王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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価値観の違い

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「…立てる?」

私は女の子にだけ声をかけた。この2人には呆れて話す気にもなれないもの。それが気にさわったようね。ルーシー様の恋人は明らかに機嫌が悪くなったわ。別に怒って喚いてくれても構わないけどね。

「膝から血が出てるわ。お薬を塗って上げるから、少し端によろうか。」

「…私、お金ないから。」

「いいのよ。このお薬はその辺に生えてた草で作ったから、材料費はかかってないわ。雑草にお金はいらないでしょう?」

「うん…」

「これあげる。夜もぬればよくなるから。」

「いいの?」

「うん、雑草だからね。」

「ありがとう!」

「どういたしまして。」

ニコっと笑って、女の子は裏路地に入っていった。

「この偽善者…」

男の方が私を睨んで言った。もともと私の事を気にくわなかったんだから、そうなっておかしくはないわね。

それにしても愉快な仲間達の中の2人がこれ…。人としておわってるわね…。

「その汚れたお洋服はどうなさるの?」

「もちろん捨てるわ」

「では、私に下さい。どれだけ趣味の悪い服でも、気にしませんわ。」
「何ですってっ!?」
「貴様!ルーシーに何をっ!」

これくらいで何故そんなにムキになるのかしら。

「私は服に興味がございません。それが流行りなのかも、可愛いのかも。今の私の服装を見ればお分かりになるように。」

ハッキリ言って、着れるなら何でもいいんだよね。こだわらないというか毒草につながる物と両親を守る事以外に、あまり興味がないわ。それに、貰うという事も恥ずかしと思わないもの。使える物を貰えるなら、有効利用よ。

「そうそう、この大通りで偽善者にもなれない人なのね、貴方は。残念だわ。」

皆が見ているのに、恥ずかしい男…と言いたいのだけど、伝わったかしら。
これ以上は面倒なので2人を置いて帰った…。街は危険がいっぱいだわ。
警察に捕まりそうになったし、こういうくだらない貴族劇場を見せられるんだもの。



次の日、久しぶりに早く目が覚めて朝食もゆっくり食べたわ。夕方に毒草研究グッズが届くと思うと、テンションがあがって眠れなかったというのが正解かもしれないわね。明日から嫌われる為に色々攻撃していこう。


カタン

隣の席に王太子がお目見えです。ずっと無視…と言うわけにもいかないだろうし挨拶くらいはしないと駄目だよね。

「おは…」
「リズ、スタンとルーシーに何をした?」
「スタン?」

誰?

「昨日会ったんだろ?」

「あぁ、あれが。」

初めて名前聞いたかも。昨日のおわってる人。
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