王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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よくわからないけど2

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「リズ、何処へ向けて思考を進めてるんだ…。」
「好きな小説の登場人物と、この犯人が似てたらいいな…って、そしてその対戦相手は私だったらな…って思っただけよ。」
「リズ、小説と現実を混ぜるな。」
「……」

長官が部下に呼ばれて出ていってから、セドリックに色々言われた。反論出来ない…。

ガチャ
長官が珍しく優しい顔をして帰って来た。

「セドリック様、エリザベス様、事件は解決の方向にむかってます。もう1人関わってる人物を見つけました。これで安心です。お帰りください。」
「…絶対嘘だわ。」
「嘘である証拠でもあるなら、揃えて持ってきてください。」
「……」

それが無いから疑ってるのに、長官も嫌な人だわ。


「はぁ…。」

帰りの馬車では溜め息しかでなかった。
仕方ないよね。どれだけ頑張っても踏み込めない場所はある。
誘拐の時とは違う。今回は被害者でもないから、深く関わってるって状況ではないもの。
何か他の手立てを…
王太子様の前で寝るのは失礼だけで、とても眠くなってきたわ。駄目だと思いながらも、私は寝てしまった。



「セドリック様、これを。」

ラッドが渡してきたのは長官からの手紙だった。
『犯人の狙いはエリザベス様の可能性があります。詳しい事はまた後程お伝えします。』

ただそれだけ。

「どういう事だ?」
「話は帰ってからにしましょう。」

ラッドが寝ているエリザベスをチラッと見た。起きたら面倒な事になる…と言いたいんだろう。俺は頷いた。


 家に帰り、いつもならリズとお茶…という所だが、今日はそのまま部屋へもどった。

「あの手紙はどういう事だ?」
「エリザベス様の言う通りなのではないかと…。」
「挑戦状…?」
「『エリザベス殺人未遂事件』と言っていたのを覚えていませんか?」
「裏庭で、犯人と間違えて俺に飛び付いてきたあれか…。」
「それです。」
「だが、その時はまだ誘拐未遂も起こってないし、狙われる理由がない。」
「相手にとって不足無し…向こうもそう判断したんじゃないでしょうか。『毒草オタク侯爵令嬢』なら、個人ではおおよそ所有出来ないほど入手困難な図鑑も研究道具も持ってたでしょう。」
「そうだな…。侯爵ならどこからでも集めてくる。」
「普通の人には解らない花や草でも、彼女だけは気が付くんじゃないか。『気が付いてほしい、気が付かないでほしい…。』知識比べのようなものかもしれません。まぁ、それで人を殺してみたいと思っている狂人でもあるでしょう。」
「それじゃ…誰を護衛につけても無駄じゃないのか?攻撃する凶器がエリザベス本人にしか解らないなら。」
「とりあえず…あの研究員を側に置きましょう。」
「エミリオか…。」

フリナのせいで腕を切り落とした男。あいつは好きではないが、背に腹は変えられない。
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