299 / 1,233
第二章 聖杯にまつわるお話
第292話
しおりを挟む
いつも通りの光景にうっかり忘れそうになったけど、ここってダンジョンだった。
いやでも仕方ないよね、犬が浜辺走ったり、穴を掘る光景が平和すぎるんだと思う。
「ハーピーが現れた」
「涼玉様、口にソースが付いておりますぞ」
「あんがと」
ジャムパンを頬張る涼玉の言う通り、ハーピーが突然現れました。
どこから来たとかではなく、本当にふわりとした感じで。
あれか、邪神一家がはしゃいでいるから、その瘴気で魔物が生まれたとかそういう感じ。
こっち来るな~と思うより早く白い霧に包まれて海に沈みました。
霧ちゃんお仕事早いですね。
「ハーピーは鳥? 焼き鳥できるか?」
「焼き鳥は無理かな」
緑化推進のため、ダンジョンにエネルギーを吸い取られている最中の涼玉、食べれるなら何でもいいようです。
ただハーピーは人間っぽい部分もあるので実食は邪神にお任せしようね。
『砂浜走るの疲れたの!』
「わふわふ!!」
砂だらけのシャムスがエムとローと一緒に戻ってきた。
僕の膝に飛び込む寸前、霧に回収されてふわりと霧ちゃんの腕の中に移動していました。嫉妬深い。
『水分補給!』
「母上、何か飲み物を」
「はいはい」
子犬シャムスを抱っこしたかったと思いながら、うちの子みんな大好きドリちゃんミルクがたっぷり入ったピッチャーを取り出して霧ちゃんに渡した。
このピッチャー、透明で一見ガラスのように見えるけど、ドリちゃんの樹脂を薄く伸ばして作られたものです。
ドリちゃんって錬金術師だったのね。
『ぷっはー』
「「わっふー」」
「かあちゃ俺も」
「はいどうぞ」
のんびりを続行していたら、濡れ鼠になったアー君が海の幸を片手に戻ってきた。
顔を腫らしたサハギンを連れて。
「アー君、後ろの方は?」
「半魚人のサハギン、海の中で襲ってきたからボコボコにして上下関係を叩き込んだ!」
アー君が言っていることがヨムちゃんと同レベル。
しかしアー君、海の中でも戦えるのね。
「サハりんそこの焚き火で収穫した貝焼いて」
「ギギ」
「アー君も子分できたか!」
「私たちも半魚人!!」
どうも。と頭を下げたのは下半身がタコのお兄さんでした。
これは……クラーケンの仲間みたいなものだろう。
「海に捨ててきなさい」
とりあえず我が家に飼うスペースは作りたくないかな。
「お役に立ちます」
「いらないかな」
「両手だけでなく、下半身の手もこの通り!!」
うにょうにょと動かしてタコの足で焼いている海の幸を器用にひっくり返すクラーケン、器用だけどうちは別のクラーケンいるんで。
「にいちゃこれ食っていい?」
「いいぞ」
「お役に立ちますからぁぁ!!」
「家長に直談判してください」
そう言ったのが仇となり、刀雲に直談判したクラーケンのお兄さん。
見事口説き落として我が家にやってくることになりました。
オチとして、我が家の庭に住むクラーケンと番になりました。
知ってた知ってた。だから嫌だったんだ。
いやでも仕方ないよね、犬が浜辺走ったり、穴を掘る光景が平和すぎるんだと思う。
「ハーピーが現れた」
「涼玉様、口にソースが付いておりますぞ」
「あんがと」
ジャムパンを頬張る涼玉の言う通り、ハーピーが突然現れました。
どこから来たとかではなく、本当にふわりとした感じで。
あれか、邪神一家がはしゃいでいるから、その瘴気で魔物が生まれたとかそういう感じ。
こっち来るな~と思うより早く白い霧に包まれて海に沈みました。
霧ちゃんお仕事早いですね。
「ハーピーは鳥? 焼き鳥できるか?」
「焼き鳥は無理かな」
緑化推進のため、ダンジョンにエネルギーを吸い取られている最中の涼玉、食べれるなら何でもいいようです。
ただハーピーは人間っぽい部分もあるので実食は邪神にお任せしようね。
『砂浜走るの疲れたの!』
「わふわふ!!」
砂だらけのシャムスがエムとローと一緒に戻ってきた。
僕の膝に飛び込む寸前、霧に回収されてふわりと霧ちゃんの腕の中に移動していました。嫉妬深い。
『水分補給!』
「母上、何か飲み物を」
「はいはい」
子犬シャムスを抱っこしたかったと思いながら、うちの子みんな大好きドリちゃんミルクがたっぷり入ったピッチャーを取り出して霧ちゃんに渡した。
このピッチャー、透明で一見ガラスのように見えるけど、ドリちゃんの樹脂を薄く伸ばして作られたものです。
ドリちゃんって錬金術師だったのね。
『ぷっはー』
「「わっふー」」
「かあちゃ俺も」
「はいどうぞ」
のんびりを続行していたら、濡れ鼠になったアー君が海の幸を片手に戻ってきた。
顔を腫らしたサハギンを連れて。
「アー君、後ろの方は?」
「半魚人のサハギン、海の中で襲ってきたからボコボコにして上下関係を叩き込んだ!」
アー君が言っていることがヨムちゃんと同レベル。
しかしアー君、海の中でも戦えるのね。
「サハりんそこの焚き火で収穫した貝焼いて」
「ギギ」
「アー君も子分できたか!」
「私たちも半魚人!!」
どうも。と頭を下げたのは下半身がタコのお兄さんでした。
これは……クラーケンの仲間みたいなものだろう。
「海に捨ててきなさい」
とりあえず我が家に飼うスペースは作りたくないかな。
「お役に立ちます」
「いらないかな」
「両手だけでなく、下半身の手もこの通り!!」
うにょうにょと動かしてタコの足で焼いている海の幸を器用にひっくり返すクラーケン、器用だけどうちは別のクラーケンいるんで。
「にいちゃこれ食っていい?」
「いいぞ」
「お役に立ちますからぁぁ!!」
「家長に直談判してください」
そう言ったのが仇となり、刀雲に直談判したクラーケンのお兄さん。
見事口説き落として我が家にやってくることになりました。
オチとして、我が家の庭に住むクラーケンと番になりました。
知ってた知ってた。だから嫌だったんだ。
30
あなたにおすすめの小説
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に1話ずつ更新
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
サブCPに人外CPはありますが、主人公は人外CPにはなりません。
(この世界での獣人は人間の種類の一つですので人外ではないです。)
ストックなくなるまでは07:10に公開
他サイトにも掲載してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる