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昼休憩、いつも通りの食堂の、いつも通りの席ではあるが、
少しだけわくわくしているのは、手元にある、この紙袋の所為だ。
食事が終わる頃を見計らい、わたしは紙袋から包みを取り出し、隣のクララに渡した。
「《ビスコッティ》、わたしが作ったのよ、皆、良かったら食べて!
そのまま食べてもいいけど、飲みものに浸して食べても美味しいわよ」
「ビスコッティ…初めてです、ありがとうございます、アラベラ様」
「僕も知らないな、ありがとう、ドレイパー」
クララとパトリックが取り、紙袋をエリーに渡した。
エリーは「あたしはお腹いっぱいだから…」と、取らずにブランドンに回した。
嫌な感じだけど、想定内よ!流石、ヒロインね!
ブランドンは、「おー!美味そうじゃん!」と遠慮なく五本鷲掴みにし、袋を返してきた。
「ん!凄く美味しいです!アラベラ様!」
「うん、美味しい!これを君が作ったなんて…信じられないよ…」
パトリック!失礼よ!
「美味いし、腹持ち良さそうだな!」
ブランドンは、質より量なのよね…
何を食べても「美味しい」と言うだろう。
そんな事を考えつつも、わたしは好評に満足し、自分もそれを食べた。
「うん!美味しいわ!!わたしって、天才かしら!?」
誰よりも大きく言った為、
「おい、味見してなかったのかよ!」
「まさか、僕たちを毒見にしていないよね?」
ブランドンとパトリックから冷たい目で見られてしまった。
勿論、クララは優しかった。
「とっても美味しいです、お菓子まで作られるなんて、憧れます…」
「今度、クララにも教えてあげるわ!好きな人にあげるといいわよ♪」
わたしが小声で付け加えると、クララは真っ赤になり、慌ててビスコッティを頬張った。
◇
放課後になり、わたしは鞄を持ち、淡い紫色の箱を抱えて教室を出た。
向かうは、薬学教室だ。
箱に詰めたビスコッティは、サイファーへの差し入れだった。
「いつもお茶を貰ってるし、試合を観てくれたし、
三日間、放課後に行けなかったから、機嫌を取っておかなきゃ!」
理想の《睡眠導入剤》を作って貰う為の、賄賂だ☆
思わずスキップをしたくなった時だ、それを阻む者が現れた。
「アラベラ!」
この、恐ろしく殺気に満ちた声は…
我が婚約者、アンドリュー・オースウッドね!
わたしは嫌々ながら、足を止め、振り返った。
こちらに向かい、大股でズカズカと歩いて来るアンドリューを目にし、
わたしの浮き上がっていた気持ちは急降下した。
急降下処か、地にめり込んだわ…
相手は、婚約者だというのに…
一番会いたくない人だなんて、不思議ね。
「アンドリュー様、ごきげんよう」
「ごきげんようだと!?ふざけているのか!
大会の事は聞かせて貰った!エリーを執拗に狙い、怪我させる所だったらしいな!
エリーに一体、どんな恨みがあるんだ!」
アンドリューは観覧に来ていなかったのだろう。
それは幸いだったが、お節介にも、誰かが告げ口したらしい。
エリーかしら?十分に考えられる、ヒロインだもの!
でも、これを出汁に、二人の仲が親密になるなら、そう悪くは無いわ…
わたしがそんな事を考えていると、アンドリューが「聞いているのか!」と吠えた。
「危険球に関しては、誤解ですわ、わたくしの魔法ではございませんもの」
言ってみたが、やはり、アンドリューは鼻で笑った。
「フン!後からならば、何とでも言える!」
「特別にエリーを目の敵にし、狙った訳でもございませんわ。
対戦チーム、七人の内の一人に過ぎません。
そもそも、そういう球技ではありませんか、何の不思議がございますの?」
「黙れ!王子の婚約者ともあろう者が、警告を受ける様な試合をするなど、
笑止千万!恥を知れ!」
訊いておいて、『黙れ』ですって?
都合が悪くなると力で押さえつけ様とするなんて、流石、王子様だわ!
だけど、ヒーローとしては、最悪よ!
それとも、わたしが《悪役令嬢》だからだろうか?
アンドリューは、ヒロインであるエリーに対しては、態度が違う様だ。
カチンときていたが、自分の役割を思い出し、重々しく頭を下げた。
「申し訳ございませんでした」
アンドリューは鼻を鳴らし、「分かれば良い!」と嘲る様に言った。
く、く、くーーー!腹の立つ男ね!!
以前から、気に障る所があったが、良い方に捉えようとしてきた。
そうするべきだと思っていたからだ。
だが、それも馬鹿らしくなってきた___
悪役令嬢にとって、アンドリューはクソだわ!!
尤も、ヒロインにとっては、理想の王子様であると願いたい。
この男には、エリーと結ばれて、この世界をトゥルーエンドに導いて貰わなければいけない。
腐っても王子!腐っても攻略対象者よね!!
わたしは波風を立てない様、頭を低くしたまま、アンドリューが去ってくれるのを待った。
だが、アンドリューは思わぬ事を言い出した。
「そういえば、おまえが男を追い回しているという噂も聞いているぞ」
わたしはアンドリューの正気を疑い、思わず「はぁ?」と返しそうになった。
勿論、それは飲み込み、慌てて言葉を探した。
「それは…何かの、お間違えではございませんか?」
「間違えではない、確かな筋から聞いた事だ。
パトリック、ブランドン、ジェロームを追い回し、迷惑がられているとな!」
確かな筋?
どうせ、エリーでしょう!
側近の護衛かもしれないけど、十中八九、エリーだと思うわ!
「王命とはいえ、この様なふしだらな女を婚約者にしなければならないなど…
ああ、おまえはどこまで俺を苦しめれば良いのだ!」
婚約破棄を言い渡す勢いだけど…困るわ!
幾ら憎くても、学園パーティまでは待って貰わなきゃ!
「誤解でございます、
パトリック、ブランドン、ジェローム様は、ただのお友達にございます…」
「ならば、それも、俺への贈り物であろうな?」
アンドリューの冷たい目が、わたしの抱える箱を刺した。
ええ…
綺麗な箱だし、リボンも結んでいるから、贈り物と思われても仕方が無いのだが…
これは、サイファーへの賄賂なのに…
だけど、これも、トゥルーエンドの為よ…
わたしはぐっと我慢し、渋々、箱をアンドリューに差し出した。
「は、はい、勿論でございます…
アンドリュー様を探して、校内を彷徨っておりました。
この様な場所で出会えるとは、わたくし、運命を感じますわ…ほほほ」
必死に笑みを張り付けた。
アンドリューは、嘲る様な顔で、「フン、いいだろう!」と傲慢に箱を掴み取った。
そして、その場でリボンを解き、箱を開けた。
わたしは床に落とされたリボンを目で追った。
「何だ、ビスケットか?」
アンドリューはつまらなそうな顔で、ビスコッティを一つ齧った。
だが、直ぐに顔を顰め、それを吐き出した。
「何だ、これは!何月放置すれば、この様な固さになる!
この様な粗悪な物を俺に食べさせるとは!
よくよくおまえは、俺を馬鹿にしたいらしいな!!」
アンドリューは窓を開けたかと思うと、箱を放り投げた。
わたしは思わず声を上げていた。
「ああ!?何するのよ!!」
「フン!この様なもの、鳥の餌にもならん」
アンドリューは床に落ちていたリボンを足で踏みにじると、
何事も無かったかの様に、去って行った。
「何て奴なの!!」
わたしはリボンを拾い、激しい怒りに拳を握った。
わたしは周囲に誰も居ない事を確認すると、窓枠を超え、飛び降りた。
二階程度であれば、十分に魔法で降りられるのだが、
校則で禁止されている為、誰もしない。
だが、わたしは頭に来ていたし、校則やらマナー等、今は到底、守る気になれなかった。
「それよりも、わたしのビスコッティよ!」
地面にぶちまけられた、酷い状態を想像していたのだが…
スカートを押さえつつ、着地すると、そこには、蓋の開いた箱が鎮座し、
側に黒猫が座っていた。
「あら、どういう仕掛けなの?」
二階から放り投げられたというのに、箱は倒れもせず、潰れもしていないなんて…
まるで、誰かがそこに置いたかの様だ。
「まさか、アンドリューの魔法…では、無いわよね!」
わざわざ、そんな事をする意味が分からない。
「何だか、分からないけど…まぁ、いいわ。
落ちた物はあげられないし…自分で食べるしかないわね…
あなたも手伝ってくれる?」
わたしが黒猫に聞くと、大きな口を開き、「ニャー」と鳴いた。
「でも、とても固いのよ、食べられるかしら?
そうだわ!薬学教室でミルクに漬けてあげる!
サイファーなら、文句は言わないわよ、さぁ、行きましょう!」
わたしは黒猫を抱え、箱を拾った。
少しだけわくわくしているのは、手元にある、この紙袋の所為だ。
食事が終わる頃を見計らい、わたしは紙袋から包みを取り出し、隣のクララに渡した。
「《ビスコッティ》、わたしが作ったのよ、皆、良かったら食べて!
そのまま食べてもいいけど、飲みものに浸して食べても美味しいわよ」
「ビスコッティ…初めてです、ありがとうございます、アラベラ様」
「僕も知らないな、ありがとう、ドレイパー」
クララとパトリックが取り、紙袋をエリーに渡した。
エリーは「あたしはお腹いっぱいだから…」と、取らずにブランドンに回した。
嫌な感じだけど、想定内よ!流石、ヒロインね!
ブランドンは、「おー!美味そうじゃん!」と遠慮なく五本鷲掴みにし、袋を返してきた。
「ん!凄く美味しいです!アラベラ様!」
「うん、美味しい!これを君が作ったなんて…信じられないよ…」
パトリック!失礼よ!
「美味いし、腹持ち良さそうだな!」
ブランドンは、質より量なのよね…
何を食べても「美味しい」と言うだろう。
そんな事を考えつつも、わたしは好評に満足し、自分もそれを食べた。
「うん!美味しいわ!!わたしって、天才かしら!?」
誰よりも大きく言った為、
「おい、味見してなかったのかよ!」
「まさか、僕たちを毒見にしていないよね?」
ブランドンとパトリックから冷たい目で見られてしまった。
勿論、クララは優しかった。
「とっても美味しいです、お菓子まで作られるなんて、憧れます…」
「今度、クララにも教えてあげるわ!好きな人にあげるといいわよ♪」
わたしが小声で付け加えると、クララは真っ赤になり、慌ててビスコッティを頬張った。
◇
放課後になり、わたしは鞄を持ち、淡い紫色の箱を抱えて教室を出た。
向かうは、薬学教室だ。
箱に詰めたビスコッティは、サイファーへの差し入れだった。
「いつもお茶を貰ってるし、試合を観てくれたし、
三日間、放課後に行けなかったから、機嫌を取っておかなきゃ!」
理想の《睡眠導入剤》を作って貰う為の、賄賂だ☆
思わずスキップをしたくなった時だ、それを阻む者が現れた。
「アラベラ!」
この、恐ろしく殺気に満ちた声は…
我が婚約者、アンドリュー・オースウッドね!
わたしは嫌々ながら、足を止め、振り返った。
こちらに向かい、大股でズカズカと歩いて来るアンドリューを目にし、
わたしの浮き上がっていた気持ちは急降下した。
急降下処か、地にめり込んだわ…
相手は、婚約者だというのに…
一番会いたくない人だなんて、不思議ね。
「アンドリュー様、ごきげんよう」
「ごきげんようだと!?ふざけているのか!
大会の事は聞かせて貰った!エリーを執拗に狙い、怪我させる所だったらしいな!
エリーに一体、どんな恨みがあるんだ!」
アンドリューは観覧に来ていなかったのだろう。
それは幸いだったが、お節介にも、誰かが告げ口したらしい。
エリーかしら?十分に考えられる、ヒロインだもの!
でも、これを出汁に、二人の仲が親密になるなら、そう悪くは無いわ…
わたしがそんな事を考えていると、アンドリューが「聞いているのか!」と吠えた。
「危険球に関しては、誤解ですわ、わたくしの魔法ではございませんもの」
言ってみたが、やはり、アンドリューは鼻で笑った。
「フン!後からならば、何とでも言える!」
「特別にエリーを目の敵にし、狙った訳でもございませんわ。
対戦チーム、七人の内の一人に過ぎません。
そもそも、そういう球技ではありませんか、何の不思議がございますの?」
「黙れ!王子の婚約者ともあろう者が、警告を受ける様な試合をするなど、
笑止千万!恥を知れ!」
訊いておいて、『黙れ』ですって?
都合が悪くなると力で押さえつけ様とするなんて、流石、王子様だわ!
だけど、ヒーローとしては、最悪よ!
それとも、わたしが《悪役令嬢》だからだろうか?
アンドリューは、ヒロインであるエリーに対しては、態度が違う様だ。
カチンときていたが、自分の役割を思い出し、重々しく頭を下げた。
「申し訳ございませんでした」
アンドリューは鼻を鳴らし、「分かれば良い!」と嘲る様に言った。
く、く、くーーー!腹の立つ男ね!!
以前から、気に障る所があったが、良い方に捉えようとしてきた。
そうするべきだと思っていたからだ。
だが、それも馬鹿らしくなってきた___
悪役令嬢にとって、アンドリューはクソだわ!!
尤も、ヒロインにとっては、理想の王子様であると願いたい。
この男には、エリーと結ばれて、この世界をトゥルーエンドに導いて貰わなければいけない。
腐っても王子!腐っても攻略対象者よね!!
わたしは波風を立てない様、頭を低くしたまま、アンドリューが去ってくれるのを待った。
だが、アンドリューは思わぬ事を言い出した。
「そういえば、おまえが男を追い回しているという噂も聞いているぞ」
わたしはアンドリューの正気を疑い、思わず「はぁ?」と返しそうになった。
勿論、それは飲み込み、慌てて言葉を探した。
「それは…何かの、お間違えではございませんか?」
「間違えではない、確かな筋から聞いた事だ。
パトリック、ブランドン、ジェロームを追い回し、迷惑がられているとな!」
確かな筋?
どうせ、エリーでしょう!
側近の護衛かもしれないけど、十中八九、エリーだと思うわ!
「王命とはいえ、この様なふしだらな女を婚約者にしなければならないなど…
ああ、おまえはどこまで俺を苦しめれば良いのだ!」
婚約破棄を言い渡す勢いだけど…困るわ!
幾ら憎くても、学園パーティまでは待って貰わなきゃ!
「誤解でございます、
パトリック、ブランドン、ジェローム様は、ただのお友達にございます…」
「ならば、それも、俺への贈り物であろうな?」
アンドリューの冷たい目が、わたしの抱える箱を刺した。
ええ…
綺麗な箱だし、リボンも結んでいるから、贈り物と思われても仕方が無いのだが…
これは、サイファーへの賄賂なのに…
だけど、これも、トゥルーエンドの為よ…
わたしはぐっと我慢し、渋々、箱をアンドリューに差し出した。
「は、はい、勿論でございます…
アンドリュー様を探して、校内を彷徨っておりました。
この様な場所で出会えるとは、わたくし、運命を感じますわ…ほほほ」
必死に笑みを張り付けた。
アンドリューは、嘲る様な顔で、「フン、いいだろう!」と傲慢に箱を掴み取った。
そして、その場でリボンを解き、箱を開けた。
わたしは床に落とされたリボンを目で追った。
「何だ、ビスケットか?」
アンドリューはつまらなそうな顔で、ビスコッティを一つ齧った。
だが、直ぐに顔を顰め、それを吐き出した。
「何だ、これは!何月放置すれば、この様な固さになる!
この様な粗悪な物を俺に食べさせるとは!
よくよくおまえは、俺を馬鹿にしたいらしいな!!」
アンドリューは窓を開けたかと思うと、箱を放り投げた。
わたしは思わず声を上げていた。
「ああ!?何するのよ!!」
「フン!この様なもの、鳥の餌にもならん」
アンドリューは床に落ちていたリボンを足で踏みにじると、
何事も無かったかの様に、去って行った。
「何て奴なの!!」
わたしはリボンを拾い、激しい怒りに拳を握った。
わたしは周囲に誰も居ない事を確認すると、窓枠を超え、飛び降りた。
二階程度であれば、十分に魔法で降りられるのだが、
校則で禁止されている為、誰もしない。
だが、わたしは頭に来ていたし、校則やらマナー等、今は到底、守る気になれなかった。
「それよりも、わたしのビスコッティよ!」
地面にぶちまけられた、酷い状態を想像していたのだが…
スカートを押さえつつ、着地すると、そこには、蓋の開いた箱が鎮座し、
側に黒猫が座っていた。
「あら、どういう仕掛けなの?」
二階から放り投げられたというのに、箱は倒れもせず、潰れもしていないなんて…
まるで、誰かがそこに置いたかの様だ。
「まさか、アンドリューの魔法…では、無いわよね!」
わざわざ、そんな事をする意味が分からない。
「何だか、分からないけど…まぁ、いいわ。
落ちた物はあげられないし…自分で食べるしかないわね…
あなたも手伝ってくれる?」
わたしが黒猫に聞くと、大きな口を開き、「ニャー」と鳴いた。
「でも、とても固いのよ、食べられるかしら?
そうだわ!薬学教室でミルクに漬けてあげる!
サイファーなら、文句は言わないわよ、さぁ、行きましょう!」
わたしは黒猫を抱え、箱を拾った。
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