神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第852話

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 生まれたての赤ちゃんが強かった。
 母親を泣かせた相手だと分かっているのか、泣きながらちゅーってしようとした父親にイネスもびっくりな見事な蹴りをお見舞いしました。
 なので王太子の頬っぺたには赤ちゃんの足跡がくっきり。強い。

「俺思うんだけどな」
「あい」
「あの赤ん坊……謎能力だけでなく、雪だるまの魔力吸って現在進行形で強化されてる気がする」

 それは最強なんじゃなかろうか。
 イグちゃんの危惧する通り、雪だるま君がちょっとほっそりしてきているような。

「これの魔力を吸い尽くす勢いだなぁ、補給してやるからちょっと借りるぞ」
「だぁー」

 ひょいと雪だるま君を赤ちゃんから取り上げると、赤ちゃんのふくふく頬っぺをじーーーっと見ていたイネスを呼び寄せて一緒に魔力を込め始めました。

「なるほど、ああやればお互いの属性を相殺しあってちょうどいいかもしれないな」
「今ならこんな事をしてもママがいるから大丈夫!!」
「そう言えばそうだな! 出力増やすか!!」

 丁寧に、丁寧に、お互いの魔力を絡めながら雪だるま君に注ぐ二人を見守っていたら、ものの数秒でイネスが力技に移行して、ヨムちゃんもノリノリで出力を増やしました。
 無茶な事を始めた原因が僕なのですが、これ、カイちゃんとかに怒られないよね?

 ドガガガガと音が聞こえそうな勢いで魔力を注ぐ二人、普通なら神の荒技に人間はひとたまりもないだろう、でも今は僕がいるからねー、謎能力で都合良い感じに中和してますよー。
 僕がどうにかしているというよりも、謎能力が二人の気持ちに応えて張り切っている感じである。

 あるある。良くある。
 特に謎能力は自動発動型だから。

 そんな感じで雪だるま君の魔力が補給されました。
 お餅がベースだから真っ白だったのに、神聖属性と邪神の力が一気に注がれて銀色になったっぽい。
 まずそうだなぁ。って思ったらほわっと光って元のお餅色に戻りました。謎能力のご都合主義がお仕事したみたいです。

 あぅあぅ泣いて手をばたつかせる赤ちゃんを見て、ふぅぅとため息を付くと自ら赤ちゃんの元まで移動しましたよ。
 シュパッと白い尻尾が雪だるま君を確保、次の瞬間には雪だるま君は赤ちゃんの口元に移動してました。
 豹の白い尻尾。
 ママさんとお揃いの白い尻尾。
 きゃわぁいいなぁぁぁぁ!!

「あっ、やべ」
「ん?」

 あまりの可愛さにうずくまって悶えたら、イグちゃんがヨムちゃんを捕まえて闇の中に潜ったのです。
 どうしたのかと思う暇なく、イネスが特大のぺかぁをした時のように強い光が爆発、一瞬で教会を満たすほどの強い光である。眩しー。

 キラキラと教会の中に降り注ぐ祝福。
 光が収まった時、そこにいたのは小さくてきゃわわな白い豹。

「あらー」
「イネスがもう一匹!!」

 ちょう可愛い!!
 天使!
 尊い!
 可愛いは正義!
 もふもふ万歳!
 小さなもふもふこそ最強!
 心臓止まりそう!

「ママ、ママしっかり!」
「可愛いさで胸が苦しい」

 百点満点でいうと千点ぐらい可愛い!
 白もふ最高!
 こんな可愛い白もふを不幸にしようとした男爵令嬢は絶対許さない、神薙先生殺っちゃってください。
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