王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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相応しくない3

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翌朝

「今日は学校を休む。リズもだ。」
「何故ですか?変態を捕まえるチャンスだわ。誰かは解らないけど学校にいるんだし。」

変態にどこかから見られてるなんてゾッとするわ。早く捕まえないと!

「もう犯人は解ってる。」
「ええっ!?そうなの!?」
「何故、少し残念な顔をしてるんだ?」
「いえ、嬉しい限りです。」

セドリックに感づかれるなんて、変態も大した事はないわね。

「エリザベス…俺にそっくりな男がいたら気を付けてくれ。」
「何を言ってるの…急に。」
「…俺には1才年上の影がいる。何かあった時に身代わりになる存在だ。」
「そんなのがいるだろうな…とは思ってたけど、本当にいるのね…。」
「酷い話だが…。」

1度でもその扱いをされれば、『セドリックの影・身代わり』という存在でしか認識されない…辛い存在ね…。

「その男が犯人なの?」
「100%そうだ。」

何故そう言い切れるのかしら。犯人の予想は出来ても、断定するには今の状態じゃ不十分よね。

「その男が私に直接勝負を挑んでくる理由が思い当たらないけど…。」

毒殺勝負なら尚更だわ。

「…犯人がどんな性格なのか言っておく。」

怖がらせるかもしれないが、言っておかなければ防ぎようがない。

「…狂人だ。…それもかなりの。」
「変態レベルでは無いということ?」
「ああ。俺の手の甲にある火傷は、熱した鉄の棒のような物を押しあてられて出来た物。皮も肉も溶けてたと思う。」
「…っ!?」

6才の時、初めてセドリックに会った時にはあの火傷の痕はあった。

「何才の時にあった話なの?」
「俺が5才、相手は6才だった。」
「…っ6才って、それはわざとなの?」
「でなければ、こんな形の火傷はしない。」

セドリックの火傷は十文字。そんな火傷、事故では起こらないよね。

「ふつう子供の喧嘩なんて、酷くても玩具を投げるとか殴る範疇だとまわりは思っていたはずだ。けどあの男は普通じゃなかった。」
「……」
「城内に入ってきてた猫がいて、俺に懐いていたから皆大切にしてた。だが突然いなくなった。…今となればあの男が殺したんだと予想はつく。動物を殺してたなら、毒について詳しいのかもしれない。殺す対象はエスカレートしてリズを殺す事に執着し始めてる。俺の側にあるものは壊したくて仕方ない男だ。リズが婚約者候補に上がった時から、興味津々だったはずだ。」
「貴方に扮して近付いてくるなら楽だわ。」
「…火傷で見分けようとしても、手袋をつけていたら解らないぞ。」
「火傷は関係ないわよ。人の顔は似ていても違うものよ。偽物は偽物でしかないわ。思考回路や話し方や仕草や表情も違うでしょう。」

お母さんレベルの心配性は滅多にいないもの。

「見分けのつきにくい毒草を、瞬時に見分ける私の目をごまかそうなんて100年早いわ。」
「俺が言いたいのは、危ないから勝負はしないで欲しいって事だ。」
「狂人が街を歩いてるのは怖いわ。」
「だから、急いで捕まえる。」
「嫌よ。万が一お父様やお母様に何かあったらどうするのよ。」

私が何かしなくても、『僕の愛するエリザベス』に向こうから会いにくるだろうしね。
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