王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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超猛毒草に認定!

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「リズ、何かあったのか?ニヤニヤして…」
「…何でもありませんわ。」
ニヤニヤ…人の顔を見て、なんて失礼なの!
今の私はニヤニヤしてるだろうから否定は出来ないけどね…。


毒会に行くのに、どうやって5日間学校を休もうかしら。『領に帰らないといけない』…なんてどうかな。きっと『ミリオン侯爵が言うのであれば』…って事で、休みをくれるはずよ!この作戦でいくわ!!

「リズ」
「はい」
「肩に虫がついてる。」
これは…!
「…っ触らないで!!」
「え?」

遅かった…。セドリックが摘まんだのは、てんとう虫みたいな形の臭い虫!

「くさい…」
「それは、触ると凄い臭い物質をだすの……ぅうう…臭い!私の制服が…死んだわ…」
「俺の右手も死んだ…。」
「貴方は手だからましだけど、私は制服なのよ…。」
このままなんて、絶対無理!

私はすぐに温室スタイルに着替えて授業をうけた。

セドリックがしかめっ面してるわ。それはそうよね。その臭いは1度手を洗ったくらいじゃとれないもの。

「何をクスクス笑ってるんだ…。リズが虫をくっ付けてくるからだぞ。」
「虫を知らなすぎよ。もっと野山で遊ぶといいわ。」
「野山…ミリオン侯爵は許すのか?」
「許してくれるわ。好き勝手に草木の多い所を突き進んで、何度か迷子になった事もあるくらいよ。」
「……」
 
…無駄な情報まで伝えてしまったわ。

「昔から方向音痴なのか?」

これは、迷路で迷った事を言ってるよね。

「方向音痴ではありません。ただ来た道がわからなくなってしまうだけです。」
「結局1人じゃ帰れないんだな…。」
「小さな声で言っているけど、聞こえてるわよ。」

あ…、無駄にセドリックと話をしてしまった。もうお茶の時間以外は関わらないと決めたのに。
気を付けないと。特にラッドさんが近くにいる時は。

さて、今日は毒草図鑑ページ32を…

バンッ
「なんですってっ!?」
「…っ…リズ?」
「ミリオン様…どうなさいましたか?」
「……あ、いえ、申し訳ございません。授業を続けてください。」

今は授業中。
でも気にせず毒草のお勉強。
少し成績が良かったという理由で、婚約者なんかにされてたまるものですか。しっかり授業は聞かないし、小テストも70点代。無いとは思うけど、ルーシー様とリリー様がこれより下だった場合驚きだわ。

それよりも、大事なのはこっちよ!
触っただけで命を落としてしまう可能性がある毒花があるだなんて!!
これを見逃していたなんて、オタク失格よっ!!
一見刺の無い薔薇みたいだけど…。種は1つしか残さないから、数が増えていく訳でもないけれど、0度~50度までの気温差に対応。水も光りもなくても育つ。無敵の毒草じゃない!

エリザベス厳選、超猛毒草に追加よ!

1度見てみたいわ。どこにでも生えれるけど、数は少ないみたいだし。毒会で聞いてみよう。見た事がある人がいればいいけど。
この『フリナ』はどこかで流通してたりしたら危ないよね。こんなのが花束に入っていたら…知らずに手に取った人は死ぬもの…。
王太子様は知っておくべきだわ。

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