7 / 138
出来レース3
しおりを挟む
「……」
「……」
結局送ってもらう事になったけど、王太子がのるような大きな馬車で送ってもらうほど寮は遠くないのよね。
そうだ!今ここで婚約者候補について話してみよう。
「セス様。あまり私以外の女性とお話をしていないように見えるのですが…宜しいのでしょうか。」
駄目だよね。うん、絶対に駄目よ。
「はぁ…、すぐに解るだろうから言っておく。あの2人には付き合ってる男がいる。どちらも俺の友人だ。」
「…へぇ…そうなのですね。初耳です。けれど、それが何か関係ありますか?」
「…俺は2人のどちらかを引き裂くようなまねはしたくない。」
だからなに?
「仰ってる意味が、いまいち理解出来ないのですが…。」
「俺はお前を選ぶ事になる。」
絶望だわ…。
さっきまで崖っぷちだったのよ。王太子が誰を選ぶかなんて、解らないもの。
けど、もうここで宣言されちゃったら終わりだよね。
「それはどうかと思います。私に愛する人がいないと決めた上で、5人仲良くお話あいだなんて。王太子様ともあろうお方が、私的感情をまじえないで頂きたいわ。」
「…では、付き合っている男でもいるのか?」
ここで引いては駄目よ。
「ええ。」
「名前は?」
「秘密で付き合っておりますの。聞かないで頂けますか。何故なのか、それくらいはおわかりになりますわよね。」
身分差か既婚者だった場合よ。
「……」
「仲の良いお友達を見捨てないのであれば、私の気持ちも察してくれると信じてます。婚約者は3人から選んで下さいね。送って下さって有り難うございます。また明日。失礼します。」
っ絶対嫌よ。こんな出来レース。
もうオタク全快よ!王太子の前だけでなんて、ぬるい事は言っていられないよね!
何が『2人のどちらかを引き裂くような事はしたくない』なの!?冗談じゃないわ!
……同じクラスで机が隣。これも罠だよね。酷すぎるわ。
完全に蚊帳の外よ。
自分達がよければそれでいいっていうの?許せないわ。
私には侯爵を絶対に不幸にしないっていう強い信念があるのよ。
お友達で好きだ嫌いだ言って、おままごとしてもらっても困るのよ。貴族、王族でしょう。好きな人とお付き合いなんて出来なくて当たり前だわ!
…っ絶対に私は選べない状態にする!もう、それだけよ。
まず髪の毛を切るわ。貴族の女性に髪の短い人はいないもの。
毒草ではないけれど、これ以上ないほど臭い葉っぱを教室で磨り潰すわ。2日は臭いが取れないわよ。私はなれてるから平気だけどね。
王太子に嫌われなくても、回りから批判を浴びればいいだけの話よ。
このゲーム、王太子だけで決められる物じゃないはずよ。
もう、全てをかけて皆から嫌われるわ。
「……」
結局送ってもらう事になったけど、王太子がのるような大きな馬車で送ってもらうほど寮は遠くないのよね。
そうだ!今ここで婚約者候補について話してみよう。
「セス様。あまり私以外の女性とお話をしていないように見えるのですが…宜しいのでしょうか。」
駄目だよね。うん、絶対に駄目よ。
「はぁ…、すぐに解るだろうから言っておく。あの2人には付き合ってる男がいる。どちらも俺の友人だ。」
「…へぇ…そうなのですね。初耳です。けれど、それが何か関係ありますか?」
「…俺は2人のどちらかを引き裂くようなまねはしたくない。」
だからなに?
「仰ってる意味が、いまいち理解出来ないのですが…。」
「俺はお前を選ぶ事になる。」
絶望だわ…。
さっきまで崖っぷちだったのよ。王太子が誰を選ぶかなんて、解らないもの。
けど、もうここで宣言されちゃったら終わりだよね。
「それはどうかと思います。私に愛する人がいないと決めた上で、5人仲良くお話あいだなんて。王太子様ともあろうお方が、私的感情をまじえないで頂きたいわ。」
「…では、付き合っている男でもいるのか?」
ここで引いては駄目よ。
「ええ。」
「名前は?」
「秘密で付き合っておりますの。聞かないで頂けますか。何故なのか、それくらいはおわかりになりますわよね。」
身分差か既婚者だった場合よ。
「……」
「仲の良いお友達を見捨てないのであれば、私の気持ちも察してくれると信じてます。婚約者は3人から選んで下さいね。送って下さって有り難うございます。また明日。失礼します。」
っ絶対嫌よ。こんな出来レース。
もうオタク全快よ!王太子の前だけでなんて、ぬるい事は言っていられないよね!
何が『2人のどちらかを引き裂くような事はしたくない』なの!?冗談じゃないわ!
……同じクラスで机が隣。これも罠だよね。酷すぎるわ。
完全に蚊帳の外よ。
自分達がよければそれでいいっていうの?許せないわ。
私には侯爵を絶対に不幸にしないっていう強い信念があるのよ。
お友達で好きだ嫌いだ言って、おままごとしてもらっても困るのよ。貴族、王族でしょう。好きな人とお付き合いなんて出来なくて当たり前だわ!
…っ絶対に私は選べない状態にする!もう、それだけよ。
まず髪の毛を切るわ。貴族の女性に髪の短い人はいないもの。
毒草ではないけれど、これ以上ないほど臭い葉っぱを教室で磨り潰すわ。2日は臭いが取れないわよ。私はなれてるから平気だけどね。
王太子に嫌われなくても、回りから批判を浴びればいいだけの話よ。
このゲーム、王太子だけで決められる物じゃないはずよ。
もう、全てをかけて皆から嫌われるわ。
7
あなたにおすすめの小説
永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる
鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳――
それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。
公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。
だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、
王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。
政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。
紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが――
魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、
まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。
「……私が女王? 冗談じゃないわ」
回避策として動いたはずが、
誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。
しかも彼は、
幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた――
年を取らぬ姿のままで。
永遠に老いない少女と、
彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。
王妃になどなる気はない。
けれど、逃げ続けることももうできない。
これは、
歴史の影に生きてきた少女が、
はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。
ざまぁも陰謀も押し付けない。
それでも――
この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。
殿下、私以外の誰かを愛してください。
ハチワレ
恋愛
公爵令嬢ラブリーは、第一王子クロードを誰よりも愛していました。しかし、自分の愛が重すぎて殿下の負担になっている(と勘違いした)彼女は、愛する殿下を自由にするため、あえて「悪役令嬢」として振る舞い、円満に婚約破棄されるという前代未聞の計画を立てる。協力者として男爵令嬢ミリーを「ヒロイン役」に任命し、準備は整った。
【完結】私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。
るんた
恋愛
「君の望み通り、君との婚約解消を受け入れるよ」
色とりどりの春の花が咲き誇る我が伯爵家の庭園で、沈痛な面持ちで目の前に座る男の言葉を、私は内心冷ややかに受け止める。
……ほんとに屑だわ。
結果はうまくいかないけど、初恋と学園生活をそれなりに真面目にがんばる主人公のお話です。
彼はイケメンだけど、あれ?何か残念だな……。という感じを目指してます。そう思っていただけたら嬉しいです。
彼女視点(side A)と彼視点(side J)を交互にあげていきます。
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
婚約白紙?上等です!ローゼリアはみんなが思うほど弱くない!
志波 連
恋愛
伯爵令嬢として生まれたローゼリア・ワンドは婚約者であり同じ家で暮らしてきたひとつ年上のアランと隣国から留学してきた王女が恋をしていることを知る。信じ切っていたアランとの未来に決別したローゼリアは、友人たちの支えによって、自分の道をみつけて自立していくのだった。
親たちが子供のためを思い敷いた人生のレールは、子供の自由を奪い苦しめてしまうこともあります。自分を見つめ直し、悩み傷つきながらも自らの手で人生を切り開いていく少女の成長物語です。
本作は小説家になろう及びツギクルにも投稿しています。
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる