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勇者6
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アラマキが天炎の魔王を撃破していた時を同じくして、遠く離れたブランジュ皇国から双子の少女が旅立った
光の勇者ミミ・ピピリ、闇の勇者ニニ・ピピリ
魔人とエルフのハーフである二人はとても仲が良く、フィオナ達より幼いながらも実力は十分だ
一人が一国の戦力に相当するため未だ不明な現魔王を倒すのは彼女たちではないかと期待されている
「姉様、最近かつての魔王が復活していると聞きます」
「そうねニニ、ならばそれを撃ち滅ぼすのが私達の役目。ねぇニニ、人を守るのは勇者の務め。私達で頑張って魔王たちを倒しきっちゃいましょう」
「はい姉様」
二人は姉妹だが、はたから見ると恋人同士のようにくっつきあっている
白髪碧眼のミミ、黒髪赤眼のニニ
お互い全く同じ顔立ちで髪型、服装に至るまで同じで、その色だけが違う
二人は仲良く手をつなぎ、宙を舞った
「そう言えば異世界人が誘拐されているという噂を聞きました。姉様、どうします?」
「それは大変ね。異世界から来たとは言え彼らも私達が守るべき無辜の民。まずはそっちを救いましょうか」
「そうしましょう姉様」
二人は向かっていた隣国とは全く方向が逆の帝国へと進路を変えると、そちらに向かって光の速さで飛び去って行った
数分後、二人の勇者は帝国に降り立っていた
「ここに異世界人が攫われてると異世界人同盟の情報にありました。早速救い出しましょう。情報によると帝国は既に何者かの支配下にあるそうです。民も全てが・・・」
「そう・・・。痛ましいことが起きているのなら私達が救わなくちゃ」
二人は今まで一度も負けたことがないそれ故の自負として、帝国で最強と名高い帝国十二覇人が相手だろうと勝てるとふんでいた
「ほら、早速来ましたよニニ」
「はい姉様」
向かってきたのは帝国十二覇人が一人、魔盾のアインツェル
鷲の獣人族にして帝国最高の盾だった男だ
「すごい威圧です姉様」
「ええ、あれが帝国の盾、アインツェル」
アインツェルは虚ろな目のまま数百枚もの魔法の盾を展開する
その名の通り彼の力は盾
脳の改造を受ける前からどんな攻撃をも防いできた世界でも最高峰の盾を張る男だ
だが
「ランス」
ただ光で出来た槍を投げつけただけ
たったそれだけでアインツェルの盾は全てが破壊された
破壊された直後も次々と盾を展開していくが、破壊される速度の方が圧倒的に早く、その光の槍は自在に動いてアインツェルの頭を貫いた
「可哀そうに、操られているのか、洗脳されているのか、それは分かりませんが、あなたが救われることを祈ります」
頭に突き刺さった光の槍が輝き、アインツェルを包み込む
「ぐ、ぐっがあああああ!!」
光が消え、そこには正気に戻ったアインツェルがいた
「俺は、なぜこのようなところに? そうだ! 帝国が・・・。ああ、ああああ!! あれは、我が帝国が・・・。俺は、守れなかったのか?」
「落ち着いてくださいアインツェルさん。私達は帝国を救うために来ました。光と闇の勇者、ニニミミです」
「勇者が・・・。ありがたい。幼い君たちに頼むべくではないのは分かっているが、俺では力及ばず。すまない、すまない。帝国を、救ってくれ」
「もちろんです。あなたはバララスラへ。あそこには元帝国十二覇人の方が匿われていると聞きました」
「分かった。君たちも危なくなったら逃げてくれ。俺はこの事を世界に発信し、協力を仰いて援軍を連れて来ることを約束しよう」
「いいえ、その必要はないでしょう。私の闇の目がすでに援軍を見つめています。帝国を支配した何者かは、私達より恐ろしい者を敵に回したようですから」
アインツェルは驚愕したが、自分の役不足感を実感し、頭を下げて飛び去った
光の勇者ミミ・ピピリ、闇の勇者ニニ・ピピリ
魔人とエルフのハーフである二人はとても仲が良く、フィオナ達より幼いながらも実力は十分だ
一人が一国の戦力に相当するため未だ不明な現魔王を倒すのは彼女たちではないかと期待されている
「姉様、最近かつての魔王が復活していると聞きます」
「そうねニニ、ならばそれを撃ち滅ぼすのが私達の役目。ねぇニニ、人を守るのは勇者の務め。私達で頑張って魔王たちを倒しきっちゃいましょう」
「はい姉様」
二人は姉妹だが、はたから見ると恋人同士のようにくっつきあっている
白髪碧眼のミミ、黒髪赤眼のニニ
お互い全く同じ顔立ちで髪型、服装に至るまで同じで、その色だけが違う
二人は仲良く手をつなぎ、宙を舞った
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「そうしましょう姉様」
二人は向かっていた隣国とは全く方向が逆の帝国へと進路を変えると、そちらに向かって光の速さで飛び去って行った
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「ここに異世界人が攫われてると異世界人同盟の情報にありました。早速救い出しましょう。情報によると帝国は既に何者かの支配下にあるそうです。民も全てが・・・」
「そう・・・。痛ましいことが起きているのなら私達が救わなくちゃ」
二人は今まで一度も負けたことがないそれ故の自負として、帝国で最強と名高い帝国十二覇人が相手だろうと勝てるとふんでいた
「ほら、早速来ましたよニニ」
「はい姉様」
向かってきたのは帝国十二覇人が一人、魔盾のアインツェル
鷲の獣人族にして帝国最高の盾だった男だ
「すごい威圧です姉様」
「ええ、あれが帝国の盾、アインツェル」
アインツェルは虚ろな目のまま数百枚もの魔法の盾を展開する
その名の通り彼の力は盾
脳の改造を受ける前からどんな攻撃をも防いできた世界でも最高峰の盾を張る男だ
だが
「ランス」
ただ光で出来た槍を投げつけただけ
たったそれだけでアインツェルの盾は全てが破壊された
破壊された直後も次々と盾を展開していくが、破壊される速度の方が圧倒的に早く、その光の槍は自在に動いてアインツェルの頭を貫いた
「可哀そうに、操られているのか、洗脳されているのか、それは分かりませんが、あなたが救われることを祈ります」
頭に突き刺さった光の槍が輝き、アインツェルを包み込む
「ぐ、ぐっがあああああ!!」
光が消え、そこには正気に戻ったアインツェルがいた
「俺は、なぜこのようなところに? そうだ! 帝国が・・・。ああ、ああああ!! あれは、我が帝国が・・・。俺は、守れなかったのか?」
「落ち着いてくださいアインツェルさん。私達は帝国を救うために来ました。光と闇の勇者、ニニミミです」
「勇者が・・・。ありがたい。幼い君たちに頼むべくではないのは分かっているが、俺では力及ばず。すまない、すまない。帝国を、救ってくれ」
「もちろんです。あなたはバララスラへ。あそこには元帝国十二覇人の方が匿われていると聞きました」
「分かった。君たちも危なくなったら逃げてくれ。俺はこの事を世界に発信し、協力を仰いて援軍を連れて来ることを約束しよう」
「いいえ、その必要はないでしょう。私の闇の目がすでに援軍を見つめています。帝国を支配した何者かは、私達より恐ろしい者を敵に回したようですから」
アインツェルは驚愕したが、自分の役不足感を実感し、頭を下げて飛び去った
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