【完結】婚約破棄された悪役令嬢は、癒されるより、癒したい?

白雨 音

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◆◆◆

その週末、エリアーヌは実家に帰り、
両親に『ジョルジュとの婚約を解消したい』と告げた。
当然、両親は驚き、慌てた。

「何を言い出すんだ、エリアーヌ!そんな事が出来る訳が無いだろう!
フルールの事もあるし、これ以上、マンデオ家と問題を起こされては敵わん!」

「お姉様の事はあたしとは関係無いわ。
それより、お父様!あたし、ジョルジュ様に暴力を受けておりますの!
こんな仕打ちは、耐えられませんわ!あたしを可愛いと思うのでしたら、どうかお願いですから、あの方なんかと結婚させないで!」

「なんだって!?ジョルジュめ!伯爵家だと思い、馬鹿にしおって!!」

エリアーヌの言葉を信じた両親は、怒りに我を忘れ、直ちに馬車を飛ばしマンデオ家に抗議に向かった。
だが、これはエリアーヌの嘘なので、当然、マンデオ家当主もジョルジュも、激しく憤った。

ジョルジュは全くの事実無根であると主張し、当主もそれを信じた。

「暴行を受けたというなら、確たる証拠を示せ!」
「そうでなければ、ただの妄言でしかない!」

エリアーヌを大変な嘘吐きだと非難し、ジョルジュの名誉、マンデオ家の名誉を傷付けられたとし、訴え出るとまで言い出した。
エリアーヌを信じていた父だったが、この時になり、『エリアーヌの嘘では無いのか?』と疑惑を持ち始めた。
仮に本当だとして、訴え出たとしても、証拠が無ければ相手にもされないだろう。メルシェ家には分が悪いと計算した父は、何とかマンデオ家を宥めようとした。
だが、時既に遅く、エリアーヌの望み通り、その場で『婚約破棄』が成立した。

今後二度とジョルジュに近付かない事、ジョルジュの不名誉になる言動をしない等、約束させられた。
その上、名誉を穢されたとし、賠償金を命じられた。
それが嫌ならば、訴え出ろと。
マンデオ家との繋がりは完全に切れ、多額の賠償金に頭を抱え、父はメルシェ家に戻ったのだった。

「エリアーヌ、おまえのお陰で、大変な事になったぞ!」

父はエリアーヌに怒っていたが、エリアーヌは平気だった。

「それで、婚約は解消出来ましたの?」
「先方に婚約破棄された!嘘吐き女とは結婚出来んとな!
おまえの様な女を、大事な息子に近付けたメルシェ家とは付き合えないと、
縁を切られたんだぞ!何故あんな嘘を言ったんだ!」

だが、エリアーヌはその場で泣き崩れた。

「ああ!お父様まで!どうして、あたしを信じては下さいませんの!?
ジョルジュ様から暴行を受けた事は本当ですわ!」

「しかしな…証拠があるなら、まだ訴え出る事も出来るが…」

「証拠だなんて!今となっては無理に決まっているではありませんか!
ジョルジュ様の不名誉になると、あたしが我慢してきたばかりに…!」

「ああ、もう、泣くんじゃないよ、可哀想に…」

父は目の前で憐れに泣くエリアーヌの姿に、すっかりそれを信じたのだった。

「マンデオ家め!賠償金まで請求して来おったわ!」
「賠償金なら、気になさらずともよろしいですわ」
「どういう事だ?賠償金を払わなければ、訴えられるのだぞ!?そうなったら、おまえの悪評が世間に知れる上に、賠償金の額も跳ね上がるのだぞ!」
「事情をお話して、グノー家に助けて貰えばよろしいのよ」

父は愕然と『婚前契約証書』の事を思い出した。
『援助をする必要性が生じた場合には、十分に調査した上で、協力を惜しまない』

「そうだな、頼んでみるか…」
「それで、お父様、あたし思ったのですが、あたしがフルールと代わって、
テオフィル様の婚約者になるというのはいかがでしょうか?」
「そんな事が出来よう筈が無いだろう」
「お父様…ジョルジュ様に婚約破棄されては、あたしは次のお相手を見付ける事は出来ませんわ…暴行を受けた上に、こんなの、あんまりな仕打ちです…!」

エリアーヌは再び泣き崩れた。
エリアーヌの言う通りで、婚約破棄をされたとなれば、悪評が付き、良縁を望むのは難しいだろう。父はエリアーヌを可哀想に思った。

「その点、お姉様は婚約破棄されても、公爵令息を捕まえられたのですもの、
次のお相手もきっと直ぐにみつかりますわ!
テオフィル様をあたしの婚約者にした方が、皆幸せになれますわ、そうでしょう?」

父は聞いている内に「確かにそうだ…」と納得していた。
父としても、フルールよりも優れているエリアーヌの方を、公爵家に嫁がせたかった。
自己主張をせず、いるかいないか分からない癖に、妹に激しい嫉妬心を持ち、陰で意地悪をしている様な醜悪なフルールとは違い、エリアーヌは自慢の可愛い娘だ。

「しかし…相手はどういう訳か、フルールに惚れ込んでいる様だったからな…」
「それでしたら、もう気持ちは冷めていますわ!最近では一緒にいませんもの!」
「ならば、打診をしてみるか…」

父はエリアーヌの望みを聞き入れ、マンデオ家からの賠償金の件に加え、
エリアーヌの事情、婚約者をエリアーヌに代えて欲しい旨を書き、グノー家へ送った。


◆◆◆
◇◇◇


週明け、学園である噂が聞こえてきた。

『エリアーヌがジョルジュから暴力を受け、婚約破棄した』

ジョルジュは「エリアーヌは嘘吐きで、自分は何もしていない」と主張していたが、多くの生徒は、悲劇のヒロインであるエリアーヌに同情を寄せた。

「証拠を示せと言われましても、もう傷も消えておりますし…
当時はジョルジュ様の事を思うと、誰にも言えず、独りで耐えておりました…
相手は格上の侯爵家ですもの、訴えた所で握り潰されますわ…
あたしは嘘吐きにされ、婚約破棄されました…」

エリアーヌが涙ながらに話すと、それは真実の様に聞こえた。
だが、それが嘘であると疑う、一部の者たちは、冷やかに見ていた。

日頃から、ジョルジュとエリアーヌは仲睦まじい姿を周囲に見せつけていた。
その為、喧嘩をしている処など見た者はおらず、それに、どちらかというと、
エリアーヌの方が積極的で、ジョルジュに付き纏っていたと記憶している。
それに、ジョルジュは侯爵家令息で、多少傲慢ではあっても、暴力的な所は無かった。
だが、そうであるにも拘わらず、エリアーヌを信じる者は多い。
それを不審に思う者は、それこそ極一部の者に限られた。


ジョルジュとエリアーヌが婚約破棄した事を、わたしは聞かされておらず、噂は嘘では無いかと疑っていた。
だが、他でもない、テオから本当だと聞かされた。

「メルシェ家からグノー家に手紙が来たよ。
マンデオ家から婚約破棄をされ、賠償金を請求されて困っている、援助して欲しいと。エリアーヌの憐れな身の上が屑々と書かれていた」

テオは肩を竦めてみせた。
わたしは簡単にグノー家を頼ろうとする両親が恥ずかしく、
「申し訳ありません」と謝った。

「援助はお断りして下さい、ご迷惑をお掛けする訳にはいきません」
「勿論、簡単には援助をするつもりは無いよ」

テオははっきりとは答えなかった。
だが、その目には鋭さがあり、メルシェ家にとっては良くない事だろうと考えられた。
それでも、自分たちの犯した騒動の尻拭いをグノー家にさせようとした事は、わたしにとっても許す事は出来ず、口出しはすまいと決めた。

「でも、婚約破棄するなんて…エリアーヌはどうするつもりなのでしょうか…」

「狙いを僕にしたのかな」

テオはさらりと言ったが、わたしは心臓が止まりそうになった。
不安に固まるわたしに気付いたのだろうか…
テオはわたしの左手を取った。

「フルール、僕は絶対に君を裏切ったりはしないよ…僕を信じてくれる?」

以前、テオから『信じて欲しい』と言われた時、わたしは『怖い』と答えた。
今まで信じても裏切られる事ばかりで、心から信じ、その事で傷付くのが怖かった。
そんなわたしに、テオは『僕が信じさせてあげる』と言ってくれた。

今まで、テオはずっと、わたしを信じてくれた。
ずっと、わたしを護ってくれた。

この人に裏切られれば、きっと、わたしの心は壊れてしまうだろう…

だけど、それでも、こんな風に言ってくれるテオを、悲しませたくなかった。
一瞬、一秒でも…

わたしが心を決め、頷くと、
テオは二コリと笑みを見せ、わたしの左手、その指輪に口付けた。





放課後、テオと一緒に、温室の薬草の世話をした。
時間になり、学園を出て、テオは寮の玄関まで送ってくれ、別れた。
門を出ていくテオを見送ったわたしは、寮に入ろうとしたが、
脇から出て来た人影に驚き、「きゃ!」と声を上げてしまった。

「フルール、僕だ!」

それは、ジョルジュだった。彼は酷く疲弊している様子だった。
きっと、エリアーヌの事で参っているのだろう…
わたしは初めてジョルジュに同情を覚えた。

「少し話したいんだ」
「はい…ですが、ここでは…」

寮の前では、皆が好奇の目で見るだろう、わたしたちの事情に纏わる噂は、学園で有名だ。
わたしたちは人目を避ける為、学園に戻った。
学園には、既に生徒たちの姿は無かった。わたしたちは門近くの並木の側で足を止めた。

「僕が馬鹿だった…エリアーヌがあんな酷い女だったとは…自分がこうなるまで、全く見抜けなかったよ。
フルール、君は悪く無かったんだな…酷い事を言って悪かったよ、エリアーヌの言葉を鵜呑みにし、婚約破棄までして…本当に君には悪い事をしたと思っているんだ…」

ジョルジュの言葉を、わたしは静かに聞いていた。
謝られても、わたしの心は静かだった。

「気になさらないで下さい、もう、終わった事ですわ」

そう、既に終わった事だ。
だが、その返事は、ジョルジュの期待したものでは無かったらしい、彼は口籠った。

「君の中ではそうなんだな…いや、仕方ない、僕が悪かったんだ。
だけど、フルール、今になって、君がどれだけ素晴らしい女性だったか…
君の誠実さが分かるんだ、君さえ良ければ、もう一度僕と、やり直さないか?」

思い掛け無い言葉に、わたしは驚き目を見張った。

「そんな事、おっしゃらないで下さい、わたしは婚約者のある身ですから…」

「だけど、君は僕を愛してくれていただろう?直ぐに他の男を愛せるのか!?」

ジョルジュの顔は真剣そのものだった。
彼がどうしてそう考えたのか、わたしには分からなかった。
わたしは頭を振った。

「親同士の決めた婚約でしたので、お互いに愛が無い事はご存じかと…
わたしなりに、努力はして参りましたが…
好意以上のものには成り得ませんでした…」

余程ショックだったのだろう、ジョルジュは愕然としていた。
わたしは申し訳なく思い、俯いた。

「嘘だ…だって、君は、僕にお菓子を焼いてくれた、
それに、刺繍も君が作ってくれたんだろう?ほら!!」

刺繍のハンカチを出され、わたしの中でその時の気持ちが蘇った。
エリアーヌに婚約者を盗られるのでは無いかと、焦り、怯え、不安だった日々を___
「嫌!!」わたしは頭を抱え身を縮めた。
だが、彼はそんなわたしの態度を誤解した。

「ほら、やっぱりじゃないか!君は僕を愛していたんだろう?
それを、あの女…エリアーヌがぶち壊したんだ!」

ジョルジュに両腕を掴まれる。
「いや!」振り解こうとしたが、彼の力は強く、わたしは逆に揺さ振られた。
この時になり、わたしはジョルジュに恐怖を覚えた。
動揺と混乱に陥った時だった、

「止めないか!」

頭上から声がし、わたしは後から抱きしめられると共に、ジョルジュから離された。

「僕の婚約者に触れないでくれ!」

テオだと分かり、わたしは安堵し、息を吐き身を任せた。

「な、なにが婚約者だ!フルールは、僕を愛していたんだ!
何も無ければ、僕たちは結婚してたんだぞ!」

ジョルジュは尚も言っていた。
『僕たちは結婚していた』
確かに、エリアーヌに盗られなければ、わたしたちは結婚していただろう。
だが、その未来が、今のわたしには、とてつもなく恐ろしいものに思え、
ゾッとした。

「それは、君の都合の良い勘違いだ、
君は婚約者を蔑にし続け、婚約者を裏切り続けた。
その上、一方的に婚約を破棄し、彼女を嘲り、断罪し、侮辱した」

テオの声は硬い、怒りを抑えているかの様に聞こえた。

「だから、それはエリアーヌに騙されての事だ!エリアーヌさえいなければ…」

「いい加減、エリアーヌの所為にするのは止めるんだ!
例え唆されたとしても、簡単に騙され、裏切ったのは君だ、
理由など関係無い、君が彼女を傷付けたんだ、
そんな君に、フルールは相応しく無い!彼女はもっと愛されるべき人だよ」

テオの言葉に胸が震えた。
わたしは両手で顔を隠し、唇を噛み、涙を堪えた。

「フルール、僕が悪かった…やり直そう」

わたしは頭を振り、拒否を示した。
ジョルジュとやり直すなど、テオと婚約を解消した後でも、考えられなかった。

「フルールは僕の婚約者だ、
今後、僕の許し無くフルールに話し掛けないでくれ、いいね?」

テオがキッパリと言うと、ジョルジュは口籠り肩を落として去って行った。
彼の姿が見えなくなり、わたしは息を吐いた。
堪えていた涙が零れる。
テオが腕を解き、わたしを正面から抱きしめてくれた。

「頑張ったね」

わたしは頷き、テオの胸に縋った。

「彼を愛してはいない、好意以上には、それは本当?」

「はい…」

「良かった、君たちの邪魔をしたんじゃないかと、不安だったんだ」

テオの言葉に、新しい涙が零れた。
テオはわたしの気持ちを知らないのだから、仕方ない事なのに、それでも、酷く悲しくなった。
涙が溢れて止まらない___

「そんなに泣かないで、フルール…
怖い思いをさせてしまって、ごめんね…
こんな事なら、早く助けてあげるのだった…」

戸惑いと後悔の滲む声に、わたしは泣きながら頷いた。

もう、二度と、他の誰かを愛しているなんて勘違いはしないで下さい___

そう、願いながら


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