ラベンダーに想いを乗せて

光海 流星

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勇「もう2ヶ月後にはオープンしてたぶん
忙しくなるだろうからさ
あの…」

なんだ?勇介にしてはモジモジして

純「どうしたの?」
勇「よ、よかったらなんだけどさ
一緒に生活したいな~なんて」
純「うれしい!部屋探ししなくちゃ」

ちょっと思ってはいたけど
勇介から言ってくれるってうれしいな
どんな生活になるんだろ?

勇「ニヤニヤして気持ち悪いぞ」
純「そんなことないもん」

ニヤニヤするに決まってるじゃん
うれしいんだからさ
色んなこと考えて楽しみで仕方ないよ

勇「純と同じ店で働くことになるしさ
一緒に住むってなったら
ずっと毎日1日中いつも一緒だよ」

純「ヤンデレ化してきてない?」
勇「ストーカーになろうか?」
純「バカ!でもうれしいよ」

やっぱりちゃんと僕のこと見てくれてる
勇介と出会えて本当によかった

休憩中に物件を2人で見ていたら

森「あれ?もしかして2人で住む部屋?」
勇「うん、仕事忙しくなるしいい機会だし」

森「それなら父が不動産業してるから
聞いてみようか?安くしてくれるかも」

純「え?うれしい、いいの?」
森「こんなことしか償うことできないから」

勇「もうよくない?友達だよ」
森「うん、だからいい部屋を見つけて
2人が幸せにやってくれたらうれしい」

今までで1番楽しみかもしれない
好きな人と一緒に生活できるって
自然な家族みたいなもんだもんな~
当たり前に毎日いるとか
考えてもみなかったから実感ないけど
幸せってことだな

ゲイは結婚もできないし
普通っていうのが普通じゃないんだよな

純「これなんてよくない?」

純が指したのは2LDK17万円
2人で半分ずつしたらなんとかいける

勇「ベランダあるしトイレ風呂セパだし
お互いの部屋があるってこと?」

純「しかも見て、ロフトあるからさ
その分部屋めいっぱい使えるから広い」

勇「ロフトってやっぱいいよね
あ、天井は頭気をつけないといけない」
純「勇介は背が高いからな」
勇「うん、まぁ、色んな時にな…」
純「ん?」

やらしい考えの勇介にまじめに考える純

勇「家具見に行こうよ」
純「そうだね、もうすぐだもんね」

気づいたらテーマパークコンビニ
明日オープンという前日に新居に入る

純「スケジュールがタイトすぎない?
片づけする気何も起きないけど」

勇「だな、明日は店がオープンだし
何もする気ないならさ」

勇介は純を押し倒して唇にキスした
舌が入ってきて吸いつかれて少し痛い
でも拒否なんていうものは頭にはなくて
どうしようもなく好きで止められない
お互い果てた時には夜中の2時になっていた

純「明日6時起きなんだよ」

勇「テンションで乗り切るからさ
なんならオールしてもいいけど?」

純「バカ」

ピピピピピ

アラームが部屋に響き渡った
眠い目をこすって飛び込んできたのは
最愛の人が無防備に眠っている顔

こんな日を今まで憧れてたんだよな
これからずっとこの生活が続いていく
本当に僕を選んでくれてありがとう

純「起きないと初日から遅刻だよ」
勇「ん~…」
純「ほら、起きろー!」

子供みたいだなとふと笑えてくる
色んな勇介を知ることができるんだな

真「おい!お前ら」
純「何?」

龍「ここ、キスマークついてるとか」
森「みんなそれぞれ店に入ってね」

キスマークつけられてるとはまさか
ま、新しい始まりってことでいいか

「「いらっしゃいませー!!」」

   END
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