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39、きた、とんだ、えっ!!
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ピピーピピーピピーピピーピピー
この敷地内に未登録の誰かが門扉にいる。
誰かが行かなければ、誰が来ているかはわからない。
早急に、カメラ的な何かを作ったほうがいいかもしれないとシエルは思った。
「私が行くから、シエルは皆とここにいてくれ。私が戻るまで、絶対にきてはダメだ!!」
「えっ?!でも、アロンさん…」
「ダメだ!!シエルをよろしくお願いします!!」
アロンは、シエルのすぐ側にいたシエルの父と兄、そしてサイラスとくろに頭を下げた。
「私も行きましょう。一応、聖職者として迷えるカモなら教皇のスコティさんにお願いしてみますので、誰が来たのかわかり次第教会にご案内しますね」
『……フッ』
くろは、アロンとサイラスのそばに行きそれぞれに鼻息をかけたように見えたが、実際にはそれぞれにバリアを張ったのだった。
『聖属性のバリアだから、多少の悪意なら跳ね返せれる』
「「聖属性?!」」
「あ、あれ?この頭に響くこの声はまさか、くろさん?」
『そうだ』
「!!!」
サイラスは突然の事に驚いていたが、アロンは何度か経験があるので落ち着いていた。
「ありがとうございます。なるべく早くすませてくるからシエルを頼みます」
アロンは、くろにもう一度言い頭を下げた。
緊張しながらシエルたちは、2人を見送った。
シエルは、アロンが普段なら俺と言うのに、今は私と言った事に気づき、門扉にいる誰かが招かざれる客だと思った。
「……くろ」
『大丈夫だ。悪意を持って2人に触れたら吹っ飛ぶようにしてある』
「えっ?!そ、それって…」
大丈夫なの?相手、と言おうとしたその時
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………
外から女性っぽい悲鳴が遠ざかっていった。
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
「……っ」
『悪意が吹っ飛んでいった、シエル、我に聖属性の魔法をかけてくれ』
「あ、あぁ、わかった、飛んでいった誰かさん…大丈夫なのかな?」
『……打ちどころ悪くなければ、大丈夫だろ。悪意の塊は案外しつこいし丈夫だからな』
くろの言っている事がわからない者たちは、くろと会話っぽいのをしていたサイラスとアロン、そして今、目の前にいるシエルに何があったのか説明して欲しいと思っていた。
その頃、外に行ったアロンとサイラスは、門扉にいた人物たちに険しい顔をしながら鋭(するど)い視線を向けた。
商業ギルドのギルド長であるレオが、申し訳なさそうに立っていた。その横には、フードを深く被った身なりのいい第一王子らしき人物と、いかにも不機嫌そうな王妃らしき人物がいた。
かろうじて外套を着させられたのか、半分着崩した状態で、この場にはかなり場違いな高級なドレス姿だった。
(*冒険者ギルドのギルド長はねぇ、病気療養の為休んでるの。本人は、本当は辞めてゆっくりしたいのに、次席の副ギルド長が特に、ギルド長を辞めさせないようにしてるの。ギルド長と副ギルド長は恋人なのよねぇ、ギルド長のお給料はないので、副ギルド長が養っているのよねーby腐ェニックス神)
「あっ、あなた!!あの時のっ、よくも…私のエドリックを…ただではすませないから!!私のエドリックを早く連れてきなさい!!妻と子が来てるの!!早くしない、王妃命令よ!!」
「……」
王子もどきは絶句していた。
「はっ?エドリック?…妻と子?」
サイラスは小声で意味がわからないといった風に、王妃もどきとアロンに視線を向けた。
「エドリックは、2年前に亡くなった。エドリックは独身だから妻も子もいない。そろそろ目を覚ましたらどうなんですか?」
「あ"あ"あ"あぁぁぁ!!」
「母上…?」
王妃もどきは、叫び声をあげながら古ぼけた手紙の束を取り出し、かさ「私のエドリックは生きてるわ」「この町に来たばかりで冒険者の登録したのよ」「私を迎えに来るのよ」泣き笑いながら、手紙を次々と見せながら読んでいた。
その中でも、まだ新しいそうなのにやたらとシワが入った、羊皮紙の手紙があった。
最後の手紙。
スタンピードの討伐前に、第三騎士団全員が二部ずつ書いた遺書だった。
一部は団長に、もう一部は副団長に預けた。
討伐が終われば、笑いながら燃やそうと決めたあの遺書だった。
それを、開いた時王妃もどきは変わった。
「うそよ!こんなの、ウソ…ありえないわ、私のエドリックが、こんな…」
「……」
ただならぬ雰囲気の王妃もどきと何か落胆した様子の王子もどき。
「あなたが悪いのよ、そうよ、あなたが全部悪いのよ!!あなたが、エドリックの代わりに死ねば良かったのよ!!」
「母上、もうお辞め下さい!!」
「何言ってるの?ライト?あなたのお父様と私の最愛のエドリックは、あの人が、そうよ、あの人が殺したも同然なのよ!!愛息子と私の大切なエドリックよ、エドリックをかえしてぇ!!」
突然、アロンに向け走って来た王妃もどきの手には、いつのまにか持っていたペーパーナイフが握られていた。
どぉーん
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「「!!」」
「母上?」
10mほど放物線を描くように飛んでいってしまった。
「くろさんのバリアか?」
「くろ様……」
「……で?あなた様がどこの誰で何をしに来たかはわかりかねますが、お引き取りを」
「ま、待ってくれ!!あ、あなたは、あの第三騎士団の団長で、その…父…国王に代わってお詫びを…」
「今更、そんな事されても、もう誰ももどりません。私も生き恥を晒しながらいきてます。国は補償も弔慰金すら出ませんでした。何度も送った緊急の応援要請や救助要請などもことごとく受け取ってもらえず、この国に使い捨てにされました。第三には獣人族も多く、軽蔑し、更に軽視した。上にたつものがそうだから下の者もそうした。報告に上がった時も、怪我で動けない者もいたのに、また使おうとした。もう王族とは一切関わりたくないんです……おぉっと、つい独り言を言ってしまいました。歳はとりたくないものです。失礼します。」
「待って、待って欲しい!!弔慰金の事も、第三騎士団だけしか討伐に出ていなかった事も知らなかった!!何とか…ち、父上に言って保証、いや、残された者たちに」
「今更…もういませんよ(この国には)」
残された家族たちも、この国を去りました。
あの国王が何かしようとしても、下のものがかすめとるでしょう?
まっ、どうでもいいですけど。私はシエルと幸せになるだけですから。
「頼む、ウォード公爵に繋ぎをとってほしい」
「ウォード公爵に、何か?」
「学園時代の友人だと聞いた、繋ぎをとってくれたら、あとはこちらでなんとかする」
「なぜ、私があなた様にそんな事しなければならないんですか?幼きウォード公爵の三男をどこぞの王妃とどこぞの王子が、痛めつけ衰弱死寸前に追い込み、大勢の前で罵詈雑言を浴びせ、あぁ、贈り者もかすめ取る泥棒もいましたね、婚約破棄直後、目の前で違う者と婚約だか結婚の申し込みをし、断られたどこぞ尻軽王子がいましたね。本当にこの国は、終わってます。」
「……」
「名前は存じ上げませんが、私は今幸せに過ごしていますので、この幸せを壊したくないので、早く立ち去って頂くか、王都にお帰り下さい。」
「そ、それは…シエルに、シエルに謝りたい。謝って済む問題じゃない事はわかってるが、謝りたい。」
「本人の意志をまた無視して、お会いになり、あなた様だけ謝罪という形をとり、優しいシエルに形だけでも許してもらい、スッキリしたいんですね。本当、自分勝手で人の気持ちも、周りの状況も考えていらっしゃらないんですね。呆れます。ではさよなら、もう会う事はないと思いますが…悔やみながら生きて下さい」
アロンはそう言って敷地内に入ろうとしたが、
「あなたに、なぜそこまで言わなければならないんだ?シエルは私の婚約者だったし、シエルならわかってくれるはずなのに、あなたにシエルの何がわかるんだ?」
「シエル、シエルと呼び捨てはおやめ下さい。婚約破棄したんでしょう?やはり、わがままで色々と、ウワサされるだけあるお方ですね」
「何を!!おまえ、私が王子だとわかってるんだろ?目に余る不敬の数々…」
「不敬罪で私を殺しますか?殺して下さるなら、私はやっと仲間のもとにいけますから、いいですよ。まぁ、心残りもありますがね。」
「アロンさん…」
サイラスは、アロンと王子もどきの間にたち、話しかけた。
「私はビューティフル ラブ教会の者でもあります。本日は、教皇もいますので、よろしければ教会でお話をきくことは出来ます。どうでしょう?場所を移動しませんか?周りの耳目もございます、どうでしょうか?」
サイラスは、地面に座り込んでしまっていた王子もどきの手とり引き上げようとした。
どぉ~ん
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「あっ、飛んでいきましたね。どうしましょう?」
「……家に入ろうか。」
「放置ですか?」
「放置だ。レオは、どうする?」
先程から、一言も発しないギルド長に目を向けるが
やっと動き出した、レオは、色々と説明が欲しい、と言い一緒に家に入ったのだった。
家の中に入ると、待ち構えていたのかシエルが心配気な可愛い顔でアロンに近寄って来たので、迷いなく抱きしめキスをしようとした…が
「私たちの前で、うちの可愛い、可愛い、いや可愛すぎる私のシエルに何をしようとしているのかな?」
「お父さん」
「私は君のお父さんではない!!私の可愛いすぎるシエルから離れてくれるよね、アロン君」
「公爵様、ボクはアロンさんと一緒にいたい」
「!!!!!!!」
「お、お、おぉぉぉ」
「「お?」」
「お、お父さんでもパパでもいいから、シエルぅぅぅぅ、私を公爵様と呼ばないでくれぇぇ、お願いだぁぁ、やはり、寂しかったのか?寂しいならパパが、抱きしめてあげるから、早く来なさい。」
「いえ、結構です」
「シエルが、私の可愛いシエルが、反抗期なのかぁぁぁ!!」
「ちょっと父上、うるさいです」
「父上と言うなぁ!!パパと言え!!」
次男のライルの言葉にも、変な反応をしたウォード公爵は、しばらく混乱していた。
この敷地内に未登録の誰かが門扉にいる。
誰かが行かなければ、誰が来ているかはわからない。
早急に、カメラ的な何かを作ったほうがいいかもしれないとシエルは思った。
「私が行くから、シエルは皆とここにいてくれ。私が戻るまで、絶対にきてはダメだ!!」
「えっ?!でも、アロンさん…」
「ダメだ!!シエルをよろしくお願いします!!」
アロンは、シエルのすぐ側にいたシエルの父と兄、そしてサイラスとくろに頭を下げた。
「私も行きましょう。一応、聖職者として迷えるカモなら教皇のスコティさんにお願いしてみますので、誰が来たのかわかり次第教会にご案内しますね」
『……フッ』
くろは、アロンとサイラスのそばに行きそれぞれに鼻息をかけたように見えたが、実際にはそれぞれにバリアを張ったのだった。
『聖属性のバリアだから、多少の悪意なら跳ね返せれる』
「「聖属性?!」」
「あ、あれ?この頭に響くこの声はまさか、くろさん?」
『そうだ』
「!!!」
サイラスは突然の事に驚いていたが、アロンは何度か経験があるので落ち着いていた。
「ありがとうございます。なるべく早くすませてくるからシエルを頼みます」
アロンは、くろにもう一度言い頭を下げた。
緊張しながらシエルたちは、2人を見送った。
シエルは、アロンが普段なら俺と言うのに、今は私と言った事に気づき、門扉にいる誰かが招かざれる客だと思った。
「……くろ」
『大丈夫だ。悪意を持って2人に触れたら吹っ飛ぶようにしてある』
「えっ?!そ、それって…」
大丈夫なの?相手、と言おうとしたその時
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………
外から女性っぽい悲鳴が遠ざかっていった。
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
「……っ」
『悪意が吹っ飛んでいった、シエル、我に聖属性の魔法をかけてくれ』
「あ、あぁ、わかった、飛んでいった誰かさん…大丈夫なのかな?」
『……打ちどころ悪くなければ、大丈夫だろ。悪意の塊は案外しつこいし丈夫だからな』
くろの言っている事がわからない者たちは、くろと会話っぽいのをしていたサイラスとアロン、そして今、目の前にいるシエルに何があったのか説明して欲しいと思っていた。
その頃、外に行ったアロンとサイラスは、門扉にいた人物たちに険しい顔をしながら鋭(するど)い視線を向けた。
商業ギルドのギルド長であるレオが、申し訳なさそうに立っていた。その横には、フードを深く被った身なりのいい第一王子らしき人物と、いかにも不機嫌そうな王妃らしき人物がいた。
かろうじて外套を着させられたのか、半分着崩した状態で、この場にはかなり場違いな高級なドレス姿だった。
(*冒険者ギルドのギルド長はねぇ、病気療養の為休んでるの。本人は、本当は辞めてゆっくりしたいのに、次席の副ギルド長が特に、ギルド長を辞めさせないようにしてるの。ギルド長と副ギルド長は恋人なのよねぇ、ギルド長のお給料はないので、副ギルド長が養っているのよねーby腐ェニックス神)
「あっ、あなた!!あの時のっ、よくも…私のエドリックを…ただではすませないから!!私のエドリックを早く連れてきなさい!!妻と子が来てるの!!早くしない、王妃命令よ!!」
「……」
王子もどきは絶句していた。
「はっ?エドリック?…妻と子?」
サイラスは小声で意味がわからないといった風に、王妃もどきとアロンに視線を向けた。
「エドリックは、2年前に亡くなった。エドリックは独身だから妻も子もいない。そろそろ目を覚ましたらどうなんですか?」
「あ"あ"あ"あぁぁぁ!!」
「母上…?」
王妃もどきは、叫び声をあげながら古ぼけた手紙の束を取り出し、かさ「私のエドリックは生きてるわ」「この町に来たばかりで冒険者の登録したのよ」「私を迎えに来るのよ」泣き笑いながら、手紙を次々と見せながら読んでいた。
その中でも、まだ新しいそうなのにやたらとシワが入った、羊皮紙の手紙があった。
最後の手紙。
スタンピードの討伐前に、第三騎士団全員が二部ずつ書いた遺書だった。
一部は団長に、もう一部は副団長に預けた。
討伐が終われば、笑いながら燃やそうと決めたあの遺書だった。
それを、開いた時王妃もどきは変わった。
「うそよ!こんなの、ウソ…ありえないわ、私のエドリックが、こんな…」
「……」
ただならぬ雰囲気の王妃もどきと何か落胆した様子の王子もどき。
「あなたが悪いのよ、そうよ、あなたが全部悪いのよ!!あなたが、エドリックの代わりに死ねば良かったのよ!!」
「母上、もうお辞め下さい!!」
「何言ってるの?ライト?あなたのお父様と私の最愛のエドリックは、あの人が、そうよ、あの人が殺したも同然なのよ!!愛息子と私の大切なエドリックよ、エドリックをかえしてぇ!!」
突然、アロンに向け走って来た王妃もどきの手には、いつのまにか持っていたペーパーナイフが握られていた。
どぉーん
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「「!!」」
「母上?」
10mほど放物線を描くように飛んでいってしまった。
「くろさんのバリアか?」
「くろ様……」
「……で?あなた様がどこの誰で何をしに来たかはわかりかねますが、お引き取りを」
「ま、待ってくれ!!あ、あなたは、あの第三騎士団の団長で、その…父…国王に代わってお詫びを…」
「今更、そんな事されても、もう誰ももどりません。私も生き恥を晒しながらいきてます。国は補償も弔慰金すら出ませんでした。何度も送った緊急の応援要請や救助要請などもことごとく受け取ってもらえず、この国に使い捨てにされました。第三には獣人族も多く、軽蔑し、更に軽視した。上にたつものがそうだから下の者もそうした。報告に上がった時も、怪我で動けない者もいたのに、また使おうとした。もう王族とは一切関わりたくないんです……おぉっと、つい独り言を言ってしまいました。歳はとりたくないものです。失礼します。」
「待って、待って欲しい!!弔慰金の事も、第三騎士団だけしか討伐に出ていなかった事も知らなかった!!何とか…ち、父上に言って保証、いや、残された者たちに」
「今更…もういませんよ(この国には)」
残された家族たちも、この国を去りました。
あの国王が何かしようとしても、下のものがかすめとるでしょう?
まっ、どうでもいいですけど。私はシエルと幸せになるだけですから。
「頼む、ウォード公爵に繋ぎをとってほしい」
「ウォード公爵に、何か?」
「学園時代の友人だと聞いた、繋ぎをとってくれたら、あとはこちらでなんとかする」
「なぜ、私があなた様にそんな事しなければならないんですか?幼きウォード公爵の三男をどこぞの王妃とどこぞの王子が、痛めつけ衰弱死寸前に追い込み、大勢の前で罵詈雑言を浴びせ、あぁ、贈り者もかすめ取る泥棒もいましたね、婚約破棄直後、目の前で違う者と婚約だか結婚の申し込みをし、断られたどこぞ尻軽王子がいましたね。本当にこの国は、終わってます。」
「……」
「名前は存じ上げませんが、私は今幸せに過ごしていますので、この幸せを壊したくないので、早く立ち去って頂くか、王都にお帰り下さい。」
「そ、それは…シエルに、シエルに謝りたい。謝って済む問題じゃない事はわかってるが、謝りたい。」
「本人の意志をまた無視して、お会いになり、あなた様だけ謝罪という形をとり、優しいシエルに形だけでも許してもらい、スッキリしたいんですね。本当、自分勝手で人の気持ちも、周りの状況も考えていらっしゃらないんですね。呆れます。ではさよなら、もう会う事はないと思いますが…悔やみながら生きて下さい」
アロンはそう言って敷地内に入ろうとしたが、
「あなたに、なぜそこまで言わなければならないんだ?シエルは私の婚約者だったし、シエルならわかってくれるはずなのに、あなたにシエルの何がわかるんだ?」
「シエル、シエルと呼び捨てはおやめ下さい。婚約破棄したんでしょう?やはり、わがままで色々と、ウワサされるだけあるお方ですね」
「何を!!おまえ、私が王子だとわかってるんだろ?目に余る不敬の数々…」
「不敬罪で私を殺しますか?殺して下さるなら、私はやっと仲間のもとにいけますから、いいですよ。まぁ、心残りもありますがね。」
「アロンさん…」
サイラスは、アロンと王子もどきの間にたち、話しかけた。
「私はビューティフル ラブ教会の者でもあります。本日は、教皇もいますので、よろしければ教会でお話をきくことは出来ます。どうでしょう?場所を移動しませんか?周りの耳目もございます、どうでしょうか?」
サイラスは、地面に座り込んでしまっていた王子もどきの手とり引き上げようとした。
どぉ~ん
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
「あっ、飛んでいきましたね。どうしましょう?」
「……家に入ろうか。」
「放置ですか?」
「放置だ。レオは、どうする?」
先程から、一言も発しないギルド長に目を向けるが
やっと動き出した、レオは、色々と説明が欲しい、と言い一緒に家に入ったのだった。
家の中に入ると、待ち構えていたのかシエルが心配気な可愛い顔でアロンに近寄って来たので、迷いなく抱きしめキスをしようとした…が
「私たちの前で、うちの可愛い、可愛い、いや可愛すぎる私のシエルに何をしようとしているのかな?」
「お父さん」
「私は君のお父さんではない!!私の可愛いすぎるシエルから離れてくれるよね、アロン君」
「公爵様、ボクはアロンさんと一緒にいたい」
「!!!!!!!」
「お、お、おぉぉぉ」
「「お?」」
「お、お父さんでもパパでもいいから、シエルぅぅぅぅ、私を公爵様と呼ばないでくれぇぇ、お願いだぁぁ、やはり、寂しかったのか?寂しいならパパが、抱きしめてあげるから、早く来なさい。」
「いえ、結構です」
「シエルが、私の可愛いシエルが、反抗期なのかぁぁぁ!!」
「ちょっと父上、うるさいです」
「父上と言うなぁ!!パパと言え!!」
次男のライルの言葉にも、変な反応をしたウォード公爵は、しばらく混乱していた。
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