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「本当は、サイファーに上げるつもりだったんだけど、運悪く、アンドリューに見つかったの!
あいつ、これをただのビスケットと思ったみたい、一口食べて、怒り出したわ。
固い!何月放置したんだ!ってね、固くて当たり前よ、ビスコッティだもの!
それを、投げ捨てるなんて…あれが、ヒーローのする事かしら?
まぁ、わたしが悪役令嬢だから、自然とそんな風になるのかもしれないけど…」
黒猫相手に愚痴を言っていると、直ぐに薬学教室に着いた。
だが、教室にサイファーの姿は無かった。
「先生が居ないなんて珍しい…
まぁ、いいわ、直ぐにミルクを温めてあげるわね!」
わたしは奥の部屋からミルクを取って来ると、鍋に入れ、火に掛けた。
奥の部屋には、薬剤等に紛れて、食料等も置いている。
必要な物は何でも揃っているので便利だ。
ミルクが適度に温まった所で、それを皿に流し、ビスコッティを漬けた。
ふやけてきた所で、フォークで崩してやる。
「こんな所かしら?どうぞ、召し上がれ!」
わたしは黒猫が待つ机に、皿を置いてやった。
わたしは自分用のカップに、熱くなったミルクを注ぎ、一緒の机に着いた。
ビスコッティを取り、ミルクに浸して食べる。
「うん!美味しい!美味しいわよね?」
「ニャー」
返事の様な鳴き声に満足し、わたしはそれを食べた。
勿論、全部は食べられないので、蓋をした。
「それにしても、先生、遅いわね?何してるのかしら?」
掃除でもしてあげようと、奥の部屋に箒を取りに行き、戻って来ると、
そこにはサイファーの姿があった。
「おや、お早いですね」
呑気に言っている。
遅刻を誤魔化す為かしら?
「先生が遅かったのよ!会議でもあったの?」
「まぁ、そんな所です、これは?」
サイファーが机に置かれた、薄い紫色の箱を指した。
「あー、大会を観に来てくれたでしょう、お礼にビスコッティを作ったの。
だけど、ここに来るまでに落としちゃって…また今度にするわ」
「何かは知りませんが、美味しそうなので、貰ってもいいですか?」
サイファーは蓋を開け、匂いを嗅いでいる。
「落ちた物よ?いいの?お腹を壊すかもしれないわよ?」
「私は薬師ですよ?何が起ころうと、対処出来ます」
サイファーがおかしそうに肩を揺らして笑った。
それもそうね…
「忠告はしましたからね!後で訴えないで下さいよ!」
「はい、それでは、紅茶を淹れて頂けますか?」
「待ってて!直ぐに淹れるわ!」
わたしは急いで湯を沸かし、紅茶を淹れた。
それをサイファーの前に置くと、彼はわたしが言うよりも早く、
ビスコッティを紅茶に漬けた…
「え?」
「どうされましたか?」
「先生、ビスコッティを知っているの?」
「いいえ」
「でも…」
普段、サイファーはビスケットを紅茶に浸して食べる事はしない。
それなのに、当然の様に、ビスコッティを紅茶に漬けたわ…
本能的に、固すぎると察したのかしら?
わたしが頭を捻っていると、サイファーが「ふぅ…」と満足の息を吐いた。
「とても美味しいですね、気に入りました」
サイファーが笑顔を見せる。
「それなら、残りは先生にあげるわ。
日持ちするから、好きな時に食べてね」
『美味しい』と言って貰え、わたしの気分はすっかり良くなった。
アンドリューの事なんて、遥か彼方に吹き飛んだ。
ついでに、頭にあった疑念も吹き飛んでいた。
いつになく、機嫌良く、精力的に働いた。
そんな訳で、黒猫が居なくなっていた事に気付いたのは、
仕事を終え、薬学教室を出た後だった。
◇◇
「クララ、週末に寮にいらっしゃい!一緒にお菓子を作りましょう!」
わたしが誘うと、クララは喜んだ。
だが、ふと、疑問に思ったらしい…
「あの…寮の調理場を使わせて貰えるのですか?」
「ええ、自由に使えるわよ」
勿論、条件付きだけど!
そんな訳で、週末、わたしはクララを寮の部屋に呼び、ハンナの侍女服を渡した。
ハンナは、わたしが侍女に変装して調理場を使った事に、薄々気付いていた様で、
微妙な顔はしたが、驚きはしなかった。
「さぁ!早く着替えましょう!」
「え??」
「侍女服を着ていれば、調理場を好きに使えるの!」
「ええええ!??そ、そんな事をして、大丈夫でしょうか??」
青い顔でオロオロとするクララを、ハンナが「クララ、着替えましょう」と優しく促した。
必要以上に怯えるクララを連れ、わたしたちは調理場へと向かった。
週末なので、寮にはあまり人もいない。調理場も空いていた。
「今日はクッキーを作りましょう!可愛いクララにピッタリだと思うの♪」
「は、はい!頑張ります!」
気合が入り過ぎなのか、緊張なのか、クララはガチガチになっている。
「もっと気楽にしていいのよ、薬学の授業とそう変わりはないから!
まずは、材料を揃えて、計量よ!」
わたしとクララがクッキーを作っている間、ハンナは助手をしてくれたが、
彼女は驚く程、手際が良かった。
「ハンナは料理も出来るの?手際が良いわ!」
「お姉様は家事全般、得意なんです!とても器用なんですよ!」
嬉々として答えたのはクララで、ハンナの方はあまりうれしそうでは無かった。
「私は、他に何も取り得が無かったので…」
魔法学園に通う妹と比べられたのかもしれない。
「あら!立派な取り得だし、人の役に立てる才能だわ!
ハンナと結婚したら、豊かな暮らしが送れそうね!旦那になる人が羨ましいわ!」
「そう言って頂けると、うれしいです…」
ハンナが気恥ずかしそうに微笑んだ。
「生地は楕円形にして…」
「こうですか?」
「ええ、切って…これを斜めに切るの」
「斜めに…切れました!変わった形ですね?」
「ふふ、こっちを逆にして、合わせてみて!」
「ああ!ハートになりました!凄いわ!」
クララには、プレーン生地とココア生地で、様々なハート型のクッキーを作らせた。
きっと、パトリックは泣いて喜ぶだろう。
わたしは、二種類の生地を組み合わせ、市松模様のクッキーや、渦巻クッキーを作った。
ハンナは刻んだナッツや砂糖を、センス良く飾っていた。
「さぁ!焼くわよ!」
クッキー生地がズラリと並んだ鉄板を、石窯に入れた。
ハンナが片手間にサンドイッチを作ってくれていて、焼き上がるまでの間、三人でお茶にした。
勿論、焼き加減を確かめながらだ。
クッキーが焼け、冷めるのを待ち、三つのクッキージャーに分けて入れた。
一つはクララが作った、パトリック用。
もう一つは、わたしとハンナ作の、ブランドンの餌付け用。
残り一つは、サイファーへの賄賂用だ。
残りは皿に盛り、部屋に戻ってから、三人で食べた。
味見はしておかなきゃね!
「とっても美味しいです!」
「ふふ、クララ、明日は忘れずに持って来るのよ、昼休憩に渡すといいわ」
「でも…何と言って渡せばいいか…」
「わたしのハートはあなたのもの…どうか、受け取って!パトリック!」
「そ、そ、そんなの無理ですぅぅぅ!!」
真っ赤な顔であわあわとするクララが可愛かったので、つい、遊んでしまった。
「クララは昔から、パトリックが好きだったわね…」
ハンナがしみじみと言い、わたしはそれに気付いた。
クララを振り返る。
「ハンナも知っているのよね?」
クララは顔を赤くし、頭を振った。
あら…知らなかったのね…
「ごめんなさい!余計な事を言ってしまって…」
「いえ、アラベラ様が言わなくても、気付いていた事ですから…
私と会っている時も、クララはパトリックとアラベラ様の話ばかりしていますし、
やっぱり好きなのね…」
クララは唇を噛み、視線を落とした。
「家柄が釣り合わない事は分かっているわ…お姉様も反対でしょう?
私には分不相応よね…
私も分かってたから、諦めなきゃって、ずっと思ってたの…
でも、やっぱり、好きで、諦められないの!」
クララは顔を上げ、キッパリと言った。
ハンナは紅茶のカップを置き、小さく息を吐いた。
「そうね、家柄が釣り合わないから、あなたは辛い思いをするかもしれないわね…
だけど、心は変えられないもの、あなたが彼を好きなら、仕方ないわ。
私は姉として、あなたを支えるだけよ、どんな時も、忘れないでね、クララ」
ハンナが手を伸ばし、クララの手を握った。
わたしは何だか、胸がじんとした。
ああ、仲の良い姉妹って、素敵だわ…
わたしには前世も今世にも、姉はいない。
兄はいるが、年も離れていて、碌に顔を合わす事も無かったし、話も合わない。
でも、友達だって、いいわよね?
「わたしもよ、友達だもの!いつでもあなたの味方よ、クララ」
わたしが言うと、クララは笑顔を見せてくれた。
「ありがとうございます、アラベラ様!」
あいつ、これをただのビスケットと思ったみたい、一口食べて、怒り出したわ。
固い!何月放置したんだ!ってね、固くて当たり前よ、ビスコッティだもの!
それを、投げ捨てるなんて…あれが、ヒーローのする事かしら?
まぁ、わたしが悪役令嬢だから、自然とそんな風になるのかもしれないけど…」
黒猫相手に愚痴を言っていると、直ぐに薬学教室に着いた。
だが、教室にサイファーの姿は無かった。
「先生が居ないなんて珍しい…
まぁ、いいわ、直ぐにミルクを温めてあげるわね!」
わたしは奥の部屋からミルクを取って来ると、鍋に入れ、火に掛けた。
奥の部屋には、薬剤等に紛れて、食料等も置いている。
必要な物は何でも揃っているので便利だ。
ミルクが適度に温まった所で、それを皿に流し、ビスコッティを漬けた。
ふやけてきた所で、フォークで崩してやる。
「こんな所かしら?どうぞ、召し上がれ!」
わたしは黒猫が待つ机に、皿を置いてやった。
わたしは自分用のカップに、熱くなったミルクを注ぎ、一緒の机に着いた。
ビスコッティを取り、ミルクに浸して食べる。
「うん!美味しい!美味しいわよね?」
「ニャー」
返事の様な鳴き声に満足し、わたしはそれを食べた。
勿論、全部は食べられないので、蓋をした。
「それにしても、先生、遅いわね?何してるのかしら?」
掃除でもしてあげようと、奥の部屋に箒を取りに行き、戻って来ると、
そこにはサイファーの姿があった。
「おや、お早いですね」
呑気に言っている。
遅刻を誤魔化す為かしら?
「先生が遅かったのよ!会議でもあったの?」
「まぁ、そんな所です、これは?」
サイファーが机に置かれた、薄い紫色の箱を指した。
「あー、大会を観に来てくれたでしょう、お礼にビスコッティを作ったの。
だけど、ここに来るまでに落としちゃって…また今度にするわ」
「何かは知りませんが、美味しそうなので、貰ってもいいですか?」
サイファーは蓋を開け、匂いを嗅いでいる。
「落ちた物よ?いいの?お腹を壊すかもしれないわよ?」
「私は薬師ですよ?何が起ころうと、対処出来ます」
サイファーがおかしそうに肩を揺らして笑った。
それもそうね…
「忠告はしましたからね!後で訴えないで下さいよ!」
「はい、それでは、紅茶を淹れて頂けますか?」
「待ってて!直ぐに淹れるわ!」
わたしは急いで湯を沸かし、紅茶を淹れた。
それをサイファーの前に置くと、彼はわたしが言うよりも早く、
ビスコッティを紅茶に漬けた…
「え?」
「どうされましたか?」
「先生、ビスコッティを知っているの?」
「いいえ」
「でも…」
普段、サイファーはビスケットを紅茶に浸して食べる事はしない。
それなのに、当然の様に、ビスコッティを紅茶に漬けたわ…
本能的に、固すぎると察したのかしら?
わたしが頭を捻っていると、サイファーが「ふぅ…」と満足の息を吐いた。
「とても美味しいですね、気に入りました」
サイファーが笑顔を見せる。
「それなら、残りは先生にあげるわ。
日持ちするから、好きな時に食べてね」
『美味しい』と言って貰え、わたしの気分はすっかり良くなった。
アンドリューの事なんて、遥か彼方に吹き飛んだ。
ついでに、頭にあった疑念も吹き飛んでいた。
いつになく、機嫌良く、精力的に働いた。
そんな訳で、黒猫が居なくなっていた事に気付いたのは、
仕事を終え、薬学教室を出た後だった。
◇◇
「クララ、週末に寮にいらっしゃい!一緒にお菓子を作りましょう!」
わたしが誘うと、クララは喜んだ。
だが、ふと、疑問に思ったらしい…
「あの…寮の調理場を使わせて貰えるのですか?」
「ええ、自由に使えるわよ」
勿論、条件付きだけど!
そんな訳で、週末、わたしはクララを寮の部屋に呼び、ハンナの侍女服を渡した。
ハンナは、わたしが侍女に変装して調理場を使った事に、薄々気付いていた様で、
微妙な顔はしたが、驚きはしなかった。
「さぁ!早く着替えましょう!」
「え??」
「侍女服を着ていれば、調理場を好きに使えるの!」
「ええええ!??そ、そんな事をして、大丈夫でしょうか??」
青い顔でオロオロとするクララを、ハンナが「クララ、着替えましょう」と優しく促した。
必要以上に怯えるクララを連れ、わたしたちは調理場へと向かった。
週末なので、寮にはあまり人もいない。調理場も空いていた。
「今日はクッキーを作りましょう!可愛いクララにピッタリだと思うの♪」
「は、はい!頑張ります!」
気合が入り過ぎなのか、緊張なのか、クララはガチガチになっている。
「もっと気楽にしていいのよ、薬学の授業とそう変わりはないから!
まずは、材料を揃えて、計量よ!」
わたしとクララがクッキーを作っている間、ハンナは助手をしてくれたが、
彼女は驚く程、手際が良かった。
「ハンナは料理も出来るの?手際が良いわ!」
「お姉様は家事全般、得意なんです!とても器用なんですよ!」
嬉々として答えたのはクララで、ハンナの方はあまりうれしそうでは無かった。
「私は、他に何も取り得が無かったので…」
魔法学園に通う妹と比べられたのかもしれない。
「あら!立派な取り得だし、人の役に立てる才能だわ!
ハンナと結婚したら、豊かな暮らしが送れそうね!旦那になる人が羨ましいわ!」
「そう言って頂けると、うれしいです…」
ハンナが気恥ずかしそうに微笑んだ。
「生地は楕円形にして…」
「こうですか?」
「ええ、切って…これを斜めに切るの」
「斜めに…切れました!変わった形ですね?」
「ふふ、こっちを逆にして、合わせてみて!」
「ああ!ハートになりました!凄いわ!」
クララには、プレーン生地とココア生地で、様々なハート型のクッキーを作らせた。
きっと、パトリックは泣いて喜ぶだろう。
わたしは、二種類の生地を組み合わせ、市松模様のクッキーや、渦巻クッキーを作った。
ハンナは刻んだナッツや砂糖を、センス良く飾っていた。
「さぁ!焼くわよ!」
クッキー生地がズラリと並んだ鉄板を、石窯に入れた。
ハンナが片手間にサンドイッチを作ってくれていて、焼き上がるまでの間、三人でお茶にした。
勿論、焼き加減を確かめながらだ。
クッキーが焼け、冷めるのを待ち、三つのクッキージャーに分けて入れた。
一つはクララが作った、パトリック用。
もう一つは、わたしとハンナ作の、ブランドンの餌付け用。
残り一つは、サイファーへの賄賂用だ。
残りは皿に盛り、部屋に戻ってから、三人で食べた。
味見はしておかなきゃね!
「とっても美味しいです!」
「ふふ、クララ、明日は忘れずに持って来るのよ、昼休憩に渡すといいわ」
「でも…何と言って渡せばいいか…」
「わたしのハートはあなたのもの…どうか、受け取って!パトリック!」
「そ、そ、そんなの無理ですぅぅぅ!!」
真っ赤な顔であわあわとするクララが可愛かったので、つい、遊んでしまった。
「クララは昔から、パトリックが好きだったわね…」
ハンナがしみじみと言い、わたしはそれに気付いた。
クララを振り返る。
「ハンナも知っているのよね?」
クララは顔を赤くし、頭を振った。
あら…知らなかったのね…
「ごめんなさい!余計な事を言ってしまって…」
「いえ、アラベラ様が言わなくても、気付いていた事ですから…
私と会っている時も、クララはパトリックとアラベラ様の話ばかりしていますし、
やっぱり好きなのね…」
クララは唇を噛み、視線を落とした。
「家柄が釣り合わない事は分かっているわ…お姉様も反対でしょう?
私には分不相応よね…
私も分かってたから、諦めなきゃって、ずっと思ってたの…
でも、やっぱり、好きで、諦められないの!」
クララは顔を上げ、キッパリと言った。
ハンナは紅茶のカップを置き、小さく息を吐いた。
「そうね、家柄が釣り合わないから、あなたは辛い思いをするかもしれないわね…
だけど、心は変えられないもの、あなたが彼を好きなら、仕方ないわ。
私は姉として、あなたを支えるだけよ、どんな時も、忘れないでね、クララ」
ハンナが手を伸ばし、クララの手を握った。
わたしは何だか、胸がじんとした。
ああ、仲の良い姉妹って、素敵だわ…
わたしには前世も今世にも、姉はいない。
兄はいるが、年も離れていて、碌に顔を合わす事も無かったし、話も合わない。
でも、友達だって、いいわよね?
「わたしもよ、友達だもの!いつでもあなたの味方よ、クララ」
わたしが言うと、クララは笑顔を見せてくれた。
「ありがとうございます、アラベラ様!」
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更新ミスがありました。
3.16公開の77の本文が78の内容になっていました。
本日78を公開するにあたって気付きましたので、77を正規の内容に変え、78を公開しました。
大変失礼いたしました。77から再度お読みいただくと話がちゃんとつながります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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