王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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おにごっこ

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…嫌な空気にしてしまったわ。
『狂人と同じ考え』をしたのよ、私は。
考え方は違うけど、似てるところもあるのかもしれないわ…。


「…トビーは火薬を作って直接人を殺そうとはしてない気がする。自分から事件を起こすというより『かもしれない』と思ってるのよ。例えば、手紙に火薬をいれておいた。差出人不明の手紙だから読まずに暖炉に投げ入れる。そして爆発する。そうする人がいる。どっちでもいい。どこでもいい。そう思ってる。もしそうなればその事件は目を引く。」
「…それは当たってると思うのか?」
「何となくよ。」

…ほら、私の考えを言えば引くじゃない。

3人の顔を見ていれば解る。
何故そんな事をすると予想出来るのかわからないって…。
狂人だとわかったとしても、球根を使って火薬に行き着く発想なんて普通はない。

「場所は?何処に潜伏しているか想像は出来るのか?」
「知りたい事は聞くのに、聞く事には答えないのね。」 
「…っいい加減にしてくれ。事件を解決したくて動いているのに。リズは狙われてるんだぞ!」
「知ってるわ。身に染みてね。」
「だったら、何で協力しようとしないんだ!」

そっちは私に協力してくれないんだから、お互い変わらないわよ。

「予想だけなら言えるわ。トビーはずっと病院に隔離されてた。でも何度か出入りしている。3年前研究員から花を買ったのはトビー。そして今は病院にいない。あの場所に出入りできる誰かが逃がしたなら、また警察の失態ね。トビーの目的は私との殺しあい。毒の知識で負けた時の私の悔しそうな顔を見ながら殺したい。以上よ。」
「ラッド、どこまで当たりだ?」
「知識で負けた時の…というのは断定出来ませんが、他は全て当たってます。」

ラッドさんの話を聞いて、セドリックが怒って何か言おうとしていたようだけど、それよりもルネの方が早かった。

「…っお嬢様が狙われるのは貴方達のせいじゃないですかっっ!!これは誘拐の時と状況が違います!!そちらが事件を引き起こしておいて偉そうにしないでくださいっ!!」
「ルネ、落ち着いて。」
「落ち着いていられませんっ!お嬢様を助けるといいながら、『トビーを隔離してたのに逃げられた』…それを言わなかったんです、この人達は!!何故狙われるのか、言いたくなかったんです!」
「…ルネ、泣かなくていいのよ。」

使い物にならない人達は放っておいて、私が捕まえるもの。

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