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42、美しい愛と素晴らしい愛 第一弾完了
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シュワッチチ
「シエルゥゥゥ?私の可愛いシエルゥゥゥ!!気分はたどうだ?無理してないか?あのままパパのそばで暮らしてもよかったんだぞ!!イバド町とポープラ町にヨーグリコ商会のお店も出来たしパパの お家のすぐ近くに本店を置いたみたいだから、良ければ今すぐきても大丈夫だ。グリーコたちも、シエルに会いたがっているぞ!!シエルに逢えるからパパは、シエルが好きそうなお菓子や食べ物、色々準備したから楽しみにしといてくれ!!あっ、そうだ!!シエルに似合いそうな物も注文したから…シエルがこちらに来たら、パパのそばでゆ~っくりしてもいいし、暇ならパパと一緒におでかけや散歩とか……。えぇと、色々パパと遊ぼう!!無理だけはしたらダメだからな。倒れたと聞いて、アロン君を殴ろうか…ゴホッ、アロン君に真剣に事情聴取しようかと思っちゃったよ。本当そのまま、うちにいればよかったのに。パパはさみしいよ。あと、あっ、馬車はこちらから出すから心配しないでね!!シエルに逢えるのを楽しみにしてる。アロン君は、しっかりうちの可愛いシエルを守ってくれ!!くろ様も美味しいリリンゴパイを用意してますので、お待ちしてます」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
ウォード公爵から返信がきた。
返信しなかったら、めんどくさいことになりそうだから、一応返信しとこう。
「大丈夫です。ちゃんと食べれてます。ご心配をおかけし、すみませんでした……パパ。予定通り明日行きますので、よろしくお願いします(棒読み風)」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
『……』
くろは思った。
シエルの聖属性の魔法は気に入っているが、リリンゴもリリンゴパイも特別好きではない。
シエルがそう思い込んでるだけだから、まぁ、シエルだから仕方がないと思った。
シュワッチチ
「シ、シエルが、私の可愛いシエルが、私をパパと呼んだ!!そうだ、パパだよ!!シエル、パパだよ!!愛してるよ!!早く来てね!!パパは、シエルを寝ずに待ってるよ!!」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
これは、寝てくださいと返信するべきか?それとも
放置するべきか?面倒だから、放置することにした。
ローレンス辺境伯からの返信は
「だ、誰ですか?こんないたずらをするのは?兄の名をかたり、こんな子どもだましの手紙を送り付けてくるなんて、あなた様は、よほどお暇なのですね。兄は死にました。悪い冗談はやめて下さい」
「「「……」」」
あの日の、返信はわりとすぐにきた。
最初の、返信ではいたずらだと思われていたが、2通目は、手紙ではなく、魔法通信と言うやり方を考え、こちらからも音声と画像を送れるようにした。
「兄によく似ている方を見つけましたね。兄はもう死んでいます。いい加減にしてください。しかも兄が、ウォード公爵家のご子息様である三男様と結婚だなんて、冗談にもほどがありますよ。まず初めに、兄が生きているとしたら30代後半です。それに対して公爵様のご子息様は、まだ10代後半です。年齢を考えてください。ねっ、わかりますよね。あなた様もバカじゃなければ、これ以上バカな事はお辞めになってください。わかりましたね。では、さようなら」
「「「「「「「……」」」」」」」
アロンとシエルが映った画像を送っても、信じてもらえず、結局、ウォード公爵自らローレンス辺境伯当てに、手紙と画像と音声を送ることにした。
やっと、半信半疑ながらも信じてもらえた、と思う。
ウォード公爵も魔法通信のやり方をマスターし、シエルにたびたび(1日10件ほど・シエルが回数制限した)送られてくる様になった。
もちろん兄たちも、よく割り込んで音声と画像にたびたび写りこんでいた。
明日、ローレンス辺境伯夫妻と辺境伯の2番目の兄たちも、ウォード公爵家に来る事になっていた。
「シエル…明日、いや明後日、ウォード公爵家とローレンス辺境伯家に伝えるんだよな?」
「うん。今から言うと大騒ぎしてめんどくさいことになりそうだから。果報は寝て待て?アレなんか違う?まっいいか」
「愛しい君がそういうなら、私めはあなた様に従うのみ」
「もぉ~何それぇ!!もぅ、かっこいいアロンさん、好き!!」
「ウグッ!!煽られてる…耐えたくない、いや…耐えなくては、だが、しかし…ッ」
「アロンさん、今日は早めに(夕食を)食べて、早めに寝る?」
グホッ!!
「早めに食べ、早めに寝る。わかってる、わかってるがわかりたくない!!私は今、試練を受けているんだ!!試練なんかクソくらいだが、あぁぁぁぁぁぁ、少しなら…」
シエルは苦笑いし、くろは後ろ足で首や頭をカイカイしていた。
***
昨夜遅くにウォード公爵家から、立派な馬車が到着した。
そして翌朝、夜が明ける前にウォード公爵家へ向け出発した。
ゆっくり進みながら休憩も数回入れたが、ウォード公爵家には、昼頃に到着した。
なぜか門あたりでソワソワしている公爵当主がいたが、いつからそこで待っていたのかとか、本当に寝てないのかとか、聞きたい様で聞かない方がいい気がしたので、2人で挨拶し、くろもトコトコと公爵邸に入っていった。
相変わらず大きな屋敷だと思った。
部屋に通されると、アロンに似た風貌の男性が数人いた。
ソファから一斉に立ち上がり、ボウ・アンド・スクレープをした。
そして、そのあとすぐにそのうちの1人が駆け寄ってきた。
「本当に、兄さんなのか?」
「あぁ、正真正銘アロン・ローレンスだ。ロイド、久しぶりだな」
「クッ……」
「そちらにいるのは?もしや…」
「はい、私の愛妻であるタカトです」
た、たかと?タカト……。
名前が…、少し気の強そうな顔だが、こちらの世界ではなさそうなホリの浅い可愛い顔に、黒い短髪に黒い瞳、まさか転移者なの?
「初めまして、私ウォード公爵家三男のシエルと申します。アロンさんとお付き合いさせて頂いております。この度は、許可を頂きありがとうございます。ローレンス様の愛妻様であられる、タカト様も素敵な方ですね。失礼ですが、ご出身はどちらかお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「シ、シエル?」
いきなり会話に割り込んでしまったからか、慌てて
またボウ・アンド・スクレープをしてくれた。
「あっ、ごめんなさい。会話途中に入ってしまって。ただとても魅力的な黒目黒髪だったから気になったの。あっ、浮気じゃないよ。僕が一番好きなのはアロンさんだからね。」
「シ、シエル…私を試してるのか、それともヤキモチを妬かせて誘惑しているのか?」
「もう、そんな事してないって、ただ興味があっただけだから」
ただシエルは、もしかして同郷からの転移者なのかどうかを聞きたかった。
目の前で繰り広げられた2人のイチャイチャに、ローレンス辺境伯本人とその妻タカトは驚いていた。
ローレンス辺境伯が、教えてくれた事は約1年前に突然敷地内にタカトが現れたが、記憶が曖昧で保護したが、愛も深まりそしてごく最近結婚したらしい。
「兄さん、本当にこちらの方と…でも年齢差が、いやその前に、本当にあの兄さんなの?」
アロンさんを細くした様な、同じく金髪碧眼の男の人。
「アイザック…か?久しぶり。あの兄さんって言われても、どう答えればいいかわからないが…間違いなくアロンだ。元第三騎士団団長、今は、臨時でギルドで働かされてる」
「…このっ、クソバカ兄貴の大バカヤロー!!生きてるなら生きてるで連絡しろよ!!ロイドも心配で心配で一時は…いや、それはもういい、なぜ死んでないのに連絡しなかった?!どうやって生き返った?あと、どう考えてもおかしいだろ!!親子ほどの年齢差あるのに、どうやって騙したんだ、この野郎!!」
「「「!!!」」」
「アイザック…おまえ、かなり言葉…しゃべれるようになったんだな」
「久々にあってソレかよ!!ちがうだろ!!私は
兄さんが死んだと思い、毎年…スタンピートがあったとこに…もう、…ッウゥッ」
「すまなかった。…仲間を失って、仲間の家族がいる所に手紙と遺品を届けたり、仲間を弔いながらも、自分の死に場所を探していたんだ。家の事は、もうお前たちに任せたつもりだったし、反対を押し切り騎士団に入り、このザマだから、帰るに帰れないし…。もう、忘れてるかと思った。すまない」
「……」
「…兄弟なのに、忘れれるわけないだろう。父も母も兄さんを失ったと思い…、元々体調も悪かったし父は怪我もしていたから、昨年、2人とも亡くなった。」
「「……」」
その、葬儀が終わった日タカトがローレンス辺境伯の本家に現れたのだった。
怒りながら泣いたりしたアロンの弟2人とアロンは、しばらく話をした。
遅めの昼食をとりながら、明日の事も確認したり時間はあっという間にすぎた。
そして迎えた当日、晴天。
環境が変わったからか、それとも緊張や、最後まではアレをしてはいないがお互いムズムズするまま終わったアロンとシエルは、ほぼ寝れなかった。
そして朝早くから支度のために、入浴や軽めのマッサージまでされた。
朝食もあまり食べれなかったが、高揚感は増していた。
そして、アロンの待つ祭壇に父ウォード公爵当主がほぼ泣きながらシエルとゆっくり歩き、アロンを睨みながらシエルを渡した。
くろはウォード公爵当主のそばにいた。
今日は、アロンとシエルの結婚式。
「本日はお二人に祝福を腐ェニックス神様がお与えになられたかのような天候ですね。」
「そして素晴らしいお2人、アロン・ローレンスとシエル・ウォードのビューティフル ラブをウォード公爵家とローレンス辺境伯家の良縁を結ぶお手伝いをさせていただくのは、ビューティフル ラブ教会教皇、私スコティが主に、お手伝いとしてルーカス、ハント、サイラスも一緒に務めさせて頂きます」
ビューティフル ラブ!!
「新郎アロン・ローレンス、あなたはシエル・ウォードを妻とし、健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います!!」
「花婿シエル・ウォードあなたはアロン・ローレンスを夫とし、健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います。」
ビューティフル ラブ。
「こちらの結婚誓約書をよく読み、こちらの方にサインをお願いします。」
アロンとシエルは、お互い恥ずかしそうに照れながら、キスをしようとしたが、誓いの口付けはまだあとです、と言われ素早く離れたのだった。
誓約書にサインし終わった2人は笑顔だった。
ビューティフル ラブ。
「今、この両名は腐ェニックス神の前に言葉の誓いと書式での夫婦たる誓いをしました。」
ビューティフル ラブ。
「皆様にもわかるように2人の素晴らしい愛と美しい愛を示すため、夫婦として、これからの愛にたいしての誓いの口付けをして頂きます。」
「さぁ、お二人の素晴らしい愛と美しい愛、これからの愛を皆様に示して下さい。」
「シエル愛しすぎてる!!」
「ふふふっ、アロンさん、ボクもアロンさんの事、す…好きだし、あ、愛しすぎてるからね!!」
ちゅーーーーーーーーーーーーーー……
呼吸が苦しくなるほどの口付けと、誰かが大泣きする声と笑い声、そして祝福の言葉が飛び交っていた。
ビューティフル ラブ。
「腐ェニックス神の定め給いし者、何人もこれを引き離す事あたわず!!」
「素晴らしい愛と美しい愛を、これからの2人の愛をビューティフル ラブ教会は応援してます。」
拍手喝采で結婚式は終わった。
お披露目会として、ウォード公爵邸の庭を民にも解放していた。
披露宴会場としてウォード公爵邸に戻った2人と結婚式に参加した面々は、半立席スタイルの新しいお披露目会をした。
グリーコさんをはじめとしたヨーグリコ商会のヨーグリコさん、スポロさん、クエンさん、コリラックさん、ファミ町のプーリンさん、肉屋のテッドさんたち、ファミ町のギルド長タイガさん、ロー村のフェオーレ村長、イバド町のBL教会の孤児院の子どもたちも全員参加していた。
食べ物を食べ、身分も作法も気にせず皆にこやかにしていた。
アロンとシエルはお互い見つめ合い頷いた。
「皆様、本日は私たちの披露宴にお越しいただき、ありがとうございます。
先ほどBL教会で挙式をし、晴れて夫婦となることができました。本日は数年ぶりに会うことができた家族、そして友人もたくさんいて、とても嬉しいです。これまでの感謝とこれからもよろしくという気持ちを込めて、ウォード公爵様方とローレンス辺境伯様方のご協力により、この場を用意させていただきました。皆様それぞれが、楽しく過ごせる様、お庭には椅子やテーブル、ピクニック風?という直接お庭や地面に敷物を敷き靴を脱いで、座る斬新なスタイルもございますので、新しい楽しみ方を試してみてください。
我愛しい人シエルが、ピザ窯とバーベキューの台を庭にいくつか設置しましたのでそちらもお試し下さい。
焼いたピザも、焼いたお肉や野菜をバーベキューと言う焼き方で、食べ物をバーベキューのタレに付けて召し上がって下さい。
他にも色々、新しい料理がございますので、全種類制覇する勢いでお召し上がり下さい。
こちらには、小さなお子様もいらっしゃいますので
ほとんどが一口サイズの食事になってますので、ご了承下さい。
どうしても塊肉が食べたいとおっしゃられるお方がおられましたら、自分でも焼けますのでどうぞ、その他にも、バーベキューと言う焼き方を自ら試したいお方も、どうぞご遠慮なくお試しください。
堅苦しくないパーティを目指してますので、節度ある態度で、お互いの友人同士でも会話を楽しんでいただける時間になればと思っています。最後になりましたが、我愛しい人シエルからも挨拶と皆様へのご報告があります。」
アロンがそう言いながら、シエルを抱き寄せながら、お互いアイコンタクトした。
「皆様、初めましての方もいらっしゃいますが、私どもの披露宴に参加して頂き、まことにありがとうございます。料理やお飲み物を楽しみながら、短い時間ではございますが、ぜひゆっくりお過ごしください。……アロンさんが言ってくれたように、私たちはBL教会で夫婦としてのこれからの誓いをしました。皆様の中には親子ほど年齢差を気にする方もいらっしゃるかと思いますが、私は過去に色々あり、同時にアロンさんも過去に色々ありました。そんな2人が、一時は心が壊れそうになり心を閉ざした時期が…ッ、あります。…お互いの年齢すら気にならないほど惹かれあったのも事実です。いなければ寒くて、さみしい。何かが足りない、いたら、あたたかく、ホッと出来る存在です。かけがえのない人、なくてはならない人、そして私の最愛の人、それがアロンさんです。私たちを全ての方に祝福してくださいとは、言えませんが…、私は…俺はアロンが一番好きで、誰よりもアロンを愛してる!!文句あるやつは、俺が相手してやるから……。」
穏やかに聞いてくれていた、来賓の方々は、静まりかえっていた。
クスッと笑いながら、おでこにキスをしてくれたアロンに照れながら、シエルは言葉を続けた。
「ごほっ、皆様失礼しました。言葉を訂正します。文句あるやつは、お手柔らかにかかって来て下さいますよう、心よりお願い申し上げます」
ぷふっ、すぐそばのアロンが笑いをこらえていた。
「皆様にご報告ですが、来月の終わり頃、順調にいけば私たち、アロンとシエル、そしてくろの元に、家族が増えます。私自身、最近までほんっと気づきませんでした。私たち新しい家族に、ご指導ご鞭撻よろしくお願いします」
「シエルがぉぁぁぁ、私の可愛いシエルがぁぁぁ」
「あなた、うるさいわよ。それに私のではなく私たちのでしょう。ほら、あなた立って。すわるなら、あそこのピクニックの敷物の所に行きましょう。ほら早く、あっ、シエル、アロン君、おめでとう。また、あとでゆっくり私たちとお話しましょうね!!」
「「はい!」」
公爵当主は、公爵夫人であるオリビアとシエルの兄たちに半ば引きずられる様に庭のピクニックの敷物辺りに連れて行かれてしまった。
そして、母親に似たシルバー系の髪に赤い瞳の可愛いミーユ(妹)がそっと近寄ってきた。
「お二人と新しい家族、お腹の赤ちゃんに祝福を、アロンお兄様、シエルお兄様、そしてくろ様、おめでとうございます」
妹のミーユがシエルのお腹に触れた瞬間、ふわっと身体が軽くなる感覚がした。
『ほぉ~やはりな。シエルの妹も君の様に心地よい聖属性の持ち主だな。』
「「!!!」」
「ミーユが、私と一緒?」
『ああ、純粋な聖属性だ。他の含みはない。まぁ、あとは生活魔法の水が少しだけだな』
あっ、そういう意味なのか、とこっそりシエルは思った。
今、くろはアロンとシエル2人に聞こえるように頭の中に話しかけていた。
「お腹の中に赤ちゃんがいる事に気づかなかった。もっとお腹が大きくなるかと思っていたからびっくり」
「それにしても、シエルが倒れた時は驚いた」
「あっ、うん、ごめん」
2人が公爵家に行く前に倒れてしまった。
妊娠による、魔力枯渇だった。
わりと危ない状態だったのだが、お腹の中の赤ちゃんがシエルの魔力を吸い取り、シエルの魔力が枯渇寸前になってしまった。
くろは、シエルの妊娠を知っていたがわかってるものだと思い言わなかった。
魔力補給するには、パートナーからの魔力供給が一番なのだが、何らかの理由で出来ない場合は、医師や教会の者からの魔力をわけてもらうこともできる。
だが相性が悪ければ魔力酔い状態になるか、最悪、死亡する。
魔力供給はお互いの接触、手を繋ぐか相手に触れて供給するのが一般的な方法だ。
パートナーの場合、粘膜接触、つまり口付けやセックスによる魔力供給が一番効率が良かった。
『交尾が足りなかったんだな』
くろがアロンに言った一言で、医師を返したあと魔力供給の為、気を失ったシエルに口付けしたり、シエルが気がつくまで抱いた。
気が付いたとき、あの場所にアロンのアロンが挿いっていたので、自分が倒れた事にも気づかなかったシエルは恥ずかしさから、アロンのほっぺをペチンと叩いたのだった。
それから数日間、魔力供給と口付けをしまくり、今度は違う意味で、ベッドから起き上がれなくなったシエルがいた。
『アロンに新たなスキルが生えたぞ』
「えっ、新しいスキル」
「わ、私に?」
『ああ、絶倫というスキルだ、おめでとう』
「「……。」」
結婚式と披露宴後、ウォード公爵の母とは個別にこれからの事を話し合った。
第一弾完了
~~~~~~~~~~メモ~~~~~~~~~~~
アイザック・ローレンス 33歳
芸術家肌で、絵はもちろん魔道具作りにもハマり三男に家督を押し付けた。
ロイド・ローレンス
ローレンス辺境伯 29歳
アロン(長男)とアイザック(次男)に辺境伯を押し付けられた苦労人
タカト・ローレンス 31歳
ロイドの妻
黒目黒髪、猫目、
かなりの童顔なので20代前半に見える容姿
1年前、前ローレンス辺境伯夫妻の葬儀後に、記憶を失いながら突然、辺境伯邸に現れた。
*引き離す事あたわず!!
2人を引き離す事はできないわよぉ~と言う事なのよぉ~by空気を読んでメモ欄で説明する腐ェニックス神
2人の物語は、これで完結。
これからは、家族が増えますので、第一弾?完了(*`・ω・)ゞ
これまでたくさんの方にご意見ご感想、アドバイス、画像の加工や合成、名前を考えてくださったり、使わせていたいたり、本当に色々ありがとうございます。
深夜テンションのまま、書き始めた物語ですが、たくさんの方に読んでいただけて、本当に深謝します。ありがとうございます。
続きは、また、未定の事ばかりですが、そのうち書く予定です。
今後、新しいアイテムの案、こんな感じの物があれば面白そうとか、もしも○○ならとか、ネタ、色々あればよろしくお願いします。
皆様、本当に色々ありがとうございます。
読んで頂き、幸せです。
皆様にたくさんの素敵なイイ運が、芽生えますように🌱幸せになアレ❤️
さつき
「シエルゥゥゥ?私の可愛いシエルゥゥゥ!!気分はたどうだ?無理してないか?あのままパパのそばで暮らしてもよかったんだぞ!!イバド町とポープラ町にヨーグリコ商会のお店も出来たしパパの お家のすぐ近くに本店を置いたみたいだから、良ければ今すぐきても大丈夫だ。グリーコたちも、シエルに会いたがっているぞ!!シエルに逢えるからパパは、シエルが好きそうなお菓子や食べ物、色々準備したから楽しみにしといてくれ!!あっ、そうだ!!シエルに似合いそうな物も注文したから…シエルがこちらに来たら、パパのそばでゆ~っくりしてもいいし、暇ならパパと一緒におでかけや散歩とか……。えぇと、色々パパと遊ぼう!!無理だけはしたらダメだからな。倒れたと聞いて、アロン君を殴ろうか…ゴホッ、アロン君に真剣に事情聴取しようかと思っちゃったよ。本当そのまま、うちにいればよかったのに。パパはさみしいよ。あと、あっ、馬車はこちらから出すから心配しないでね!!シエルに逢えるのを楽しみにしてる。アロン君は、しっかりうちの可愛いシエルを守ってくれ!!くろ様も美味しいリリンゴパイを用意してますので、お待ちしてます」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
ウォード公爵から返信がきた。
返信しなかったら、めんどくさいことになりそうだから、一応返信しとこう。
「大丈夫です。ちゃんと食べれてます。ご心配をおかけし、すみませんでした……パパ。予定通り明日行きますので、よろしくお願いします(棒読み風)」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
『……』
くろは思った。
シエルの聖属性の魔法は気に入っているが、リリンゴもリリンゴパイも特別好きではない。
シエルがそう思い込んでるだけだから、まぁ、シエルだから仕方がないと思った。
シュワッチチ
「シ、シエルが、私の可愛いシエルが、私をパパと呼んだ!!そうだ、パパだよ!!シエル、パパだよ!!愛してるよ!!早く来てね!!パパは、シエルを寝ずに待ってるよ!!」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
これは、寝てくださいと返信するべきか?それとも
放置するべきか?面倒だから、放置することにした。
ローレンス辺境伯からの返信は
「だ、誰ですか?こんないたずらをするのは?兄の名をかたり、こんな子どもだましの手紙を送り付けてくるなんて、あなた様は、よほどお暇なのですね。兄は死にました。悪い冗談はやめて下さい」
「「「……」」」
あの日の、返信はわりとすぐにきた。
最初の、返信ではいたずらだと思われていたが、2通目は、手紙ではなく、魔法通信と言うやり方を考え、こちらからも音声と画像を送れるようにした。
「兄によく似ている方を見つけましたね。兄はもう死んでいます。いい加減にしてください。しかも兄が、ウォード公爵家のご子息様である三男様と結婚だなんて、冗談にもほどがありますよ。まず初めに、兄が生きているとしたら30代後半です。それに対して公爵様のご子息様は、まだ10代後半です。年齢を考えてください。ねっ、わかりますよね。あなた様もバカじゃなければ、これ以上バカな事はお辞めになってください。わかりましたね。では、さようなら」
「「「「「「「……」」」」」」」
アロンとシエルが映った画像を送っても、信じてもらえず、結局、ウォード公爵自らローレンス辺境伯当てに、手紙と画像と音声を送ることにした。
やっと、半信半疑ながらも信じてもらえた、と思う。
ウォード公爵も魔法通信のやり方をマスターし、シエルにたびたび(1日10件ほど・シエルが回数制限した)送られてくる様になった。
もちろん兄たちも、よく割り込んで音声と画像にたびたび写りこんでいた。
明日、ローレンス辺境伯夫妻と辺境伯の2番目の兄たちも、ウォード公爵家に来る事になっていた。
「シエル…明日、いや明後日、ウォード公爵家とローレンス辺境伯家に伝えるんだよな?」
「うん。今から言うと大騒ぎしてめんどくさいことになりそうだから。果報は寝て待て?アレなんか違う?まっいいか」
「愛しい君がそういうなら、私めはあなた様に従うのみ」
「もぉ~何それぇ!!もぅ、かっこいいアロンさん、好き!!」
「ウグッ!!煽られてる…耐えたくない、いや…耐えなくては、だが、しかし…ッ」
「アロンさん、今日は早めに(夕食を)食べて、早めに寝る?」
グホッ!!
「早めに食べ、早めに寝る。わかってる、わかってるがわかりたくない!!私は今、試練を受けているんだ!!試練なんかクソくらいだが、あぁぁぁぁぁぁ、少しなら…」
シエルは苦笑いし、くろは後ろ足で首や頭をカイカイしていた。
***
昨夜遅くにウォード公爵家から、立派な馬車が到着した。
そして翌朝、夜が明ける前にウォード公爵家へ向け出発した。
ゆっくり進みながら休憩も数回入れたが、ウォード公爵家には、昼頃に到着した。
なぜか門あたりでソワソワしている公爵当主がいたが、いつからそこで待っていたのかとか、本当に寝てないのかとか、聞きたい様で聞かない方がいい気がしたので、2人で挨拶し、くろもトコトコと公爵邸に入っていった。
相変わらず大きな屋敷だと思った。
部屋に通されると、アロンに似た風貌の男性が数人いた。
ソファから一斉に立ち上がり、ボウ・アンド・スクレープをした。
そして、そのあとすぐにそのうちの1人が駆け寄ってきた。
「本当に、兄さんなのか?」
「あぁ、正真正銘アロン・ローレンスだ。ロイド、久しぶりだな」
「クッ……」
「そちらにいるのは?もしや…」
「はい、私の愛妻であるタカトです」
た、たかと?タカト……。
名前が…、少し気の強そうな顔だが、こちらの世界ではなさそうなホリの浅い可愛い顔に、黒い短髪に黒い瞳、まさか転移者なの?
「初めまして、私ウォード公爵家三男のシエルと申します。アロンさんとお付き合いさせて頂いております。この度は、許可を頂きありがとうございます。ローレンス様の愛妻様であられる、タカト様も素敵な方ですね。失礼ですが、ご出身はどちらかお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「シ、シエル?」
いきなり会話に割り込んでしまったからか、慌てて
またボウ・アンド・スクレープをしてくれた。
「あっ、ごめんなさい。会話途中に入ってしまって。ただとても魅力的な黒目黒髪だったから気になったの。あっ、浮気じゃないよ。僕が一番好きなのはアロンさんだからね。」
「シ、シエル…私を試してるのか、それともヤキモチを妬かせて誘惑しているのか?」
「もう、そんな事してないって、ただ興味があっただけだから」
ただシエルは、もしかして同郷からの転移者なのかどうかを聞きたかった。
目の前で繰り広げられた2人のイチャイチャに、ローレンス辺境伯本人とその妻タカトは驚いていた。
ローレンス辺境伯が、教えてくれた事は約1年前に突然敷地内にタカトが現れたが、記憶が曖昧で保護したが、愛も深まりそしてごく最近結婚したらしい。
「兄さん、本当にこちらの方と…でも年齢差が、いやその前に、本当にあの兄さんなの?」
アロンさんを細くした様な、同じく金髪碧眼の男の人。
「アイザック…か?久しぶり。あの兄さんって言われても、どう答えればいいかわからないが…間違いなくアロンだ。元第三騎士団団長、今は、臨時でギルドで働かされてる」
「…このっ、クソバカ兄貴の大バカヤロー!!生きてるなら生きてるで連絡しろよ!!ロイドも心配で心配で一時は…いや、それはもういい、なぜ死んでないのに連絡しなかった?!どうやって生き返った?あと、どう考えてもおかしいだろ!!親子ほどの年齢差あるのに、どうやって騙したんだ、この野郎!!」
「「「!!!」」」
「アイザック…おまえ、かなり言葉…しゃべれるようになったんだな」
「久々にあってソレかよ!!ちがうだろ!!私は
兄さんが死んだと思い、毎年…スタンピートがあったとこに…もう、…ッウゥッ」
「すまなかった。…仲間を失って、仲間の家族がいる所に手紙と遺品を届けたり、仲間を弔いながらも、自分の死に場所を探していたんだ。家の事は、もうお前たちに任せたつもりだったし、反対を押し切り騎士団に入り、このザマだから、帰るに帰れないし…。もう、忘れてるかと思った。すまない」
「……」
「…兄弟なのに、忘れれるわけないだろう。父も母も兄さんを失ったと思い…、元々体調も悪かったし父は怪我もしていたから、昨年、2人とも亡くなった。」
「「……」」
その、葬儀が終わった日タカトがローレンス辺境伯の本家に現れたのだった。
怒りながら泣いたりしたアロンの弟2人とアロンは、しばらく話をした。
遅めの昼食をとりながら、明日の事も確認したり時間はあっという間にすぎた。
そして迎えた当日、晴天。
環境が変わったからか、それとも緊張や、最後まではアレをしてはいないがお互いムズムズするまま終わったアロンとシエルは、ほぼ寝れなかった。
そして朝早くから支度のために、入浴や軽めのマッサージまでされた。
朝食もあまり食べれなかったが、高揚感は増していた。
そして、アロンの待つ祭壇に父ウォード公爵当主がほぼ泣きながらシエルとゆっくり歩き、アロンを睨みながらシエルを渡した。
くろはウォード公爵当主のそばにいた。
今日は、アロンとシエルの結婚式。
「本日はお二人に祝福を腐ェニックス神様がお与えになられたかのような天候ですね。」
「そして素晴らしいお2人、アロン・ローレンスとシエル・ウォードのビューティフル ラブをウォード公爵家とローレンス辺境伯家の良縁を結ぶお手伝いをさせていただくのは、ビューティフル ラブ教会教皇、私スコティが主に、お手伝いとしてルーカス、ハント、サイラスも一緒に務めさせて頂きます」
ビューティフル ラブ!!
「新郎アロン・ローレンス、あなたはシエル・ウォードを妻とし、健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います!!」
「花婿シエル・ウォードあなたはアロン・ローレンスを夫とし、健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います。」
ビューティフル ラブ。
「こちらの結婚誓約書をよく読み、こちらの方にサインをお願いします。」
アロンとシエルは、お互い恥ずかしそうに照れながら、キスをしようとしたが、誓いの口付けはまだあとです、と言われ素早く離れたのだった。
誓約書にサインし終わった2人は笑顔だった。
ビューティフル ラブ。
「今、この両名は腐ェニックス神の前に言葉の誓いと書式での夫婦たる誓いをしました。」
ビューティフル ラブ。
「皆様にもわかるように2人の素晴らしい愛と美しい愛を示すため、夫婦として、これからの愛にたいしての誓いの口付けをして頂きます。」
「さぁ、お二人の素晴らしい愛と美しい愛、これからの愛を皆様に示して下さい。」
「シエル愛しすぎてる!!」
「ふふふっ、アロンさん、ボクもアロンさんの事、す…好きだし、あ、愛しすぎてるからね!!」
ちゅーーーーーーーーーーーーーー……
呼吸が苦しくなるほどの口付けと、誰かが大泣きする声と笑い声、そして祝福の言葉が飛び交っていた。
ビューティフル ラブ。
「腐ェニックス神の定め給いし者、何人もこれを引き離す事あたわず!!」
「素晴らしい愛と美しい愛を、これからの2人の愛をビューティフル ラブ教会は応援してます。」
拍手喝采で結婚式は終わった。
お披露目会として、ウォード公爵邸の庭を民にも解放していた。
披露宴会場としてウォード公爵邸に戻った2人と結婚式に参加した面々は、半立席スタイルの新しいお披露目会をした。
グリーコさんをはじめとしたヨーグリコ商会のヨーグリコさん、スポロさん、クエンさん、コリラックさん、ファミ町のプーリンさん、肉屋のテッドさんたち、ファミ町のギルド長タイガさん、ロー村のフェオーレ村長、イバド町のBL教会の孤児院の子どもたちも全員参加していた。
食べ物を食べ、身分も作法も気にせず皆にこやかにしていた。
アロンとシエルはお互い見つめ合い頷いた。
「皆様、本日は私たちの披露宴にお越しいただき、ありがとうございます。
先ほどBL教会で挙式をし、晴れて夫婦となることができました。本日は数年ぶりに会うことができた家族、そして友人もたくさんいて、とても嬉しいです。これまでの感謝とこれからもよろしくという気持ちを込めて、ウォード公爵様方とローレンス辺境伯様方のご協力により、この場を用意させていただきました。皆様それぞれが、楽しく過ごせる様、お庭には椅子やテーブル、ピクニック風?という直接お庭や地面に敷物を敷き靴を脱いで、座る斬新なスタイルもございますので、新しい楽しみ方を試してみてください。
我愛しい人シエルが、ピザ窯とバーベキューの台を庭にいくつか設置しましたのでそちらもお試し下さい。
焼いたピザも、焼いたお肉や野菜をバーベキューと言う焼き方で、食べ物をバーベキューのタレに付けて召し上がって下さい。
他にも色々、新しい料理がございますので、全種類制覇する勢いでお召し上がり下さい。
こちらには、小さなお子様もいらっしゃいますので
ほとんどが一口サイズの食事になってますので、ご了承下さい。
どうしても塊肉が食べたいとおっしゃられるお方がおられましたら、自分でも焼けますのでどうぞ、その他にも、バーベキューと言う焼き方を自ら試したいお方も、どうぞご遠慮なくお試しください。
堅苦しくないパーティを目指してますので、節度ある態度で、お互いの友人同士でも会話を楽しんでいただける時間になればと思っています。最後になりましたが、我愛しい人シエルからも挨拶と皆様へのご報告があります。」
アロンがそう言いながら、シエルを抱き寄せながら、お互いアイコンタクトした。
「皆様、初めましての方もいらっしゃいますが、私どもの披露宴に参加して頂き、まことにありがとうございます。料理やお飲み物を楽しみながら、短い時間ではございますが、ぜひゆっくりお過ごしください。……アロンさんが言ってくれたように、私たちはBL教会で夫婦としてのこれからの誓いをしました。皆様の中には親子ほど年齢差を気にする方もいらっしゃるかと思いますが、私は過去に色々あり、同時にアロンさんも過去に色々ありました。そんな2人が、一時は心が壊れそうになり心を閉ざした時期が…ッ、あります。…お互いの年齢すら気にならないほど惹かれあったのも事実です。いなければ寒くて、さみしい。何かが足りない、いたら、あたたかく、ホッと出来る存在です。かけがえのない人、なくてはならない人、そして私の最愛の人、それがアロンさんです。私たちを全ての方に祝福してくださいとは、言えませんが…、私は…俺はアロンが一番好きで、誰よりもアロンを愛してる!!文句あるやつは、俺が相手してやるから……。」
穏やかに聞いてくれていた、来賓の方々は、静まりかえっていた。
クスッと笑いながら、おでこにキスをしてくれたアロンに照れながら、シエルは言葉を続けた。
「ごほっ、皆様失礼しました。言葉を訂正します。文句あるやつは、お手柔らかにかかって来て下さいますよう、心よりお願い申し上げます」
ぷふっ、すぐそばのアロンが笑いをこらえていた。
「皆様にご報告ですが、来月の終わり頃、順調にいけば私たち、アロンとシエル、そしてくろの元に、家族が増えます。私自身、最近までほんっと気づきませんでした。私たち新しい家族に、ご指導ご鞭撻よろしくお願いします」
「シエルがぉぁぁぁ、私の可愛いシエルがぁぁぁ」
「あなた、うるさいわよ。それに私のではなく私たちのでしょう。ほら、あなた立って。すわるなら、あそこのピクニックの敷物の所に行きましょう。ほら早く、あっ、シエル、アロン君、おめでとう。また、あとでゆっくり私たちとお話しましょうね!!」
「「はい!」」
公爵当主は、公爵夫人であるオリビアとシエルの兄たちに半ば引きずられる様に庭のピクニックの敷物辺りに連れて行かれてしまった。
そして、母親に似たシルバー系の髪に赤い瞳の可愛いミーユ(妹)がそっと近寄ってきた。
「お二人と新しい家族、お腹の赤ちゃんに祝福を、アロンお兄様、シエルお兄様、そしてくろ様、おめでとうございます」
妹のミーユがシエルのお腹に触れた瞬間、ふわっと身体が軽くなる感覚がした。
『ほぉ~やはりな。シエルの妹も君の様に心地よい聖属性の持ち主だな。』
「「!!!」」
「ミーユが、私と一緒?」
『ああ、純粋な聖属性だ。他の含みはない。まぁ、あとは生活魔法の水が少しだけだな』
あっ、そういう意味なのか、とこっそりシエルは思った。
今、くろはアロンとシエル2人に聞こえるように頭の中に話しかけていた。
「お腹の中に赤ちゃんがいる事に気づかなかった。もっとお腹が大きくなるかと思っていたからびっくり」
「それにしても、シエルが倒れた時は驚いた」
「あっ、うん、ごめん」
2人が公爵家に行く前に倒れてしまった。
妊娠による、魔力枯渇だった。
わりと危ない状態だったのだが、お腹の中の赤ちゃんがシエルの魔力を吸い取り、シエルの魔力が枯渇寸前になってしまった。
くろは、シエルの妊娠を知っていたがわかってるものだと思い言わなかった。
魔力補給するには、パートナーからの魔力供給が一番なのだが、何らかの理由で出来ない場合は、医師や教会の者からの魔力をわけてもらうこともできる。
だが相性が悪ければ魔力酔い状態になるか、最悪、死亡する。
魔力供給はお互いの接触、手を繋ぐか相手に触れて供給するのが一般的な方法だ。
パートナーの場合、粘膜接触、つまり口付けやセックスによる魔力供給が一番効率が良かった。
『交尾が足りなかったんだな』
くろがアロンに言った一言で、医師を返したあと魔力供給の為、気を失ったシエルに口付けしたり、シエルが気がつくまで抱いた。
気が付いたとき、あの場所にアロンのアロンが挿いっていたので、自分が倒れた事にも気づかなかったシエルは恥ずかしさから、アロンのほっぺをペチンと叩いたのだった。
それから数日間、魔力供給と口付けをしまくり、今度は違う意味で、ベッドから起き上がれなくなったシエルがいた。
『アロンに新たなスキルが生えたぞ』
「えっ、新しいスキル」
「わ、私に?」
『ああ、絶倫というスキルだ、おめでとう』
「「……。」」
結婚式と披露宴後、ウォード公爵の母とは個別にこれからの事を話し合った。
第一弾完了
~~~~~~~~~~メモ~~~~~~~~~~~
アイザック・ローレンス 33歳
芸術家肌で、絵はもちろん魔道具作りにもハマり三男に家督を押し付けた。
ロイド・ローレンス
ローレンス辺境伯 29歳
アロン(長男)とアイザック(次男)に辺境伯を押し付けられた苦労人
タカト・ローレンス 31歳
ロイドの妻
黒目黒髪、猫目、
かなりの童顔なので20代前半に見える容姿
1年前、前ローレンス辺境伯夫妻の葬儀後に、記憶を失いながら突然、辺境伯邸に現れた。
*引き離す事あたわず!!
2人を引き離す事はできないわよぉ~と言う事なのよぉ~by空気を読んでメモ欄で説明する腐ェニックス神
2人の物語は、これで完結。
これからは、家族が増えますので、第一弾?完了(*`・ω・)ゞ
これまでたくさんの方にご意見ご感想、アドバイス、画像の加工や合成、名前を考えてくださったり、使わせていたいたり、本当に色々ありがとうございます。
深夜テンションのまま、書き始めた物語ですが、たくさんの方に読んでいただけて、本当に深謝します。ありがとうございます。
続きは、また、未定の事ばかりですが、そのうち書く予定です。
今後、新しいアイテムの案、こんな感じの物があれば面白そうとか、もしも○○ならとか、ネタ、色々あればよろしくお願いします。
皆様、本当に色々ありがとうございます。
読んで頂き、幸せです。
皆様にたくさんの素敵なイイ運が、芽生えますように🌱幸せになアレ❤️
さつき
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