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アフターストーリー 1
亜空間スキル、部屋を繋げる!?
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小屋の部屋自体そんなに変わってないと思うが、驚いて不安がらせるのも良くないので、俺はコムギさんを抱っこして小屋の中に戻ることにした。
「あっ、トージ! 大変だぞ、小屋の中が全然違うぞ!」
「それはね、さっき俺が使ったスキルでつるはしとか鍬とかを綺麗に……あれっ? え、何で……?」
俺が直したのはテーブルとつるはし、それと立て掛けられた農機具だけだったはず。それなのに、小屋の部屋全体が全て修復され真新しい内装に変化していた。
それどころか棚の裏側に、別の場所に行けるかのような扉が出現している。
……というより、復元して現れたのか。開けたらどこかに行けたりして?
「それにしたっておかしい。ここまでしたつもりはないのに」
「トージは魔法が使えたのか~。おいらも少し使えるけど、こんなことは出来ないぞ~」
「魔法じゃないよ。魔法だとしてもこんなことまでは出来ないからね……」
そういえば俺の腕の中で眠ってるコムギさんは――
「ムニャ……ニャフゥ~何だか騒がしいニャ」
「コムギさん、大丈夫?」
「ニャ?」
俺の心配をよそに、コムギさんはただ単に寝ていただけかのような反応を見せる。
「コムギ。お前、外でぐったりしてたぞ。おいらがトージに教えてあげなきゃ、お前危なかったんだぞ!」
「遊びまわってたのに随分と偉そうニャ」
良かった、いつものコムギさんだ。
そういえば。
「クウくんはダンジョンに行ってたんじゃなかったっけ? それが何で外にいたの?」
「行ってたぞ! でも、おいら途中でお腹が空いたんだ。だからすぐに外に出たけど、トージがいる村の場所を忘れたんだ」
意外と早くダンジョンから出てたんだ。確かにお腹も空くかも。
「その後はどこに?」
村に来られなかったならどこに身を潜めたんだろうか。今まで探検していたとはいえ、外を出歩くのは危険が伴うのに。
「おいら、よく分からない。迷いながら歩き回ったんだ。そしたら、トージに似た奴に拾われてご飯食べさせてもらった。そいつから種ももらったぞ~」
「え? 俺に似た……人間なのかな?」
「知らない。でもそいつ、おいらと同じ奴を連れてた。そいつの髭がくすぐったかったぞ~」
髭をしていて猫を連れていた――もしかして、王国にいた老商人のお爺さんなのでは。確か連れているのは白い猫さんだったけど。
「同じって猫さんのことかな? それって白の……」
「うん?」
色は――あぁ、いや人間と違って色の判別は青と緑しか出来ないんだったっけ。だとすると白い猫かどうかなんて分かるわけないか。
「トージ。クウは人間になれるから色の区別は分かるはずニャ。私は人間になれなくてももちろん分かるニャ!」
「そうなんだ」
人間の世界に長くいただろうし、そもそもコムギさんは力があるから見えてもおかしくはない。
「何だ? 白がどうかしたのか~?」
「髭の人が連れていた猫さんは白い猫さんだったのかな?」
「そうだぞ~。そいつ、旅をしてるって言ってたぞ。村の場所が分かればおいらが案内出来たのに悔しいぞ」
メルバ漁村は外からの人間をあまり歓迎しない村だから、案内したとしても歓迎するかどうか。猫さんがいれば違うかもだけど。
「あ、そういえば種を貰ったって言ってたね。何の種なのかな?」
「そいつが言ってたぞ。おいらの近くに人間がいるなら、そいつに渡せば分かるって」
あの爺さん、俺がどこにいるのか分かってるんじゃ?
猫さんを連れてるし猫のネットワークとかありそうなんだが。思わずコムギさんを見るも、彼女は興味なさげだ。
「ウウニャ……トージ。ここじゃなくてお部屋で眠りたいニャ。連れて行ってほしいニャ」
「ええ? そんなに眠いの?」
「ここよりもあの部屋で寝る方が回復が早いニャ」
漁村には猫さんの気が満ちる何かがありそうな言い方だな。それは違うとしても、あの部屋にはコムギさんが拾ってきたものも多いし、居心地がいいだけかも。
「それじゃあ、クウくん。コムギさんを休ませたいから、村に一度戻るね」
「種はこの上に置いておくぞ~?」
「そうだね。それでいいよ」
あの種は恐らく畑とかに植える種じゃなくて、属性の植木鉢に植えるもののはず。あの老商人だったら何となくそんな気がする。
「コムギさん。じゃあ、行こうか」
「違うニャ……トージのスキルを使えばすぐニャ」
「俺のスキル?」
「こっちニャ」
コムギさんが尻尾で指し示した場所は、棚の後ろに現れた扉だ。まさかそこを開ければ俺とコムギさんのお部屋に行けるという話だろうか。
「すぐに分かるニャ」
コムギさんを信じて出現した壁の扉に手を触れると、不思議なことに引き戸タイプのようで、恐る恐るスライドさせてみるとそこには見慣れたワンルームの部屋があった。
「えぇ!? つ、繋がったってこと?」
「ウニャ」
「亜空間スキルだから出来るかもしれないとは思ってたけど、まさか本当に繋がるなんて……」
俺の驚きにコムギさんは目を細めて満足そう。
「ここの小屋は猫好きが使っていた小屋だからニャ~。きっと、トージを大好きな私の想いに応えてくれたと思うニャ」
「俺も大好きだよ!」
「ニャゥ~」
「あっ、トージ! 大変だぞ、小屋の中が全然違うぞ!」
「それはね、さっき俺が使ったスキルでつるはしとか鍬とかを綺麗に……あれっ? え、何で……?」
俺が直したのはテーブルとつるはし、それと立て掛けられた農機具だけだったはず。それなのに、小屋の部屋全体が全て修復され真新しい内装に変化していた。
それどころか棚の裏側に、別の場所に行けるかのような扉が出現している。
……というより、復元して現れたのか。開けたらどこかに行けたりして?
「それにしたっておかしい。ここまでしたつもりはないのに」
「トージは魔法が使えたのか~。おいらも少し使えるけど、こんなことは出来ないぞ~」
「魔法じゃないよ。魔法だとしてもこんなことまでは出来ないからね……」
そういえば俺の腕の中で眠ってるコムギさんは――
「ムニャ……ニャフゥ~何だか騒がしいニャ」
「コムギさん、大丈夫?」
「ニャ?」
俺の心配をよそに、コムギさんはただ単に寝ていただけかのような反応を見せる。
「コムギ。お前、外でぐったりしてたぞ。おいらがトージに教えてあげなきゃ、お前危なかったんだぞ!」
「遊びまわってたのに随分と偉そうニャ」
良かった、いつものコムギさんだ。
そういえば。
「クウくんはダンジョンに行ってたんじゃなかったっけ? それが何で外にいたの?」
「行ってたぞ! でも、おいら途中でお腹が空いたんだ。だからすぐに外に出たけど、トージがいる村の場所を忘れたんだ」
意外と早くダンジョンから出てたんだ。確かにお腹も空くかも。
「その後はどこに?」
村に来られなかったならどこに身を潜めたんだろうか。今まで探検していたとはいえ、外を出歩くのは危険が伴うのに。
「おいら、よく分からない。迷いながら歩き回ったんだ。そしたら、トージに似た奴に拾われてご飯食べさせてもらった。そいつから種ももらったぞ~」
「え? 俺に似た……人間なのかな?」
「知らない。でもそいつ、おいらと同じ奴を連れてた。そいつの髭がくすぐったかったぞ~」
髭をしていて猫を連れていた――もしかして、王国にいた老商人のお爺さんなのでは。確か連れているのは白い猫さんだったけど。
「同じって猫さんのことかな? それって白の……」
「うん?」
色は――あぁ、いや人間と違って色の判別は青と緑しか出来ないんだったっけ。だとすると白い猫かどうかなんて分かるわけないか。
「トージ。クウは人間になれるから色の区別は分かるはずニャ。私は人間になれなくてももちろん分かるニャ!」
「そうなんだ」
人間の世界に長くいただろうし、そもそもコムギさんは力があるから見えてもおかしくはない。
「何だ? 白がどうかしたのか~?」
「髭の人が連れていた猫さんは白い猫さんだったのかな?」
「そうだぞ~。そいつ、旅をしてるって言ってたぞ。村の場所が分かればおいらが案内出来たのに悔しいぞ」
メルバ漁村は外からの人間をあまり歓迎しない村だから、案内したとしても歓迎するかどうか。猫さんがいれば違うかもだけど。
「あ、そういえば種を貰ったって言ってたね。何の種なのかな?」
「そいつが言ってたぞ。おいらの近くに人間がいるなら、そいつに渡せば分かるって」
あの爺さん、俺がどこにいるのか分かってるんじゃ?
猫さんを連れてるし猫のネットワークとかありそうなんだが。思わずコムギさんを見るも、彼女は興味なさげだ。
「ウウニャ……トージ。ここじゃなくてお部屋で眠りたいニャ。連れて行ってほしいニャ」
「ええ? そんなに眠いの?」
「ここよりもあの部屋で寝る方が回復が早いニャ」
漁村には猫さんの気が満ちる何かがありそうな言い方だな。それは違うとしても、あの部屋にはコムギさんが拾ってきたものも多いし、居心地がいいだけかも。
「それじゃあ、クウくん。コムギさんを休ませたいから、村に一度戻るね」
「種はこの上に置いておくぞ~?」
「そうだね。それでいいよ」
あの種は恐らく畑とかに植える種じゃなくて、属性の植木鉢に植えるもののはず。あの老商人だったら何となくそんな気がする。
「コムギさん。じゃあ、行こうか」
「違うニャ……トージのスキルを使えばすぐニャ」
「俺のスキル?」
「こっちニャ」
コムギさんが尻尾で指し示した場所は、棚の後ろに現れた扉だ。まさかそこを開ければ俺とコムギさんのお部屋に行けるという話だろうか。
「すぐに分かるニャ」
コムギさんを信じて出現した壁の扉に手を触れると、不思議なことに引き戸タイプのようで、恐る恐るスライドさせてみるとそこには見慣れたワンルームの部屋があった。
「えぇ!? つ、繋がったってこと?」
「ウニャ」
「亜空間スキルだから出来るかもしれないとは思ってたけど、まさか本当に繋がるなんて……」
俺の驚きにコムギさんは目を細めて満足そう。
「ここの小屋は猫好きが使っていた小屋だからニャ~。きっと、トージを大好きな私の想いに応えてくれたと思うニャ」
「俺も大好きだよ!」
「ニャゥ~」
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