王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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実験室

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ドレスの事、家に1度帰って既製品をリメイクしてもらうおう。パーティーから逃げられなかった時の為の準備よ。
色々悩んでいると、お母様から手紙が届いた。
その内容を見てとても驚いたわ。
パーティーとドレスについて書いてあったの!これこそ以心伝心よ!

私は何らかの形で必ずパーティーに出席させられるだろうから、ドレスを作ってあるという事と、ミリオン家も招待されていて木曜日にはパーティー会場のすぐ側に泊まるから2日間学校を休んで会いに来なさい…って!

お父様とお母様に会える!!
パーティーは嫌だけど、セドリックと一緒にいなくても2人のもとにいたらいいよね。
何だか未来は明るいわ!



手紙をもらった次の日から私はとても機嫌がよかった。

「お早うございます、セドリック王太子殿下。」
「…何かあったのか?」
「いえ、とくに何もございません。」

木曜日になればお父様とお母様とルネに会えるもの、王太子と愉快な仲間達の事なんて相手していられないわ。
その前日に物凄く嫌な事があったとしても…ね。


明日は皆に会える!
その喜びと毒草で、私はこの学校にきて初めて充実していたのよ。けど、その喜びを脅かす集団が来たのよね。
王太子と愉快な仲間達が、私の聖域にづかづかと…。

「何かご用かしら…?」
「リズがどんな事をしているのか、興味があるらしくて連れてきた。」
連れてきた…ですって?私の許可もなく?そんな事をされるくらいなら部屋なんていらないわよ…!

「何ですの、これ。気持ち悪いですわ。」
「本当、こんな所によくいられるわね。」
こんな…ところ……ね。まぁ、女の子だから気持ち悪いと思うのも仕方がないよね…。我慢してあげるわ。

「こんな臭いもの、よく触れるな。」
「変人なんだよ、この女は。」
愉快な仲間達の薄っぺらいお馬鹿発言も、今日のところは許しましょう。

危険な草もあるし、早く帰ってくれないかしら。
「…っ!?」
私が目をはなした隙にリリー様がミロミの葉に触ろうとしていた。
「触らないでっ!!」
ミロミに素手で触れれば真っ赤になってかぶれてしまう。
「大丈夫?触れてない?触れてたら言ってっ!」
「触れていません…。」
よかった…。
「少しくらい触ったからって何だっていうんだ。こんな草。」
「っ駄目!止めてっ!!」
スタンはポキッと花を折ってしまった。
その茎からは毒性のきつい液が出てくる。それがついてしまうと、火傷のような痛みが1週間ほど続くのよ。
私はスタンの手を掴んで水桶に突っ込んだ。ついてすぐだったし、間に合えば大丈夫!

「っ何をする!」
「…っ!!」
ガシャーン、パリン
腕を振り払われて、私はその場に尻餅をついた。
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