36 / 62
それぞれの仕事
36
しおりを挟む
明日もあるからとあの後すぐみんなそれぞれの部屋へ向かった。
俺も自分の部屋へ戻り、すぐにお風呂に入った。
「ふぅ、さっぱりしたー、」
タオルでわしゃわしゃ髪を拭きながら脱衣所を出る。
「ちゃんと髪乾かしてきて。」
「うわっ、もう来てたんだ。」
突然声がして見れば、ベッドに腰掛けた夜月がいた。
「うん。風邪引くから早く髪乾かしてきて。」
「、、うん。」
面倒くさいな、と思いながら渋々返事をするとため息をついて立ち上がった夜月。
「しょうがないな。
ほら回れ右。」
近づいた夜月に肩をクルッと動かされ体が半回転した。
脱衣場を向く形となり、そのまま背中を押されたのでまた脱衣場へ逆戻りになってしまった。
強制的に戻され、渋々ドライヤーへ手を伸ばすとスイッと俺の手が届く前にドライヤーが取られた。
「え?」
「俺が乾かしてあげる。ほら、前向いて。」
「え?、、え??」
何で夜月が?手を煩わせるわけには、、とキョロキョロしているとグイッと前を向かされドライヤーのスイッチがオンになる。
ブォーーと音がして諦めた俺はそのまま大人しく夜月に髪を乾かしてもらった。
優しく髪に触れて乾かしてくれる夜月。
心地よくて眠くなってきた、、
「終わり。」
ドライヤーの音が止み、そう終わりを告げられた。
「ありがと。ふぁ、、
心地よくて眠くなってきた、」
「は?まだダメ。」
欠伸をしながら言った俺の肩をガシッと掴み否定してくる夜月。
「えぇー、なんで?」
「明日一緒に寝てくれないんだろ。
今のうちに堪能しとく。」
そう言ってギュッと後ろから抱きしめられる。
「堪能って、、」
「咲夜がいないと眠れないの知ってるだろ。」
「うん、言ってたね。
、、でも俺がいなくなったらどうするの。」
「いなくならないだろ。」
「いなくならないけど、もしもの話。
夜月だっていつか結婚とか、「咲夜以外と?無理。しない。する訳ない。」
そんな断定しなくても、、
「分からないだろ。先の事なんて、」
「絶対しないから。
もうこの話終わり。
歯、磨くよ。」
そう言ってスルッと離れた夜月が脱衣場にある歯ブラシに歯磨き粉を付けて渡してくれた。
「ありがと。」
お礼を言って歯ブラシを受け取り一緒に歯を磨く。
朝の恒例であるが、夜一緒に磨くのは初めてかもしれない。
少し不思議に思いながらも朝同様磨いていく。
「じゃあベッドまで運んでー。」
そう言っていつもの様に後ろから体重を掛けてくる夜月。
引きずるようにベッドへ向かう。
ふぁ、、歯を磨くとさらに眠くなってきた、、
「また欠伸。」
そう言って頬をつついてくる。
「だって、寝る準備が終わると後は寝るだけだと思って眠くなるんだよ。」
「子どもみたい。」
「うるさい。夜月は眠くないの?」
「眠くない。」
「昼寝でもした?」
「してない。興奮してるから眠くない。」
「何で興奮してんだよ、うわっ!」
ドサッ
ベッドにたどり着いたところで体重をかけられ2人まとめてベッドへダイブした。
「ちょっと!危ないよ、」
「ははっ、目覚めた?」
「そりゃー、」
「ふふっ
さっきの答え、咲夜が目の前にいるから興奮してるんだよ。」
倒れたままの俺の上に覆いかぶさるように乗り、正面に顔が来たところでそう言われた。
「なっ//、なにそれ、」
真正面でそんなこと言われたら照れるに決まってる、、恥ずかしいからやめて欲しい、、
「照れてる。可愛い。」
俺の頬から顎にかけてをそっと擦りながらそう呟く夜月。
「もういいから//!
ほら、横に寝て!」
恥ずかしすぎて逃れたくて、力任せに夜月の手を振り払い、寝転がるベッドの空いている隣のスペースをバシバシ叩く。
「、、はぁ、分かった。」
そう言って俺の横にごろんと転がる夜月。
ホッとしたのも束の間、
「そのかわり、」
ぎゅーっっ
突然横から抱きつかれて苦しくなる。
「ちょっと苦しいって、」
抗議すると少し腕の力が緩まった。
それでもがっしりホールドされてるけど、、
「朝までこのまま。」
「えぇー、、寝れないよ。
夜月寝苦しくないの?」
「全然。それに寝なくていいじゃん。
このまま起きていよう。」
「寝ないとダメだよ。
明日も仕事あるんだから、、」
「えぇー、」
今度は夜月が抗議の声をあげながら俺の頭に顔をすりすりと擦り付けてくる。
「夜月も寝ないと。」
「、、別に寝なくていい。
咲夜がいない時はいつも寝てないし。」
「そうなの?」
「うん。」
本当に俺がいないと眠れないんだ、、と改めて知らされる。
今までどうしてたんだろう。
でも俺だって毎日寝られるとは限らないから何か策を考えないとなぁ、、
「だから咲夜、ずっと傍にいて。」
そう言った夜月の言葉が冗談とは思えないほど切実で。
どう返事をしたら良いか戸惑っていると、必要ないとでも言うようにホールドが緩まり背中を優しくトントンされた。
「しょうがないから寝かせてあげる。
明日も仕事頑張って。」
「うん。ありがと。」
トントン、、がとても優しくて徐々に瞼が重たくなっていく。
気づけば優しい温もりに意識を手放していた。
俺も自分の部屋へ戻り、すぐにお風呂に入った。
「ふぅ、さっぱりしたー、」
タオルでわしゃわしゃ髪を拭きながら脱衣所を出る。
「ちゃんと髪乾かしてきて。」
「うわっ、もう来てたんだ。」
突然声がして見れば、ベッドに腰掛けた夜月がいた。
「うん。風邪引くから早く髪乾かしてきて。」
「、、うん。」
面倒くさいな、と思いながら渋々返事をするとため息をついて立ち上がった夜月。
「しょうがないな。
ほら回れ右。」
近づいた夜月に肩をクルッと動かされ体が半回転した。
脱衣場を向く形となり、そのまま背中を押されたのでまた脱衣場へ逆戻りになってしまった。
強制的に戻され、渋々ドライヤーへ手を伸ばすとスイッと俺の手が届く前にドライヤーが取られた。
「え?」
「俺が乾かしてあげる。ほら、前向いて。」
「え?、、え??」
何で夜月が?手を煩わせるわけには、、とキョロキョロしているとグイッと前を向かされドライヤーのスイッチがオンになる。
ブォーーと音がして諦めた俺はそのまま大人しく夜月に髪を乾かしてもらった。
優しく髪に触れて乾かしてくれる夜月。
心地よくて眠くなってきた、、
「終わり。」
ドライヤーの音が止み、そう終わりを告げられた。
「ありがと。ふぁ、、
心地よくて眠くなってきた、」
「は?まだダメ。」
欠伸をしながら言った俺の肩をガシッと掴み否定してくる夜月。
「えぇー、なんで?」
「明日一緒に寝てくれないんだろ。
今のうちに堪能しとく。」
そう言ってギュッと後ろから抱きしめられる。
「堪能って、、」
「咲夜がいないと眠れないの知ってるだろ。」
「うん、言ってたね。
、、でも俺がいなくなったらどうするの。」
「いなくならないだろ。」
「いなくならないけど、もしもの話。
夜月だっていつか結婚とか、「咲夜以外と?無理。しない。する訳ない。」
そんな断定しなくても、、
「分からないだろ。先の事なんて、」
「絶対しないから。
もうこの話終わり。
歯、磨くよ。」
そう言ってスルッと離れた夜月が脱衣場にある歯ブラシに歯磨き粉を付けて渡してくれた。
「ありがと。」
お礼を言って歯ブラシを受け取り一緒に歯を磨く。
朝の恒例であるが、夜一緒に磨くのは初めてかもしれない。
少し不思議に思いながらも朝同様磨いていく。
「じゃあベッドまで運んでー。」
そう言っていつもの様に後ろから体重を掛けてくる夜月。
引きずるようにベッドへ向かう。
ふぁ、、歯を磨くとさらに眠くなってきた、、
「また欠伸。」
そう言って頬をつついてくる。
「だって、寝る準備が終わると後は寝るだけだと思って眠くなるんだよ。」
「子どもみたい。」
「うるさい。夜月は眠くないの?」
「眠くない。」
「昼寝でもした?」
「してない。興奮してるから眠くない。」
「何で興奮してんだよ、うわっ!」
ドサッ
ベッドにたどり着いたところで体重をかけられ2人まとめてベッドへダイブした。
「ちょっと!危ないよ、」
「ははっ、目覚めた?」
「そりゃー、」
「ふふっ
さっきの答え、咲夜が目の前にいるから興奮してるんだよ。」
倒れたままの俺の上に覆いかぶさるように乗り、正面に顔が来たところでそう言われた。
「なっ//、なにそれ、」
真正面でそんなこと言われたら照れるに決まってる、、恥ずかしいからやめて欲しい、、
「照れてる。可愛い。」
俺の頬から顎にかけてをそっと擦りながらそう呟く夜月。
「もういいから//!
ほら、横に寝て!」
恥ずかしすぎて逃れたくて、力任せに夜月の手を振り払い、寝転がるベッドの空いている隣のスペースをバシバシ叩く。
「、、はぁ、分かった。」
そう言って俺の横にごろんと転がる夜月。
ホッとしたのも束の間、
「そのかわり、」
ぎゅーっっ
突然横から抱きつかれて苦しくなる。
「ちょっと苦しいって、」
抗議すると少し腕の力が緩まった。
それでもがっしりホールドされてるけど、、
「朝までこのまま。」
「えぇー、、寝れないよ。
夜月寝苦しくないの?」
「全然。それに寝なくていいじゃん。
このまま起きていよう。」
「寝ないとダメだよ。
明日も仕事あるんだから、、」
「えぇー、」
今度は夜月が抗議の声をあげながら俺の頭に顔をすりすりと擦り付けてくる。
「夜月も寝ないと。」
「、、別に寝なくていい。
咲夜がいない時はいつも寝てないし。」
「そうなの?」
「うん。」
本当に俺がいないと眠れないんだ、、と改めて知らされる。
今までどうしてたんだろう。
でも俺だって毎日寝られるとは限らないから何か策を考えないとなぁ、、
「だから咲夜、ずっと傍にいて。」
そう言った夜月の言葉が冗談とは思えないほど切実で。
どう返事をしたら良いか戸惑っていると、必要ないとでも言うようにホールドが緩まり背中を優しくトントンされた。
「しょうがないから寝かせてあげる。
明日も仕事頑張って。」
「うん。ありがと。」
トントン、、がとても優しくて徐々に瞼が重たくなっていく。
気づけば優しい温もりに意識を手放していた。
121
あなたにおすすめの小説
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
人気アイドルグループのリーダーは、気苦労が絶えない
タタミ
BL
大人気5人組アイドルグループ・JETのリーダーである矢代頼は、気苦労が絶えない。
対メンバー、対事務所、対仕事の全てにおいて潤滑剤役を果たす日々を送る最中、矢代は人気2トップの御厨と立花が『仲が良い』では片付けられない距離感になっていることが気にかかり──
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
たとえば、俺が幸せになってもいいのなら
夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語―――
父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。
弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。
助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
魔王様の執着から逃れたいっ!
クズねこ
BL
「孤独をわかってくれるのは君だけなんだ、死ぬまで一緒にいようね」
魔王様に執着されて俺の普通の生活は終わりを迎えた。いつからこの魔王城にいるかわからない。ずっと外に出させてもらってないんだよね
俺がいれば魔王様は安心して楽しく生活が送れる。俺さえ我慢すれば大丈夫なんだ‥‥‥でも、自由になりたい
魔王様に縛られず、また自由な生活がしたい。
他の人と話すだけでその人は罰を与えられ、生活も制限される。そんな生活は苦しい。心が壊れそう
だから、心が壊れてしまう前に逃げ出さなくてはいけないの
でも、最近思うんだよね。魔王様のことあんまり考えてなかったって。
あの頃は、魔王様から逃げ出すことしか考えてなかった。
ずっと、執着されて辛かったのは本当だけど、もう少し魔王様のこと考えられたんじゃないかな?
はじめは、魔王様の愛を受け入れられず苦しんでいたユキ。自由を求めてある人の家にお世話になります。
魔王様と離れて自由を手に入れたユキは魔王様のことを思い返し、もう少し魔王様の気持ちをわかってあげればよかったかな? と言う気持ちが湧いてきます。
次に魔王様に会った時、ユキは魔王様の愛を受け入れるのでしょうか?
それとも受け入れずに他の人のところへ行ってしまうのでしょうか?
三角関係が繰り広げる執着BLストーリーをぜひ、お楽しみください。
誰と一緒になって欲しい など思ってくださりましたら、感想で待ってますっ
『面白い』『好きっ』と、思われましたら、♡やお気に入り登録をしていただけると嬉しいですっ
第一章 魔王様の執着から逃れたいっ 連載中❗️
第二章 自由を求めてお世話になりますっ
第三章 魔王様に見つかりますっ
第四章 ハッピーエンドを目指しますっ
週一更新! 日曜日に更新しますっ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる