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35.魔女と奴隷と走馬灯
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(いつまでもこんな狭い所で追いかけっこしていられない……!! いつか絶対に捕まってしまう。この家から調教師を離せば、ダリアさんがオーウェン様を連れて逃げてくれるかもしれない……!!)
どかどかと靴音を鳴らして追いかけてくるリチャードの伸びてくる手を避けながら、ザジは箒を抱えて二階の手すりから飛び降りる。箒の浮力で衝撃を殺して一階に着地した。スカートがぶわりと膨らんではためく。彼女はそのまま玄関の扉を開け放ち、庭に駆けだした。
(誰かに助けを求めないと……誰が助けてくれる? ライザさん? エブリンさん? 男の人がいるところがいい、そしたらライザさんはなしだ。あそこには女の人しかいない。エブリンさんの森小屋にはアランさんがいるけど、彼はそこそこ中年だし、あそこにはカーラと赤ちゃんたちがいるじゃない!! 駄目だ、そんなところに助けは求められない……!!)
目まぐるしく思考が回るザジの脳裏に、軽薄な笑顔が思い浮かんだ。
(そうだ、奴隷市場!! ウィニーさんの所に行こう!! 身内とは言え顧客に危害を加えられるのは面白くないはず!!)
ザジは走って助走をつけると箒に飛び乗り、奴隷市場の方向へ向かって飛び出した。リチャードが走って追いかけてくることを予測してちらりと後方を見やる。
「嘘!!!!!! なんで!!!!?????」
後ろに付いて飛んで来ていたのは、ダリアの体にしがみつくリチャードを乗せた赤い箒だった。
ダリアの顔は無表情で、感情が推し量れなかった。それを見た瞬間、彼女にオーウェンを助けてもらう計画はザジの頭から消えた。
(あの人も調教師に調教されてて言うことを聞いてしまうんだ……!! 頼れない!! どうする……!!?)
二本の箒は晴天の空の中をビュンビュンと風を切って飛ぶ。目を開けると目が痛い。ザジは顔の前を腕で押さえてスピードを上げた。その時腕の陰から真っ赤な塊が飛び出して追い越していくのが見えた。ダリアの箒が先回りしてザジの進行方向を塞ぐように静止したのだ。
(ぶつかる!!!)
もうだめだ、とザジが目を閉じると、突然手の中の箒が真上にぐんと上昇した。勢いよく引っ張られ、肩が外れそうに痛む。それでもザジは箒から手を離さない。
エウェンの箒は空中で宙返りして、リチャード達の真下をくぐってその先へ飛んだ。
「鼠の癖に飛び回りやがって!! ダリア、何してやがる、追うんだよ!!!」
「……はい……リチャード様……」
意思のない人形のようなダリアは淡々と返事をすると、ザジを追って箒の速度を上げた。
(ぐうう、やっぱりあっちのほうが魔女として年季はいってるから箒の扱いがうまい……!! 当たり前だよね。あたしつい最近飛べるようになったばっかりなんだよ……!? これじゃ奴隷市場にたどり着く前に追いつかれてしまう……!! もう一旦帰る!? 姉弟子さんは入ってくるかもしれないけど、調教師が結界に入る許可はオーウェン様、絶対出してないはず!! そうだ!! そうするしかない!!)
ザジはこの土地の住人ではないので、オーウェンが仕事で行き来する道しか知らない。彼女の行ける場所はごく少数に限られていた。彼女は方向転換して、魔女の庵の方向へ目的地を変える。とにかく、早く早く。足の下に大森林が見え始めた。森に入ってしばらく進まないとオーウェンの結界が及ぶ範囲にはたどり着けない。ザジは高度を落として、結界に入るためにさらにスピードを上げた。
その時。
「!!!!??????!!!!????!!!」
ぐんと後ろに引っ張られる衝撃を感じて、ザジはつい振り向いてしまう。すぐそこまで迫って、大きな手でザジの乗っている箒の柄をがっしり掴んだリチャードの視線と、ザジの視線がぶつかった。
(あっ……!!)
紫の光が散りばめられた青い瞳が、ザジの黒い瞳を射抜く。どくん、とザジの心臓が跳ねあがり、足のつま先から脳天まで電流のような快感が走った。
「ん゛あああああ゛あ゛ああぁッッ!!!!!!!」
『止まれ、この薄汚い泥棒鼠が』
リチャードの命令が、重い枷のように心にがっちりと嵌った。自分はこの男に逆らえない。でも、駄目だ。もうあの地下室には戻りたくない。
ザジはしっかりと箒を握っていた手を、そっと離した。小さな体が空中に投げ出される。
「な、何……ッ!!」
予想していなかったザジの行動に驚いたリチャードの顔がどんどん遠のいていく。高度は結構落としたと思う。運が良ければ、うっそうと茂った森の木が自分の体をなんどかバウンドさせて、骨折くらいでなんとかなるんじゃないだろうか。
(うまく行かなかったら……死ぬんだけど……)
ザジは両目をぎゅっと握って、原本の入っている肩掛けカバンを抱きしめる。
思えば自分の人生はしみったれたものだ。告白もしてないうちに失恋して、その傷も癒えないうちに人買いに誘拐され、海の向こうの知らない土地に連れてこられて。好きでもない男に処女を破られ、堅気の娘なら絶対しないような奉仕を覚え込まされ、それを喜ぶような体に改造され、最期は地面に叩きつけられて死ぬのか。
(でも、あたしを買ったのがオーウェン様でよかったな……)
ザジは、奴隷市場で新種の動物をうっかり見つけた人みたいな顔でこっちを凝視している陰気な顔の裸足の男と目が合った時のことを思いだした。全身真っ黒で、なのに顔と手と足だけ青白くて。人相の悪さに似合わず、初心で、世話焼きで、そうかと思えば年頃の男の子っぽい一面もある不思議な男の魔女。
(あ、あたしまだオーウェン様に抱いてもらってないじゃん。しまったな~、あたしあの調教師にだけおまんこ使われたまま思い出上書きされずに死ぬんだ。嫌だなあ……)
嫌だねえ、とオーウェンの口癖が頭をよぎって、ザジはクスリと笑った。
「オーウェン様、ありがとう。あなたとの日々はけっこう悪くなかった」
胸が悪くなるくらいのスピードで、丸めた身体は落ちていく。ザジはこちらに来たばかりの時、箒の操作を誤って突っ込んだ茂みの先の、苔の花畑で抱きしめられた腕の暖かさをただ必死に思い浮かべて、決定的な瞬間を迎える覚悟をした。
「…………!!」
その時、巻き付くように長い腕の感触が、彼女の体を抱き留めた。その衝撃が殴られたように強かったので、ザジは「ぐえっ!!」と潰れたような声を上げる。思わず目を開けると、眼下に血にまみれた裸足の足がぶらぶらと揺れているのが見えた。
「……えっ!!!!」
ザジが驚いて見上げた上に、奥目で鷲鼻、そしてへの字口の黒髪の男の顔があった。
「……アタシは、待機しておいて、出てこなかったら助けを呼べって言ったはずなのに、アンタなんで追いかけっこしてるんだい。嫌だねえ!!」
「オーウェン様ぁ!!!」
オーウェンは靴が括りつけられた愛用の箒に片手でぶら下がり、開いた手でザジを抱き留めていた。追って来たリチャードを見上げながら、彼はゆっくりと地面に向かって降りていく。そこは、先ほどザジが思い浮かべていた苔の花が咲き乱れる広場だった。
「魔女野郎……鍵は全部おれが持っているのに……貴様一体どうやってあの地下室から……」
「……人を閉じ込めるいたずらなんて、ガキの頃にこっぴどく怒られて懲りてやめとかなきゃいけないようなことを、大の大人がよくやるもんだよ。アンタのかあさんはアンタにそんなことも教えちゃくれなかったのかい」
「おふくろの悪口を言うな!!」
「だったらアタシだって言わせてもらうよ。もう少しでザジが死ぬところだったんだ」
オーウェンはリチャードを睨みつけたまま、ザジを降ろした。ザジは慌てて駆け出し、茂みの後ろに身を隠した。ダリアはリチャードを箒から下ろしたきり、ぼんやりと立ち尽くしている。
「ザジを……アタシの……。ぼくの……」
二人の男が白い花が咲き乱れる中で対峙していた。二人の女はそれを固唾をのんで見守っている。虫が、鳥が、小さな生き物たちも、その尋常でない雰囲気に慄いてガサガサと騒ぎ始めていた。
「アンタ!! ぼくの好きな女の子に、一体何してくれてやがんだい!!!!!!!!!!!」
絞り出すようなオーウェンの怒鳴り声が、森に響いた。
どかどかと靴音を鳴らして追いかけてくるリチャードの伸びてくる手を避けながら、ザジは箒を抱えて二階の手すりから飛び降りる。箒の浮力で衝撃を殺して一階に着地した。スカートがぶわりと膨らんではためく。彼女はそのまま玄関の扉を開け放ち、庭に駆けだした。
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目まぐるしく思考が回るザジの脳裏に、軽薄な笑顔が思い浮かんだ。
(そうだ、奴隷市場!! ウィニーさんの所に行こう!! 身内とは言え顧客に危害を加えられるのは面白くないはず!!)
ザジは走って助走をつけると箒に飛び乗り、奴隷市場の方向へ向かって飛び出した。リチャードが走って追いかけてくることを予測してちらりと後方を見やる。
「嘘!!!!!! なんで!!!!?????」
後ろに付いて飛んで来ていたのは、ダリアの体にしがみつくリチャードを乗せた赤い箒だった。
ダリアの顔は無表情で、感情が推し量れなかった。それを見た瞬間、彼女にオーウェンを助けてもらう計画はザジの頭から消えた。
(あの人も調教師に調教されてて言うことを聞いてしまうんだ……!! 頼れない!! どうする……!!?)
二本の箒は晴天の空の中をビュンビュンと風を切って飛ぶ。目を開けると目が痛い。ザジは顔の前を腕で押さえてスピードを上げた。その時腕の陰から真っ赤な塊が飛び出して追い越していくのが見えた。ダリアの箒が先回りしてザジの進行方向を塞ぐように静止したのだ。
(ぶつかる!!!)
もうだめだ、とザジが目を閉じると、突然手の中の箒が真上にぐんと上昇した。勢いよく引っ張られ、肩が外れそうに痛む。それでもザジは箒から手を離さない。
エウェンの箒は空中で宙返りして、リチャード達の真下をくぐってその先へ飛んだ。
「鼠の癖に飛び回りやがって!! ダリア、何してやがる、追うんだよ!!!」
「……はい……リチャード様……」
意思のない人形のようなダリアは淡々と返事をすると、ザジを追って箒の速度を上げた。
(ぐうう、やっぱりあっちのほうが魔女として年季はいってるから箒の扱いがうまい……!! 当たり前だよね。あたしつい最近飛べるようになったばっかりなんだよ……!? これじゃ奴隷市場にたどり着く前に追いつかれてしまう……!! もう一旦帰る!? 姉弟子さんは入ってくるかもしれないけど、調教師が結界に入る許可はオーウェン様、絶対出してないはず!! そうだ!! そうするしかない!!)
ザジはこの土地の住人ではないので、オーウェンが仕事で行き来する道しか知らない。彼女の行ける場所はごく少数に限られていた。彼女は方向転換して、魔女の庵の方向へ目的地を変える。とにかく、早く早く。足の下に大森林が見え始めた。森に入ってしばらく進まないとオーウェンの結界が及ぶ範囲にはたどり着けない。ザジは高度を落として、結界に入るためにさらにスピードを上げた。
その時。
「!!!!??????!!!!????!!!」
ぐんと後ろに引っ張られる衝撃を感じて、ザジはつい振り向いてしまう。すぐそこまで迫って、大きな手でザジの乗っている箒の柄をがっしり掴んだリチャードの視線と、ザジの視線がぶつかった。
(あっ……!!)
紫の光が散りばめられた青い瞳が、ザジの黒い瞳を射抜く。どくん、とザジの心臓が跳ねあがり、足のつま先から脳天まで電流のような快感が走った。
「ん゛あああああ゛あ゛ああぁッッ!!!!!!!」
『止まれ、この薄汚い泥棒鼠が』
リチャードの命令が、重い枷のように心にがっちりと嵌った。自分はこの男に逆らえない。でも、駄目だ。もうあの地下室には戻りたくない。
ザジはしっかりと箒を握っていた手を、そっと離した。小さな体が空中に投げ出される。
「な、何……ッ!!」
予想していなかったザジの行動に驚いたリチャードの顔がどんどん遠のいていく。高度は結構落としたと思う。運が良ければ、うっそうと茂った森の木が自分の体をなんどかバウンドさせて、骨折くらいでなんとかなるんじゃないだろうか。
(うまく行かなかったら……死ぬんだけど……)
ザジは両目をぎゅっと握って、原本の入っている肩掛けカバンを抱きしめる。
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(でも、あたしを買ったのがオーウェン様でよかったな……)
ザジは、奴隷市場で新種の動物をうっかり見つけた人みたいな顔でこっちを凝視している陰気な顔の裸足の男と目が合った時のことを思いだした。全身真っ黒で、なのに顔と手と足だけ青白くて。人相の悪さに似合わず、初心で、世話焼きで、そうかと思えば年頃の男の子っぽい一面もある不思議な男の魔女。
(あ、あたしまだオーウェン様に抱いてもらってないじゃん。しまったな~、あたしあの調教師にだけおまんこ使われたまま思い出上書きされずに死ぬんだ。嫌だなあ……)
嫌だねえ、とオーウェンの口癖が頭をよぎって、ザジはクスリと笑った。
「オーウェン様、ありがとう。あなたとの日々はけっこう悪くなかった」
胸が悪くなるくらいのスピードで、丸めた身体は落ちていく。ザジはこちらに来たばかりの時、箒の操作を誤って突っ込んだ茂みの先の、苔の花畑で抱きしめられた腕の暖かさをただ必死に思い浮かべて、決定的な瞬間を迎える覚悟をした。
「…………!!」
その時、巻き付くように長い腕の感触が、彼女の体を抱き留めた。その衝撃が殴られたように強かったので、ザジは「ぐえっ!!」と潰れたような声を上げる。思わず目を開けると、眼下に血にまみれた裸足の足がぶらぶらと揺れているのが見えた。
「……えっ!!!!」
ザジが驚いて見上げた上に、奥目で鷲鼻、そしてへの字口の黒髪の男の顔があった。
「……アタシは、待機しておいて、出てこなかったら助けを呼べって言ったはずなのに、アンタなんで追いかけっこしてるんだい。嫌だねえ!!」
「オーウェン様ぁ!!!」
オーウェンは靴が括りつけられた愛用の箒に片手でぶら下がり、開いた手でザジを抱き留めていた。追って来たリチャードを見上げながら、彼はゆっくりと地面に向かって降りていく。そこは、先ほどザジが思い浮かべていた苔の花が咲き乱れる広場だった。
「魔女野郎……鍵は全部おれが持っているのに……貴様一体どうやってあの地下室から……」
「……人を閉じ込めるいたずらなんて、ガキの頃にこっぴどく怒られて懲りてやめとかなきゃいけないようなことを、大の大人がよくやるもんだよ。アンタのかあさんはアンタにそんなことも教えちゃくれなかったのかい」
「おふくろの悪口を言うな!!」
「だったらアタシだって言わせてもらうよ。もう少しでザジが死ぬところだったんだ」
オーウェンはリチャードを睨みつけたまま、ザジを降ろした。ザジは慌てて駆け出し、茂みの後ろに身を隠した。ダリアはリチャードを箒から下ろしたきり、ぼんやりと立ち尽くしている。
「ザジを……アタシの……。ぼくの……」
二人の男が白い花が咲き乱れる中で対峙していた。二人の女はそれを固唾をのんで見守っている。虫が、鳥が、小さな生き物たちも、その尋常でない雰囲気に慄いてガサガサと騒ぎ始めていた。
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