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第3部 幸せのために
皇帝の本心
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時は遡り、クレアが皇帝に呼び出された日の前日。
「あの娘は創造の力を持っておる」
「あら、それは魔法使いではないのですか?」
皇帝の住居である本宮の皇帝の私室にて、皇帝ネーロと皇后マルガリータが向かい合って座している。
なお、普段皇后は皇后宮に住んでいるのだが、皇帝の招集に応じ今晩はこちらに赴いているのだ。
マルガリータはお気に入りの甘酸っぱいジャムを落とした紅茶を一口含むと、満足そうに口元を緩めた。
対して皇帝はコーヒーを飲んでいるがマルガリータは意外に思う。
というのも、彼は普段であればこの時間は飲酒をしているからだ。
「ああ。魔法は魔力を使用して人外の奇跡を行うもの。風や火を起こしたり人体の回復を促すことが可能だ」
「左様ですわね」
マルガリータはティーカップをソーサーの上に置くと、意識して指先のマニュキュアにそっと触れた。
「それで、創造の力は何をもとに使用するのですか?」
「負の因子だ」
「負の因子?」
察しのよいマルガリータは、「なるほど、そういうことでしたのね」と呟いた。
「自身の精神内に蓄積された負の力を使用し、それを正の力に変換することにより万物を創造することが可能になる」
「左様でしたか。だから、あの娘を無理矢理我が国に連れて来て人質にしたのですわね。それも、何年もずっと酷い境遇に押しやって」
マルガリータは基本的には皇帝の方針に逆らうようなことはしないが、決して自身の考えがないというわけではない。
夫である皇帝ネーロは非情な人格を持ち合わせているが、彼女はいくらネーロに非情になれと促されても長らく反発を続け、遂に屈することはなかった。
「何故、今頃になってわたくしに打ち明けてくださったのですか?」
「用済みだからだ」
「用済み? ……まさか」
「ああ。あの娘は朕の予期せぬ動きをし、体内に溜め込んだ負の因子をほとんど使い果たしてしまった。あの娘の創造の力は長年苦境に身を置かせても力を開花させることはなかったのだが、それゆえに皇太子に条件をつけて婚約者にまでし環境を変えたのだ」
ネーロは淡々としており、その声音から感情を窺い知ることはできない。
「あの娘を決して愛さないように、ですわね」
「知っていたのか」
「ええ、地獄耳なんですの。それで、あの娘をどうするおつもりですか?」
「国へ帰す。もちろん皇太子との婚約も破棄させる。二度とこの国に踏み入ることは許さん」
「まあ。随分な仕打ちですこと」
「命を取らないだけでも、随分と寛大な処置だと思うのだが」
その言葉に思わず異を唱えたくなったが、鋭い視線で睨まれたので言葉を飲み込んだ。
「愛さないということは、無関心を貫けということと同義なのがだな。どうも奴はそれができなかった。対処法として、第二宮に行儀見習いとして高位貴族の子女を送り込む算段を立ててはいたが、計画を変更することにしたのだ」
あまりの言いように、マルガリータは心底身の毛がよだった。
おそらくアーサーに別の女性をあてがおうと画策したのは、クレアに負の感情を植え付けて負の因子を溢れさせるためだろう。
婚約者が他の女性を見初めて自分の立場が危うくなる事態で、負の感情を抱かないはずはないとネーロは考えたのだ。
また、わざわざクレアをアーサーと婚約させたのは、長年苦境の身においても能力を開花させなかったので、反対にクレアを良好な環境に身をおかせて様子をみることにしたからである。
「ただ、完全に好環境においては負の因子を即発することはできない。だから朕は、あの娘に関心を寄せるなと言ったのだ」
どこまでも自分勝手な考えだと思った。だが同時に、マルガリータの脳裏にある考えが浮かぶ。
「まさか、あの娘を追放した後に、皇太子をその高位貴族の子女と婚約を結び直させるのですか?」
聞いてはみたものの、流石にそこまで卑劣ではないだろうと思った。
「ああ、そうだ。なるべく早い方がよいだろう。まあ、国内の貴族から多少の疑義の声は受けるだろうが、そんなものは創造の力を野放しにしているよりは取るに足りんことだ」
卑劣であった。思っていたよりも随分と突き抜けてマルガリータの夫は卑劣であった。
(分かってはいたけれど、ここまでとは……)
十六歳の時に他国から嫁いできてから、これまでそれはもうマルガリータにとって我慢を強いられるようなことが散々起きたのだが、今回の件はそれらを軽く凌駕するだろう。
「そもそも、あの娘が力を使うのはご存知だったのではないのですか? それを傍観しておいて、用済みだからそのような仕打ちをなさるのはどうかと思います」
ネーロは、鋭い視線をマルガリータに投げかけた。
「そなたがそのような口を聞くとは珍しいな。まあよい。無論心得ている。だが、あの力は完全にこちらが掌握できなければ全く意味をなさないものだ。むしろユーリ王国で力を覚醒され祖国のために使用されては敵わん。危険因子は最初から取り除くのが朕の流儀ゆえな」
また卑劣発言が繰り出されたと察した。
ただ、きっとそれこそがネーロの本音なのだろう。創造の力を使用できる王女が隣国に存在していることの方が、脅威だと考えたのだ。
「まさか、最初からそのつもりで、それだけのためにあの娘を連れて来たのですか?」
「ああ、そうだ。創造の力がもう少し強力なものになれば新しい武器を開発させたかったのだが、何分その前に消失したからな。もう用済みだ。まあ、なんの力もないあの娘を生かしておいたところで問題はなかろう」
卑劣発言にいい加減ウンザリしてきたので、なんとか打開策はないかと思考を働かせた。
「ですが、再び負の因子を溜め込んで力を使用できるようになる可能性もあるでしょう。このような処置をなさるのは、時期尚早ではないでしょうか」
「それは当初、朕も考えたことである。だが、調査をしたところ一度力を失えばもう二度と復活することはないようだ」
「左様ですか」
力を覚醒させ因子を使い果たせて、二度と使用させないようにする。それがネーロの目的だったのだろう。
その間、新種の武器の一つでも開発できれば儲け物とは思っても、創造の力自体にはそれほど関心を抱いていなかったのかもしれない。
だが、それでよいのかもしれないとマルガリータは思った。
そのような大きな力を使えることは、必ずしも本人にとって良いことに繋がらないだろうから。
(だったら、せめて安全に祖国へ帰れるように根回しをしなければ。今度は間違えないわ)
マルガリータは、強く決意したのだった。
皇后は基本的に皇帝の方針には逆らえない。そのために実の二人の娘と二人の息子とは別の宮に住みほとんど教育に関わることができなかった。
子供好きの彼女は、四人の子供たちが幼い頃から彼らの教育に積極的に関わりたいと度々皇帝にうったえてきたのだ。
だが、皇帝はそれを許さずあくまで彼らの教育は乳母や侍女、講師らに任せる方針を変えなかった。
マルガリータはネーロのそういったところにも非常に不満を抱いていたが、他国の王女であった彼女は祖国のことを思うと、とても彼に意見をすることができなかった。
そう、彼女も他国の王女であった。
だから、どこかクレアのことを他人事とは思えないのかもしれない。
(わたくしの罪は、陛下に余計なことを進言してしまったこと。それに、イザベラとトスカとほとんど母親として関われなかったこと)
クレアの乳母が亡くなり、住居を移ることを検討していた際にネーロはクレアを彼女の希望通りそのまま離れに住ませようとした。
だが、そのことを知ったマルガリータはそれはあんまりだと、クレアを皇女宮に移らせた方がよいのではとアドバイスをしたのだ。
それがまさか、自分の娘たちがあのような仕打ちをクレアにするようになるとは。
これまでに、何度も娘たちには愚かなことはやめろと書簡を送った。
だが一向に改善される気配はなく、最近になってその書簡は全て皇帝によってもみ消されていたことを知った。
そもそも、イザベラらがマルガリータの言葉に耳を傾けず、人として最低なことをやり続けていることで両者の間に溝ができてしまったのだ。
これまでに何度も皇女宮に踏み込んで行為を咎めて改めるように伝えようとしたのだが、皇帝に阻止されてできなかったのだ。
(ともかく、これから皇太子の隠密に接触する必要があるわね。それと、……万が一の事態の時に備えて対策も立てておかなければ)
そう決意したマルガリータの瞳は、まっすぐと未来を見据えているようだった。
「あの娘は創造の力を持っておる」
「あら、それは魔法使いではないのですか?」
皇帝の住居である本宮の皇帝の私室にて、皇帝ネーロと皇后マルガリータが向かい合って座している。
なお、普段皇后は皇后宮に住んでいるのだが、皇帝の招集に応じ今晩はこちらに赴いているのだ。
マルガリータはお気に入りの甘酸っぱいジャムを落とした紅茶を一口含むと、満足そうに口元を緩めた。
対して皇帝はコーヒーを飲んでいるがマルガリータは意外に思う。
というのも、彼は普段であればこの時間は飲酒をしているからだ。
「ああ。魔法は魔力を使用して人外の奇跡を行うもの。風や火を起こしたり人体の回復を促すことが可能だ」
「左様ですわね」
マルガリータはティーカップをソーサーの上に置くと、意識して指先のマニュキュアにそっと触れた。
「それで、創造の力は何をもとに使用するのですか?」
「負の因子だ」
「負の因子?」
察しのよいマルガリータは、「なるほど、そういうことでしたのね」と呟いた。
「自身の精神内に蓄積された負の力を使用し、それを正の力に変換することにより万物を創造することが可能になる」
「左様でしたか。だから、あの娘を無理矢理我が国に連れて来て人質にしたのですわね。それも、何年もずっと酷い境遇に押しやって」
マルガリータは基本的には皇帝の方針に逆らうようなことはしないが、決して自身の考えがないというわけではない。
夫である皇帝ネーロは非情な人格を持ち合わせているが、彼女はいくらネーロに非情になれと促されても長らく反発を続け、遂に屈することはなかった。
「何故、今頃になってわたくしに打ち明けてくださったのですか?」
「用済みだからだ」
「用済み? ……まさか」
「ああ。あの娘は朕の予期せぬ動きをし、体内に溜め込んだ負の因子をほとんど使い果たしてしまった。あの娘の創造の力は長年苦境に身を置かせても力を開花させることはなかったのだが、それゆえに皇太子に条件をつけて婚約者にまでし環境を変えたのだ」
ネーロは淡々としており、その声音から感情を窺い知ることはできない。
「あの娘を決して愛さないように、ですわね」
「知っていたのか」
「ええ、地獄耳なんですの。それで、あの娘をどうするおつもりですか?」
「国へ帰す。もちろん皇太子との婚約も破棄させる。二度とこの国に踏み入ることは許さん」
「まあ。随分な仕打ちですこと」
「命を取らないだけでも、随分と寛大な処置だと思うのだが」
その言葉に思わず異を唱えたくなったが、鋭い視線で睨まれたので言葉を飲み込んだ。
「愛さないということは、無関心を貫けということと同義なのがだな。どうも奴はそれができなかった。対処法として、第二宮に行儀見習いとして高位貴族の子女を送り込む算段を立ててはいたが、計画を変更することにしたのだ」
あまりの言いように、マルガリータは心底身の毛がよだった。
おそらくアーサーに別の女性をあてがおうと画策したのは、クレアに負の感情を植え付けて負の因子を溢れさせるためだろう。
婚約者が他の女性を見初めて自分の立場が危うくなる事態で、負の感情を抱かないはずはないとネーロは考えたのだ。
また、わざわざクレアをアーサーと婚約させたのは、長年苦境の身においても能力を開花させなかったので、反対にクレアを良好な環境に身をおかせて様子をみることにしたからである。
「ただ、完全に好環境においては負の因子を即発することはできない。だから朕は、あの娘に関心を寄せるなと言ったのだ」
どこまでも自分勝手な考えだと思った。だが同時に、マルガリータの脳裏にある考えが浮かぶ。
「まさか、あの娘を追放した後に、皇太子をその高位貴族の子女と婚約を結び直させるのですか?」
聞いてはみたものの、流石にそこまで卑劣ではないだろうと思った。
「ああ、そうだ。なるべく早い方がよいだろう。まあ、国内の貴族から多少の疑義の声は受けるだろうが、そんなものは創造の力を野放しにしているよりは取るに足りんことだ」
卑劣であった。思っていたよりも随分と突き抜けてマルガリータの夫は卑劣であった。
(分かってはいたけれど、ここまでとは……)
十六歳の時に他国から嫁いできてから、これまでそれはもうマルガリータにとって我慢を強いられるようなことが散々起きたのだが、今回の件はそれらを軽く凌駕するだろう。
「そもそも、あの娘が力を使うのはご存知だったのではないのですか? それを傍観しておいて、用済みだからそのような仕打ちをなさるのはどうかと思います」
ネーロは、鋭い視線をマルガリータに投げかけた。
「そなたがそのような口を聞くとは珍しいな。まあよい。無論心得ている。だが、あの力は完全にこちらが掌握できなければ全く意味をなさないものだ。むしろユーリ王国で力を覚醒され祖国のために使用されては敵わん。危険因子は最初から取り除くのが朕の流儀ゆえな」
また卑劣発言が繰り出されたと察した。
ただ、きっとそれこそがネーロの本音なのだろう。創造の力を使用できる王女が隣国に存在していることの方が、脅威だと考えたのだ。
「まさか、最初からそのつもりで、それだけのためにあの娘を連れて来たのですか?」
「ああ、そうだ。創造の力がもう少し強力なものになれば新しい武器を開発させたかったのだが、何分その前に消失したからな。もう用済みだ。まあ、なんの力もないあの娘を生かしておいたところで問題はなかろう」
卑劣発言にいい加減ウンザリしてきたので、なんとか打開策はないかと思考を働かせた。
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「それは当初、朕も考えたことである。だが、調査をしたところ一度力を失えばもう二度と復活することはないようだ」
「左様ですか」
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そう、彼女も他国の王女であった。
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クレアの乳母が亡くなり、住居を移ることを検討していた際にネーロはクレアを彼女の希望通りそのまま離れに住ませようとした。
だが、そのことを知ったマルガリータはそれはあんまりだと、クレアを皇女宮に移らせた方がよいのではとアドバイスをしたのだ。
それがまさか、自分の娘たちがあのような仕打ちをクレアにするようになるとは。
これまでに、何度も娘たちには愚かなことはやめろと書簡を送った。
だが一向に改善される気配はなく、最近になってその書簡は全て皇帝によってもみ消されていたことを知った。
そもそも、イザベラらがマルガリータの言葉に耳を傾けず、人として最低なことをやり続けていることで両者の間に溝ができてしまったのだ。
これまでに何度も皇女宮に踏み込んで行為を咎めて改めるように伝えようとしたのだが、皇帝に阻止されてできなかったのだ。
(ともかく、これから皇太子の隠密に接触する必要があるわね。それと、……万が一の事態の時に備えて対策も立てておかなければ)
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