「先程も言いましたが、お礼は後です。それよりも、再び距離を取りましょう。このままだと、私やあなた様が魔力切れを起こして魔物達の餌になります」
「そうだな。ここは一旦、退いて……危ない!」
「っ!!」
カミルの提案にメストが同意した瞬間、何かに気づいたメストがカミルを庇うように地に伏せると空に向かって魔法を放つ。
「《アイスシェル》!」
そう言って、メストが氷の甲羅で空間を隔絶した瞬間、上空から女性の声が聞こえてきて、魔物の群れがいる辺り一帯を業火に包む。
「《インフェルノ》!」
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