アイドルのマネージャーになったら

はぴたん

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マネージャーになる

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「なんで?」

「え?あ、一応聞いておけば帰ってくるタイミングで「違う!なんで?なんで敬語なの!」

「え?」

「え?じゃなくて。」
「敬語なしって言ったよね?」

、、、凄く怒ってる、なんでこんなに怒ってるんだろう。

「はい、あ、うん。ごめ、ん。」

「次僕達に敬語使ったらお仕置だから。」

「ええ、、」

「で?」
「何が知りたい訳?」

口調は相変わらずトゲトゲしているが聞いてくれるみたいだ。

「あ、、他の2人がいつ帰ってくるか、分かる?」

敬語になりそうで少したどたどしく話す。

「んー、、はるちゃんはもう少ししたら帰ってくるんじゃない?」
「撮影だったよね、遅くなるかもって言ってた。」
「よっちゃんは分かんない。」
「よっちゃんの事は誰にも分かんない。
まぁ帰ってくるけどいつ帰ってるか分かんないんだよね。気づいたら朝いる。」

「そうなんだ、、ありがとう。
あ、あと、みんなお風呂浸かる?
部屋にシャワーがあって驚いたんだけど、みんな部屋で浴びるのかな。」

斗哉は部屋で浴びる派っぽいな。

「掃除してくれるならお風呂浸かりたーい!」
「僕達は浸かりたい派!
はるちゃんも浸かりたいんじゃない?」

「そっか、分かった。
じゃあ今からお風呂沸かしてくる。」

「「やった!」」

相当嬉しかったのか顔を見合せて喜んでいる。
可愛い。
そんなに喜んでくれるなら毎日お風呂沸かしてあげよう。と、微笑ましく思いながらリビングを出てバスルームへ向かう。

洗面台の下の棚を開けてみると掃除道具や洗剤のストックなどが綺麗に並べられていた。
必要なものは全て揃ってるな。
誰が管理しているんだろう、と不思議に思いながらも掃除道具を持ってバスタブへ向かう。

元々綺麗だったので掃除は直ぐに終わった。
必要無かったかもしれないぐらい綺麗だった。

ボタンを押してお湯を沸かし、リビングに戻り明日の朝ごはんの仕込みをする。

途中でお風呂が沸いたとアナウンスが流れ、双子達がどちらが先に入るかで盛り上がっていた。
微笑ましく見守っていると、

ピンポーン

「はーい!」

"こんばんは、佐々木です。"

「どーぞー!」ピッ

「あ、ねぇ!それって、」

「あぁ、これ?
駐車場前の画面と繋がってんの。」
「佐々木さんもばっちり映ってたし、確認したらこのボタン押せばシャッター開いて入ってくんの。」

「なるほど、、」

感心していると玄関の方から物音が聞こえてきた。


「たっだいまー!」

声とともに元気に部屋に入ってきたのは茶髪でふわふわパーマの男の人。
その後ろに少し前に会った時より明らかに疲れた顔をしている佐々木さんが続いている。

「あれ?初めて見る人がいるー!」

勢いそのままに俺に向かって突進してくる。
たれ目だし見た目的に陽稀だろうけど、癒し系というより元気系??な感じだ、
仕事終わりなはずなのに元気が有り余っている。

「初めまして。
マネージャーを務める事になった冴島です。
よろしくお願いいたします。」

「冴島?何?下の名前も教えてよー!
あ、僕陽稀ね!」

「咲夜です。」

「へー!可愛い名前!咲夜だってー!」

「僕達は知ってるよ。」
「ねーさくちゃん!」

「えー!ずるーい!」

「陽稀さん、明日もあるのでまずは休んでください。」

「ちぇー僕はまだまだ元気だよ!」

「陽稀さん、お腹すいてますか?
良かったらごはん温めます。」

「え!ごはんあるの?
食べたーい!」

ごはんと聞いて途端に笑顔になりテンションが上がる陽稀。
微笑ましく思いながらキッチンへ向かうと、

「咲夜さん、大丈夫でしたか?」

いつの間にか着いてきていた佐々木さんに声をかけられた。

「はい。大丈夫です。
みなさんに良くしていただいてます。」

「そうですか、良かったです。」

「ねぇねぇそのごはんって咲夜の手作り?」

キッチンの向かいにやって来た陽稀が覗き込みながら聞いてきた。

「そんな訳「?そうですよ。」、、え、、
咲夜さん、咲夜さんが作ったんですか、?」

驚いた後、怪訝な顔をしながら佐々木さんか聞いてきた。
勝手に作ってまずかったかな、、

「あ、ごめんなさい。勝手な事をしてしまいましたよね、、」

「あ、いえ、責めている訳ではありませんよ。
ただ、家政夫がいるはずたったので心配になりまして。
家事はその家政夫に任せて大丈夫ですので。」

「今日ゆうちゃんお休みだよー!」
「明日には帰るとか言ってたけど。」

「そうでしたか。」

「その家政夫さんですか?」

「ええ。
灰原優真はいばらゆうまさんと言って、家事全般をやってくださる家政夫さんです。
明日には戻るとの事なので、大丈夫かと思いますが、、」

「大丈夫ですよ。負担ではなかったので。
料理も好きですし。」

「さくちゃんのごはん美味しかったー!」
「また作ってー!」

さっきはそんな事言ってくれなかったのに。
でも素直に嬉しい。

「へぇ、2人が褒めるなんてよっぽど美味しかったんだ!
楽しみー!」

「すぐ出来るのでかけててください。」

「んー、見たいから見てていい?」

「いいですけど、もう出来ますよ?」

「うわぁ!本当だ!いい匂いー!」

料理が温まり、いい香りが広がる。
出来た料理をテーブルに運ぼうとしたが、「僕が運ぶよ!ちょーだい!」と陽稀に言われありがたく渡すと、わくわくした表情でテーブルに置いてくれた。

その後も全て手渡しで並べてもらった。

「ねぇ、食べていい?」

聞かなくても食べていいのに、と思ったが先程のわくわくした表情で言われ思わずふふっと笑みがこぼれた。

「はい。どうぞ。」

「いただきます!」

元気にそう言って食べだした陽稀。

「んー!!沁みるー!
めちゃくちゃ美味しい!」

そう言ってばくばく食べてくれた。

「優真のごはんも美味しいんだけど、The男飯!て感じで毎日食べると体に影響でそうで外食を挟んでたんだ。
ねぇおねがい!また作ってー!
体にも良さそうだし美味しいし、最高なんだけどー!」

「確かにー!」
「毎日食べたいなー!」

「毎日は駄目です。
マネージャーの仕事は思っているよりずっと大変なんです。咲夜さんに倒れられたら私、私は、、」

ふふっ佐々木さんは叔父さんが怖いんだろなぁ。

「ありがとうございます。
毎日は無理ですが、たまに作らせていただきますね。」

「ありがとー!」

「むー、まぁ仕方ないか。」
「毎日が良かった、、絶対また作ってよね!」

「はい。」

「それでは私はこれで。
また明日お迎えに上がりますね。」

「佐々木さん、良かったら食べて行きませんか?」

「いえ、私は家に用意がありますから。
すみません、ありがとうございます。」

「そうだったんですね。
こちらこそ何から何までありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。」

「いえ。」

「では、お気をつけて。」

「はい。」

二度目のお見送りを済ませ、玄関の閉まる音が聞こえた瞬間、先程の事を思い出し不安になる。

チラッと双子を見るとバツの悪そうな顔をした2人と目が合った。

「、、さっきはごめん。」
「急に知らない人と住むって言われて、八つ当たりしちゃった。」

確かに急に知らない人が来たら警戒するよな、、

「気持ち分かるから大丈夫だよ。
、、でも、謝ってくれたって事は、胃袋掴めたって事?」

「「うるさい!!」」

ふふっあはははっっ

必死にハモりながらそう言った2人が面白くて、
2人も同じ事を思ったんだろう、3人で顔を見合せて笑った。

「え、何?どしたの?」

陽稀が不安げに俺達を見回している。

はぁ、久々にこんなに笑ったなぁ。

「改めてよろしく。さくちゃん!」
「よろしく!」

「うん!よろしく。」

「え、何がよろしくなの??」

未だ置いてけぼりな陽稀がソワソワしていてそれもまた面白くて笑ってしまった。

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