王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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相応しくない2

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「ルネ、今の話の中に何か犯人に繋がるような事があった?」
「無かったように思いますが…」
「だよね。」

本当に何かやる事があって、私の話のせいで忘れていたとすれば大変な事だわ。公務とか、大切な事だったかもしれないしね。

彼は王太子なんだから、助けて貰おうなんて考えては駄目なのよ。


・・・・

「セドリック様、どうなさいましたか?」

俺はこの事件で1番注目すべきなのは、リズの部屋に図鑑を誰が置いたのか…だと思っている。たぶんここの皆は嘘をついていない。

「リズが温室で『変な格好』をしてるのを知ってる者は、『変な格好』をしているのはリズだと思い込む。」
「エリザベス様のいう制服攻撃というやつですね。」
「……俺と同じ風貌の男は、この国で何人いると思う?」
「滅多にいないと思いますが。」
「俺の容姿は変ではないと思うが『珍しい』…と思わないか?」
「はっきり言わせてもらえば、その通りです。」
「それは黒髪で青い目の男だからだ。目が青いだけなら探せばいる。多くはないが。」
「青い瞳の男がセドリック様に変装しているという事ですか?」
「変装というか、似ているんだ…もともと。そういう奴はいるだろう。」
「そうですね。…何か危険な事があると思われる場合は偽物を連れていきますから…。」
「目の色も顔も似てるんだから、黒髪のウィッグでもつけてたら誰も疑わない。俺と同じような容姿の男がいるとは端から思ってないんだから、誰が見ても俺だと思い込む。」
「…似た顔をした者、セドリック様にその火傷をおわせた男ですか。」
「あいつは俺の側に有るものや俺が気に入ってる物は、人でも何でも欲しがる。リズもその1つだと思ったんだろう。」
「……」
「あの男は俺の姿をすればどこにでも出入り自由だ。」
「これが本当に当たっていた場合、ゆゆしき事態ですね…。」
「おそらく間違ってない。」

…あの男は俺から何かを奪って壊したいだけ。
俺の側にいるものだから、それだけで好意も興味ももっている。それを自分では解ってない。

「『セドリックに似てるんじゃなくて、セドリックが似てるんだ』っと、ずっと言っていた。」
「自己顕示欲ですね。」
「そうだ。ただ、そうなってしまうのも頷ける。『俺の代わりに死ぬ役目』なんだから。セドリックだけが幸せなのは許せない。俺が全部壊してやる、奪ってやる…っとなるのは当然かもしれない。」
「……」
「俺をよく知ってる者なら違いは解る。だが、俺を王太子として見てる者はいても、『セドリック』として見てる者が何人いるか…。あいつが何をしたって、俺がやったと言われれば言い訳できない所まで追い詰められる。側にいるミリオン侯爵令嬢を殺した…と、俺が犯人になるだろう。」
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