王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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ドレスが邪魔で2

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皆に調べてもらったけど、特に何も異常はなかったし大丈夫だよね。

「犯人がいないのがつまらないのか?」
「…そうじゃないわよ。」

とてもつまらないわ。捕まえればセドリックの隣を卒業出来るんだもの。

「顔に『つまらない』と書いてあるぞ。」
「……何もないのが1番だけど、何かあるなら早く解決する方が安心はするでしょう?こちらから勝負を仕掛けられる相手ならいいけど、こういう待ちポジションは性格的に向いてないのよね。」
「危ない事をしたら、次は毒草を絶対触らせないように侯爵に言っておく。多分反対はしない。」
「ここにも鬼がいるわ…。」

それにしても、パーティーって暇なのね…。

「セドリック様、厨房へ行ってみませんか?」
「何故だ?」
「虫が入っていたスープ、あれは何が原料なのか調べたいんです。」
「…そのドレスでは無理だぞ。」

そうなんだよね。ドレスって邪魔だわ。誰に何の得があってこんなものを着るのかしら。

「ラッドさん。何か着替えはない?お酒を飲み過ぎて吐いちゃう人とかいそうだもの、着替えはありそうだよね。男の人はとくに。」
「ここにいる方にそんな人はいません。」
「嘘ね。」

私は壁にもたれ掛かってるおじさんに声をかけた。真っ青で倒れそうなのに、誰も声をかけないなんて驚きだわ。

「ここにいては駄目よ。どこか部屋で安静にしないと。」
「…申し訳ない。お酒には弱くて…。」
「飲まされる場でもありそうだし、気にする事はありません。」

私達は空いている部屋に案内され、おじさんをそこに寝かせた。

「さぁラッドさん。服がないだなんて、言い訳はさせないわよ。」

こうして私は男性用の服を手に入れた。

「裾はどうするんだ。」
「切るわよ。」
「袖は?」
「切るわよ。服の代金の請求は全てセドリック様へ。」
「……」
「さて、厨房に行きましょうか。」

厨房では皆パタパタと忙しくしているのかと思えば…、一部のシェフは座って怠けてるわ。まさに働き蟻の法則ね。いい度胸してるじゃない。

「セドリック様、あの男達に『お前達は解雇だ』って言ってください。」
「俺にそんな権限は…」
「無くてもいいのよ。泣きながら謝るくらいさせないと、頑張っている人がいるのにあの態度は許せないわ。」
「絶対リズを敵にまわしたくない…」
「では、結婚するのはオススメしないわ。」
「味方になるなら得だ。」
「損得で考えないで下さい。ほら、早く行ってきてっ!」

セドリックとラッドさんがサボりシェフのもとへ行ってる間に、私は食材チェック。
特に何も無いわね。
今日は収穫なしだわ。色んな解毒剤や軟膏を持ってき……っっ!?

「セドリックっ!!こっちへ来てっっ!!」

セドリックを厨房から引っ張りだして、むりやりハンカチで彼の口をおさえた。

「ラッドさん!このまま、彼を連れてここから離れて…!」
「はい!」

厨房からはペリの燃える臭いがする。
これは深く吸い込むと咳が止まらないのよ。
厨房の中に犯人はいる。私を追ってきたんじゃない。追ってきてたならこんな逃げかたはしない!!

「裏口は何処っ!!」

聞いても側にいた護衛はキョロキョロしているだけ。

「護衛なら、この建物の隅々まで頭にいれておきなさいっ!!」

ああ!!
折角のチャンスだったのにっ!!
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