王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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価値観の違い2

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「…人の友人を『あれ』扱いか。ミリオン侯爵もどんな教育をしてるんだ。」

うん。私の事なら、不細工とか馬鹿とか死ねとか何を言ってもいいわ。けれど今、貴方は私の抹殺対象リストに名があがったわよ。侯爵を馬鹿にするようなら容赦はしない。

「ルーシー様に少し汚れた身なりをしている女の子がぶつかって転んだわ。それを見て何と言ったと思いますか?とっても素晴らしく良くできた貴方のご友人は。」

「大丈夫か…と聞くだろう。」

「『ルーシーが汚れただろ』ですって。その女の子は怪我をしていたのにも関わらずね。ご友人はさぞ素晴らしい教育を受けたご子息様なのでしょうね。そんな人を見抜けないような王太子が国を守っていけるのか、心配でなりませんわ。」

本来ならここに連れてきて、一部始終はかせたいくらいよ。お友だちの醜態を皆にさらさないようにしてる私の優しさに感謝するのね。

朝から気分が悪いわ。せっかくテンション上がってたのに。
王太子は不機嫌そうだし。お友達を馬鹿にされたからかしら。不出来なのはたしかなのだし、仕方がないよね。

「…貴族にぶつかれば、そう言われても仕方がない。」

…珍しいわよ、ここまで私を苛つかせるなんて。

「そうですね、謝りましょう。すぐスタンという男を呼んできて来てくださる?」

私が王子の付き人に言うと、すぐに呼びに行ってくれた。
その間にひっそりと用意したものがある。

「ふふ~んふ~ん」

「…本当に謝る気があるのか?その態度。」

「有りますわ。」

「お連れしました。」

ムスっとして、上から見下すような視線、
王子様おともだちがいれば強気ね。

「お話がある…という事で参りましたが…」

「ええ、昨日は申し訳ない事をしたわね、スタン様。そこで私、解決策を見つけましたの。これを受け取って下さる?」

私が渡したのは『ボクは貴族です。平民は避けて通って下さい』と書いた紙。

「身分を知らしめるのにいいかと思いまして。とても丈夫な用紙ですので、少し濡れても大丈夫ですわ。名札としてお使いいただければと。」

回りはクスクス笑っている。スタンは真っ赤ね。

「リズ、いい加減にしろ。謝ると言っていただろう。」

「だからですわ。貴方にも作って差し上げましょうか?『ボクは王太子です』ってね。くだらない事で人を判断しようとする男にはお似合いよ。」

汚いからなんだっていうの?昔の私はお風呂だってろくに入れなかった。それでも頑張って生きたわ。
1人で生きた事も、死なないためにお金を稼いだ事もないのに、何でこんなに偉そうにできるのよ。

この男がお花を買ってくれた男の子な訳がないわ!
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