王太子様お願いです。今はただの毒草オタク、過去の私は忘れて下さい

シンさん

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離れないために2

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次の日


「お母様っ!お父様っ!」
「エリザベスっ!!…よかった!どこにも怪我はないわね?辛かったらすぐに言うのよ。」
「お母様、泣かなくても大丈夫!先生に言われた通り安静にしてたから。」
「『庭に出たい』と騒いでたじゃないですか。」

ルネ…安心させようとしてるのに何て事を…。

「…騒いでたけど、出てはいないわ。」
「元気そうで何よりだ。」

お父様は優しく笑ってくれた。


「ところで、殿下はどこに?挨拶に伺おうと思うんだが。」
「部屋にいるから、もう少ししたら下りてくるって言ってたわ。」
「そうか。ならここで待たせて貰うとしよう。」


私達の声が聞こえたからなのか、セドリックは意外と早く部屋から出てきた。

「セドリック殿下、娘のエリザベスがご迷惑をお掛けして、申し訳ございませんでした。ここで診てくださったおかげで回復しているようで、感謝致します。」

そういって、お父様とお母様がセドリックに頭を下げた。

「いや、俺は何も。それにこれは俺のせいだ。こちらこそ申し訳ない。誘拐の時も、助けてやれなかった。」
「誘拐はセドリック様は悪くないわよ。私が突っ走ってただけだもの。それに、今回も私の我が儘で……って事は、どちらも悪いのは私1人…。いや、でもそれは切ないわ。」

最後の方は言葉が尻窄みになってしまって、皆には聞こえてなかったみたい。セドリックに聞き返されてしまった。

「ボソボソと何を言ってるんだ。」
「…何でもないわよ。お母様とお父様に会えたから、その喜びがあふれ出たの。」
「そんな風には見えないが。」

2人で喋っているとお父様に笑われてしまった。

そんな私達をラッドさんがサロンに案内してくれた。

フカフカの絨毯が足下に…。裸足で歩いたら気持ち良さそうだわ。
王太子が住んでいるからといっても、一応寮の1つなわけだし、こんな部屋があるのが驚きだわ。身分の高い人が来た時の為の部屋はあるって事ね。


暫く4人でお茶を飲んで『私の日頃の行い』について話している。

「やはり、虫をつけて教室に行ってますか…」

別に大した事ではない気がするけど。

「1度大きな毛虫がくっついていて、その毛にかぶれていた。」
「…リズ。隣にセドリック様が座っている事を、重々頭に入れておきなさい。」

お父様が頭を抱えて言った。

「毛虫くらい全然問題はありませんよね、セドリック様。」
「問題があったから真っ赤にかぶれてたんだろ。」

セドリックにジロっと横目で見られた。

「セドリック様は、あの臭い虫を触ってから虫に厳しいですね。」
「1日中臭かったからな。」

まぁ、あの虫は本当に臭くて死にそうになるから、そう思われても仕方がないけど。

「大きな蛾の毛虫がついてたくらいで大袈裟だわ。蝶なんて『大きな青虫に羽をつけただけの虫』なのに綺麗だと言うし、その区分けがおかしいのよ。」
「かぶれた事と何のかかわりもない。」

上手くごまかせなかったわ。
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