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第8章 波乱と因縁の建国祭
第481話 お前の悪友で……
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「行くぞ!」
「「「ハッ!!!」
レクシャの掛け声に合わせてメストとシトリン、そしてラピスが、リアンの傀儡として襲い掛かってくる騎士達に立ち向かう。
それを横目で見たディロイスが横にいたリュシアンに声をかける。
「リュシアン君、あなたは無効化魔法で彼らが魔法を使いないようにしてください!」
「……了解しました」
(本当は俺もメスト達と一緒に剣を振って戦いたいのだが……全く、こういうのは器用な父さんやフリージアが得意なんだけどな)
「無効化魔法?」
「メスト! 何をボサッっとしている!」
ディロイスの口から発せられた聞き馴染みの無い魔法に、騎士達を無力化していたメストが思わず眉を顰めた時、リュシアンが魔法文字の刻まれた銀色の大剣を突き刺す。
「行くぞ! 《範囲干渉》!」
「っ!?」
(それってまさか、カミルが使っていたものと同じ!!)
リュシアンの口から発せられた聞き覚えのある単語を耳にし、メストが驚いて目を見開いた瞬間、騎士達とリアンを囲むように透明な魔力が地面に広がった。
「チッ、無効化魔法か!」
「無効化魔法?」
(それが、あの人やカミルが使っていたものの名前なのか?)
苦しそうな顔のリアンが呟いた魔法の名前に、メストが更に眉を顰めると、リュシアンを見てニヤリと笑ったフェビルが檄を飛ばす。
「お前達! この空間は今、魔法が使えない! つまり、奴はこれ以上、駒を思うように動かすことは出来ない! この好機に一気に無力化するぞ!」
「「「ハッ!!!」」」
「はい!!」
(チッ! 魔力供給が絶たれた今、これ以上騎士達を思うように動かすことは出来ない。だが、俺の手持ちの駒は騎士だけじゃない。魔物だって大勢召喚している。だから、騎士がダメになっても魔物達に思う存分暴れてもらえば……!)
リュシアンの無効化魔法で騎士達に命令が出来ず、思わず下唇を噛みそうになったリアンだが、草原地帯に魔物がいることを思い出し、ニヤリと下卑た笑みを浮かべながらそちらを見る。
「なっ! あれだけいた魔物を一瞬で!?」
草原地帯に視線を向けたリアンは思わず絶句する。
その視線の先には、跳梁跋扈する魔物達の姿ではなく、魔石に成り果てた魔物達の姿だった。
(ありえない! 見渡す限りの草原に数多の魔物を召喚したというのに、僅かな時間で一匹残らず倒されただとっ!?)
絶句するリアンに、上空から追い打ちをかけられる。
「フフン、あんたの未熟な召喚魔法で召喚された魔物なんて、一瞬で魔石に変えられますわよ!」
「ぐっ、貴様――!!」
頭に血が上ったリアンが上を向くと、ニヤニヤと笑いながら挑発するカトレアがいた。
「あらあらそんなに怒っちゃって……けれど、私に気を取られていてもいいのですか? あなたが操っている騎士達が次々と倒れていますよ」
「っ!」
(そうだ! 魔物が倒された今、残されているのは騎士達だけだ!)
カトレアに言われ、リアンは慌てて目の前にいる騎士に命じる。
「お、お前達! さっさとそいつを殺せ!!」
そう言って、黒い魔力を出そうとするが、リュシアンの無効化魔法であっという間に打ち消される。
「クソッ!」
悪態をついたリアンが悔しそうに下唇を噛んだ瞬間、ディロイスがリアンを守っていた騎士を一気に無力化する。
「ヒィ!」
フェビル達騎士団とディロイスの奮闘で傀儡騎士達が全員無力化され、腰を抜かしたリアンはその場に尻餅をつく。
それを見たディロイスが、鬼気迫る表情のまま後ろにいるリュシアンに声をかける。
「リュシアン君、あなたに最後を譲ります!」
(この男に一発かますなら、他でもないあなたが一番相応しいと思うから)
リュシアンとリアンの関係を知っていたディロイスは、この場で一番、リアンに一発かましたいと思っているリュシアンの願いを叶える。
「あ、ありがとうございます!」
(これで、奴に一発かますことが出来る!)
全てが奪われた後、リュシアンはインホルトを通して、自身の立場や婚約者が全てリアンに奪われたことを知った。
(この7年に積もった奴に対する恨み、全てをぶつけてやる!)
そう言って、大剣を引き抜いたリュシアンは、足元に透明な魔力を爆発させ、一気にリアンのもとに移動すると、恐怖で顔を引き攣らせているリアンにニヤリと笑って大剣の切っ先を向ける。
「ここまでだ、リアン。例え、お前が親父の力を借りてこの場で召喚魔法を出そうとしても、父さん仕込みの鉄壁の無効化魔法がお前の魔法を打ち消す!!」
「き、貴様! 一体誰……ぶべらっ!」
真横に大剣を投げ捨てたリュシアンは、力いっぱい拳を握ると、怯えきっているリアンの右頬に思いっきり拳を練り込ませて殴り飛ばした。
そして、白目を向いて気絶しているリアンに向かって自己紹介をする。
「リュシアン・サザランス。お前の学生時代の悪友であり、お前から愛する婚約者を奪われた哀れな男だ」
そんな彼の表情はどこか寂しそうだった。
「「「ハッ!!!」
レクシャの掛け声に合わせてメストとシトリン、そしてラピスが、リアンの傀儡として襲い掛かってくる騎士達に立ち向かう。
それを横目で見たディロイスが横にいたリュシアンに声をかける。
「リュシアン君、あなたは無効化魔法で彼らが魔法を使いないようにしてください!」
「……了解しました」
(本当は俺もメスト達と一緒に剣を振って戦いたいのだが……全く、こういうのは器用な父さんやフリージアが得意なんだけどな)
「無効化魔法?」
「メスト! 何をボサッっとしている!」
ディロイスの口から発せられた聞き馴染みの無い魔法に、騎士達を無力化していたメストが思わず眉を顰めた時、リュシアンが魔法文字の刻まれた銀色の大剣を突き刺す。
「行くぞ! 《範囲干渉》!」
「っ!?」
(それってまさか、カミルが使っていたものと同じ!!)
リュシアンの口から発せられた聞き覚えのある単語を耳にし、メストが驚いて目を見開いた瞬間、騎士達とリアンを囲むように透明な魔力が地面に広がった。
「チッ、無効化魔法か!」
「無効化魔法?」
(それが、あの人やカミルが使っていたものの名前なのか?)
苦しそうな顔のリアンが呟いた魔法の名前に、メストが更に眉を顰めると、リュシアンを見てニヤリと笑ったフェビルが檄を飛ばす。
「お前達! この空間は今、魔法が使えない! つまり、奴はこれ以上、駒を思うように動かすことは出来ない! この好機に一気に無力化するぞ!」
「「「ハッ!!!」」」
「はい!!」
(チッ! 魔力供給が絶たれた今、これ以上騎士達を思うように動かすことは出来ない。だが、俺の手持ちの駒は騎士だけじゃない。魔物だって大勢召喚している。だから、騎士がダメになっても魔物達に思う存分暴れてもらえば……!)
リュシアンの無効化魔法で騎士達に命令が出来ず、思わず下唇を噛みそうになったリアンだが、草原地帯に魔物がいることを思い出し、ニヤリと下卑た笑みを浮かべながらそちらを見る。
「なっ! あれだけいた魔物を一瞬で!?」
草原地帯に視線を向けたリアンは思わず絶句する。
その視線の先には、跳梁跋扈する魔物達の姿ではなく、魔石に成り果てた魔物達の姿だった。
(ありえない! 見渡す限りの草原に数多の魔物を召喚したというのに、僅かな時間で一匹残らず倒されただとっ!?)
絶句するリアンに、上空から追い打ちをかけられる。
「フフン、あんたの未熟な召喚魔法で召喚された魔物なんて、一瞬で魔石に変えられますわよ!」
「ぐっ、貴様――!!」
頭に血が上ったリアンが上を向くと、ニヤニヤと笑いながら挑発するカトレアがいた。
「あらあらそんなに怒っちゃって……けれど、私に気を取られていてもいいのですか? あなたが操っている騎士達が次々と倒れていますよ」
「っ!」
(そうだ! 魔物が倒された今、残されているのは騎士達だけだ!)
カトレアに言われ、リアンは慌てて目の前にいる騎士に命じる。
「お、お前達! さっさとそいつを殺せ!!」
そう言って、黒い魔力を出そうとするが、リュシアンの無効化魔法であっという間に打ち消される。
「クソッ!」
悪態をついたリアンが悔しそうに下唇を噛んだ瞬間、ディロイスがリアンを守っていた騎士を一気に無力化する。
「ヒィ!」
フェビル達騎士団とディロイスの奮闘で傀儡騎士達が全員無力化され、腰を抜かしたリアンはその場に尻餅をつく。
それを見たディロイスが、鬼気迫る表情のまま後ろにいるリュシアンに声をかける。
「リュシアン君、あなたに最後を譲ります!」
(この男に一発かますなら、他でもないあなたが一番相応しいと思うから)
リュシアンとリアンの関係を知っていたディロイスは、この場で一番、リアンに一発かましたいと思っているリュシアンの願いを叶える。
「あ、ありがとうございます!」
(これで、奴に一発かますことが出来る!)
全てが奪われた後、リュシアンはインホルトを通して、自身の立場や婚約者が全てリアンに奪われたことを知った。
(この7年に積もった奴に対する恨み、全てをぶつけてやる!)
そう言って、大剣を引き抜いたリュシアンは、足元に透明な魔力を爆発させ、一気にリアンのもとに移動すると、恐怖で顔を引き攣らせているリアンにニヤリと笑って大剣の切っ先を向ける。
「ここまでだ、リアン。例え、お前が親父の力を借りてこの場で召喚魔法を出そうとしても、父さん仕込みの鉄壁の無効化魔法がお前の魔法を打ち消す!!」
「き、貴様! 一体誰……ぶべらっ!」
真横に大剣を投げ捨てたリュシアンは、力いっぱい拳を握ると、怯えきっているリアンの右頬に思いっきり拳を練り込ませて殴り飛ばした。
そして、白目を向いて気絶しているリアンに向かって自己紹介をする。
「リュシアン・サザランス。お前の学生時代の悪友であり、お前から愛する婚約者を奪われた哀れな男だ」
そんな彼の表情はどこか寂しそうだった。
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