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第5章 止まっていた運命が動き出す
第301話 魔力供給
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※少しだけ大人な表現が出てきます。ご注意ください。
「さぁ、残ったのはあなただけです。どうされますか?」
(個人的には、このまま引き下がって欲しいのだけど)
レイピアを下ろし、冷たい声でカミルが問い質すと、どこかを見たダリアが何かを思いつたとばかりに下卑た笑みを浮かべた。
「どうもこうも、このままあんた達の処刑を続けるに決まっているじゃない」
「えっ?」
「私は、宰相家令嬢! 出来ないことなんて何もないのよ!」
(貴族令嬢でしかないあなた1人で一体何をするつもりなの?)
ダリアの返事にカミルが眉を顰めた瞬間、片手を上げたダリアがパチンと指を鳴らす。
すると、野次馬達の中から黄金の騎士達と同じ数のメイド達が現れ、それを見たラピスは心底驚いた顔をして隣にいるカミルに小声で話しかけた。
「フリージア嬢! あれって……」
「えぇ、王族の……主に、国王陛下のお世話をするメイド達よ」
「嘘だろ!?」
胸元に金色の王冠が刺繡され、シンプルなデザインでありながも最高級の生地で仕立てられたメイド服に身を包んでいる彼女達は、王城で数多いるメイド達の中で王族に仕えることを許された精鋭である。
(私も何度か見たことあるけど、まさか彼女達まで来るなんて)
王族の世話を専門とする彼女達は、普段は滅多に人前に出ない。
そんな彼女達の登場に嫌な予感がしたカミルだったが、メイド達が来ている服に違和感を覚える。
「彼女達の服って、あんなにはしたなかったかしら?」
それはカミルがまだ貴族令嬢だった頃、お使いで王城に赴いた時、長いスカートに胸元まできっちりと閉じた気品溢れるメイド服で仕事をしている彼女達を見かけたことがあった。
しかし、ダリアの前に立ったメイド達は、膝丈のスカートに胸元が開いているメイド服を着ていた。
(娼館の女性達と見間違うかのようなメイド服を王族の……それも、国王陛下専属の彼女達が進んで着るわけがない。だとしたら、陛下の命令? いや、品行方正な国王陛下が好色爺のような命令をするわけがない。そうだとしたら、一体誰が……?)
すると、何かに気づいたラピスが再びカミルに話しかける。
「おい、フリージア嬢! メイド達のあの目……」
「っ!?」
その瞬間、カミルはメイド達に下品の服を着させた張本人を見つけ、レイピアを強く握った。
「まさか、あなたがメイド達にあんなはしたない服を着させていたなんてね」
(恐らく、好色爺の父親のご機嫌取りをするために、ダリアが魅了して彼女達に着させたのでしょう……最低ね!!)
目にハイライトが無いメイド達に、カミルがわなわなと肩を震わせた時、メイド達が揃ったことを確認したダリアが、人差し指に黒い魔力を灯すと彼女達に命令する。
「さぁ、あんた達! この騎士達を癒してあげなさい!」
「「っ!!」」
命令と共に黒い魔力がメイド達に当たった瞬間、魅了魔法で自我を失ったメイド達が、突然胸元に手をかけると、腰から上の服を全部脱いだ。
「うっ!?」
「ラピスさん。見ていませんね?」
「カトレアとロスペル様に誓って、俺は何も見ていない!!」
「でしたら、そのまま目を背けてください」
「わ、分かっている!」
(俺には、カトレアというこの世で一番可愛い婚約者がいるんだ! その女から婚約破棄を突きつけられるような真似は絶対にしたくない!!)
メイド達の奇行に周囲にいた野次馬達が騒ぐ中、咄嗟に目を瞑ったラピスは、カトレアの可愛い顔を思い出して必死に明後日の方向に顔を背ける。
そんな彼に注意喚起をしたカミルは視線を前に戻す。
腰から上は生まれた姿のままになったメイド達は、好奇な目に晒されることを恥ずかしがることもなく、倒れている騎士達を仰向けにすると、何の躊躇いもなく鎧の上に跨る。
そして、黄金の鎧に露になった胸を押し付けると、彼らが被っている兜を取り、気を失っている騎士達に口づけをして黒い魔力を送った。
すると、意識を取り戻した騎士達は、メイド達の後頭部を抑えると本能の赴くままに舌を絡ませた。
「フ、フリージア嬢! 音しか聞こえないが、何だか昼間の王都で聞こえちゃいけない水音と女性の艶めかしい声が聞こえているのだが!?」
「ラピスさん。カトレアから消音魔法の魔道具を持たされたのでしたら、今すぐ起動してください。そして、今聞いたことを全て忘れてください」
「分かった!!」
きつく目を閉じたラピスは、カトレアから『防犯用に』と持たされていた消音魔法が付与されたブレスレット型の魔道具を起動させる。
(さすがカトレア。淫乱令嬢の対策も抜かりないわね)
頼もしい親友の用意周到ぶりにカミルが笑みを零した時、男女の淫猥な声を突き破るかのようにダリアの嗤い声が聞こえてきた。
「アハハッ! どう!? これならあんたでも手は出ないでしょ!?」
「……そうね」
(確かに、魅了魔法で自我を失ったメイドか騎士のどちらかの意識を奪った場合、どちらかが反撃に出て、それに気づいた他の騎士達やメイド達も間違いなくこちらに攻撃をしてくる。そうなると、ラピスさんが使えないこの状況では少し骨が折れるわ)
「でも、他人を使って……それも、接吻を通して魔力を供給するなんて」
(まぁ、中には口だけじゃなくて胸や下の方にも接吻をしている騎士様もいるけど)
所々から女性の喘ぎ声が聞こえてきて、深く溜息をついたカミルがどうしようかと頭を悩ませた時、魔力供給を終えた騎士達がメイド達から離れるとゆっくりと立ち上がった。
「さぁ、残ったのはあなただけです。どうされますか?」
(個人的には、このまま引き下がって欲しいのだけど)
レイピアを下ろし、冷たい声でカミルが問い質すと、どこかを見たダリアが何かを思いつたとばかりに下卑た笑みを浮かべた。
「どうもこうも、このままあんた達の処刑を続けるに決まっているじゃない」
「えっ?」
「私は、宰相家令嬢! 出来ないことなんて何もないのよ!」
(貴族令嬢でしかないあなた1人で一体何をするつもりなの?)
ダリアの返事にカミルが眉を顰めた瞬間、片手を上げたダリアがパチンと指を鳴らす。
すると、野次馬達の中から黄金の騎士達と同じ数のメイド達が現れ、それを見たラピスは心底驚いた顔をして隣にいるカミルに小声で話しかけた。
「フリージア嬢! あれって……」
「えぇ、王族の……主に、国王陛下のお世話をするメイド達よ」
「嘘だろ!?」
胸元に金色の王冠が刺繡され、シンプルなデザインでありながも最高級の生地で仕立てられたメイド服に身を包んでいる彼女達は、王城で数多いるメイド達の中で王族に仕えることを許された精鋭である。
(私も何度か見たことあるけど、まさか彼女達まで来るなんて)
王族の世話を専門とする彼女達は、普段は滅多に人前に出ない。
そんな彼女達の登場に嫌な予感がしたカミルだったが、メイド達が来ている服に違和感を覚える。
「彼女達の服って、あんなにはしたなかったかしら?」
それはカミルがまだ貴族令嬢だった頃、お使いで王城に赴いた時、長いスカートに胸元まできっちりと閉じた気品溢れるメイド服で仕事をしている彼女達を見かけたことがあった。
しかし、ダリアの前に立ったメイド達は、膝丈のスカートに胸元が開いているメイド服を着ていた。
(娼館の女性達と見間違うかのようなメイド服を王族の……それも、国王陛下専属の彼女達が進んで着るわけがない。だとしたら、陛下の命令? いや、品行方正な国王陛下が好色爺のような命令をするわけがない。そうだとしたら、一体誰が……?)
すると、何かに気づいたラピスが再びカミルに話しかける。
「おい、フリージア嬢! メイド達のあの目……」
「っ!?」
その瞬間、カミルはメイド達に下品の服を着させた張本人を見つけ、レイピアを強く握った。
「まさか、あなたがメイド達にあんなはしたない服を着させていたなんてね」
(恐らく、好色爺の父親のご機嫌取りをするために、ダリアが魅了して彼女達に着させたのでしょう……最低ね!!)
目にハイライトが無いメイド達に、カミルがわなわなと肩を震わせた時、メイド達が揃ったことを確認したダリアが、人差し指に黒い魔力を灯すと彼女達に命令する。
「さぁ、あんた達! この騎士達を癒してあげなさい!」
「「っ!!」」
命令と共に黒い魔力がメイド達に当たった瞬間、魅了魔法で自我を失ったメイド達が、突然胸元に手をかけると、腰から上の服を全部脱いだ。
「うっ!?」
「ラピスさん。見ていませんね?」
「カトレアとロスペル様に誓って、俺は何も見ていない!!」
「でしたら、そのまま目を背けてください」
「わ、分かっている!」
(俺には、カトレアというこの世で一番可愛い婚約者がいるんだ! その女から婚約破棄を突きつけられるような真似は絶対にしたくない!!)
メイド達の奇行に周囲にいた野次馬達が騒ぐ中、咄嗟に目を瞑ったラピスは、カトレアの可愛い顔を思い出して必死に明後日の方向に顔を背ける。
そんな彼に注意喚起をしたカミルは視線を前に戻す。
腰から上は生まれた姿のままになったメイド達は、好奇な目に晒されることを恥ずかしがることもなく、倒れている騎士達を仰向けにすると、何の躊躇いもなく鎧の上に跨る。
そして、黄金の鎧に露になった胸を押し付けると、彼らが被っている兜を取り、気を失っている騎士達に口づけをして黒い魔力を送った。
すると、意識を取り戻した騎士達は、メイド達の後頭部を抑えると本能の赴くままに舌を絡ませた。
「フ、フリージア嬢! 音しか聞こえないが、何だか昼間の王都で聞こえちゃいけない水音と女性の艶めかしい声が聞こえているのだが!?」
「ラピスさん。カトレアから消音魔法の魔道具を持たされたのでしたら、今すぐ起動してください。そして、今聞いたことを全て忘れてください」
「分かった!!」
きつく目を閉じたラピスは、カトレアから『防犯用に』と持たされていた消音魔法が付与されたブレスレット型の魔道具を起動させる。
(さすがカトレア。淫乱令嬢の対策も抜かりないわね)
頼もしい親友の用意周到ぶりにカミルが笑みを零した時、男女の淫猥な声を突き破るかのようにダリアの嗤い声が聞こえてきた。
「アハハッ! どう!? これならあんたでも手は出ないでしょ!?」
「……そうね」
(確かに、魅了魔法で自我を失ったメイドか騎士のどちらかの意識を奪った場合、どちらかが反撃に出て、それに気づいた他の騎士達やメイド達も間違いなくこちらに攻撃をしてくる。そうなると、ラピスさんが使えないこの状況では少し骨が折れるわ)
「でも、他人を使って……それも、接吻を通して魔力を供給するなんて」
(まぁ、中には口だけじゃなくて胸や下の方にも接吻をしている騎士様もいるけど)
所々から女性の喘ぎ声が聞こえてきて、深く溜息をついたカミルがどうしようかと頭を悩ませた時、魔力供給を終えた騎士達がメイド達から離れるとゆっくりと立ち上がった。
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