神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第四章 新たな使命は特にない

第1100話

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 某王国にショタ守護神を王とした国が爆誕した。
 今日はその誕生を祝うため、各国から国王や使者が集まり、知り合いの神々と一緒に僕らもお祝いに駆けつけました。

 新国家設立の余波で、爪とぎレディが国外追放になったとか、鉱山に送られてショタを養うために働かされているとか、様々な噂が飛び交っているが、真偽のほどは分からない。

「他にも国王が滅多に姿を現さないとかもあるよ」
「ああ。ショタの楽園を作るために、人材集めで東奔西走してるらしいな」

 アー君の向こう側で、騎士様が頭を抱えている。
 王になっても変わらぬ部下の自由さに、頭を痛めているんだろうなぁ。

「保護者のいない未成年が、地区ごとにある食堂で無料で食事できるらしい。……イツキ、それは酒だ。こっちにしなさい」

 手に持っていたグラスを奪われ、代わりに渡されたのはオレンジジュース。
 さすがスパダリ代表・刀雲。抜け目がない。

「識字率を確実に上げるために、絵本を集めた図書館もあるって。蔵書は主にシャムスを参考にしたらしい。今度行ってみるか?」
『あい!』

 刀雲のお誘いに、シャムスが両手を挙げてぴゃーと喜ぶ。可愛い。

『ネリちゃんの絵本いっぱい。今度遊びに行くの』

 シャムスが好きな絵本だけでなく、世界中から集められた絵本が並んでいるのは、シャムスへの忖度もあったりするのだろうか?
 ありそうだなー、シャムスには特別甘いし。

「小型の動物を集めた動物ふれあい園もありますよ。私がスカウトした子たちが働いています」

 普通の動物から幻獣まで、イネスが時に拳で分からせて誘ったらしい。
 三食昼寝付き、希望すればいつでもマッサージやブラッシングを受けられるサービス完備。
 世話をするのは、イネス信者の中でも特に動物の扱いに長けた選ばれし者たち。楽園かな?

「お絵描き工房ってのもあるらしいぞ、部屋全体に魔法がかかってて、描いたものが立体の幻影になって動くって聞いた! かあちゃ、行ってみたい!!」
「涼玉の全身が絵の具まみれになりそうだね」
「俺の幻影が動くのか!」

 他にもスライダーや泡風呂、中に入ると宙に浮けるシャボン玉で遊べる大浴場、冒険者気分を味わえる一日体験などなど。
 ショタのための施設がたくさんあるらしい。

 ちなみにそれらの施設は地球の施設を参考にして作ったそうで、草案は騎士様。
 ……ショタのためなら主すらフル活用するのが、ショタ守護神である。

 ショタショタ言っているけれど、ちゃんと大人も暮らしていますよ。
 聖女の洗脳から解放され、頭がまともな状態だった大人や、シヴァさんの理想に賛同した大人――つまり、シヴァさんに選ばれた大人たちです。

 元国民で残れたのは本当に数えるほどしかいない。
 王侯貴族を含め、ほとんどが廃人になり、まともに生活できそうになかったので、邪神一家が可哀想に思って引き取ったらしい。
 いい話風だけど、それただの生贄……。

「しかしこう遊ぶ場所が多いと一日で回るのは無理だな、家族で泊まれる宿はないのか?」
「シヴァ、作って」
「なるほど、観光名所として公開することで新たなショタを呼ぶのですね。さすが我が君」
「違うから」

 刀雲の願いを騎士様がそのままシヴァさんに伝えたのに曲解された。
 でも家族で泊まれる宿は作ってくれるそうです。
 シャムスがキラキラした瞳で見ていたので、部屋に絵本が完備されるのは間違いない。
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