王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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出来レース3

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「……」
「……」
結局送ってもらう事になったけど、王太子がのるような大きな馬車で送ってもらうほど寮は遠くないのよね。

そうだ!今ここで婚約者候補について話してみよう。


「セス様。あまり私以外の女性とお話をしていないように見えるのですが…宜しいのでしょうか。」
駄目だよね。うん、絶対に駄目よ。

「はぁ…、すぐに解るだろうから言っておく。あの2人には付き合ってる男がいる。どちらも俺の友人だ。」

「…へぇ…そうなのですね。初耳です。けれど、それが何か関係ありますか?」

「…俺は2人のどちらかを引き裂くようなまねはしたくない。」

だからなに?

「仰ってる意味が、いまいち理解出来ないのですが…。」

「俺はお前を選ぶ事になる。」

絶望だわ…。
さっきまで崖っぷちだったのよ。王太子が誰を選ぶかなんて、解らないもの。
けど、もうここで宣言されちゃったら終わりだよね。

「それはどうかと思います。私に愛する人がいないと決めた上で、5人仲良くお話あいだなんて。王太子様ともあろうお方が、私的感情をまじえないで頂きたいわ。」

「…では、付き合っている男でもいるのか?」

ここで引いては駄目よ。

「ええ。」
「名前は?」
「秘密で付き合っておりますの。聞かないで頂けますか。何故なのか、それくらいはおわかりになりますわよね。」

身分差か既婚者だった場合よ。

「……」

「仲の良いお友達を見捨てないのであれば、私の気持ちも察してくれると信じてます。婚約者は3人から選んで下さいね。送って下さって有り難うございます。また明日。失礼します。」

っ絶対嫌よ。こんな出来レース。

もうオタク全快よ!王太子の前だけでなんて、ぬるい事は言っていられないよね!


何が『2人のどちらかを引き裂くような事はしたくない』なの!?冗談じゃないわ!
……同じクラスで机が隣。これも罠だよね。酷すぎるわ。
完全に蚊帳の外よ。

自分達がよければそれでいいっていうの?許せないわ。

私には侯爵を絶対に不幸にしないっていう強い信念があるのよ。

お友達で好きだ嫌いだ言って、おままごとしてもらっても困るのよ。貴族、王族でしょう。好きな人とお付き合いなんて出来なくて当たり前だわ!
…っ絶対に私は選べない状態にする!もう、それだけよ。

まず髪の毛を切るわ。貴族の女性に髪の短い人はいないもの。
毒草ではないけれど、これ以上ないほど臭い葉っぱを教室で磨り潰すわ。2日は臭いが取れないわよ。私はなれてるから平気だけどね。

王太子に嫌われなくても、回りから批判を浴びればいいだけの話よ。
このゲーム、王太子だけで決められる物じゃないはずよ。

もう、全てをかけて皆から嫌われるわ。
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