40 / 42
20・2 呪いは解けましたので
しおりを挟む
気づくと、わたくしたちは屋敷の応接間に戻っていた。エド、クヴェレ様、テッラ様が横一列に並んでいる。
「無事で良かった!」
泣きそうな顔をしたエドがわたくしとカトラリーたち、全員まとめて抱きしめる。ぎゅうぎゅうになって苦しいやら、嬉しいやら。
「ようやった。さすが我の愛し子」と、喜びに溢れた声を出すクヴェレ様。
「ああ。まさか浄化魔法を使うとはな。私は考えもつかなかった」こちらはテッラ様。「剣で刺殺していたなら、あやつの恨みは残っただろう。良い方法だった。あの術者、穏やかな表情で消えていったぞ」
「我は見られなかったのが、残念よのう」
わたくしはエドを抱き返す。
「エド。信じて任せてくれてありがとう」
「礼を言うのは、俺のほうだよ」
エドは涙ぐんでいるみたい。鼻声になっている。
「彼をエドの光から離すことには成功したのだけど、呪いは解けたのかしら」
「どうだろう?」
「解けておるぞ。よく見い」
クヴェレ様の声に、エドがわたくしたちを離した。
そこにいたエドは、白皙の肌に薔薇色の頬、濃い緑の瞳に癖の強い金色の髪をしていた。
「っ……!」
カトラリーたちが声にならない叫び声を上げる。
「ほら」とテッラ様がどこから取り出したのか、鏡をエドに向ける。
「戻っている!」嬉しそうな声を上げるエド。「それならもう、不死ではないんだな!」
「そのとおり。試してはならんぞ」クヴェレ様は楽しそうだ。
「リリアナ!」エドがわたくしを見る。「一緒に年をとれる!」
「え、ええ、そうね」答える声が裏返ってしまった。
「どうした?」とエド。
少し迷い、でも正直に伝えることにした。
「……思っていた以上の美青年ぶりに、驚いているの」
「相変わらず、ズレているなあ。呪われた顔を見たときのほうが動じてなかったぞ。なあ? ――って、ナイフ、スプーン、フォーク、どうした?」
カトラリーたちは微妙に後退し、私より後ろにいる。
「魔術師様、なんだよね?」
「ちょっと、見慣れないなあ、って」
「き、気後れなんてしてませんぞ」
「え、みんなそんな反応なのか? 参ったな」エドは困ったように眉を下げた。
◇◇
晩餐に現れたエドを見たお父様は驚愕した。その美貌と、呪いが解けたことに。当然よね。それから呪いを解いたのがわたくしと知ると、しっかとわたくしを抱きしめ、
「自慢の娘だ!」
と褒めてくれたのだった。
その翌日には、エドは無事に戸籍をもらうことができ、そのついでにわたくしとの婚約も発表した。お茶目なエドは仮面とフードの不審者出で立ちで王宮に行き、ここぞという場面でそれを脱ぎ捨てた。彼の美貌は、口さがない人たちを一瞬にして黙らせることに成功。
ただ代わりに、わたくしがエドと結婚するために、ガエターノ殿下を罠に嵌めたのではないか、という噂が生まれてしまった。馬鹿らしいのでほっといているわ。
わたくしの王妃様のお仕事の手伝いは、継続となった。一方で、呪いの研究をする必要のなくなったエドは、ただの暇な人になってしまった。だからお父様が仕事を手伝わないかと誘っている。エドの答えは保留中。
エドにとってなによりも大切なのは、ナイフ、スプーン、フォークのカトラリーたちだもの。彼らから離れて働くのは嫌らしい。わたくしもそのほうがいいと思う。
谷底の屋敷にいるときのエドは八割がた、呪われていたときの姿に変身して過ごしている。カトラリーたちがなかなか本来のエドに慣れないのよね。わたくしはどちらのエドも大好きだから、エドの好きなようにしてねと言ってある。
――本当は呪われた姿のほうが思い出がたくさんあって好きなんだけど、それは秘密。新しいエドと、もっとたくさんの思い出を作ればいいのだもの。
◇◇
「邪魔をしないでくださいよ」
エドがクヴェレ様を邪険にする。今はカトラリーたちがいないから、元々の顔をしている。
「ここは我の泉だぞよ」
ふてくされるクヴェレ様。
「仕方ないでしょう。ここが俺が知る中で、一番ロマンチックなんだから」
「この言い合いが、もうロマンチックではないではないか」
ギロリとクヴェレ様を睨むエド。すっかり遠慮がなくなっている。
久しぶりにクヴェレ様の泉にふたりでピクニックに来たのだけど、早々にケンカになってしまった。
「リリアナ。エドはひどいのだぞ。今日は他に行っていろ、邪魔をするなと我に言ったのだ」
「子供かよっ」エドが小声で悪態をつく。
「我とて、祝福をしたいのに」
「祝福? もう何度もそのお言葉をいただいていますよ」
「今日はゆ――」
「だぁぁぁぁぁ!」エドが奇声を上げる。「余計なことを言うな! ああ、どこか遠くに行けばよかった」
どうやらエドは、わたくしになにか特別な用があるみたい。でももうプロポーズは終わっているし。なにかしら。
エドがため息をつく。
「クヴェレ様に暴露される前に。リリアナ、これ」エドが差し出した手には金の指輪がのっていた。「プレゼント」
「まあ、ありがとう! 嬉しいわ!」
「我が先を越してしまったからなあ」
「黙れ、クヴェレ様」エドはそう言いながら、わたくしの指にはめてくれた。綺麗なエメラルドがはまっている。
「あと、もう帰って」と冷たくクヴェレ様に言うエド。「俺、言いましたよね?」
「我の愛し子だからのう。きちんと守らなければ」
「……」
エドがわたくしの腕をつかむ。次の瞬間、わたくしは見知らぬ森の中にいた。
「ここはどこ?」
「クヴェレ様はすぐ邪魔しにくるから。かまってちゃんだよな、あいつ」
エドの頬が普段より薔薇色になっている。察するわたくし。
目をつむり、待つ。
エドの顔が近づいてくる気配が――。
《おわり》
(番外編に続きます)
「無事で良かった!」
泣きそうな顔をしたエドがわたくしとカトラリーたち、全員まとめて抱きしめる。ぎゅうぎゅうになって苦しいやら、嬉しいやら。
「ようやった。さすが我の愛し子」と、喜びに溢れた声を出すクヴェレ様。
「ああ。まさか浄化魔法を使うとはな。私は考えもつかなかった」こちらはテッラ様。「剣で刺殺していたなら、あやつの恨みは残っただろう。良い方法だった。あの術者、穏やかな表情で消えていったぞ」
「我は見られなかったのが、残念よのう」
わたくしはエドを抱き返す。
「エド。信じて任せてくれてありがとう」
「礼を言うのは、俺のほうだよ」
エドは涙ぐんでいるみたい。鼻声になっている。
「彼をエドの光から離すことには成功したのだけど、呪いは解けたのかしら」
「どうだろう?」
「解けておるぞ。よく見い」
クヴェレ様の声に、エドがわたくしたちを離した。
そこにいたエドは、白皙の肌に薔薇色の頬、濃い緑の瞳に癖の強い金色の髪をしていた。
「っ……!」
カトラリーたちが声にならない叫び声を上げる。
「ほら」とテッラ様がどこから取り出したのか、鏡をエドに向ける。
「戻っている!」嬉しそうな声を上げるエド。「それならもう、不死ではないんだな!」
「そのとおり。試してはならんぞ」クヴェレ様は楽しそうだ。
「リリアナ!」エドがわたくしを見る。「一緒に年をとれる!」
「え、ええ、そうね」答える声が裏返ってしまった。
「どうした?」とエド。
少し迷い、でも正直に伝えることにした。
「……思っていた以上の美青年ぶりに、驚いているの」
「相変わらず、ズレているなあ。呪われた顔を見たときのほうが動じてなかったぞ。なあ? ――って、ナイフ、スプーン、フォーク、どうした?」
カトラリーたちは微妙に後退し、私より後ろにいる。
「魔術師様、なんだよね?」
「ちょっと、見慣れないなあ、って」
「き、気後れなんてしてませんぞ」
「え、みんなそんな反応なのか? 参ったな」エドは困ったように眉を下げた。
◇◇
晩餐に現れたエドを見たお父様は驚愕した。その美貌と、呪いが解けたことに。当然よね。それから呪いを解いたのがわたくしと知ると、しっかとわたくしを抱きしめ、
「自慢の娘だ!」
と褒めてくれたのだった。
その翌日には、エドは無事に戸籍をもらうことができ、そのついでにわたくしとの婚約も発表した。お茶目なエドは仮面とフードの不審者出で立ちで王宮に行き、ここぞという場面でそれを脱ぎ捨てた。彼の美貌は、口さがない人たちを一瞬にして黙らせることに成功。
ただ代わりに、わたくしがエドと結婚するために、ガエターノ殿下を罠に嵌めたのではないか、という噂が生まれてしまった。馬鹿らしいのでほっといているわ。
わたくしの王妃様のお仕事の手伝いは、継続となった。一方で、呪いの研究をする必要のなくなったエドは、ただの暇な人になってしまった。だからお父様が仕事を手伝わないかと誘っている。エドの答えは保留中。
エドにとってなによりも大切なのは、ナイフ、スプーン、フォークのカトラリーたちだもの。彼らから離れて働くのは嫌らしい。わたくしもそのほうがいいと思う。
谷底の屋敷にいるときのエドは八割がた、呪われていたときの姿に変身して過ごしている。カトラリーたちがなかなか本来のエドに慣れないのよね。わたくしはどちらのエドも大好きだから、エドの好きなようにしてねと言ってある。
――本当は呪われた姿のほうが思い出がたくさんあって好きなんだけど、それは秘密。新しいエドと、もっとたくさんの思い出を作ればいいのだもの。
◇◇
「邪魔をしないでくださいよ」
エドがクヴェレ様を邪険にする。今はカトラリーたちがいないから、元々の顔をしている。
「ここは我の泉だぞよ」
ふてくされるクヴェレ様。
「仕方ないでしょう。ここが俺が知る中で、一番ロマンチックなんだから」
「この言い合いが、もうロマンチックではないではないか」
ギロリとクヴェレ様を睨むエド。すっかり遠慮がなくなっている。
久しぶりにクヴェレ様の泉にふたりでピクニックに来たのだけど、早々にケンカになってしまった。
「リリアナ。エドはひどいのだぞ。今日は他に行っていろ、邪魔をするなと我に言ったのだ」
「子供かよっ」エドが小声で悪態をつく。
「我とて、祝福をしたいのに」
「祝福? もう何度もそのお言葉をいただいていますよ」
「今日はゆ――」
「だぁぁぁぁぁ!」エドが奇声を上げる。「余計なことを言うな! ああ、どこか遠くに行けばよかった」
どうやらエドは、わたくしになにか特別な用があるみたい。でももうプロポーズは終わっているし。なにかしら。
エドがため息をつく。
「クヴェレ様に暴露される前に。リリアナ、これ」エドが差し出した手には金の指輪がのっていた。「プレゼント」
「まあ、ありがとう! 嬉しいわ!」
「我が先を越してしまったからなあ」
「黙れ、クヴェレ様」エドはそう言いながら、わたくしの指にはめてくれた。綺麗なエメラルドがはまっている。
「あと、もう帰って」と冷たくクヴェレ様に言うエド。「俺、言いましたよね?」
「我の愛し子だからのう。きちんと守らなければ」
「……」
エドがわたくしの腕をつかむ。次の瞬間、わたくしは見知らぬ森の中にいた。
「ここはどこ?」
「クヴェレ様はすぐ邪魔しにくるから。かまってちゃんだよな、あいつ」
エドの頬が普段より薔薇色になっている。察するわたくし。
目をつむり、待つ。
エドの顔が近づいてくる気配が――。
《おわり》
(番外編に続きます)
22
あなたにおすすめの小説
残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは六歳の誕生日までは天使のように可愛らしい子供だった。ところが突然、ロバのような顔になってしまう。残念な姿に成長した『残念姫』と呼ばれるアンジェリカ。友達は男爵家のウォルターただ一人。そんなある日、隣国から素敵な王子様が留学してきて……
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
婚約破棄で異世界転生を100倍楽しむ方法 ‐漫画喫茶は教育機関ではありません‐
ふわふわ
恋愛
王太子エランから、
「君は優秀すぎて可愛げがない」
――そう告げられ、あっさり婚約破棄された公爵令嬢アルフェッタ。
だが彼女は動揺しなかった。
なぜなら、その瞬間に前世の記憶を取り戻したからだ。
(これが噂の異世界転生・婚約破棄イベント……!)
(体験できる人は少ないんだし、全力で楽しんだほうが得ですわよね?)
復讐? ざまぁ?
そんなテンプレは後回し。
自由になったアルフェッタが始めたのは、
公爵邸ライフを百倍楽しむこと――
そして、なぜか異世界マンガ喫茶。
文字が読めなくても楽しめる本。
売らない、複製しない、教えない。
料金は「気兼ねなく使ってもらうため」だけ。
それは教育でも改革でもなく、
ただの趣味の延長だったはずなのに――
気づけば、世界の空気が少しずつ変わっていく。
ざまぁを忘れた公爵令嬢が、
幸運も不幸もひっくるめて味わい尽くす、
“楽しむこと”がすべての異世界転生スローライフ譚。
※漫画喫茶は教育機関ではありません。
婚約破棄を突き付けてきた貴方なんか助けたくないのですが
夢呼
恋愛
エリーゼ・ミレー侯爵令嬢はこの国の第三王子レオナルドと婚約関係にあったが、当の二人は犬猿の仲。
ある日、とうとうエリーゼはレオナルドから婚約破棄を突き付けられる。
「婚約破棄上等!」
エリーゼは喜んで受け入れるが、その翌日、レオナルドは行方をくらました!
殿下は一体どこに?!
・・・どういうわけか、レオナルドはエリーゼのもとにいた。なぜか二歳児の姿で。
王宮の権力争いに巻き込まれ、謎の薬を飲まされてしまい、幼児になってしまったレオナルドを、既に他人になったはずのエリーゼが保護する羽目になってしまった。
殿下、どうして私があなたなんか助けなきゃいけないんですか?
本当に迷惑なんですけど。
拗らせ王子と毒舌令嬢のお話です。
※世界観は非常×2にゆるいです。
文字数が多くなりましたので、短編から長編へ変更しました。申し訳ありません。
カクヨム様にも投稿しております。
レオナルド目線の回は*を付けました。
私を虐げた人には絶望を ~貧乏令嬢は悪魔と呼ばれる侯爵様と契約結婚する~
香木陽灯
恋愛
「あなた達の絶望を侯爵様に捧げる契約なの。だから……悪く思わないでね?」
貧乏な子爵家に生まれたカレン・リドリーは、家族から虐げられ、使用人のように働かされていた。
カレンはリドリー家から脱出して平民として生きるため、就職先を探し始めるが、令嬢である彼女の就職活動は難航してしまう。
ある時、不思議な少年ティルからモルザン侯爵家で働くようにスカウトされ、モルザン家に連れていかれるが……
「変わった人間だな。悪魔を前にして驚きもしないとは」
クラウス・モルザンは「悪魔の侯爵」と呼ばれていたが、本当に悪魔だったのだ。
負の感情を糧として生きているクラウスは、社交界での負の感情を摂取するために優秀な侯爵を演じていた。
カレンと契約結婚することになったクラウスは、彼女の家族に目をつける。
そしてクラウスはカレンの家族を絶望させて糧とするため、動き出すのだった。
「お前を虐げていた者たちに絶望を」
※念のためのR-15です
※他サイトでも掲載中
婚約破棄されたけれど、どうぞ勝手に没落してくださいませ。私は辺境で第二の人生を満喫しますわ
鍛高譚
恋愛
「白い結婚でいい。
平凡で、静かな生活が送れれば――それだけで幸せでしたのに。」
婚約破棄され、行き場を失った伯爵令嬢アナスタシア。
彼女を救ったのは“冷徹”と噂される公爵・ルキウスだった。
二人の結婚は、互いに干渉しない 『白い結婚』――ただの契約のはずだった。
……はずなのに。
邸内で起きる不可解な襲撃。
操られた侍女が放つ言葉。
浮かび上がる“白の一族”の血――そしてアナスタシアの身体に眠る 浄化の魔力。
「白の娘よ。いずれ迎えに行く」
影の王から届いた脅迫状が、運命の刻を告げる。
守るために剣を握る公爵。
守られるだけで終わらせないと誓う令嬢。
契約から始まったはずの二人の関係は、
いつしか互いに手放せない 真実の愛 へと変わってゆく。
「君を奪わせはしない」
「わたくしも……あなたを守りたいのです」
これは――
白い結婚から始まり、影の王を巡る大いなる戦いへ踏み出す、
覚醒令嬢と冷徹公爵の“運命の恋と陰謀”の物語。
---
悪役令嬢は伝説だったようです
バイオベース
恋愛
「彼女こそが聖女様の生まれ変わり」
王太子ヴァレールはそう高らかに宣言し、侯爵令嬢ティアーヌに婚約破棄を言い渡した。
聖女の生まれ変わりという、伝説の治癒魔術を使う平民の少女を抱きながら。
しかしそれを見るティアーヌの目は冷ややかだった。
(それ、私なんですけど……)
200年前に国を救い、伝説となった『聖女さま』。
ティアーヌこそがその転生者だったのだが。
虐げられた令嬢は、姉の代わりに王子へ嫁ぐ――たとえお飾りの妃だとしても
千堂みくま
恋愛
「この卑しい娘め、おまえはただの身代わりだろうが!」 ケルホーン伯爵家に生まれたシーナは、ある理由から義理の家族に虐げられていた。シーナは姉のルターナと瓜二つの顔を持ち、背格好もよく似ている。姉は病弱なため、義父はシーナに「ルターナの代わりに、婚約者のレクオン王子と面会しろ」と強要してきた。二人はなんとか支えあって生きてきたが、とうとうある冬の日にルターナは帰らぬ人となってしまう。「このお金を持って、逃げて――」ルターナは最後の力で屋敷から妹を逃がし、シーナは名前を捨てて別人として暮らしはじめたが、レクオン王子が迎えにやってきて……。○第15回恋愛小説大賞に参加しています。もしよろしければ応援お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる