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しおりを挟む朝になり、とりあえず私と三毛猫さんにクリーンをかける。
今日は紺色のワンピースを着てみる。
デザインは可愛いのに動きやすい。
靴もセアラのお店で買った編み上げのショートブーツをはく。だいぶ歩きやすい。
そして、一緒に買ったバッグは、マジックバッグになりました。
所有者が私になると勝手にマジックバッグになるみたい。
マジックバッグは中身が繋がっているようで、元の世界から持っていたバッグの中身も取り出せた。
手放したら普通のバッグに戻るのかな。
さて、いよいよ試しますか。
三毛猫さんにも隣で見ていてもらう。
昨日考えたこと
・ 結界
・ 髪、瞳の色の変更
・ 水と火
・ 家
・ 土地を整備、耕す
・ 植物、作物を育てる
結果、大体できました。
結界はちゃんと便利な機能付きで、結界の中のものは私の意思で見えなくすることもできた。
髪と瞳の色は極端には変えられなかったけど、茶色くするくらいはできた。あとはメイクもすれば街中でもだいぶ目立たなくなるかな。
水と火は右手に水、左手に火、手のひらに乗るくらいの丸をイメージすると出た。
「ウォーターボール!」も「ファイアーボール!」も言わなくていいみたい。
…………誰もいない時は言ってもいいかもしれない。
家はここには出せるスペースがないのでまだ出さないけれど、マジックバッグに手を入れて家をイメージしたら、それっぽいのがあった。小さいオモチャみたいな家の感触だ。
どんな家か楽しみ。
土地の整備や作物を育てられるか試すのは場所を決めてからにしよう。
家があるとわかると住む場所を探さないと! なんかワクワクしてきた。
いろいろ始める前に、まずは朝ごはん!
昨日の夕飯を買うときに今日の朝ごはんも買っておいた。
マジックバッグの中の時間経過が気になって。
パンと野菜と鶏肉(?)を煮込んだスープと三毛猫さん用の焼き魚を買っておいたのだ。
家が出来て火が使えるようになったら三毛猫さんにもご飯を作ってあげよう。
朝ごはんをマジックバッグから取り出すと…………
出来立てでした。温かいご飯……嬉しい。
三毛猫さん用のお皿も出して、一緒に「いただきます」をする。
マジックバッグの中は時間経過が無いようだから、今度街に行くときに少し多めに食料を買っておこうかな。
食べ終わると食器にクリーンをかけてバッグにしまう。
今日は私達の拠点となる場所を探そう! お家早く見たい!
「三毛猫さん、行こっか!」
「ニャン!」
うちのネコが可愛い……撫でくり回してから抱っこして、結界を張ってから浮上する。
結界を張るとき柔らかいしゃぼん玉をイメージしてみた。
私の周りに丸く柔らかい結界が張れた。万能すぎ。
これでもし虫や鳥に当たっても殺してしまったり傷つけることはないと思う。
昨日考えていた通り、森から山へ向かう道はなさそうだった。無いだけで入って行く人はいるかもしれないけど滅多にいなさそう。
山には川や洞窟のようなものもあったけれど、万が一山に人が迷い込んだら真っ先に探しそうなのと、野生の動物達も使うだろうからなるべく邪魔にならないところを見つけたい。
フヨフヨと山の中腹辺りを漂っていると山の一部が平らになっているところを見つけた。
辺りは険しい山肌なのに突然の平地……大な木が一本とお花畑が広がっている。
ここいいかも知れない。
家を置いてもかなりの広さがある。
畑や温室、柵で囲って小さな牧場も作れるかもしれない。
こういう想像ができるのはいい場所な気がする。
平地と山肌の境は崖ではなく斜面になっているけど、舗装されていないので、ここまで来るのはかなり大変だろう。
人が踏み入れた跡はなさそうだし、なかなか来れる場所でもない。
平地に降りてみると花の香がして蝶も舞っている。日当たりもいいしなんか安心する。
「三毛猫さん、ここにしようか?」
「ニャン!」
決まり!
家を置く場所を決めて、地面を整える。整えるといっても家を置くだけなので、草や石をどけて平らにするだけだ。
お花はよけておいて後で植え直そう。
そして、いよいよマジックバッグから家を出す時がきた!
「いでよ!」 とか言いたくなるけど我慢する。
バッグの中に手を入れて家をイメージする。
「いでよ!」
言っちゃった。
掴んだ感触があったら外に出すイメージをすると、整えた土地の上に家が現れた。
「か、可愛いぃ――――!!」
「ニャニャ―――――――!!」
三毛猫さんも同意見みたい!
二階建てのログハウスで赤い屋根に煙突。
早速三毛猫さんと中に入ってみる。
クリーンもあるし靴を履いたままでもいいんだけど、リラックスするならやっぱり家では玄関で靴を脱ぐ。
スリッパも備え付けで10足収納してある。
けっこう広いなぁ。
一階はキッチン、リビング、ダイニングに、お風呂とトイレ、なぜか一室二名は泊まれる10畳ほどの客室が二部屋、ベッドはそれぞれ2台ずつある。
リビングには憧れの暖炉があり、テーブル、椅子、ソファーも備え付けてある。
二階にはそれぞれ10畳ほどのお部屋が四つとお風呂とトイレがある。
大人8人くらい住めそうな広さ。
私の部屋は二階の一番奥にする。
リビングには三毛猫さんのお昼寝用のかごベッドとキャットタワー、壁にはキャットウォークもある。
三毛猫さんも嬉しそう。
!…………ネコカフェできそう……って人来ないんだった――。
そして今までスルーしてきたけど、
…………冷蔵庫がある…………
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