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第三章 世界に降りかかる受難
第787話
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僕は早々に思い出すべきだったのだ。
涼玉のダンスのリズムによって効果に変動があるということに!
「あの、この稲、調理すると口の中がしゅわしゅわします」
「食べた事がないので分からないのですが、正常なのでしょうか?」
「神薙様に奉納して大丈夫でしょうか?」
そう告げたのは調理を担当していた人、試しにおにぎりにして食べてみたらシュワッを通り越してバチバチ何かが弾けました。
これは――炭酸。
そう言えば後半はノリノリで弾けたダンスだったなぁ、実った作物が弾けていたからまさか食感に影響してくるとは思わなかった。
「こういう食べ物だと思えば、まぁいける!」
「ホカホカが美味い」
酔っぱらったリザママがご機嫌で出来上がったおにぎりを食べています。
そうだね、元地球人、それも日本人だったら妥協してくれないかもだけど、こういう食べ物だと最初から思っていれば問題ない。
「うひょー! おにぎりぃってナニコレー!」
あっ、転生者いた。
スケルトンなのに食べている事と味が分かる事にツッコミを入れた方がいい?
「これ違うよ! 俺の求めているものと違うっ!」
「あのスケルトン、泣きながらおにぎり食ってる」
「転生者だからね」
「なるほど、異世界に憧れがあったか!」
普通の異世界転生ならもうちょっと夢と希望があったのだろうけど、ここ女神様の趣味と妄想に塗り潰された世界だからなぁ。
残念でした。
「神薙様は、どうだろうな?」
「いっそ酒宴を開いてここで振舞っちゃおうか!」
「おう! 俺も過去の神薙様に会ってみたい!」
そういう訳で急きょ宴会を開くことになりました。
さぁ活躍するのだ疲れ知らずのスケルトン集団よ!
「俺らもう、動けない」
「死ぬ、休憩を」
「あぁ違う、もう僕ら死んでるんだっけ? あれ?」
そう君らはもう死んでいる。
つまり疲れを感じる事などないはずなのよ!
「動けないなら元気の出るダンスを踊ってやろう」
にこやかに、一切の悪気なく涼玉が言い放つ。
やられる方はたまったものではないだろう、でも涼玉は単にダンスを踊りたいだけなので完全に善意である。
「どんな曲がいいかなぁ?」
「お花見も兼ねようよ、農地は宴会場に使うから周囲の木々に着飾ってもらおう」
「分かった!」
次に涼玉が選んだ踊りはフラダンスでした。
そう、海辺で踊って珈琲の木を実らせたり移動させたりしたあの神聖な踊りである。
桃の木が花びらを風に散らし、花びらが舞うごとに周囲の木々が鮮やかに花を咲かせていく。
幻想的な光景にスケルトン集団だけでなく、働いていた魔物や人間も魅入っていました。
そして踊りに呼ばれるように現れた神薙さんは、なぜか神々しいまでに全身が白く輝いていた。
待って、来るの早いです。まだ宴会場が準備中よ!
涼玉のダンスのリズムによって効果に変動があるということに!
「あの、この稲、調理すると口の中がしゅわしゅわします」
「食べた事がないので分からないのですが、正常なのでしょうか?」
「神薙様に奉納して大丈夫でしょうか?」
そう告げたのは調理を担当していた人、試しにおにぎりにして食べてみたらシュワッを通り越してバチバチ何かが弾けました。
これは――炭酸。
そう言えば後半はノリノリで弾けたダンスだったなぁ、実った作物が弾けていたからまさか食感に影響してくるとは思わなかった。
「こういう食べ物だと思えば、まぁいける!」
「ホカホカが美味い」
酔っぱらったリザママがご機嫌で出来上がったおにぎりを食べています。
そうだね、元地球人、それも日本人だったら妥協してくれないかもだけど、こういう食べ物だと最初から思っていれば問題ない。
「うひょー! おにぎりぃってナニコレー!」
あっ、転生者いた。
スケルトンなのに食べている事と味が分かる事にツッコミを入れた方がいい?
「これ違うよ! 俺の求めているものと違うっ!」
「あのスケルトン、泣きながらおにぎり食ってる」
「転生者だからね」
「なるほど、異世界に憧れがあったか!」
普通の異世界転生ならもうちょっと夢と希望があったのだろうけど、ここ女神様の趣味と妄想に塗り潰された世界だからなぁ。
残念でした。
「神薙様は、どうだろうな?」
「いっそ酒宴を開いてここで振舞っちゃおうか!」
「おう! 俺も過去の神薙様に会ってみたい!」
そういう訳で急きょ宴会を開くことになりました。
さぁ活躍するのだ疲れ知らずのスケルトン集団よ!
「俺らもう、動けない」
「死ぬ、休憩を」
「あぁ違う、もう僕ら死んでるんだっけ? あれ?」
そう君らはもう死んでいる。
つまり疲れを感じる事などないはずなのよ!
「動けないなら元気の出るダンスを踊ってやろう」
にこやかに、一切の悪気なく涼玉が言い放つ。
やられる方はたまったものではないだろう、でも涼玉は単にダンスを踊りたいだけなので完全に善意である。
「どんな曲がいいかなぁ?」
「お花見も兼ねようよ、農地は宴会場に使うから周囲の木々に着飾ってもらおう」
「分かった!」
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そう、海辺で踊って珈琲の木を実らせたり移動させたりしたあの神聖な踊りである。
桃の木が花びらを風に散らし、花びらが舞うごとに周囲の木々が鮮やかに花を咲かせていく。
幻想的な光景にスケルトン集団だけでなく、働いていた魔物や人間も魅入っていました。
そして踊りに呼ばれるように現れた神薙さんは、なぜか神々しいまでに全身が白く輝いていた。
待って、来るの早いです。まだ宴会場が準備中よ!
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