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43、ゼロ 愚者《ぐしゃ》フール
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0 愚者フール
■正位置:無邪気、冒険家、自由、楽天的
■逆位置:夢想、愚行、無計画、無謀
***
『……て。……か……けて』
悲痛な叫び声のあと、消えそうな途切れ途切れの誰かの声が聞こえた気がした。
まだ夜が開け切らない早朝、それは突然おきた。
闇が光に包まれたかと思うと、今度は、光の渦が起き闇を巻きぞえにするかのように、元の夜明け前の静けさに戻った。
長いようで短い?短いようで長い?どちらかはわからないが、何が起きたのかを把握する時間はなかった。
『アロン、シエル…何かが、来る!!』
「「!!!」」
アロンはシエルを守るため、さらにしっかりと抱きしめなおした。
「……アロンさん」
「大丈夫だ、俺が必ずおまえもお腹の子も守るから、大丈夫だ!!」
ふわっとどこからともなく、風が舞った気がした。
そして、まるで深緑に包まれたかのように、空気の密度が変わった。
アロンとシエル、お腹の子、そしてくろは寝室にいたはず。
樹々が生い茂り、その木の葉のすき間からこぼれる光が、まるで祝福のように降り注いだ。
(やっほぉ~!!シエルちゃんお久しぶりね♡そしてアロンちゃんとくろちゃんは、一応初めましてかしら、ね♡私、この世界を任されてる腐ェニックス神なの♡よろしくねぇ!!)
姿形はわからないのに、なぜかハートマークを飛ばしながらウインクされた気がした。
「「……」」
(あらぁ?2人ともなぜか無言ねぇ~。んもぉ~♡まっ、しょうがないわねぇ。あまり時間ないから、まきでイクわねぇ~!!え~と、先程の現象なんだけどぉ、カクカクシカジカなのよぉ~って言っても通じないから、悪いけど否応なしに承諾して欲しいのぉ!!というかマジお願い!!なるべくフォローはするから!説明は、あっ!!ヤバぁっ!!シエルちゃん、アロンちゃん、本当にごめん!!!)
頭に直接響く腐ェニックス神とやらの声は、かなり焦っていてた。
姿形は見えないのに、そこに何かがいるのはわかる、そういった感じだった。
そして、音もなく突然目の前に現れたのが、光と闇が混じった光る玉ねぎ?だった。
なんで、こんなとこに光る新玉ねぎが?と思ってしまうほど似ていた。
マンガとかでよくある魂の形ではなく、葉っぱ部分も光っている緑色のねぎ付き新玉ねぎだ。
くどいようだが玉ねぎの部分の色が光と闇のグルグルしていて、光る新玉ねぎっぽいのがシエルのお腹に近づくとそのまま吸い込まれる様に消えた。
(本当にごめんなさい。この子を助けたかったの。お願い!!産まれたあとは、育てるのが無理そうなら、私が責任もって面倒見るから心配しないで!!
色々聞きたそうにしているアロンちゃんには、悪いけど落ち着いたら、私とシエルちゃんの関係とか色々本人から聞いてね♡シエルちゃんは、アロンちゃんに言いにくい場合は、私に祈りを捧げてくれたら、私の愛し子であるシエルちゃんの為、ピヨよぉ~んって駆け付けれる時なら駆け付けるからねぇ♡んんっと、まぁ、話の途中で本当に悪いんだけどぉ~、急に子どもが増えちゃったからビックリしてるのね?ん~でもぉ悪いけど、シエルちゃんの魔力が美味しいのか、お子ちゃまがシエルちゃんの魔力をどんどん吸ってるわねぇ~。アロンちゃん、魔力供給お願いねぇ。最近生えたスキルあるでしょう♡ぜひその絶倫スキル使ってねぇ!!シエルちゃんとアロンちゃんにプレゼント♡潤穴と弛緩スキルもあげるわねぇ♡ヤッてる最中に、今さっき起こった出来事を、ダイジェスト版で頭の中に再生するわねぇ♡じゃあ、頑張ってねぇ!!腐ェニックス神でしたぁ!!また来るわねぇ!!)
「シエル?シエル大丈夫か?シエル!!」
「ア…ロン、んっ……。」
ぺろぺろ
くろは、シエルの手を舐め聖属性の魔力を流した。
『アロン、早くシエルと交尾しろ!!』
「……!!」
アロンは、半ば気を失いかけのシエルに口付けしながら、器用に服を脱がしていった。
昨夜も軽くしたばかりだったからか、あの部分もまだ柔らかくほぐれていた。
お腹に子が宿ってからは、魔力の枯渇が起きないように、ほぼ毎日魔力供給だけはしていた。
お腹の子も順調に育っている様で、この分だと予定より早くあと数日で産まれるだろうと、くろが教えてくれていた。
この世界での出産は、性別問わず10代での妊娠平均期間は約8ヶ月ほどで、20代なら約9ヶ月、30代以上なら約10ヶ月ほどだった。
何事にも例外はあるもののシエルの妊娠はまだ7ヶ月ほどだった
服を脱がされていくシエル、パジャマの前を肌けさせたあとは、下には何も纏っていない状態だった。
くろは、腐ェニックス神が立ち去りいつもの寝室にに戻ると、シエルが恥ずかしがらない様に姿を消した。
「ゃぁ……っ、ぁ…ッ」
アロンは口の中に練り上げた濃密な魔力を、シエルの口の中に流し入れた。
シエルは、濃厚な魔力とアロンの舌を絡め取るかのように動いていた。
さらなる濃厚な口付けと魔力に、魔力枯渇状態でぐったりしていたシエルは、みるみるうちに動ける様になった。
お互い快感に流されそうになりながらも、魔力を練りシエルに流すアロン。
シエルは、少し余裕が出てきたのかアロンのたくましい筋肉をムニムニ触り、お腹はもちろん胸の筋肉にも指先を滑らせ、下半身はもうすでに密着していた。
「あぁ……っ、んっ」
じゅわぁと、あの部分が濡れていく感じがした。
「これが潤穴か、すごくやらしいほど濡れてる」
「やぁ….、アロンさぁ…ッ」
アロンに触れられるたび、いつも以上にに魔力の流れが激しく感じるのにお腹の謎の子が魔力を吸い取るのがわかるほど、いつも以上に鋭敏反応した身体は、瞬く間に熱くなっていった。
シエルはアロンに愛され、アロンもシエルに愛されている状態での交わりは、極上の愛撫となっていた。
シエルの艶やかな 啼き声に、アロンは思わず甘い吐息が漏れていた。
シエルは、妊娠後も羞恥心を抱きながらも足を開き、愛しい人を迎えいれていた。体格に見合った立派すぎるアロンのアロンを受け入れるには、いまだに慣れていなかったが身体の中に愛しいアロンがいる事に、無意識に幸せを感じ取っていた。
「好き…ッだ、大好きっ……好きなの!!アロンっさん…ッ、好きぃぃ!!」
「グッハッ!!お、俺も…君が好き過ぎて…やばい…も、もう、イキそうだ」
「して、中に、中で…ッイッて!!」
妊娠中の中出しエッチは、感染症や精液で子宮が収縮する可能性が高くなり早産のリスクがあるかもしれないからと、前世の記憶をふと思い出したシエルは、アロンに酷な申し渡しをした。
「妊娠中はエッチチィな事は控えて!お願いアロンさん!!」
「アロンさんごめん!妊娠中は…エッチチィなことも、中出しもなるべくを控えてもらっていいかなぁ?ねっ、お願いアロンさん!!」
甘い雰囲気に流されないまま、ふと我にかえるシエルに何度か言われ、アロンは不完全燃焼のままシエルから少し離れた所で、勃ちあがってしまったモノを、こっそり一人でおさめなければならない事が、数十回…いや、もう数え切れないほどあった。
だが、今回は久々に挿れれた事と中に出してもいいと許可をもらった事で自分でも抑えが効きにくい状態になっていた。
日ごろ言わない事も、シエルはシてる最中にポロっとこぼす事もあり、今回は……なかなかとめれなかった。
シエルが妊娠してからは、エッチの許可が降りた時だけしていた。
する時のアロンは自分のモノを奥まで挿れず、気をつけながら浅いところで抽送していた。
だが、今回は我慢に耐え切れずタガが外れ早々に絶倫スキルが発動した。
無我夢中のアロン、だが魔力を込めることは忘れなかった。
シエルはいつととは違う魔力量の多さと、下から揺すりあげられ、かなり激しく突き上げられていた。
予想以上の激しさに性急に、一気に高みへと押し上げられてしまったシエル。
ちょうど夜明けの光がシエルを照らし、白い肌に赤い口付けの跡が照らされる中、艶めいた声を上げ快感に喘いだ。
「……キレイだ」
ドクドクと魔力とともにシエルのお腹の中に熱いモノが放たれた。
「あぁぁぁぁぁ、っ…ッあ、アロン、さん?」
「絶倫スキル発動してるし、君が好きすぎるのと愛してるから萎えることはなさそうだ、すまない、もう一度……」
ふふっとドヤ顔するアロンにたいして、スに戻ったのかシエルは、顔を引き攣らせていた。
何度目かの中での吐精後に、腐ェニックス神が言っていた、助けたい光る新玉ねぎ?がお腹に吸い込まれたモノについてがナニなのか知る事になった。
***
シエル、アロン、くろの頭の中が一面真っ白になったかと思うほどの光輝く見慣れない場所に複数の女性がいた。
服装は、白い衣を身体に巻きつけたかのようなふんわり柔らかそうな衣服だっだ。
徐々に声も聞こえてきた様な気した。
陽気に笑いあい、楽しげな雰囲気の場所だった。
眩しいほど光輝く場所、ここはどこなんだろうと思ったその時、たくさんいる女性の中のとある1人、見ているはずなのに見てる側から忘れそうな女性に、なぜか目が離せなくなってしまった。
ここは女性しか存在しない世界、テラ。
そこには暗闇も存在しない眩い光りだけが輝く世界だったの。
この世界女王となる事を約束されていた天使@#€&が、古より伝わる闇のように深い漆黒の宝珠に興味を持ってしまったの。
そして、なぜこの宝珠の事を知ったのかもわからないの。
いつのまにか天使@#€&が漆黒の宝珠を手に入れてしまった事で、悪魔の住む世界とこのテラが繋がってしまったわ。
悪魔というか他の言い方だと魔族ともいうわねぇ。あらゆる欲望に正直な子が多い世界なの。そこは男だけしかいない世界。
闇の***と出逢ったテラの世界の@#€&は、異性という身体つきも声のトーンも、今までに持つことのなかった初めての感情にとまどいながらも、愛し合うことを知ったの。
その二人の間に誕生した子によりそれぞれの世界に光と闇が現れた。
だけど、喜ばしい事ばかりではなかったわ。
天使@#€&が闇の宝珠に興味を持っていたのは、テラのほとんどが知っていた。
誰も止めなかった。
テラという世界は、自分が誰よりも一番に輝くのが大切、誰よりも一番美しく笑えるのかが大事だったの。光に疲れても、倒れるまで自分を磨き光輝くのが当たり前の世界。
闇の世界も正反対の属性だけど似たような世界だったわ。自分の欲望が一番で、その他はあまり気にしない子ばかりだったの。
闇と光の世界が繋がり、お互いの世界の半数以上が自分の属性とは異なる光と闇に耐えきれず死んでしまったわ。
テラを管理する腐ァビュラス神と闇の世界を管理する御超腐神とが協力し、お互いの行き来を制限したの。
そして、罪を問われる天使@#€&と闇の***は子どもの命は助けて欲しいと神たちに祈ったんだけど…、罪を裁く前に二つの世界は崩れかけていったの。光の世界と闇の世界を巻きぞえに、シエルちゃんのお腹に入ったその子の両親も消滅したの。腐ァビュラス神も御超腐神も力のほとんどを使いそれぞれの二つの世界の崩壊を防ごうとしたんだけど……。まだ、というか…完全には防ぎきれてないの。
天使の中には天使@#€&のように、悪魔や他の魔族と交わり、カタチが保てない、どちらとも言えない子たちも少なからず生まれたの。
無垢な気持ち、純粋、汚れのない状態、無鉄砲、素直に信じるなどは、元々天使が持っているものなんだけど、誘惑に弱い子、衝動的になりやすい子、感情に流されやすい子たちが増えてきたの。その子たちはどちらの性質も持つ代わり、どちらの世界からも弾かれたの。
悪魔や魔族の世界の子も、天使の気質を持つ子が生まれ、自分の欲望に負けてしまったり、自我を保てず生まれてすぐ亡くなる子が多くなり、魔族も天使も我が子を守る性質をもつ者が多いの。
我が子を失った事により、子を亡くした親も自害する事も多くなったの。
二つの世界、そしてどちらにもはいれない子たちは、手分けしながら他の神々が保護しているの。
まだ受け入れ先が決まらない子たちがたくさんいるの。そのうちの一つを私が押し付けられ…ゴホッゴホッ。コホン、この子は私の力で、未知の可能性、はじまったばかり、すべてはこれからの状態、真っさらで人族の赤ちゃんに近い状態にしたの。
だから…、本当にごめんなさい。
アロンちゃんとシエルちゃん、そして聖獣*****なるべくサポートするから、お願いね。
腐ェニックス神の気配が消えたあと、シエルは陣痛と戦う事になった。
出産まで約1カ月あったので、ギリギリまでイバド町にいたのがアダとなってしまった。
「朝早すぎて、シエルも早すぎてすみません。陣痛で、シエルが、愛しいシエルが泣いてます。お知らせします。もうすぐ、私たちの子どもが、腐ェニックス神様も現れて、大変な事になりました。もうすぐ、たぶん、生まれます。」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
アロンは落ち着いてウォード公爵邸に魔法通信をしたつもりが、アロン以上に大騒ぎしながら個々に馬に乗り、ウォード公爵一家と護衛たちが来る事になったのだった。
公爵一家が到着した半日後、護衛集団の一部数人と乳母とその子どもたちと医師たちが馬車数台で来たのだった。
■正位置:無邪気、冒険家、自由、楽天的
■逆位置:夢想、愚行、無計画、無謀
***
『……て。……か……けて』
悲痛な叫び声のあと、消えそうな途切れ途切れの誰かの声が聞こえた気がした。
まだ夜が開け切らない早朝、それは突然おきた。
闇が光に包まれたかと思うと、今度は、光の渦が起き闇を巻きぞえにするかのように、元の夜明け前の静けさに戻った。
長いようで短い?短いようで長い?どちらかはわからないが、何が起きたのかを把握する時間はなかった。
『アロン、シエル…何かが、来る!!』
「「!!!」」
アロンはシエルを守るため、さらにしっかりと抱きしめなおした。
「……アロンさん」
「大丈夫だ、俺が必ずおまえもお腹の子も守るから、大丈夫だ!!」
ふわっとどこからともなく、風が舞った気がした。
そして、まるで深緑に包まれたかのように、空気の密度が変わった。
アロンとシエル、お腹の子、そしてくろは寝室にいたはず。
樹々が生い茂り、その木の葉のすき間からこぼれる光が、まるで祝福のように降り注いだ。
(やっほぉ~!!シエルちゃんお久しぶりね♡そしてアロンちゃんとくろちゃんは、一応初めましてかしら、ね♡私、この世界を任されてる腐ェニックス神なの♡よろしくねぇ!!)
姿形はわからないのに、なぜかハートマークを飛ばしながらウインクされた気がした。
「「……」」
(あらぁ?2人ともなぜか無言ねぇ~。んもぉ~♡まっ、しょうがないわねぇ。あまり時間ないから、まきでイクわねぇ~!!え~と、先程の現象なんだけどぉ、カクカクシカジカなのよぉ~って言っても通じないから、悪いけど否応なしに承諾して欲しいのぉ!!というかマジお願い!!なるべくフォローはするから!説明は、あっ!!ヤバぁっ!!シエルちゃん、アロンちゃん、本当にごめん!!!)
頭に直接響く腐ェニックス神とやらの声は、かなり焦っていてた。
姿形は見えないのに、そこに何かがいるのはわかる、そういった感じだった。
そして、音もなく突然目の前に現れたのが、光と闇が混じった光る玉ねぎ?だった。
なんで、こんなとこに光る新玉ねぎが?と思ってしまうほど似ていた。
マンガとかでよくある魂の形ではなく、葉っぱ部分も光っている緑色のねぎ付き新玉ねぎだ。
くどいようだが玉ねぎの部分の色が光と闇のグルグルしていて、光る新玉ねぎっぽいのがシエルのお腹に近づくとそのまま吸い込まれる様に消えた。
(本当にごめんなさい。この子を助けたかったの。お願い!!産まれたあとは、育てるのが無理そうなら、私が責任もって面倒見るから心配しないで!!
色々聞きたそうにしているアロンちゃんには、悪いけど落ち着いたら、私とシエルちゃんの関係とか色々本人から聞いてね♡シエルちゃんは、アロンちゃんに言いにくい場合は、私に祈りを捧げてくれたら、私の愛し子であるシエルちゃんの為、ピヨよぉ~んって駆け付けれる時なら駆け付けるからねぇ♡んんっと、まぁ、話の途中で本当に悪いんだけどぉ~、急に子どもが増えちゃったからビックリしてるのね?ん~でもぉ悪いけど、シエルちゃんの魔力が美味しいのか、お子ちゃまがシエルちゃんの魔力をどんどん吸ってるわねぇ~。アロンちゃん、魔力供給お願いねぇ。最近生えたスキルあるでしょう♡ぜひその絶倫スキル使ってねぇ!!シエルちゃんとアロンちゃんにプレゼント♡潤穴と弛緩スキルもあげるわねぇ♡ヤッてる最中に、今さっき起こった出来事を、ダイジェスト版で頭の中に再生するわねぇ♡じゃあ、頑張ってねぇ!!腐ェニックス神でしたぁ!!また来るわねぇ!!)
「シエル?シエル大丈夫か?シエル!!」
「ア…ロン、んっ……。」
ぺろぺろ
くろは、シエルの手を舐め聖属性の魔力を流した。
『アロン、早くシエルと交尾しろ!!』
「……!!」
アロンは、半ば気を失いかけのシエルに口付けしながら、器用に服を脱がしていった。
昨夜も軽くしたばかりだったからか、あの部分もまだ柔らかくほぐれていた。
お腹に子が宿ってからは、魔力の枯渇が起きないように、ほぼ毎日魔力供給だけはしていた。
お腹の子も順調に育っている様で、この分だと予定より早くあと数日で産まれるだろうと、くろが教えてくれていた。
この世界での出産は、性別問わず10代での妊娠平均期間は約8ヶ月ほどで、20代なら約9ヶ月、30代以上なら約10ヶ月ほどだった。
何事にも例外はあるもののシエルの妊娠はまだ7ヶ月ほどだった
服を脱がされていくシエル、パジャマの前を肌けさせたあとは、下には何も纏っていない状態だった。
くろは、腐ェニックス神が立ち去りいつもの寝室にに戻ると、シエルが恥ずかしがらない様に姿を消した。
「ゃぁ……っ、ぁ…ッ」
アロンは口の中に練り上げた濃密な魔力を、シエルの口の中に流し入れた。
シエルは、濃厚な魔力とアロンの舌を絡め取るかのように動いていた。
さらなる濃厚な口付けと魔力に、魔力枯渇状態でぐったりしていたシエルは、みるみるうちに動ける様になった。
お互い快感に流されそうになりながらも、魔力を練りシエルに流すアロン。
シエルは、少し余裕が出てきたのかアロンのたくましい筋肉をムニムニ触り、お腹はもちろん胸の筋肉にも指先を滑らせ、下半身はもうすでに密着していた。
「あぁ……っ、んっ」
じゅわぁと、あの部分が濡れていく感じがした。
「これが潤穴か、すごくやらしいほど濡れてる」
「やぁ….、アロンさぁ…ッ」
アロンに触れられるたび、いつも以上にに魔力の流れが激しく感じるのにお腹の謎の子が魔力を吸い取るのがわかるほど、いつも以上に鋭敏反応した身体は、瞬く間に熱くなっていった。
シエルはアロンに愛され、アロンもシエルに愛されている状態での交わりは、極上の愛撫となっていた。
シエルの艶やかな 啼き声に、アロンは思わず甘い吐息が漏れていた。
シエルは、妊娠後も羞恥心を抱きながらも足を開き、愛しい人を迎えいれていた。体格に見合った立派すぎるアロンのアロンを受け入れるには、いまだに慣れていなかったが身体の中に愛しいアロンがいる事に、無意識に幸せを感じ取っていた。
「好き…ッだ、大好きっ……好きなの!!アロンっさん…ッ、好きぃぃ!!」
「グッハッ!!お、俺も…君が好き過ぎて…やばい…も、もう、イキそうだ」
「して、中に、中で…ッイッて!!」
妊娠中の中出しエッチは、感染症や精液で子宮が収縮する可能性が高くなり早産のリスクがあるかもしれないからと、前世の記憶をふと思い出したシエルは、アロンに酷な申し渡しをした。
「妊娠中はエッチチィな事は控えて!お願いアロンさん!!」
「アロンさんごめん!妊娠中は…エッチチィなことも、中出しもなるべくを控えてもらっていいかなぁ?ねっ、お願いアロンさん!!」
甘い雰囲気に流されないまま、ふと我にかえるシエルに何度か言われ、アロンは不完全燃焼のままシエルから少し離れた所で、勃ちあがってしまったモノを、こっそり一人でおさめなければならない事が、数十回…いや、もう数え切れないほどあった。
だが、今回は久々に挿れれた事と中に出してもいいと許可をもらった事で自分でも抑えが効きにくい状態になっていた。
日ごろ言わない事も、シエルはシてる最中にポロっとこぼす事もあり、今回は……なかなかとめれなかった。
シエルが妊娠してからは、エッチの許可が降りた時だけしていた。
する時のアロンは自分のモノを奥まで挿れず、気をつけながら浅いところで抽送していた。
だが、今回は我慢に耐え切れずタガが外れ早々に絶倫スキルが発動した。
無我夢中のアロン、だが魔力を込めることは忘れなかった。
シエルはいつととは違う魔力量の多さと、下から揺すりあげられ、かなり激しく突き上げられていた。
予想以上の激しさに性急に、一気に高みへと押し上げられてしまったシエル。
ちょうど夜明けの光がシエルを照らし、白い肌に赤い口付けの跡が照らされる中、艶めいた声を上げ快感に喘いだ。
「……キレイだ」
ドクドクと魔力とともにシエルのお腹の中に熱いモノが放たれた。
「あぁぁぁぁぁ、っ…ッあ、アロン、さん?」
「絶倫スキル発動してるし、君が好きすぎるのと愛してるから萎えることはなさそうだ、すまない、もう一度……」
ふふっとドヤ顔するアロンにたいして、スに戻ったのかシエルは、顔を引き攣らせていた。
何度目かの中での吐精後に、腐ェニックス神が言っていた、助けたい光る新玉ねぎ?がお腹に吸い込まれたモノについてがナニなのか知る事になった。
***
シエル、アロン、くろの頭の中が一面真っ白になったかと思うほどの光輝く見慣れない場所に複数の女性がいた。
服装は、白い衣を身体に巻きつけたかのようなふんわり柔らかそうな衣服だっだ。
徐々に声も聞こえてきた様な気した。
陽気に笑いあい、楽しげな雰囲気の場所だった。
眩しいほど光輝く場所、ここはどこなんだろうと思ったその時、たくさんいる女性の中のとある1人、見ているはずなのに見てる側から忘れそうな女性に、なぜか目が離せなくなってしまった。
ここは女性しか存在しない世界、テラ。
そこには暗闇も存在しない眩い光りだけが輝く世界だったの。
この世界女王となる事を約束されていた天使@#€&が、古より伝わる闇のように深い漆黒の宝珠に興味を持ってしまったの。
そして、なぜこの宝珠の事を知ったのかもわからないの。
いつのまにか天使@#€&が漆黒の宝珠を手に入れてしまった事で、悪魔の住む世界とこのテラが繋がってしまったわ。
悪魔というか他の言い方だと魔族ともいうわねぇ。あらゆる欲望に正直な子が多い世界なの。そこは男だけしかいない世界。
闇の***と出逢ったテラの世界の@#€&は、異性という身体つきも声のトーンも、今までに持つことのなかった初めての感情にとまどいながらも、愛し合うことを知ったの。
その二人の間に誕生した子によりそれぞれの世界に光と闇が現れた。
だけど、喜ばしい事ばかりではなかったわ。
天使@#€&が闇の宝珠に興味を持っていたのは、テラのほとんどが知っていた。
誰も止めなかった。
テラという世界は、自分が誰よりも一番に輝くのが大切、誰よりも一番美しく笑えるのかが大事だったの。光に疲れても、倒れるまで自分を磨き光輝くのが当たり前の世界。
闇の世界も正反対の属性だけど似たような世界だったわ。自分の欲望が一番で、その他はあまり気にしない子ばかりだったの。
闇と光の世界が繋がり、お互いの世界の半数以上が自分の属性とは異なる光と闇に耐えきれず死んでしまったわ。
テラを管理する腐ァビュラス神と闇の世界を管理する御超腐神とが協力し、お互いの行き来を制限したの。
そして、罪を問われる天使@#€&と闇の***は子どもの命は助けて欲しいと神たちに祈ったんだけど…、罪を裁く前に二つの世界は崩れかけていったの。光の世界と闇の世界を巻きぞえに、シエルちゃんのお腹に入ったその子の両親も消滅したの。腐ァビュラス神も御超腐神も力のほとんどを使いそれぞれの二つの世界の崩壊を防ごうとしたんだけど……。まだ、というか…完全には防ぎきれてないの。
天使の中には天使@#€&のように、悪魔や他の魔族と交わり、カタチが保てない、どちらとも言えない子たちも少なからず生まれたの。
無垢な気持ち、純粋、汚れのない状態、無鉄砲、素直に信じるなどは、元々天使が持っているものなんだけど、誘惑に弱い子、衝動的になりやすい子、感情に流されやすい子たちが増えてきたの。その子たちはどちらの性質も持つ代わり、どちらの世界からも弾かれたの。
悪魔や魔族の世界の子も、天使の気質を持つ子が生まれ、自分の欲望に負けてしまったり、自我を保てず生まれてすぐ亡くなる子が多くなり、魔族も天使も我が子を守る性質をもつ者が多いの。
我が子を失った事により、子を亡くした親も自害する事も多くなったの。
二つの世界、そしてどちらにもはいれない子たちは、手分けしながら他の神々が保護しているの。
まだ受け入れ先が決まらない子たちがたくさんいるの。そのうちの一つを私が押し付けられ…ゴホッゴホッ。コホン、この子は私の力で、未知の可能性、はじまったばかり、すべてはこれからの状態、真っさらで人族の赤ちゃんに近い状態にしたの。
だから…、本当にごめんなさい。
アロンちゃんとシエルちゃん、そして聖獣*****なるべくサポートするから、お願いね。
腐ェニックス神の気配が消えたあと、シエルは陣痛と戦う事になった。
出産まで約1カ月あったので、ギリギリまでイバド町にいたのがアダとなってしまった。
「朝早すぎて、シエルも早すぎてすみません。陣痛で、シエルが、愛しいシエルが泣いてます。お知らせします。もうすぐ、私たちの子どもが、腐ェニックス神様も現れて、大変な事になりました。もうすぐ、たぶん、生まれます。」
ピコーン、ピコーン、ピコーン
シュワッチチ
アロンは落ち着いてウォード公爵邸に魔法通信をしたつもりが、アロン以上に大騒ぎしながら個々に馬に乗り、ウォード公爵一家と護衛たちが来る事になったのだった。
公爵一家が到着した半日後、護衛集団の一部数人と乳母とその子どもたちと医師たちが馬車数台で来たのだった。
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せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
【16+4話完結】虚な森の主と、世界から逃げた僕〜転生したら甘すぎる独占欲に囚われました〜
キノア9g
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「貴族の僕が異世界で出会ったのは、愛が重すぎる“森の主”でした。」
平凡なサラリーマンだった蓮は、気づけばひ弱で美しい貴族の青年として異世界に転生していた。しかし、待ち受けていたのは窮屈な貴族社会と、政略結婚という重すぎる現実。
そんな日常から逃げ出すように迷い込んだ「禁忌の森」で、蓮が出会ったのは──全てが虚ろで無感情な“森の主”ゼルフィードだった。
彼の周囲は生命を吸い尽くし、あらゆるものを枯らすという。だけど、蓮だけはなぜかゼルフィードの影響を受けない、唯一の存在。
「お前だけが、俺の世界に色をくれた」
蓮の存在が、ゼルフィードにとってかけがえのない「特異点」だと気づいた瞬間、無感情だった主の瞳に、激しいまでの独占欲と溺愛が宿る。
甘く、そしてどこまでも深い溺愛に包まれる、異世界ファンタジー
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