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第7章 余興と奇貨の建国祭
第409話 奪還作戦開始!!
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「ラピス君。このままいけば、君は……いや、君とカトレア嬢は彼らと対峙することになる。それでも、私と共にノルベルトからこの国を奪還する手伝いをしてくれるかい?」
(今なら、フェビル君に無理やり頼んで、王族護衛に加えることだって出来る。その場合、王族護衛の騎士達はコロッセオの前で待機。そこから先の王族護衛は、フェビルと合流した私たちで王族を護衛するから、ラピス君はグレア君と敵対しなくて済むはずだ)
祈るようにレクシャがと言い正すと、ラピスは毅然とした口調で返事をする。
「公爵様、お気遣いいただきありがとうございます。ですが、私たちの目的は『フリージアを救出すること』です。そのためなら、相手が尊敬する上司でも喜んで剣を向けましょう。カトレアも私と覚悟です」
(そうだった。君たちの目的は、娘の救出だった。そのために、私のところに来てくれたのだったな)
帝国でのことを思い出したレクシャは、僅かに笑みを零すと魔道具に向かって言葉をかける。
「分かった。君の……いや、君たちの覚悟、しかと受け止めた」
「ありがとうございます」
ラピスの返事を聞いたレクシャは、報告役の者にラピスとの通信を切らせる。
すると、隠匿魔法で魔法陣を監視していた各地の監視部隊から報告が入り、転移魔法で宮廷魔法師達が騎士達に合流した瞬間、魔法陣が眩しいほどに黒く光り、魔法陣から溢れ出した黒い魔力が瘴気を生み出すと次々と魔物が現れたとのこと。
そして現在、魔法陣を護っていた騎士達と宮廷魔法師達で魔物討伐をしているとのことだった。
「あやつ、思った以上に魔力を注ぎ込んだな」
(魔法陣が壊れるのも時間の問題。これは急いで正常化しなければ)
険しい顔をしたレクシャは、傍に控えるインホルトに声をかける。
「インホルト。マーザス殿に無効化魔法で魔力を取り除いた後、各地の魔法陣の修復作業を頼んでいるな?」
「はい。帝国から戻られて1ヶ月後に依頼し、了承をいただきました」
「そうだったな」
建国祭1ヶ月前。レクシャは、作戦の協力してくれるマーザスにボロボロになった魔法陣の修復作業を依頼していた。
(依頼した時は『複数人で修復作業します』と返事が来るかと思ったが、まさか、たった1人で全ての魔法陣の修復作業をするとは。さすが、帝国の筆頭宮廷魔法師と言ったところか)
ロスペルの兄弟子であるマーザスの魔法師としての規格外さに、少しだけ笑みを浮かべたレクシャは、すぐさま険しい顔に戻すと今度はコロッセオ担当の者に声をかける。
「コロッセオからの報告は?」
「それがつい先程、公開処刑される平民が地下牢に囚われたと報告がありました」
「……そうか」
(フリージア……!)
囮になるために自ら囚われの身になった娘に、眉を顰めたレクシャは強く拳を握ると深く呼吸をして頭を冷やす。
「旦那様」
「分かっている」
威厳ある声でレクシャは、その場にいる者全員に各地にいる協力者全員に通信を繋げるように指示を出すと、部屋にある全ての魔道具に魔力が注がれて各地に繋げた。
「旦那様、準備が整いました」
「あぁ」
張り詰めた緊張感の中、部屋の中にいる者全員の目が一斉に向けられたレクシャは、静かに目を閉じる。
――長かった。
レクシャは、この時をずっと待っていた。奴に不条理に奪われたあの日からずっと。
――本当に、長かった。
全てを取り戻すこの時を!!
――さぁ、行こう!
ゆっくりと目を開けたレクシャは、所狭しと並ぶ魔道具達を向かって話し始める。
「皆の者。先程、ロスペルからノルベルトが王城の地下にある魔法陣に魔力が注がれた事が報告された。注がれた魔力量からして魔法陣が崩壊するのも時間の問題である。各自、作戦に従い、迅速な行動を頼む」
レクシャの指示に『はい!』と部屋の中だけでなく、魔道具からも大勢の頼もしい返事が返ってきた。
それを聞いたレクシャは、小さく息を吸うと己と自分に協力してくれる者達を鼓舞するように叫ぶ。
「これより、ペトロート王国奪還作戦を開始する!!」
レクシャの威厳ある声で作戦の開始が告げられ、先程よりも頼もしく、そして力強い返事が部屋中に響き渡る。
「返して貰うぞ、ノルベルト・インベック!!」
(この国も、私の家族も、何もかも全て!!)
レクシャから何もかも奪い、7年間、ペトロート王国を好き勝手に荒らしてくれたノルベルト。
そんな彼に今、レクシャは仲間達と共に反撃に出る!
(今なら、フェビル君に無理やり頼んで、王族護衛に加えることだって出来る。その場合、王族護衛の騎士達はコロッセオの前で待機。そこから先の王族護衛は、フェビルと合流した私たちで王族を護衛するから、ラピス君はグレア君と敵対しなくて済むはずだ)
祈るようにレクシャがと言い正すと、ラピスは毅然とした口調で返事をする。
「公爵様、お気遣いいただきありがとうございます。ですが、私たちの目的は『フリージアを救出すること』です。そのためなら、相手が尊敬する上司でも喜んで剣を向けましょう。カトレアも私と覚悟です」
(そうだった。君たちの目的は、娘の救出だった。そのために、私のところに来てくれたのだったな)
帝国でのことを思い出したレクシャは、僅かに笑みを零すと魔道具に向かって言葉をかける。
「分かった。君の……いや、君たちの覚悟、しかと受け止めた」
「ありがとうございます」
ラピスの返事を聞いたレクシャは、報告役の者にラピスとの通信を切らせる。
すると、隠匿魔法で魔法陣を監視していた各地の監視部隊から報告が入り、転移魔法で宮廷魔法師達が騎士達に合流した瞬間、魔法陣が眩しいほどに黒く光り、魔法陣から溢れ出した黒い魔力が瘴気を生み出すと次々と魔物が現れたとのこと。
そして現在、魔法陣を護っていた騎士達と宮廷魔法師達で魔物討伐をしているとのことだった。
「あやつ、思った以上に魔力を注ぎ込んだな」
(魔法陣が壊れるのも時間の問題。これは急いで正常化しなければ)
険しい顔をしたレクシャは、傍に控えるインホルトに声をかける。
「インホルト。マーザス殿に無効化魔法で魔力を取り除いた後、各地の魔法陣の修復作業を頼んでいるな?」
「はい。帝国から戻られて1ヶ月後に依頼し、了承をいただきました」
「そうだったな」
建国祭1ヶ月前。レクシャは、作戦の協力してくれるマーザスにボロボロになった魔法陣の修復作業を依頼していた。
(依頼した時は『複数人で修復作業します』と返事が来るかと思ったが、まさか、たった1人で全ての魔法陣の修復作業をするとは。さすが、帝国の筆頭宮廷魔法師と言ったところか)
ロスペルの兄弟子であるマーザスの魔法師としての規格外さに、少しだけ笑みを浮かべたレクシャは、すぐさま険しい顔に戻すと今度はコロッセオ担当の者に声をかける。
「コロッセオからの報告は?」
「それがつい先程、公開処刑される平民が地下牢に囚われたと報告がありました」
「……そうか」
(フリージア……!)
囮になるために自ら囚われの身になった娘に、眉を顰めたレクシャは強く拳を握ると深く呼吸をして頭を冷やす。
「旦那様」
「分かっている」
威厳ある声でレクシャは、その場にいる者全員に各地にいる協力者全員に通信を繋げるように指示を出すと、部屋にある全ての魔道具に魔力が注がれて各地に繋げた。
「旦那様、準備が整いました」
「あぁ」
張り詰めた緊張感の中、部屋の中にいる者全員の目が一斉に向けられたレクシャは、静かに目を閉じる。
――長かった。
レクシャは、この時をずっと待っていた。奴に不条理に奪われたあの日からずっと。
――本当に、長かった。
全てを取り戻すこの時を!!
――さぁ、行こう!
ゆっくりと目を開けたレクシャは、所狭しと並ぶ魔道具達を向かって話し始める。
「皆の者。先程、ロスペルからノルベルトが王城の地下にある魔法陣に魔力が注がれた事が報告された。注がれた魔力量からして魔法陣が崩壊するのも時間の問題である。各自、作戦に従い、迅速な行動を頼む」
レクシャの指示に『はい!』と部屋の中だけでなく、魔道具からも大勢の頼もしい返事が返ってきた。
それを聞いたレクシャは、小さく息を吸うと己と自分に協力してくれる者達を鼓舞するように叫ぶ。
「これより、ペトロート王国奪還作戦を開始する!!」
レクシャの威厳ある声で作戦の開始が告げられ、先程よりも頼もしく、そして力強い返事が部屋中に響き渡る。
「返して貰うぞ、ノルベルト・インベック!!」
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