王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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争奪戦2

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病院がトビーの居場所かもしれない。これは絶対に確かめないといけないよね。

病院には行く。どんなにセドリックが反対したとしても行くわ。
もし、隔離されてたとしたなら、それを気がつかれて困るのは誰かしら。

もう事件は始まっている。
トビーを外に連れ出す事ができる人、誘拐の時みたいに病院内部か兵士にスパイがいるわね。


今は学校に入ってきてるかもしれないし、気持ち悪い視線がないか感知しないと!
って気合いをいれたけど、何事もなく学校は終わった。
相手はすぐに行動しない、ネチネチタイプだと分析するわ。
この手の男に真っ向勝負は通じない。私の苦手なタイプ。私も奥の手を考えないとね。


学校から帰って来て部屋に戻る時に、セドリックから驚く事を言われた。

「今日から暫く、同じ部屋で寝泊まりする。」
「…何を言ってるんですか。未婚の女性が男の人と一緒の部屋なんて駄目に決まってるでしょ。」

そんな事をすれば、婚約者候補じゃなくて婚約者確定じゃない。

「許可は得てる」
「誰から?」
「父上からだ。」
「国王陛下……冗談よね……」
「冗談は好きじゃない。」

好きじゃないとかどうでもいいのよ!
婚約者の件は『命令だった』って、何とか丸め込むわ。着替えだって隔ててくれるだろうしルネがいるから大丈夫。
ただ、寝る時は裸足なのよ…!気を抜いて裸足でスリッパなんて履いてしまったら、傷を見られる可能性があるよね。唯一気を抜ける場所だから、寝ぼけてたらありえる!

まさか、ここへきて『足の裏の傷』を気にしなきゃいけなくなるなんて…。

1度『首の痣』がどうとか言っていたわ。傷を見られなかった事で守られてきたガードが…。
今日までどれだけ暑い日でも厚めの長袖シャツを着ていた…その努力も無駄になるじゃない! 
セドリックには気がつかれても大丈夫なんじゃないか…って思った時もあるけど、100%じゃない事に賭けられない。

数日…数日の我慢よ…変態狂人オタクとの勝負にさっさと勝てばいいだけのこと!!
ミリオン侯爵家を脅かそうとする者には、地獄しか待っていないのよ。

どんな過去で、何をやらかした男かなんて、もうどうでもよくなったわ。
明日病院に乗り込む!薬棚を全てチェック、ここ3年勤務していた人も洗いざらい調べる。

…副長官に会いに行くのがいいかもしれない。彼は終身刑ですんだ。面会させて貰おう。
けど、それにはセドリックは邪魔だわ。もし何か知ってても、警戒されるかもしれないもの。

私に張り付いてる護衛達が邪魔だわ。学校の途中で抜け出す…のも無理よね。
私が動くのが1番の解決の近道なのに、何故わからないのかしら。
 
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