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冷たい瞳2
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危惧してた通り、リズは変わってしまった
俺が話しかければ返事をする。けれど今までのように感情の起伏が見られない。
愛想笑いするくらい…。今までは絶対になかったのに。
最近のリズは図鑑を見てても全然楽しそうには見えない。必死で何か思い詰めている。俺の見ている限り、あの事件があってからページは45から全く進んでない。多分、あの花のせいで知人が死んだ…
侯爵に手紙を出してみたが、詳しくは教えてもらえなかった。リズが必死になって隠している事を、侯爵の口から聞けるはずがない。
「リズ」
「何でしょうか?」
「今日は俺も一緒に庭で昼食をとってもいいか?」
「…ええ。」
「………」
断らない…。この時点で今までのリズじゃない。
「いつもこの場所にいる、ここに何かあるのか?」
「…この場所に理由なんてありません。」
俺は隣に座るリズの顔を見て聞いてみたが、リズは一切俺を見ずに答えた。
「…王太子様、私を婚約者に選ぶのはやめてください。」
「…深いわけでもあるのか?」
「婚約者になりたくないだけです。私は学者になりたいんです。ルーシー様と幼馴染みなのであれば、お互いの事を解っているでしょうし、楽しいと思いますよ。」
俺は何も答えなかった。
「……ページ45、何故46に進まないんだ?」
「…っ貴方には関係の無い事よ。」
俺が聞くと、リズの表情が変わった。とても辛そうだ。
強い風が吹いて、リズの髪がボサボサになった。…首の後ろにある赤い痣がはっきり見える。
聞かない方がいいのは解ってる。けど、誰かに聞いてほしいのかもしれない…。
「45ページに載ってる花、あれで知人が死んだのか?…」
「……っ」
「リズ…?」
「……私のせいで死んだの。私が強ければあんな事にはならなかったの……。」
リズはどう見ても泣きそうだ。
「ラッド、下がれ。人払いしろ。」
「畏まりました。」
「……あの日、誘拐されそうになった日から、弟が死んだ時の顔が離れないの……どうすればよかったの……」
弟…
リズの目から涙が溢れている。
「ねぇ、どうしたらよかったの…?」
いつも元気で強気な女の子が、とても小さく弱々しく見えた。
「……」
わからない。軽率に答えられない。
リズのボサボサになった髪を軽くなでて整えた。
「貴方、意外といい人ね…」
「…意外って。」
「…気にしてくれたんでしょう?まぁ、隣の席で辛気くさい顔を見てるのもしんどいよね。」
「……」
「きっと捕まった男の仲間が私を狙いにくるわ。とかげの尻尾切りにはならないはずよ。貴族の誘拐が多発してるなんて、事件が大きすぎるもの。私は見せしめにされるわ。」
「っっ!?」
「私は1人殺してる。…誰も私に近づかないで。」
「っっそんな事出来る訳ないだろっ!!」
「っ!?」
「何もかも1人で解決しようとしなくていい…。」
そう言うと、堰をきったように俺にすがって泣きはじめた。
婚約者…
俺が選びたいのはこの子だ。
俺が話しかければ返事をする。けれど今までのように感情の起伏が見られない。
愛想笑いするくらい…。今までは絶対になかったのに。
最近のリズは図鑑を見てても全然楽しそうには見えない。必死で何か思い詰めている。俺の見ている限り、あの事件があってからページは45から全く進んでない。多分、あの花のせいで知人が死んだ…
侯爵に手紙を出してみたが、詳しくは教えてもらえなかった。リズが必死になって隠している事を、侯爵の口から聞けるはずがない。
「リズ」
「何でしょうか?」
「今日は俺も一緒に庭で昼食をとってもいいか?」
「…ええ。」
「………」
断らない…。この時点で今までのリズじゃない。
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俺は隣に座るリズの顔を見て聞いてみたが、リズは一切俺を見ずに答えた。
「…王太子様、私を婚約者に選ぶのはやめてください。」
「…深いわけでもあるのか?」
「婚約者になりたくないだけです。私は学者になりたいんです。ルーシー様と幼馴染みなのであれば、お互いの事を解っているでしょうし、楽しいと思いますよ。」
俺は何も答えなかった。
「……ページ45、何故46に進まないんだ?」
「…っ貴方には関係の無い事よ。」
俺が聞くと、リズの表情が変わった。とても辛そうだ。
強い風が吹いて、リズの髪がボサボサになった。…首の後ろにある赤い痣がはっきり見える。
聞かない方がいいのは解ってる。けど、誰かに聞いてほしいのかもしれない…。
「45ページに載ってる花、あれで知人が死んだのか?…」
「……っ」
「リズ…?」
「……私のせいで死んだの。私が強ければあんな事にはならなかったの……。」
リズはどう見ても泣きそうだ。
「ラッド、下がれ。人払いしろ。」
「畏まりました。」
「……あの日、誘拐されそうになった日から、弟が死んだ時の顔が離れないの……どうすればよかったの……」
弟…
リズの目から涙が溢れている。
「ねぇ、どうしたらよかったの…?」
いつも元気で強気な女の子が、とても小さく弱々しく見えた。
「……」
わからない。軽率に答えられない。
リズのボサボサになった髪を軽くなでて整えた。
「貴方、意外といい人ね…」
「…意外って。」
「…気にしてくれたんでしょう?まぁ、隣の席で辛気くさい顔を見てるのもしんどいよね。」
「……」
「きっと捕まった男の仲間が私を狙いにくるわ。とかげの尻尾切りにはならないはずよ。貴族の誘拐が多発してるなんて、事件が大きすぎるもの。私は見せしめにされるわ。」
「っっ!?」
「私は1人殺してる。…誰も私に近づかないで。」
「っっそんな事出来る訳ないだろっ!!」
「っ!?」
「何もかも1人で解決しようとしなくていい…。」
そう言うと、堰をきったように俺にすがって泣きはじめた。
婚約者…
俺が選びたいのはこの子だ。
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