見ているだけで満足な姫と死んでも触りませんと誓った剣士の両片思いの恋物語

まつめ

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112.対決

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 アツリュウを救う策戦で、けして犯してはいけない失敗が2つあった。
 一つはバッシャールがグイドの手に落ちること。
 そしてもう一つはリエリーがセウヤ兄に捕まること。

 リエリーは呆然として部屋に立ち尽くしていた。そこはかつてお祖父様の部屋で、リエリーが暗記させられた経典を、何度もできるまで言わされ続けた場所だった。

 モーリヒルドの都に着いた初手で、もはやリエリーは全ての希望を失ってしまった。あまりにあっけなくセウヤ兄に捕まってしまったのだ。

 スオウからも離されて、警護兵にかためられた部屋にリエリーは1人閉じ込められた。誰も会いに来ない、ただ静寂の中時だけが過ぎていくだけだった。セウヤ兄は会いにさえ来ないのかもしれない、アツリュウの安否も分からないまま、これからここで閉じ込められ続けるのだろうか。なんという残酷なやり方だろう。
 リエリーが己の愚かさを呪っていると、何刻も過ぎた頃、部屋の扉が開いた。

 セウヤ兄が入ってきた。長く伸びた髪を後ろに撫でつけて前髪を上げていた。たった3カ月会わなかっただけなのに、もう何年も見ていなかったように、兄は大きく雰囲気を変えていた。

「リエリー変わったな、別人のようだ」
 リエリーが兄に思ったことと同じことを彼は言った。

 車椅子のセウヤ兄の後ろには大柄な体のシンライガがいた。そして捕らえられたと思っていたスオウも一緒に入ってきた。リエリーは驚き、視線を合わせたが、彼の感情は読み取れなかった。

「アツリュウは」
 考えることもできずに、気づいたらその名を呼んでいた。兄は顎を少し上げて、馬鹿にした笑い顔を見せた。

「さあ、殺したかな、どうだったかな忘れたなあ」
 殺したという言葉を聞いただけで、リエリーの体は小さく震え出した。

「あ、アツリュウは……どこにいるのです」

 セウヤは車椅子を自ら動かしリエリーの側に来た。

「ずいぶん礼儀がなっていないなリエリー。久しぶりに会った兄に挨拶は無いのか。ああ、その前に勝手に離宮を抜け出したお詫びの言葉は無いのかな? それより、兄様が一番怒っていることの詫びが最初だろう? あんな男に大切な妹を汚されて、どれほど私が傷ついたか」

 リエリーは兄が近づいてくるだけ、後ろに下がった。怖かった、ぞくぞくと背中から恐ろしさが込み上げて、シオを探した。この部屋でいつだって怒鳴られた、ああお祖父様が見える。

「あんな汚い男に体を開いたことを、恥じております、どうか兄様お許しくださいと、ここで伏して詫びろリエリー!」
 セウヤの怒鳴り声が響き渡った。

 リエリーは両腕を体に巻き付けて己を抱いた。震えが止まらない、下がれるだけ後ろにいき、窓に背が当たってしまった。目の前に車椅子の兄が、烈火のごとく睨みつけ追いつめてくる。

「アツリュウ……」
 その名を呼ぶことしかできなかった。何もできない、アツリュウが生きているかどうかさえ確かめられない。

「悪い子だ、リエリーは本当に悪い。兄をこんな体にしておきながら、欺いて傷つける。言ってみろ、誰のせいで兄は歩けなくなったのだ」
 リエリーは「私です」と言いたくなるのを懸命に耐えて黙っていた。

「ああリエリーは本当にひどい人間だ、兄との約束を守らないから、アツリュウは可哀想におまえの代わりに責めをうけた。言ってみろ、どうしてアツリュウは死んだんだ。誰のせいで殺された。言えリエリー!」
 叫び声をあげて、リエリーはセウヤの膝にとりすがった。
「殺したの? アツリュウを殺したの? 答えて兄様、アツリュウは? ねえ答えて」

 セウヤに顎をつかまれて、リエリーは上を向かされた、鋭いアメジストの瞳が刺すように見てくる。
「お兄様ごめんなさいが先だ、謝れリエリー。己が犯した過ちを恥じて兄様に許しを乞え、そうしたら教えてやる」

 リエリーは崩れ落ちるように床に手をついた。兄を見上げる、怖かった、アツリュウがもはやこの世にいないのかと、それを知るのがあまりにも怖かった。

「ごめんなさい兄様……どうか教えてください、アツリュウは、アツリュウは……」

「あいつは生かしてやっている、今のところはな」
 
 生きていると分かった瞬間に、リエリーの目じりから涙が流れ落ち止まらなくなった。
「よか……た」

「リエリー立て、話はここからだ。兄様の機嫌を直さないと今すぐにでもアツリュウを殺す」
 リエリーは立ち上がり、ハンカチを出して涙を拭いた。アツリュウの無事を聞いて、体に力が戻るのが分かった。

「リエリーもうけして私の側から逃げないことを約束しろ、兄様の言うことだけ聞いて良い子にしていると約束できれば、アツリュウの命を助けてやる」

 リエリーは息を大きく吸った。息が吸える……この館でずっと苦しかった、でも私は息の吸い方を覚えたのだ。スオウを見た。彼は静かにけれど強い眼差しで見守ってくれている。

 自分を犠牲にしてもアツリュウは喜ばない。

「分かりましたセウヤお兄様。私はあなたに言われた通りの良い子になります」
 満足げな顔をするセウヤに、リエリーはぎこちないまま笑い顔をつくった、きっと気味の悪い笑顔になっただろう。

「結局私の人生は父様に支配されるのですね。この館に閉じ込められ、子供時代を奪われ、リュウヤ兄様を奪われ、セウヤ兄様も奪われ、最後には愛する人も奪われた。ついに父様から逃れることができなかった」
 リエリーはゆっくり強く意志を込めてきっぱりと言った。

「何故父がでてくる」
「だってセウヤ兄様は父様に操られていますよね」

 セウヤは苦いものを噛んだように、顔を歪めた。
「馬鹿なことを。あの男はもはや死んだも同じだ。今は私がシュロムの全てを握っている」

 リエリーはさっき彼がしたのを真似て、顎をすこし上にあげた。
「気づいていらっしゃらないのですね。あなたは今、父そのものです。私から全てを奪い閉じ込める。気に入らない者は殺す。ねえセウヤ兄様は父そのものですよね」

 セウヤは驚いた顔で、口を開いたが何も返さなかった。

「気に入らないからと父はリュウヤ兄様を殺した。気に入らないから兄様はアツリュウを殺す。私は兄様が父を憎んでいるのだと思っていました。でも違いました、セウヤ兄様は父がリュウヤ兄様を殺したことに賛同していたのですね、父のような人間になりたいと思っているなんて知らなかった。今はもうセウヤ兄様は父にしか見えない。父と全く同じ!」

「私があの男と同じなどと言うな!」
 セウヤが怒鳴り、拳を握りしめ怒りのあまりぶるぶる震えている。

「でしたら兄様教えてください、どんな理由でアツリュウを殺すのですか? アツリュウが気に入らないからですか? それとも私が気に入らないからですか? 気に入らないから殺すならどちらにしても父と同じです」

 セウヤは燃え盛るような怒りの目を向ける、けれど彼は何も答えなかった。

「アツリュウを返してください」
 リエリーはセウヤに近づき、真っすぐに目を合わせた。

「アツリュウは返さない」
「兄様が父と同じでないと言うなら、私にアツリュウを返して」

「おまえが私の側から離れないと約束しろ、それができたらアツリュウを殺すのだけはやめてやる。あいつを離宮の牢でずっと飼ってやろう」

 リエリーは何度もアツリュウを返してと叫んだが、セウヤは何も変わらなかった。

「兄様はそんなに私に側にいてほしいのですね。でしたら私を迎えにきてください、そうしたら側にいてもいいですよ」

「迎えにいくとはどういう意味だ」
 セウヤは苛々と聞いた。

「私はこれから出かけます。兄様迎えに来てください。ただし、必ずアツリュウと一緒に来てくださいね。アツリュウがいなければ私は帰りません。兄様は永遠に私を失います」

「どこへ行くのだ」
「グイド陛下の所です、早く迎えに来てくださいね。でないと私は彼の妃にされてしまいます」

 はっと息を吐いてセウヤは笑った。
「グイドの所だと? 行かせる訳がないだろう、スオウ、リエリーを止めろ」

 その言葉を聞いて、セウヤがスオウを疑っていないことにリエリーは気づいた。彼は剣も帯刀したままだ。スオウはすっと動いてリエリーに歩みより彼女のすぐ後ろに控えた。

「セウヤ兄様、父の真似しかできないのですね。私が欲しいならどうすればいいのかご自分で考えてください。急がないとビャクオムの兵団が離宮を制圧しますよ、グイド陛下は私のお願いをなんでも聞いてくださると思うのです。セウヤ兄様が聞いてくれないのなら彼にお願いします」

「おまえ、本当にリエリーなのか……」
 セウヤが目を見開いて、リエリーを見上げる。

「私気がついたのです。もし、リュウヤ兄様が生きていらしたら何をするだろう? そう思った時やっと分かったのです」
 
 リエリーは内に込めていた怒りを爆発させた。
「私の愛するアツリュウを私の目の前で殺すなんてことを、リュウヤ兄様なら絶対に許さない!」

 リエリーは前に体を進め、セウヤの両肩をつかんだ。
「リュウヤお兄様はあなたを許さない。そして私も、アツリュウを傷つけたあなたを絶対に許さない!」

 リエリーは体を離すと、目を見開いているセウヤに大声で告げた。
「アツリュウは私のものです!」

 リエリーはスオウと共に出口に向かって歩き出した。

「スオウ止めろ!」
 リエリーは立ち止まった。

「兄様、スオウは私の剣士です」
「な……スオウが私に逆らう訳がないだろう」

 リエリーが「行きましょうスオウ」と声をかけ歩きだすと「シンライガ止めろ」とセウヤが怒鳴った。

 シンライガが剣の柄に手をかけると、スオウは素早くリエリーの前に出て、同じように剣に手をかけた。

「嘘だ……スオウが、私を裏切るのか。リエリーおまえスオウを取り込んだのか? まさか……」
 セウヤの驚きにスオウは何も返さなかった、けれど彼の態度は明白にシンライガと切り合うことを示していた。

「セキレイド、おまえ俺とやり合って勝てるとでも思うのか」
 低いシンライガの声が部屋に響いた。二人は緊迫した姿勢のまま動かない。

「スオウ下がってください。私はシンライガとお話しします」
 
 リエリーはビリビリとした殺気を放つ二人の間に入るのは恐怖でしかなかった。けれど心のなかでリュウヤお兄様と名を呼んだ。

「シンライガあなたのことはリュウヤ兄様からお話を聞いたことがあります」
 見上げる長身の彼に視線を合わせる。彼は剣から手を離さない、アーモンドの黒い目を向けてくる。今まさに人を切り殺そうとしている恐ろしい威圧感があった。

「リュウヤお兄様はあなたを部下として信頼していたと思います。でも何かそれだけでは無い気持ちもあったようです。あいつのことは嫌いになれない、嫌いになれたらむしろあいつは楽だろうにと。兄はあなたのことをそう言いました。私は子供でしたから、嫌いになられて楽になる人などいないのにと、不思議に思ったのです。だから覚えていました」
 シンライガの目に明らかに驚きの色が見えた。

「私には意味は分かりません。でもあなたが何か兄の特別だったことは、今の私には分かります」

 リエリーは息を吸い、吐いたが震えていた。覚悟を決めて言い放った。

「今ここにリュウヤ兄様がいます。私とともにあるのです。シンライガ、リュウヤ兄様の前でも私とスオウが切れるのなら、私は切られましょう。リュウヤ兄様が信頼したあなたに殺されるのなら、すなわちそれはリュウヤ兄様の意思です。さあ、おやりなさいシンライガ!」

 シンライガは動かなかった。彼は目を閉じてただ、苦しそうな顔をしていた。

「兄様、アツリュウを連れてきてください。グイド陛下の所で待っています。」
 リエリーはスオウとともに部屋を出た。
 
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