王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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ドレスが邪魔で3

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「私のせいでパーティーを壊してしまったわ。」

私が『厨房に犯人がいる』…と言ってしまったから、これだと王太子だけが帰ればいいという事にはならないよね。食べ物に毒が入ってるかも…っとなってしまう。

これだけの用意をして持て成すのはきっと苦労もあっただろうし、用件があったから開いたパーティーだったはずだもの。軽率すぎたわ。
結局、犯人は捕まらなかったし。
制服は犯罪者にとって無敵のアイテム。着ていれば油断してしまうし、逃げる時に服を脱がれればわからない。

「そんなに落ち込むな。」
「落ち込むというより反省するわ…。パーティーを駄目にしたのに、犯人を捕まえられなかった体たらく。」

的をしぼる事が出来てないからこうなるのよ。

「ラッドさん。病院にあった毒薬は誰のものかわかったの?」
「おしえられません。」

…教えてくれないなら自分で調べるわ。そこしか手がかりがないもの。それに教えないという事は、何か関係がありそうな事があるんじゃないかしら。フリナだって、どこから入手しているのかわかったかもしれない。
私の最終的な目的は、犯人を捕まえて毒草の場所を知る事。犯人がもつそれを根絶やしにしてしまえばいい。

病院で見つけたあの毒薬…毒をよく知ってる人じゃないと作れないよね。何種類かの液体に漬け込んで1年くらいはかかるってチャーリーが言ってた気がするわ。
地味にだけど、何ヵ月もかけて犯人は動いてる。
きっと、私の誘拐未遂でセドリックがパーティーに来なかったのも、その場でリリーに話を聞かれてたのも、そしてそれが最後に私に伝わるなんて事を想像出来た人はいないよね。それでも焦る事なく、揺るがない殺人計画。


私の推理では、相手の懐に入るのが上手いロビン様のような人がトップにいると思う。
色んな知識を持ってる集団と金持ちを上手く操ってる人。
学者はお金がない人が多い。お金を出してくれるなら…と、深く考えないで知らない間に毒薬になりうる物を渡して事件に可鍛してしまう。

もしこの推理が当たってたとしても、1番の問題は1人で行動が出来ない事。『セドリックを護る。』これは私を縛るための絶好の役割でもあるのよね。

「今日から10日間、このパーティーの反省の為に実家に帰らせてもらいます。」
「帰らなくていい。損害はうちが払う。」
「そんなのは駄目です。私がお父様と話をしてお詫びに伺いますので。」
「また心配するような行動をとるつもりだろ。」
「この国で1番心配されるべきなのは、陛下と王太子様です。婚約者候補は後2人もいますから。」
「そんな問題じゃないっ!」

セドリックには怒られるけど、今のままじゃ埒があかない。警察だって必死で動いてるでしょうけど、専門の知識がないと証拠を見逃すわ。触れば死ぬかもしれない、口に入ってしまえば数秒で死んでしまう薬品かもしれない…なんて思っていれば、怖がって勢いよく操作なんて出来ないもの。

「言い訳は聞かないわ。貴方達は『私なら死んでもかまわない』という扱いを1度とってるの。今度もそうしてもらっていいのよ。陛下はおそらく反対はしないわ。この話は以上よ。もう何を言っても聞かないわ。」

またしても、我が儘令嬢エリザベスよ。
何を目的として王太子を狙うのか、この際どうでもいいわ。
これ以上、私と毒草の2人きりの時間は邪魔させない。
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